「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/23分)(追記・訂正あり)

【その1:荒木和博】
■「情報」2題
http://araki.way-nifty.com/araki/2011/11/post-c828.html

昨日、山本美保さんのご家族に不審なメールがなりすましアドレスで送りつけられました。

単なるよくあるスパムメールでしょう。なりすましではありませんが、スパムメールは俺の所にもたまに来ます。荒木が騒いでるメールが嫌がらせや愉快犯なのか、それともフィッシング詐欺のような何か犯罪的なものなのか、どっちにしろこれだけでは荒木が騒ぐように「拉致問題に重要な関係があるメールだ!」なんて言えないでしょう。何でこんなくだらない話で荒木は騒ぐんでしょうか?

このところ山本美保さんにかかわるDNAデータ偽造事件についてはあまり表に出ないところで色々なことが進んでいるため、それを察知した(俺注:山梨県警の?)関係者が牽制のためにやった可能性もあります。こんなのも「情報戦」のうちなのかも知れません。あるいは逆に(俺注:山梨県警の?)誰かが何かを教えようとしてくれているのかも知れませんが、いずれにしても何か同様のことをお気づきの方がおられましたらご連絡下さい。

・考えすぎ。まあ、荒木の読みが百歩譲って正しいとしてもこんなわずかな情報で何か分かる人は「スパムメールを送った当人」以外にはいないでしょうが。
・そもそも「山梨県警による山本美保さん*1にかかわるDNAデータ偽造*2」なんて荒木の妄想に過ぎないし。良く山梨県警も荒木を名誉毀損で訴えないものです。荒木のバックが安倍元首相だから?
俺は荒木は「嘘を嘘と知りながら偽造と騒いでる」と思っていたのですが、こういうトンチンカンなことを平然と言うようでは他の連中はともかく荒木は本当に「妄想の世界を真実と思い込んでるのかも知れない」と思ってとても恐怖を感じました。
だって平たく言えば「荒木は狂人以外の何物でもない」「まともな話が通じない」ということですから。山梨県警の皆さんには同情しなすし、俺が山梨県警職員だったら荒木のトンデモぶりに泣きたくなりますね。こんな奴をいつまで相手しなければいけないのかと。


【その2:島田洋一
■「東大を出たから余計バカ」―「御曹司」井川意高と教授坂本義和*3
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2518742/
・『【産経抄】11月22日』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20111122/5210278609)でも突っ込みましたが今回の事件を大王製紙の体質の問題などと考えず、井川の個人的資質の問題と考えてる時点で島田は全くダメダメですな。
・井川が坂本氏の授業を取っていたから何だと言うんでしょうか。この理屈だと島田の授業を取っていた福井県立大学卒業生が井川のように犯罪で逮捕されたら「福井県立大を出たからああなった」「島田の授業を取っていたからああなった」と言っていいことになることをこの男は分かってるんでしょうか?。
安倍晋三がバカなのは母校・成蹊大学のせいですか?。島田がバカなのは、島田が教えを受けたという「母校・京都大学高坂正堯教授」のせいですか?(ウィキペ「島田洋一」参照)
・そもそも「頭の良さ」と「人格の善良さ」は別問題ですから、頭の良い「人格の悪い」人間が犯罪を行うことは全く不思議ではありません。
・率直にいってこのエントリでの島田の東大への誹謗は「島田が東大に入れなかったこと」か、「大好きな安部晋三が安倍の祖父や父と違って東大に入れなかったこと」をひがんでるようにしか見えません。
・東大もいろいろな教員がいてなかには「藤岡信勝」のような極右もいたこと(そして多分今もそう言う人間はいる)や、島田に考えが近い極右政治家にも東大卒の人間がいること(例:中山成彬*4、故・中川昭一*5)を島田はどう思ってるんでしょうか?
 東大に限らずどこの大学もいろいろな教員や卒業生がいるのは当たり前で、それだけの話をこういうアホな話にする島田には呆れます。島田のようなバカが教員の福井県立大学にもまともな教員はいるのでしょうし。

私は、学生時代にこの男の本を読みかけ、余りに無内容なため、2ページ以上読み進むことが出来なかった。

坂本氏は穏健保守ないし左派の学者なので、極右の島田には読むことは苦痛でしょうね。で、そんなことは坂本氏の著書が無内容という理由には全くならない。そして無内容というなら、どの本を読んだのか教えて欲しいものです。

坂本が北朝鮮問題を論じたインタビューを下に引いておく。
(中略)
真面目に講義を聴いた学生ほど「東大を出たから余計バカ」になると納得できるだろう。

・「大学生が教員の講義をまじめに聴く=教員の講義を鵜呑みにして盲信する」と思ってるらしいところが先ず島田は狂っています。小学生じゃあるまいし、ある程度まともな学生なら、そんな大学生がいるわけないでしょう(島田の授業を受けてる学生はそんなバカな連中だらけなのかも知れませんが)。そしてまともな教員なら「自分の考えは一つの価値観に過ぎない」事をきちんと講義で断るでしょう(島田は「俺のいうことを信じればいい」と言うトンでもない講義をしているのかも知れませんが)。
 全くこのバカは何を言ってるんでしょうか?
・俺としては坂本氏の主張には全く同感です。島田の方こそバカだと思います。以下、いくつか共感したところを引用しましょう。

・南北首脳会談は、朝鮮半島の緊張緩和と和解、統一をめざす歴史的転換点となった。金正日総書記と金大中大統領は、どちらも全責任を負って、非常な勇気をもって、会談に臨み、それぞれのリスクを引き受けて、重要な決断を下した。会談の成功は、和解と統一を指向する指導者の構想力と決断に立脚した政治的イニシアチブによってもたらされたと思う。
・戦後の日本は、植民地支配と侵略戦争に対する責任を終始、曖昧にしてきた。さらに、近年自虐史観批判なる居直りの主張まで出てきた。人間の誇りとは、誤りを犯したらそれを謝罪し、改めることで生まれる。ところが彼らは「謝罪することは、誇りを失うこと」という考え方。
 過去の「日韓条約」の交渉でも、日本側の謝罪や賠償はなかった。しかし、それを日朝交渉で繰り返してはならない。
 北朝鮮に対して、歴史的責任を認め、謝罪と賠償・補償の問題に誠実に取り組むことから始めなければならない。日本政府は「拉致疑惑」から始める姿勢をとってきたが、北朝鮮としては、植民地支配下において、元「従軍慰安婦」や強制連行労働者として「拉致」された数万、数十万の犠牲者への謝罪と補償なしに、「拉致疑惑」を交渉の場に持ち出そうとする日本の立場を受け入れないのは当然であろう。
・「拉致疑惑」問題は、今や日本では完全に特定の政治勢力*6に利用されている。先日、横田めぐみさんの両親が外務省に行って、まず、この事件の解決が先決で、それまでは食糧支援をすべきでないと申し入れた。これには私は怒りを覚えた。自分の子どものことが気になるなら、食糧が不足している北朝鮮の子どもたちの苦境に心を痛め、援助を送るのが当然だ。それが人道的ということなのだ。

*1:いわゆる特定失踪者の一人、美保さん一家は山梨県在住だった

*2:山本さんの遺体が山形県で発見された、DNAが一致したから間違いないという山梨県警の発表に荒木たちは故意の捏造鑑定だ、山本さんは間違いなく北朝鮮で生きていると因縁つけている。DNA鑑定捏造と言う主張が「日本政府によるめぐみさん遺骨鑑定」に対する北朝鮮の非難とうり二つな点が笑える。以前も指摘したが北朝鮮を有利にするための捏造DNA鑑定を日本政府がするなら「めぐみさんの遺骨は北朝鮮が言うとおり本物でした!」というのをやるだろう(もちろんそう言う鑑定はなかったわけだが)。巣くう会界隈以外には無名の存在である「山本さん」のDNA鑑定捏造して意味があるのか?。俺だって「巣くう会ウオッチ」やるまで、ご家族には悪いが山本さんの名前なんか知らなかったよ

*3:著書『軍縮政治学』(岩波新書, 1982年)、 『地球時代の国際政治』(岩波同時代ライブラリー, 1990年)

*4:小泉内閣文科相麻生内閣国交相

*5:小泉内閣経産相農水相安倍内閣政調会長麻生内閣財務相・金融担当相

*6:島田ら「珍右翼が巣くう会」のこと。ここまではっきりと坂本氏に非難されれば島田が坂本氏を憎むのもよく分かる