【産経抄】7月4日

 自民党の実力者だった二階堂進副総裁が記者会見でしばしば、ソ連(当時)のゴルバチョフ書記長の名前を「コバルチョフ」と言い間違えた。
 (中略)
 しかしそこは鷹揚というかアバウトさで知られた人である。「二階堂さんなら仕方がないか」と誰も問題にはしなかった。聞いていた記者らも黙って「ゴルバチョフ」と「訂正」して記事にしたという。

 このくらいのことなら良いのですが、差別暴言など明らかに問題にすべき物まで「仕方がない」で済ませていなかったかどうかが気になります。

 ロシアの大統領を「メドメージェフ」(注:メドベージェフが正しい)、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は「イ・ミョンビャク」と言い間違えたという。

 エマージェンシー・カンパニー(注:エマージング・カントリー(新興国)が正しい)はともかく、これは言い間違えたんじゃなくて滑舌が悪いだけじゃないですか?
 しかし言い間違えは大した問題ではないと思いますが「新興国」と言えばいいのに菅総理もわざわざ英語使って間違えることもなかろうに。間が抜けてると言うか。

 今回はメディアの「温情」による見逃しはなかった。「菅首相、かみまくり」(本紙大阪夕刊)などと、報道されたのだ。

・まあ、産経はアンチ菅、アンチ民主党ですから。産経じゃなくて自民が下野したのに、「下野なう」とか口走っちゃうほど、自民と仲良しですから(苦笑)。どうせなら、朝日、読売、毎日、日経など、産経ほどアンチ菅、アンチ民主党に偏ってない他の新聞から「言い間違い」報道を持ってくれば良かったのに(もしかしてなかった?)。
・それと「キューバのスカトロ議長(注:カストロが正しい)」、「小沢一郎容疑者(注:容疑者は逮捕されたときにしか使わないのが産経新聞のルール)」と堂々と間違っちゃったり、秋篠宮殿下の発言を堂々と捏造したりする新聞社がそう言うこと言ってもねえ(苦笑)。
・あと、ネット検索してみたら「かむ」=「言い間違う」というのは俗語らしいんですが、今は全国紙でも見出しに使って良い言葉なんでしょうか?

 野党時代から舌鋒の鋭さには定評があった。その首相がよもや、言い間違えるとは、という思いを誰もが持ったはずである。

 舌鋒の鋭さと言い間違いと何の関係もないでしょ?。野党時代は舌鋒鋭かったのに、与党になったら「検討中」「善処」など、言葉を濁して逃げるようになったというのならともかく。この論理性のなさが産経。

 重要問題の論争からは逃げる。消費税アップをめぐる発言はブレてばかりだ。

 この指摘には同感。他の部分はほとんど同感できませんが。それと最初からこういう政策批判を書くべきであって、言い間違いなど、それに比べたらどうでも良いことです。

 外国人参政権など危ない法案は選挙の争点から隠す。

 せめて、「国民の意見が割れる法案」「民主党内でも意見が割れる法案」「国民に不人気な法案」とか書けよ。「危ない」って産経の主観に過ぎないじゃん。