「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年10/4日分:荒木和博の巻)

戦前の朝鮮を舞台にした映画「望楼の決死隊」(R6.10.3)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんなことが拉致と何の関係があるのかと心底呆れます。


情報を無視して良いのか【調査会NEWS3860】(R6.10.3)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 特定失踪者も政府認定拉致被害者北朝鮮での目撃証言・生存情報は多数寄せられています。しかしその情報が救出に利用されたという話は聞きません。

 勿論信用に値しない情報(例:目撃情報は見間違えに寄る別人)だから使用されないだけの話です(特に国内で40人以上も発見されてる『拉致ではない特定失踪者』は)。


北海道庁爆破事件大森勝久さん面会の後で(R6.10.5)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 日弁連アムネスティが支援してるので「大森氏は冤罪だろう」とは思いますが、果たしてどうなることやら。
 「免田事件(免田栄)」「財田川事件*1(谷口繁義)」「松山事件(斎藤幸夫)」「島田事件(赤堀政夫)」「袴田事件袴田巌)」に続き「再審無罪の元死刑囚」となるか、

日本において獄死もしくは恩赦された死刑囚の一覧 - Wikipedia参照
三鷹事件(竹内景助:1967年死去)
 2024年9月5日、竹内の長男が3回目の再審請求を申し立てた(三鷹事件で第3次再審請求、元死刑囚の長男 東京高裁 - 日本経済新聞三鷹事件、第3次再審請求 元死刑囚の長男が東京高裁に申し立て - 産経ニュース三鷹事件で第3次再審請求 元死刑囚長男、東京高裁:東京新聞 TOKYO Web(いずれも2024.9.5)参照)。
帝銀事件(平沢貞通:1987年死去)
◆牟礼事件(佐藤誠:1989年死去)
名張毒葡萄酒事件*2(奥西勝:2015年死去)
 2024年1月29日には最高裁が再審請求を棄却したが、宇賀克也*3裁判官が再審を開始すべきと反対意見を述べ、一連の再審請求で初めて最高裁で反対意見がついた(例えば名張毒ぶどう酒事件 10回目も再審認めず 1人は反対意見 最高裁 | NHK | 事件(2024.1.30)参照)。
(いずれも死刑囚だが日弁連等が冤罪と見なし、支援)

等のように獄中で病死するか(まあ、死後も再審請求は一応できますが)。
 それにしても「5件も再審無罪の元死刑囚が出てる(また、再審無罪判決はでなかったが帝銀事件などは冤罪説が有力)」のに「死刑廃止ができない」日本社会の「人権意識の無さ」には絶望感しかないですね(例えば英国において、有名な死刑冤罪事件エヴァンス事件*4死刑廃止の大きな要因になったと言われるように、死刑が廃止された諸外国において『死刑廃止の最大の理由』はやはり死刑冤罪とされる)。とはいえ、国内外の死刑反対論の高まりによって、冤罪主張していない真犯人(?)の死刑囚でも、

日本において獄死もしくは恩赦された死刑囚の一覧 - Wikipedia参照
連合赤軍事件の永田洋子*5(1945~2011年、多臓器不全)
 死去については例えば連合赤軍事件の永田洋子死刑囚が死亡 - 日本経済新聞(2011.2.6)参照
三菱重工ビル爆破事件の大道寺将司*6(1948~2017年、多発性骨髄腫)
 大道寺の場合は「超法規的措置ダッカ日航機ハイジャック事件)」で海外に出国し、未だ逮捕されてない奥平純三(1949年生まれ)、大道寺あや子(1948年生まれ、大道寺将司の妻)の逮捕、裁判に備えて、死刑執行を控えていたともされますが。
 死去については例えば連続企業爆破:大道寺死刑囚が病死 東京拘置所 | 毎日新聞連続企業爆破事件の大道寺死刑囚が死亡 - 日本経済新聞連続企業爆破事件の大道寺将司死刑囚が病死 - 産経ニュース(いずれも2017.5.24)参照
マブチモーター社長宅殺人放火事件 - Wikipedia(2002年:マブチモーター社長の妻と娘を殺害後、放火した強盗事件。また、犯人達は他にも2件の強盗殺人を実行)の畠山(旧姓:小田島)鐵男*7(2017年死去、食道がん)、守田克実(2024年死去、大腸がん)
 死去については例えば マブチ事件の死刑囚が病死 - 日本経済新聞(2017.9.17)、マブチモーター元社長家族など4人殺害 守田克実死刑囚が死亡 | NHK | 東京都(2024.9.9)参照

など未執行のまま獄中で病死するケースも最近は増えてきました。「死刑廃止派」の俺的には「大変いいこと」です。
 なお、大森氏の政治主張は以前も突っ込みましたが「コミンテルン陰謀論ハルノート陰謀論)」等、まともに相手にできない酷い代物です。荒木のような「トンデモウヨ」と交遊していることがそうした劣化の理由でしょうが。

*1:これについては例えば、鎌田慧『死刑台からの生還』(2007年、岩波現代文庫)参照

*2:これについては例えば、江川紹子名張毒ブドウ酒殺人事件』(2011年、岩波現代文庫)参照

*3:東大名誉教授(行政法)。著書『行政手続法の理論』(1995年、東京大学出版会)、『国家補償法』(1997年、有斐閣)、『国家責任法の分析』(1998年、有斐閣)、『情報公開法・情報公開条例』(2001年、有斐閣)、『政策評価の法制度』(2002年、有斐閣)、『情報公開の理論と実務』(2005年、有斐閣)、『行政手続と行政情報化』(2006年、有斐閣)、『個人情報保護の理論と実務』(2009年、有斐閣)、『情報公開と公文書管理』(2010年、有斐閣)、『情報公開・個人情報保護』(2013年、有斐閣)、『個人情報の保護と利用』、『個人情報保護法制』(以上、2019年、有斐閣)、『マイナンバー法と情報セキュリティ』(2020年、有斐閣)、『行政組織法の理論と実務』(2021年、有斐閣)等(宇賀克也 - Wikipedia参照)

*4:エヴァンスは、自宅で妻と幼い娘を殺害したとして1950年、処刑された。エヴァンスは生前、階下の住人であるジョン・クリスティが真犯人であると訴え続けていた。エヴァンスの死刑執行から3年後の1953年、クリスティが、多くの女性を殺害した連続殺人犯であることが判明した。クリスティは、死刑執行前にエヴァンス母子の殺害を自白。1966年の公式な調査により、クリスティが真犯人と結論づけられ、エヴァンスは冤罪として、死後恩赦が認められた。英国政府は1965年に死刑執行を停止する5年間の時限立法を成立させ、1969年には死刑を正式に廃止した。また、この事件を題材として1970年に英国で映画『10番街の殺人』が公開。エヴァンス役をジョン・ハート(1940~2017年:1978年に『ミッドナイト・エクスプレス』でゴールデングローブ賞助演男優賞英国アカデミー賞助演男優賞を、1980年に『エレファント・マン』で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞)、クリスティー役をリチャード・アッテンボロー(1923~2014年:俳優として『砲艦サンパブロ』で1966年の、『ドリトル先生不思議な旅』で1967年のゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。監督として1982年の『ガンジー』で米国アカデミー監督賞、英国アカデミー監督賞を受賞。1976年には英国政府からナイトの称号を受け、1993年には一代貴族爵位アッテンボロー男爵」に叙された)がそれぞれ演じている。(エヴァンス事件 - Wikipedia参照)

*5:著書『獄中からの手紙』(1993年、彩流社)等

*6:著書『棺一基:大道寺将司全句集』(2012年、太田出版)、『最終獄中通信』(2018年、河出書房新社)等

*7:著書『最期の夏:「マブチモーター事件」強盗放火殺人犯死刑囚獄中ブログ』(2009年、ミリオン出版