今日のMSN産経ニュース(12/20分)(追記・訂正あり)

産経抄】12月20日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121220/amr12122003210000-n1.htm

 「敵国人」の汚名をそそぐため、陸軍志願に迷いはなかった。
 ▼「日本語ができないふりをしたんだ。祖国のために一人でも多くの敵を銃で倒したかったから」。現在公開中のドキュメンタリー映画『二つの祖国で』で語っている。イノウエ氏は、映画で描かれる対日本軍の陸軍秘密情報部はデスクワークが多いとみて、配属を巧みに逃れた。所属したのは後に米国史上最強部隊と呼ばれる「442連隊戦闘団」だ。

 知ってる人は知ってるでしょうが、当時日本人は敵性国民として「強制収容所送り」など酷い扱いを受けていました。イノウエ氏の陸軍志願が「そうした状況を変えたい」という悲壮な代物だったことは間違いないでしょう。そしてそういう悲惨な状態を産んだのは「アメリカにも勿論責任がありますが」日本の真珠湾攻撃です。日本が「真珠湾攻撃」と言う愚行でアメリカの日系差別を助長したことを産経はどう思ってるのか?
映画がどんなものか知りませんし、生前、イノウエ氏ら「442連隊参加者」が何を言っていたか知りません。しかし仮に映画が美談として描き、イノウエ氏らが美談として語ったとしても「442連隊へのイノウエ氏ら日本人の参加」は美談とすべき代物じゃない。むしろ「差別撤廃のためにはそこまで命を張らねばならなかった」という悲しむべき話です。デスクワークだって重要な任務であって「対日本軍の陸軍秘密情報部」に参加したって恥ずべき事は何もないわけです。むしろ残された親や兄弟といった家族のことを考えたら危険な部門を選択することは親不孝とすら言えるかもしれません。

戦後、日系人として初めて連邦議員となったイノウエ氏は、今度は人種差別に闘いを挑む。日系人だけでなく、先住民の地位向上にも努めた。

対馬が危ない」とかデマまで書いて差別を煽る新聞がよくもまあこんな文章が書けるものです。日本にだって先住民(アイヌ)差別も外国人差別も存在するのに他人事みたいな文書いてるんじゃねえ。

2007年、慰安婦問題をめぐる下院の対日非難決議案に対して、反対声明を出した硬骨ぶりも印象に残る。

ま、イノウエ氏にはイノウエ氏の考えがあるのでしょうし、さすがに「慰安婦否定論」ではないでしょうからあまり批判したくはありません。
俺は彼を全く支持しませんが、日本批判決議は日米関係を悪くしかねないと言うのも一つの考えではあるでしょう。何度も言いますが、「全く支持しません」が。そしてイノウエ氏の行為は別に硬骨ではない。じゃあ決議賛成者は軟骨とでもいうのか?
ともかく問題はイノウエ氏よりむしろ産経でしょう。イノウエ氏を慰安婦否定論者であるかのように印象操作し、日本批判決議賛成者を反日のように誹謗する。イノウエ氏の功績はいろいろあるだろうにわざわざ「慰安婦問題での消極的態度」というどう見ても「誰からも評価されるとは言い難い代物」を持ち出す。
河野談話撤回」など唱えるバカがいるから、「河野談話撤回論を放置できない、放置したら日韓関係は最悪のものとなり、韓国、日本ともに友好国である我が国の国益も害される。日本と韓国の板挟みで対応に苦労する」と思って「ダメだし」のために「河野談話撤回など米国は許さないよ」と決議したんじゃないですか。要するに「愛のムチ」です。
 あの時点で決議を出さなかったら安倍は暴走していた危険があるし、暴走したら米韓関係保持のため、もっときついムチが日本に振るわれたかもしれないのに産経のバカさにも困ったものです。

「堪忍袋の緒が切れることもあると申し上げたい」

「手前、何様だ、イノウエ。とっと死ね、ジジイ」としか言いようがないですね。今回めでたく死んでくれたわけですが。イノウエみたいなバカが生きてても社会の役に立たないんだからもっと早く死ねよ、ジジイ。こんな糞ジジイの糞発言を評価してるんじゃねえ、産経。さすがアメリカのポチ。こういうアメポチが保守名乗ってるんじゃねえ。
沖縄の方こそたびかさなる米兵犯罪や事故に「堪忍袋の緒は切れてる」でしょう。
こういう沖縄になめた口をきくイノウエのようなバカを評価する気には俺はなりません。こいつはっきり言って社会の役にたってたの?
ま、それはともかく産経は徹頭徹尾「右翼的な面」でしかイノウエ氏評価をする気がないようですね。