・高橋哲哉
東京大学教授。哲学専攻。
私が持っている高橋氏の著書は以下の通りです。
「戦後責任論」(講談社)、「歴史/修正主義」(岩波書店)、「『心』と戦争」(晶文社)
「戦後責任論」は戦後責任についての高橋氏の考えをまとめたものですが、個人的には「ネオナショナリズム批判」という章以外はあまりきちんと読んでいません。「ネオナショナリズム批判」では、藤岡信勝氏の「自由主義史観」と加藤典洋「敗戦後論」(講談社)が批判的に取り上げられています。*1
「歴史/修正主義」では日本版歴史修正主義(南京事件否定論、従軍慰安婦違法性否定論など)を中心に歴史修正主義に対する高橋氏の考えが述べられています。
「『心』と戦争」については、感想をうまくまとめる事が出来なかったのでとりあえず章タイトルを紹介しましょう。
「第1講 道徳教材『心のノート』の思想」「第2講 愛国心と選別−教育基本法『改正』がねらうもの」*2「第3講 『有事法制』はこの国をどう変えるのか」「第4講 『靖国』−戦死者追悼の未来と過去」*3 どの本も講演をもとにまとめたため講演調で読みやすいと思います。「読みやすい」=「やさしい」ではないですが・・・。