【産経抄】8月12日(追記・訂正あり)

「韓国贔屓(びいき)」を自認していた上坂冬子

 つくる会教科書支持者で産経文化人の彼女が「韓国びいき」?
 笑えない冗談は止めてください。
 しかしウィキペディア上坂冬子」見ると面白い記述が多いですね。

上坂冬子ウィキペディア
 1997年、『原発を見に行こう』で第17回エネルギーフォーラム賞(普及啓発賞)受賞。
 靖国神社問題を解決すべく設立された福田康夫内閣官房長官(当時)の諮問機関「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」の委員として報告書を提出。「追悼・平和祈念を行うための国立の無宗教の恒久的施設が必要と考えるが、最終的には政府の責任で判断されるべきだ」との意見に賛成した(反対委員は坂本多加雄のみ)。
 河野談話に関して1993年9月2日の『産経新聞』朝刊「正論」欄に寄稿し、同年8月23日の細川護熙総理大臣の日本が「あやまった侵略戦争を行った」という発言に対し「何と粗雑にして迂闊な発言であろうか」と批判し、それとの比較で前宮沢内閣での河野洋平官房長官従軍慰安婦に関する談話を「近年、稀にみる名文といってよい。相手方のささくれ立った気をしずめ、同時にこちらとして外せないポイントだけはさりげなく押さえて、見事な和解にこぎつけている」と評価した。

原発を見に行こう」
ひもつき取材乙。アマゾンレビューに寄れば彼女の取材に同行したのは日本の電力業界関係者の上、原発推進側しか取材をしなかったそうですから話になりません。


それにしても、「河野談話がまれにみる名文」(しかも、産経のコラム正論に掲載)とか「無宗教の追悼施設については、坂本のように何が何でも反対という立場はとらない」とかマジですか?
産経文化人なのに?
事実なら、上坂をほめる産経ってブーメランじゃね?

女医の長男は、「日本から補償をとるべきだ」との周囲の忠告に、「母はそれを望むまい」と沈黙を守った。

・そりゃ価値観は人それぞれですからね。
殺人事件の被害者遺族でも、「死刑を」と叫ぶ人もいれば、「死刑にするより無期にした方が償いになる」「冤罪の危険性があるから死刑には反対」と言う人もいます。
特定の人の意見を自分に都合良いからと言って無理矢理一般化しようとする上坂氏と抄子は端的に言えば人間の屑です。
・なお、犯罪被害者給付金制度に基づいて金銭給付を受けるのならともかく、犯人が脱獄して犯行に及んだとか、国に過失がない限り賠償金は取れません。念のため。たぶんここで言う補償とは「犯罪被害者給付金制度」のことでしょう。

「謝罪と反省」を日本に求め続ける韓国のマスコミ世論と、それに迎合する日本政府の弱腰

あんたらが暴言で謝罪を台無しにするからですよ。
それと迎合はしてないでしょう。是非はともかく韓国側の言い分(「併合条約は当初より無効」など)を全て受け入れているわけではないですから。

当時の江藤隆美総務庁長官が「日本もいいことをした」と「オフレコ発言」

そもそも「オフレコでないと言えないような発言」はすべきではありません。

長官辞任がなければ日韓首脳会談を拒否していたという金泳三大統領に、「何という非礼な態度であろう」と小紙で憤った。

うわー、反省ゼロかよ、産経(絶句)。加害者の言う台詞じゃないでしょ。

ロシアが、事実上の「対日戦勝記念日」として祝う来月2日を、手をこまねいたまま迎えるのか。

韓国が日本を批判すると思い上がりで、自分がロシアを批判することは正当なんですか?
ご都合主義も大概にしろよ。
韓国に良いこと(韓国の近代化)もやった、って言うが、その方が日本の利益になるからであって別に慈善事業でも何でもないんだが。他の宗主国だって植民地に対しては大なり小なり同じ事をやっています。

上坂からは、大正デモクラシーの立役者だった吉野作造が、日本統治下の韓国を旅してまとめたリポートの存在を教えられた。そこには「行き過ぎ」とともに「いいこと」も書かれている。

 本当に産経と産経文化人は自分に都合が良いつまみ食いが好きだな。

吉野作造ウィキペディア
 1918年(大正7年)、白虹事件が起こると、吉野は言論の自由を擁護して浪人会の暴行事件を非難、同会との間で立会演説会を開き聴衆の圧倒的支持を得た。
 吉野自身は、朝鮮の独立運動家や中国の民族主義者に対して共感する部分が多く、朝鮮の独立運動家呂運亨について、道徳的に評価できると弁護したり、孫文の起こした辛亥革命に対しての共感を覚えている。また、関東大震災時における朝鮮人虐殺について批判論文を発表するなどした。日本の帝国主義的政策に対して批判的であったため、大杉栄(注:大杉事件で暗殺される)とともに憲兵に狙われた。関東大震災直後、憲兵が吉野宅を急襲したが、近隣の住民に気付かれ暗殺は未遂に終わった。

「浪人会の暴行事件」
 ウィキペディア「白虹事件」によると当時の朝日社長・村山龍平を全裸にした上、首に「国賊村山」と言う札を下げてさらしたそうですよ、奥さん。昔から日本の右翼ってのは下劣極まりないな。在特会は特殊って言う自称保守派がいますが違いますよ、奥さん。
 彼らこそ「伝統的日本右翼」なんですよ。一水会とかが例外。

「暗殺は未遂に終わった」
 本当かどうか知りませんが、事実なら吉野の権力批判が権力をまさにヒットしていたと言うことでしょう。産経文化人とは偉い違い。

ロシアが、事実上の「対日戦勝記念日」として祝う来月2日を、手をこまねいたまま迎え天国で怒り心頭に発する上坂の姿がみえるようだ。

天国がたとえ本当にあったとしても、産経文化人のような人間の屑が天国に行ってるか分からないけどな(毒)

自国の民意を無視する行い

 勝手にお前の個人的な意見を民意にするんじゃねえよ。
 菅内閣の支持率がこの件で下がったとか、民意が菅談話に反対している(それも産経的な右翼的理由で)という根拠でもあるのか?
(→ちなみにその後実施されたマスコミ世論調査では菅内閣の支持率はわずかながら上昇しています。国民は菅談話を評価した、あるいはどうでも良い、ないしよく分からないと言うことでしょう。少なくとも産経のように猛反対してるわけではありません)

【追記】
「本日の産経SHOWと阿久根政界NOW:ダブスタの教科書」(http://d.hatena.ne.jp/slapnuts2004/20100812/p1)にコメント。

どうせ「反共の砦」としてでしょ?

なるほどそう言う意味での「韓国びいき」ですか、それは気づかなかった。

わざわざ来てくれた医師を排除するなんて

よそ者として排除したのかどうかはこの記述だけでは分からないのでは?。金目当ての強盗殺人とか劣情に駆られての強姦殺人とかかも知れませんし(どっちにしろ殺人は重罪ですが)。それともこの本をお読みになったのでしょうか?

その分、日本が法に則ってきっちり加害者を処罰すべきでしょうね。

まあ、きちんと処罰されたのでは?
むしろ日本のような厳罰主義傾向の強い国では「被害者=慈善家」、「加害者=非行少年」ということで厳しすぎる罰がついた可能性すらあります。

過去の謝罪を反省を台無しにする馬鹿閣僚の馬鹿発言を追及せず、むしろ擁護してきたのは他ならぬ産経新聞です。

酷い場合には南京事件はなかったとか明らかなデマすら垂れ流したのが産経です。話にならない。

主権国家だった中国・韓国と、大国の植民地だった東南アジアで先の大戦における意識が違うのは当たり前です。

おっしゃるとおり。ただ、ビルマインドネシア、フィリピン、ベトナム(正確には当時の南ベトナム)は戦争損害賠償を日本から受けているので、東南アジアの内、少なくともこの4カ国に限れば日本に100%感謝してるなんてことはおそらく無いでしょう。