私が今までに読んだ本の紹介(浜林正夫編)

・浜林正夫
 北海道小樽市生まれ。小樽商科大学教授、東京教育大学(今の筑波大学)教授を経て、現在、一橋大学名誉教授。専門は、イギリス近代史。
 私が持っている浜林氏の著書は以下の通りです。
 「パブと労働組合」(新日本出版社)、「エンゲルス『空想から科学へ』」*1、「『資本論』を読む(上)(下)」、「イギリス労働運動史」(学習の友社)、「小林多喜二とその時代」(東銀座出版社)*2*3、「ナショナリズムと民主主義」(大月書店)、「古典入門・エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』」(共著、学習の友社)*4
 「『資本論』を読む(上)(下)」は浜林氏が行った資本論1巻*5の労働者向け講義を本にまとめたものです。浜林氏は経済学がご専門ではないので、経済学的には不備があるかもしれませんが(笑い)、イギリスの歴史についての説明は専門なのでわかりやすく面白いと思います(それにしてもブーム(?)につられて、資本論解説本は他にもいくつか読んだけど、資本論は難しくてよく分からんなあ)*6
 「ナショナリズムと民主主義」は浜林氏ご専門のイギリス史を主たるネタとして、「ナショナリズムと民主主義」について、浜林氏の考えを述べたものです。(当然ではあるがイギリスでは、清教徒革命、名誉革命があるので、ナショナリズム(というか、保守思想?)に関する考えは日本と違って、単純な王室万歳ではない)

*1:エンゲルスの著書『空想から科学へ』の解説書。

*2:小林多喜二とその時代」は加筆訂正したものが「『蟹工船』の社会史」(学習の友社)として新たに出版されています。

*3:ちなみに多喜二の母校は、浜林氏が一時勤務していた小樽商科大学である。(ただし、多喜二在籍時は小樽高等商業学校で大学ではない)

*4:エンゲルスの著書『イギリスにおける労働者階級の状態』の解説書。

*5:資本論は全部で3巻ある。

*6:具体的には、的場昭弘超訳資本論」(祥伝社新書)、宮川彰「『資本論』第1巻を学ぶ」(ほっとブックス新栄)、「『資本論』第2・3巻を読む(上)(下)」(学習の友社)など