「今日の赤旗日曜版紹介:鳩山贈与税逃れ疑惑批判」(追記・訂正あり)

政治資金規正法は個人からの年間寄附上限を150万円と定めています。実母からの資金が友政懇(私注:鳩山首相資金管理団体友愛政経懇話会)への寄附と見なされれば量的制限違反に問われる可能性があります。それだけではありません。元公設秘書などは実母から首相側への資金は「貸付金」だと説明していると言います。しかし収支報告書には「借入金」の記載はありません。借用書や金利・元本を返済した事実もなく、贈与そのものです。首相個人への贈与とみなされれば、贈与税がかかります。

要するに税逃れの疑いがあると言うことだ。

実母からの資金提供が明らかになると「私が全く知らないところで何が行われていたのか」「大変驚いている」などと人ごとのような発言をしています。そして「全て検察の捜査に任せている」として、説明をしていません。首相はかつて自民党加藤紘一幹事長(当時)の秘書が脱税容疑で逮捕された際に、「鳩山由紀夫の秘書が同じことをすれば、国会議員バッジを外す」と演説しています。日本共産党穀田恵二国対委員長NHKの「日曜討論」(11月29日)で首相のクルクル変わる発言を「無責任」と厳しく批判しました。

民主支持者はこの問題に甘い人が少なくないようだけど、疑惑は疑惑、ちゃんと批判しなきゃ。

鳩山首相は検察が捜査中であることを理由に説明をしていません。これでは、政権の座にあった当時の自民党の対応となんら変わりありません。

一部のアンチ民主は無視するけど、赤旗のように自民、公明も似たり寄ったりのことをしてきたことを指摘しないと公平ではないよね。

【12/9追記】
マスコミ報道によれば首相同様、実母から資金提供を受けていた実弟鳩山邦夫氏(元総務大臣)が贈与税を支払う意思であることを表明、事実上、貸付ではなく寄附であることを認めたとのこと。首相もこれに続くようだ。しかし、首相や元総務大臣という立場の人間が「脱税(?)したけど贈与税払うから許して」では困る。

【12/25追記】
・ついに鳩山氏の元秘書が起訴されたが、鳩山氏は、「鳩山由紀夫の秘書が同じことをすれば、国会議員バッジを外す」と過去演説したにも関わらず首相を辞める気はないそうだ(ただし支持率が下がれば辞めるかのようなことも言ってるようだが)。
また小沢氏の疑惑について、元秘書(石川代議士)に対して東京地検特捜部は事情聴取する意向とのこと。今後の動向が注目される。
id:kojitaken氏やid:vanacoral氏のようなまともな政治ブロガーは、(自民にも問題があると断ったうえで)民主批判をするのだろう。
 一方「悪徳ペンタゴン」とか言ってる陰謀脳の人は「死刑廃止や捜査可視化を阻もうとする法務省官僚の陰謀」とか「自民の方がヒドイ」とか醜い言い訳を始めるのだろう。

【12/31追記】
 最近知ったのだが、「民主党検事総長に弁護士等、外部の人材を据えようとしている」(本当か知りませんが)→「それを潰すための国策捜査」と言う陰謀論もあるらしい。ふーん(棒読み)。