【産経抄】7月16日

 何故、ひばりなのかと思ったら今日が命日のようですね。

 映画初出演のひばりは、井上さんより3つ下の11歳だ。この年、ひばりはたちまちスターダムにのし上がる

 今と違ってジュニアアイドルなんてジャンルはありませんし、この時のひばりは、ただの子役ではなくスターですからね。抄子は映画出演にしか触れていませんが、この年、B面ではありますが、レコードデビューも果たします。
 翌年は、映画「悲しき口笛」で映画主演を果たし、映画と同名の主題歌も大ヒットします(ウィキペディア美空ひばり」)。
 まさに怪物です。

当時児童養護施設にいた井上さんは憤慨する。「何故この女の子だけを大人たちが寄ってたかって、児童福祉をふりかざして批判するのか」。

 「児童養護施設にいる俺のような児童はどうなんだ、マスコミ」と言う憤慨でしょうね。
 批判されてるのは女の子・ひばりではなく、親とか事務所とかその周囲の大人だと思いますが。
 児童養護施設にいる児童の中にはもちろん児童虐待の被害者もいます。
 また井上さん自身もウィキペディアに寄れば

5歳で父と死別し、義父から虐待を受ける。その後、義父に有り金を持ち逃げされた。生活苦のため母はカトリック修道会ラ・サール会の孤児院(現在の児童養護施設)「光が丘天使園」にひさしを預ける。そこでは修道士たちが児童に対して献身的な態度で接していた。

だそうですから、児童養護施設以前はかなりつらい生活だったのでしょう。
 なお、子どもタレントについて言えば、判断能力がまだ未熟ですから、周囲の大人の思惑に押しつぶされて結果的に児童虐待になることはあり得るでしょう。殴る、蹴るだけが児童虐待ではありません。

 わが子を洗濯機に閉じこめて平気な親がいたとは思えない。

 根拠は何ですか?。抄子など産経関係者は何が何でも「昔は児童虐待は少なかった」「昔の児童虐待レベルは今ほど酷くなかった」と言いたいらしいですが、データもってこいよと言いたい。
 管賀江留郎「戦前の少年犯罪」(少年犯罪が凶悪、増加しているという言説には何の根拠もないと突っ込んだ本)とかどう思います?。他にもこの種の本はたくさんありますが。
 誰かが「戦前の児童虐待」とか書いた方が良いのかも知れない(苦笑)