【千葉氏の死刑執行について】私には理解できない話(追記・訂正あり)

【死刑執行】「国民にレッドカードの法相がすべきことか」野党から批判・疑問の声
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100728/stt1007281324006-n1.htm

産経に代表される死刑執行派は「政治的判断はせず粛々と死刑は執行すべき」「既に裁判官が冤罪かどうか、適切な量刑かどうか判断してるのだから」「それが日本の法制度だ」と言っていたのではなかったのでしょうか?
それが「国民にレッドカードの法相がすべきことか」ですか?。
はあ?。「国民の信任」云々と言った政治的問題とは関係なく粛々と実行すべし、ではなかったんですか?
では、千葉氏が「今度の選挙の争点は死刑問題です」「死刑廃止のために私を国会へ」と言い、トップ当選でもしていたら、「国民の信任を得た」として在任中は死刑はしなくて良い訳ですか?(千葉氏はともかく亀井氏だとトップ当選もありそうですね)
訳が分からん。まあ、彼らは千葉氏や民主党が叩きたいだけなんでしょうね。何という下品な連中か。
もちろん私も千葉氏に怒りを覚えていますが、それは政治家が自分の信念と公にしていたこと(死刑廃止論)を平然と投げ捨てたことにであって落選云々ではありません。

【追記】
1)要するに千葉氏を叩きたいだけじゃないかという批判は「本日の産経SHOWと阿久根政界NOW:信念なき産経新聞」(http://d.hatena.ne.jp/slapnuts2004/20100730/p1)もやっていますので紹介しておきます。
2)ちなみに「粛々と実行」論者に聞きたいのですが、過去の再審無罪・死刑判決事件(免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件)をどう思いますか?。執行していたら無罪判決は出なかったのですが。
最近で言えば、袴田事件名張毒ぶどう酒事件は冤罪ではないかと言われていますが、彼らにも粛々と実行すべきですか?
もし執行すべきだ、冤罪だとしても仕方がない、そう言う法制度だから、法相は悪くないというのであれば、是非はともかく論理は一貫していますが、口ごもるのであれば矛盾です。「粛々」じゃありませんから。