日付が思いっきりずれてますが、毎日更新の形にしたいのでこのまま続けます。
【正論】羽仁五郎もてはやしたあの時代 比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120227/art12022703260000-n1.htm
羽仁五郎への批判がなぜか「羽仁も一員だったいわゆる講座派」「羽仁も一員だった日本左翼」「羽仁に影響を受けたノーマン*1やダワー*2(ただし、この産経文化人が影響を受けたと言ってるだけなのでどこまで本当かわかりませんが)」への批判になると言う珍論です。
たとえ大物ウヨ文化人であろうとも「江藤淳」(まあ誰でもいいんですが)とか一部のウヨ文化人をサヨがやり玉に挙げて「これだから日本ウヨはみんなだめ」と言ったらこの産経文化人もどれだけおかしいか、考えたらわかりそうなものですが。
羽仁の問題(あるいは俺が例に挙げた江藤の問題)はあくまでも羽仁の問題(江藤の問題)でしかありません。そもそもウヨすべてが江藤支持でもなければ、サヨすべてが羽仁支持でもないのですし。
まあ、具体性がまるでないのでこの人の羽仁批判がどれほど正しいのかも疑問ですが。
死後20年、北米の反ベトナム戦争世代の手でにわかに偉大な日本史家と祀(まつ)り上げられ
とノーマン再評価が政治的代物に過ぎないかのように根拠レスでネガキャンできる神経はさすが産経文化人。
当たり前のことだが、日本軍国主義に反対したからといって、羽仁のような左翼知識人が信じた唯物史観が正しかったという保証はない。かつて戦争に反対したからといって、彼らが信奉した国際共産主義が正しかったという保証はさらにない。
ということを戦争に反対した石橋湛山のような非左翼・保守派が言うならまだしも「あの戦争は聖戦だった」などというふざけた記事を平然と載せる産経とそのお仲間が言っても説得力皆無です。
つうか今時戦争に反対したからというだけで左翼思想を全面支持する人などいないでしょうに。せいぜい「今もあの戦争を正当化しようとする自民党清和会や産経なんかよりはずっとまし」と評価するぐらいでしょう。