今日の産経ニュース(3/7分)(追記あり)

■神奈川新聞『大きな穴が開いた日章旗を掲揚 国の機関が入居する横浜第2港湾合同庁舎』
http://www.kanaloco.jp/article/236172
 一瞬「エイプリルフールニュース?」と思いましたが今は3月だし本当のようです。
 産経ではないので「反日」と言う話ではなくみすぼらしいので
1)早く取り替えてはどうか
2)一時的に掲揚を辞めてはどうか
と言う話のようです。
 まあなんでこうなるかは何となくわかる。1)についていえば、いずれは取り替えるでしょうが、すぐに取り替えるだけの「カネや人手がない」んでしょう。まあ、それも「なんだかなあ」と思いますが。
 2)についていえば「掲揚するルールだから」でしょう。「破れたら掲揚しなくていい」と言うルールがあれば良かったんでしょうが。「既存のルール」にしばられて「下手に新しいことやって叩かれるくらいならルールが時代や現実にマッチしなくても続ける、変えろと言われてから変えればいい」的なことは「出る杭が叩かれる」日本では良くありがちかと思います。


【ここから産経です】
【追記】
 id:Bill_McCrearyさん記事『駐日米国大使に田植えをしてもらえる人間が「私人」のわけがない(ほかにいくつか)』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/e44d4fea0d3290ed7bf6cd4e0573a90d
でこの拙記事がご紹介い頂きました。ありがとうございます。

■【風を読む】幼稚園の行き過ぎ指導で「教育勅語」が迷惑している 論説委員長・石井聡
http://www.sankei.com/column/news/170307/clm1703070004-n1.html
 過去にあの幼稚園の「教育勅語暗唱」を褒める記事を書きながら、「あんな幼稚園はおかしい」と言う声がテレビワイドショーでも出始めたら、この掌返しです。全くデタラメな新聞です。確かにこの記事はタイトル通り、ある意味「世間の風を読んでる」のでしょう。
 なお産経はこのアホ記事で「知的能力の未発達な幼稚園児に暗唱は問題*1だが教育勅語自体には問題はない」と強弁しますが、そんなことはない。
 教育勅語天皇個人崇拝の道具であり、そんなもんには「今の民主主義日本」では価値などありません。

親孝行や友愛など12の徳目と呼ばれる内容自体は、およそ軍国主義とは無縁で道徳教育の肝となるものだ。

 問題はその徳目がすべて「天皇のためになるからそうしろ」という天皇崇拝の論理になってることです。

https://twitter.com/aritayoshifu/status/839465326018347010
有田芳生
 教育勅語の核心は「危急事態が生じたら」「永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい」(口語訳)という皇国史観

と言うのが教育勅語です。
 これが天皇ではなくたとえば「中国共産党のために」や「毛主席のために」でも産経は同じ事が言えるんでしょうか?

 反対論は天皇中心の国体思想が据えられていると指摘する。皇室と日本の歴史のくだりは国柄を示しており、国民主権を否定する性格ではなかろう。国柄や建国の理念について、どうしても認めたくないのだろうか。

 問題は「天皇制の是非」ではなく「戦前型天皇個人崇拝の是非(常識人なら非)」なのですが話のすり替えを始める産経です。とはいえそこで「国柄」「(神武)建国の理念」とウヨ用語を使い出すところが失笑物です。

園児らの様子を視察したこともある中山成彬文部科学相が、ツイッターで発した感想が的確だった。
 「経営者自身が勅語の精神を理解していないようだ」

 五十嵐仁・法政大学名誉教授に寄れば

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-03-04
中山成彬先生 衆議院議員(元文部科学大臣
 「私も塚本幼稚園を訪問したときのことを鮮明に覚えています。園児の成長に合わせた、いろいろ画期的な取組に感銘をうけました。子供たちが暗唱した教育勅語やその他の名文は子供たちの成長につれ、人生の祈り節に子供たちの良き同伴者として励まし続けていくことでしょう。幼児の頃の頭の柔らかい時に、人生の道案内になるような漢詩、美しい詩歌等を覚えさせることは、とても良いことだと考えます。(中略)子供たちの一生が幸せなものでありますように、持って生まれた可能性を十分に開花させられる人生でありますように心からお祈り致します。」

とまで塚本幼稚園を褒めていた癖に中山も全くデタラメな男です。五十嵐記事で分かるように明らかに中山は教育勅語暗唱を知った上で褒めています。


■【政界徒然草】なぜか「蓮舫降ろし」を実行できない、民進党の事情
http://www.sankei.com/premium/news/170307/prm1703070006-n1.html
 産経が「蓮舫*2降ろし」してほしいことはよくわかりました。
 彼女を恐れてると言うよりは「彼女のすすめてる野党共闘民進党内反共右派によってぶちこわしにされればいい」「そして内紛が起こってぐちゃぐちゃになればいい」と思ってるのでしょう。
 で「蓮舫降ろし」が起きない理由もまさにそれです。「そんな事になっても喜ぶのは安倍自民だけだ」という党内のムードを変えられるほどの力を「党内アンチ蓮舫派」が持たないし、蓮舫氏も「大活躍してる」とまでは言わないまでも「党内アンチ蓮舫派」に非難されるような失態も今のところないわけです。二重国籍云々は言いがかりですし。ましてや今「森友疑惑」という特大スキャンダルが浮上してるのに内紛をする理由はどこにもない。
 産経は「都議選での後退による蓮舫降ろし」を期待してるようですが、まあそこでどれだけの成果が出せるかが蓮舫氏の正念場でしょう。


■【世界を読む】日本の韓国系信組支援1・2兆円…それでも消えない反日教育の憎悪
http://www.sankei.com/west/news/170307/wst1703070003-n1.html
 そもそも「日本国内の韓国系信組」ですからね。預金者も『金を借りてる企業』も必ずしも「在日韓国人じゃない*3」し韓国系信組の破綻は「他の金融機関の破綻」や「韓国系信組から金を借りていた企業の倒産」を招き、日本経済に大きなダメージを与えかねない。
 別に韓国のためにやって上げたわけではなく、日本の利益によるもんでしかない。
 大体「お前は俺の世話になってるんだから、俺の言うことならなんでも聞け」なんてのは一般社会でも通用する話じゃありません。

*1:勿論過去の記事ではそんな事は一言も言わずむしろ褒めていたわけです。

*2:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て、民進党代表

*3:まあ「在日が多い」のではあるでしょうが