「珍右翼が巣くう会」に突っ込む・番外編(7/13分:常岡浩介と黒井文太郎と桜木武史の巻、ほか)ほか韓国・北朝鮮最新ニュース(追記・訂正あり)(追記・訂正あり)

 常岡ら以外にもロシアネタ、北朝鮮・韓国ネタなど書いています。
毎日新聞『特集ワイド:「ミサイル」に戸惑う子どもたち 「こえーな」 「私もママも死ぬかも」 「北朝鮮をやっつけろ」』
https://mainichi.jp/articles/20170915/dde/012/040/021000c?fm=mnm
 対話論の重要性を訴える良記事だと思います。「単純な勧善懲悪の世界」など「必殺仕事人」「水戸黄門」「遠山の金さん」「忠臣蔵」「ザ・ハングマン」などといったフィクションの世界にしか存在しません。


■【産経抄東京新聞のやり方を「桐生悠々なら何と評するでしょうか」
http://www.sankei.com/column/news/170912/clm1709120003-n1.html
・むしろ産経新聞のやり方を「桐生悠々なら何と評するでしょうか」でしょうね。
・産経に寄れば東京新聞社説が

「関東大防空演習を嗤う」を書いた桐生悠々信濃毎日新聞主筆)が今生きていたら「北朝鮮ミサイル避難訓練を嗤う」を書いたのではないか

という趣旨の事を書いたそうです。小生もあのミサイル訓練については同様のことを考えたので全く同感ですね。ついでに言えば小生はアニメ映画「風が吹くとき」も連想しました。
 まあ、産経は「死人を政治利用するな」「何を根拠にそう言うのか」とか言い出すわけですが、「死人の政治利用」はむしろ「英霊は靖国参拝を望んでる」「自虐史観は英霊を侮辱してる→南京事件否定論などの歴史修正主義」とか言う産経の方でしょうよ。
 何を根拠に望んでるなどというのか(まあ望んでたって靖国参拝歴史修正主義が許されるわけではないですが)。

 要するに、軍事的な脅威をあおるより、外交努力を尽くすことが先決というのだ。
▼もっとも、評論の内容を知る人は、違和感を覚えるはずだ。敵機の来襲を探知して、日本の領土に達する前に迎え撃て。これが悠々の主張である。現在の状況にあてはめれば、ミサイル防衛の強化に他ならない。

 やれやれですね。悠々だって外交努力を否定しているわけではない。悠々も産経によって自分が「ただの軍拡論者」のように扱われて全く不本意でしょう。そもそも時代背景を考える必要もある。当時の「軍国日本」で「外交努力ガー」といって受入れられたかどうかという判断もしないといけない。悠々が一番いいたいことは「防空演習は無駄だ」なわけですからそこは「軍事偏重論者にも受け入れられる文章を」つう判断もあったのではないか。あるいは「日本の軍事力では迎え撃つことが困難だからこんな気休め演習してるんじゃないの?(そうじゃないなら迎え撃てばいいジャン?)」つう皮肉の文章かも知れません(まあ根拠があるわけではなく俺の想像に過ぎませんが)。
 また悠々の時代なら「敵機を迎え撃つこと」は現実的だったでしょう(当時の日本の軍事力で可能かどうかはひとまずおきます)。何せ飛行機が日本に来るには相当の時間がかかる。しかしミサイルなら数分で日本に来るわけです。迎え撃つなんて無理な話です。
 大体、産経のように「軍拡支持」的に悠々を理解したところで、悠々が批判した「関東大防空演習」なみにミサイル避難訓練が非現実的であることに変わりはないでしょう。
 なお、悠々については、ググったところ、井出孫六*1『抵抗の新聞人桐生悠々』(1991年、岩波新書)、鎌田慧*2『反骨のジャーナリスト』(2002年、岩波新書)が評伝としてあるようです。
 ただし鎌田本は悠々一人だけではなく「『日本之下層社会』の著者である毎日新聞記者・横山源之助」「読売新聞大争議の中心人物の一人で読売退社後、釜石市長になった鈴木東民*3」「菅生事件報道で知られる共同通信の斎藤茂男*4」など他の人物もとりあげてるようですが。


ハンギョレ『元統一部長官「文大統領、安倍のようになっている」』
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/28425.html
 大統領選での公約に反し、対北朝鮮政策が全然太陽政策じゃない上に「北朝鮮問題で日本と協調する必要がある」として慰安婦問題などでの安倍批判が完全にどっかいってますからねえ。
 そりゃこういう批判は当然でてくるでしょう。


NHK民進 北朝鮮核実験で衆院予算委の閉会中審査要求』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129041000.html
 民進が何を考えてるのか、こうした民進の動きについて他の野党がどう考えてるのかはさておき。
 さんざん「閉会中審査なら加計じゃなくて北朝鮮だ!」と自民サイドは放言していた癖に実際に要求されたら「安倍総理の訪露もあるので、持ち帰って検討する」んだそうです(苦笑)。


■産経【北朝鮮核実験】独首相、外交解決への関与に意欲、イラン核合意を引き合い
http://www.sankei.com/world/news/170911/wor1709110009-n1.html
 「交渉のためにまず制裁強化」というメルケルの主張には賛同できませんが「対話主張」自体は評価します。


■産経『【北朝鮮危機・私はこう見る】なぜロシアは“核保有国”北朝鮮と共存できるのか ロシア極東連邦大学准教授 アルチョム・ルキン氏』
http://www.sankei.com/world/news/170911/wor1709110047-n1.html

 米国や日本は、石油の禁輸や北朝鮮労働者の受け入れ停止など最大限の制裁強化を求めている。しかし、私はロシアがこのような要求に応じるとは思わない。露政府は北朝鮮を窒息させることは望んでいない。北朝鮮を国家として維持したいと思っている。
 なぜか。北朝鮮を追い詰めれば、第二次大戦前に石油を禁輸された日本が米国を攻撃したように、北朝鮮が反撃に打って出る可能性があるからだ。本格的な戦争になる。北東アジアでの大規模戦争は、露極東のみならずロシア全体の経済への打撃となる。
 北朝鮮が崩壊すれば韓国に統合される。米国の同盟国である統一朝鮮が登場する。ロシアとの国境に米軍部隊が現れることをロシアは受け入れられない。
(中略)
 ロシアは北朝鮮核兵器が自国に向けられていないことを知っている。北朝鮮核兵器は気分の良いものではないが、ロシアの脅威ではない。

 「まあ、そうでしょうねえ」「中国もその点は同じ考えでしょうね」と改めて思います。


北朝鮮問題をロシアの立場から考える 過去の取材ノートを手がかりに(関根和弘)
http://www.huffingtonpost.jp/kazuhiro-sekine/north-korea-and-russia_a_23201532/

 ところで、こうしたロシアの視点が、日韓を含む欧米側にとっては信用できるものだろうか。耳を傾けるべき内容なのだろうか。
(中略)
 では、逆に欧米の言うことは信用できるのだろうか。アメリカなどは2003年、大量破壊兵器があると強弁してイラクを攻撃し、フセイン政権を倒した。だが結局、大量破壊兵器は見つからなかった。ロシアにしろ、アメリカにしろ、大国というものは自国の利益のために、陰謀を企て、軍事行動も起こすのだろう。だとすれば、ことさらロシアの情報や視点だけを排除する必然性はない。
 日本にとって、北朝鮮への経済制裁を強めるのがいいのか、それともロシアの言うように対話路線を模索するのがいいのか、正直私にはわからない。だが、一つ言えるのは、欧米の視点や論理だけをもって世界を見わたそうとするのは危ういということだ。だからこそ、私たちメディアには、できるだけ多くの見方を提示することが求められるのだと思う。

 まあそういうことですね。そう言う意味で「対話論」を排除してる常岡や高世など俺は全く評価しません。まあ俺個人が「対話論支持であること」は否定しませんがそう言う事と関係なく「関根氏の指摘するような意味で」高世と常岡は論外だと思います。


■産経『「米朝軍事衝突なら朝鮮半島はほぼ壊滅する!」 元在韓米軍大尉が分析 ソウルは灰燼に帰す 日本にミサイル飛来も』
http://www.sankei.com/world/news/170909/wor1709090034-n1.html

 北朝鮮による攻撃開始から数時間で死者は数万人に達し、ソウルの大半が灰燼(かいじん)に帰する。数百万人が国内避難民と化すとみられる。

 最悪の場合はそうなるでしょう。そしてそんなもんは容認できるもんではありません。
 要するに戦争などできないと言う事です。


■産経【北朝鮮核実験】北朝鮮との武器取引がアフリカで横行 安保理の中間報告書で指摘 中国の制裁違反も
http://www.sankei.com/world/news/170909/wor1709090022-n1.html

 報告書によると、アンゴラウガンダでは、北朝鮮の関係者が大統領警護隊や軍、警察などに訓練を実施。コンゴ民主共和国には軍事訓練や銃器を提供し、これらの銃器の一部は国連平和維持活動(PKO)要員に支給されたという。
 また、モザンビークには携帯型防空システムなどを輸出し、ナミビアでは大規模な軍事施設の建設に関与したとしている。いずれの国も、専門家パネルの問い合わせに回答していない状態が続いている。
 このほか、昨年11月の制裁決議で北朝鮮からの銀鉱石、銅、亜鉛などの輸出が全面禁止となったが、中国はその後も取引を継続し、決議違反にあたると指摘。中国に比べると規模は圧倒的に小さいが、スリランカやインドも北朝鮮から銅や亜鉛を輸入していた。

 制裁で屈服させることなんかあきらめた方がいいんじゃねえの、と思います。


■産経【北朝鮮核実験】「日韓は同時に核武装を」 韓国専門家が提言 「北の狙いは対米交渉ではなく韓国侵攻だ」
http://www.sankei.com/world/news/170909/wor1709090037-n1.html
 さすが産経が持ち出す自称・専門家だけのことはあります。今時「北朝鮮が韓国侵攻する」なんて人間は「韓国でも」よほどの非常識極右だけでしょう。
 あげく「日韓両国の核武装は不可避」なんだそうです。安倍にせよ、文在寅にせよ核武装なんてする気はないでしょうが。

鄭成長(チョン・ソンジャン)・世宗研究所統一戦略研究室長

がまともな人間ではないこと、「世宗研究所も恐らく極右シンクタンクであること」はよくわかりました。

日本は使用済み核燃料の再処理施設(中略)を持っており

 いや持ってますけど、それ少なくとも建前では核武装のためじゃないし。国内外から「核保有が目的ではないのか」と批判されたときも「違います」と日本政府がいったことが完全にウソになるし。


■産経【北朝鮮拉致横田めぐみさんの弟が悲痛の訴え 「老いた家族には時間がない」「戦う意志と勇気あれば必ず解決する」
http://www.sankei.com/world/news/170909/wor1709090043-n1.html

「戦う意志と勇気あれば必ず解決する」

てそんな精神論で解決するなら「戦前日本は英米に勝ててた」し「毛沢東の大躍進も失敗しなかった」でしょう。ばかばかしいにもほどがあります。正しい方法論でなければどんな問題でも解決なんかしません。


■産経【北ミサイル】長野県軽井沢町、JR廃線トンネルをシェルターに 9日の北(ボーガス注:朝鮮建国)記念日控え準備(三宅真太郎、太田浩信)
http://www.sankei.com/politics/news/170909/plt1709090009-n1.html
 「安倍へのへつらい」や「単なる話題づくり」かもしれませんがばかばかしいにも程があります。
 なおシェルターと言っても

 軽井沢町は今年4月、「北朝鮮を取り巻く状況は深刻だ」(藤巻進町長)としてミサイル攻撃を受けることを念頭に、旧JR信越線の横川〜軽井沢駅間のトンネル29本のうち、群馬県との県境を通る2本をそのまま避難施設として利用する方針を決めた。8月にトンネルを所有する群馬県安中市と覚書を取り交わし、町民が避難のために自由にトンネル内に入れるようにした。

ということで、改修するわけではなく今のママの形で使うようです。


日刊ゲンダイ『安倍首相を一蹴 “北朝鮮キーマン”プーチン大統領の二枚舌』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213161/1

「ロシアは北朝鮮へのエネルギーや核・ミサイル技術輸出の見返りに、3万〜4万人の出稼ぎ労働者を受け入れている。その多くが来年開催されるサッカーW杯のインフラ建設に駆り出されているため、雇用禁止は絶対に受け入れられません」(国際金融関係者)
(中略)
「来年3月に大統領選を控えたプーチン大統領にとって制裁解除は喫緊の政治課題です。それを最終目標とする一方で、日本からは北方領土返還交渉を下地にした共同経済活動でさらなる譲歩を求め、韓国にも揺さぶりをかけている。北朝鮮を経由して釜山まで延びる天然ガスのパイプライン、3カ国の電力供給網や鉄道網の統合をのませようとしています。プーチン大統領は本当にシタタカです」(中村逸郎氏*5

1)北朝鮮制裁することはプーチンの考えではロシアの国益にならないし
2)シリア問題やウクライナ問題では米国はロシアの主張に敵対的(シリアアサド政権を支持するロシアとそれに敵対的な米国、ロシアのクリミア編入を認めず対ロシア経済制裁する米国など)なのに
3)北朝鮮制裁に応じる理由なんかない
つう話です。ロシアからすれば「対北朝鮮制裁に協力して欲しいなら(シリア問題、ウクライナ問題などで)なんかお土産を持ってこい」つうところでしょう。


■産経【北朝鮮核実験】北ミサイル兆候情報、特定秘密に「該当する」 閉会中審査で政府答弁
http://www.sankei.com/politics/news/170906/plt1709060014-n1.html
 やれやれですね。
 しかも

 河野太郎外相は個別情報の逐一について「特定秘密に該当するか否かを確定的に答えることは差し控えたい」と明言を避けた。

ですからねえ。「俺が特定秘密と決めたら特定秘密だ。何故そう判断するか理由を答えること自体が機密上問題だから答えない」て無茶苦茶にもほどがありますね。


■産経『北朝鮮拉致被害者、蓮池薫氏「拉致問題、ミサイルに埋没してしまう」と危機感訴える 鳥取・米子で講演会』
http://www.sankei.com/west/news/170905/wst1709050019-n1.html

 拉致被害者の家族らが高齢化していることから、早期解決の必要性を強調し、「北朝鮮の電力不足は深刻で、見返りにエネルギーは渡せないが、設備は与えられる」と解決策の一例を示した。

 いつもの主張ですが改めてバーター取引を主張する蓮池氏です。


毎日新聞『「世界人権宣言」朗読会/拉致被害者への思い語る 京丹後 /京都』
https://mainichi.jp/articles/20170907/ddl/k26/040/479000c
 本文は

毎日新聞の投稿欄「みんなの広場」(8月30日)に掲載された「どこの国の外務省ですか」を読み上げる人もいた。内容は国連のジュネーブ軍縮会議で恒例だった日本の「高校生平和大使」による本会議の演説が見送られたことに対する意見だ。

と拉致以外の事も書いてるのに「タイトルが拉致オンリー」というタイトルが酷い記事です。


NHK北朝鮮情勢受けギリシャ訪問団が小豆島の訪問延期』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129101000.html
 びっくりしましたがギリシャからはそう見えると言う事でしょうか?


■浅井基文ブログ『ロシアにおけるスターリン再評価の動き(中国側見方)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/935.html

 8月7日付の環球時報は、中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所研究員の呉恩遠署名文章「スターリン正視 ロシアにおいて意味するもの」を掲載しています。

 単に「ロシアは酷い*6」で終わらせない点はさすが俺が評価する浅井先生です。
 で浅井先生の紹介する呉論文ですが俺的に重要なのは

スターリンをめぐる論争はこれからも続くだろう。プーチンによるスターリンの新評価は、ロシアがソ連時代に戻るということを意味するものではあり得ず、スターリンに対するロシア社会の見方は様々である。

つうことですね。
 あくまでもスターリン再評価は「ロシアが強国だった懐かしい時代」という「ロシア版・三丁目の夕日」でしかありません。ある種のノスタルジーでしかないわけです。さすがにプーチンも大粛清まで正当化しない*7
 あるいは「ゴルバチョフエリツィンとかスターリン批判してるが奴らの時代の我が国ロシアは没落していたではないか」つう反発もあるんでしょう。
 あるいは「スターリンは酷いつうけど、基本、旧ソ連の政治家なんてほとんど皆独裁ジャン。ソ連崩壊後もエリツィンプーチンも民主的と言えないやん」つう諦観があるのかも知れない(まあスターリンとそれ以外じゃ恐怖政治のレベルが明らかに違うと思いますが)。
 もちろんそのノスタルジー「その他色々」はとても好意的に評価できるようなモンではない。
 そしてそうしたスターリン再評価は無視できない動きではあるが批判がないわけでもない。
 なお、日本だって「戦前美化」などありますのでロシアを一方的に非難なん全くできません。
 もちろん日本にせよ、ロシアにせよ「あの戦争」や「あの大粛清」を直接体験した人間が減ってる事がこうした動きの背景にはあるでしょう。
 一方、「俺が知らないだけかも知れませんが」中国で「毛沢東再評価」という話はあまり聞かない気がします。
 やはり「今の大国・中国に直接繋がるのはトウ小平だから」でしょうか。


ニューズウィーク日本版『シリアで「国家内国家」の樹立を目指すクルド、見捨てようとするアメリカ』青山弘之*8東京外国語大学教授)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8251.php

 ロシア、トルコ、イラン、そして米国の関与のもと、停戦プロセスが粛々と進行し、武力紛争としてのシリア内戦が終わりを迎えようとしているなか、シリア北部を実効支配する西クルディスタン移行期民政局、通称「ロジャヴァ」(rojava、クルド語で「西」の意)は、「北シリア民主連邦」と称する「国家内国家」の樹立に向けて、行政区画法を制定し領土を主張、また9月から来年1月にかけて領内で議会選挙を実施することを決定した。
 ロジャヴァは、(中略)クルド民族主義政党の民主統一党(PYD)が2014年1月に発足した自治政体である。
(中略)
 多くの反体制派が力による政権打倒に固執するなか、PYDは政治的手段を通じた体制転換を主唱し、彼らと反目した。
(中略)
 その限りにおいてシリア政府、ロシア、イランと戦略的に共闘した。
 しかし、このことは欧米諸国との敵対を意味しなかった。2014年9月にシリア領内でイスラーム国に対する空爆を開始した米主導の有志連合は、PYDの民兵として発足し、その後ロジャヴァ武装部隊へと発展を遂げた人民防衛隊(YPG)を支援、連携を深めた。2015年10月に米国の肝煎りで結成されたシリア民主軍は、YPGを主体に構成されており、同組織が2017年6月に開始されたラッカ市解放作戦を主導していることは周知の通りだ。
(中略)
 米国にとって、ロジャヴァは今や対シリア干渉政策の橋頭堡であり、PYDにとっても米国は今や最大の軍事的後ろ盾なのである。
 にもかかわらず、PYDはシリア内戦をめぐる政治プロセスにおいて疎外され続け、そのことが彼らを北シリア民主連邦樹立に向けて突き動かすことになった。
 PYDは、米国とロシアが共同議長国となって国連で推し進めたシリア政府と反体制派の和平協議「ジュネーブ・プロセス」の蚊帳の外に置かれた。トルコとサウジアラビアがその参加を頑なに拒んだためだ。トルコにとって、PYDはクルディスタン労働者党PKK)と同根の「テロ組織」で、その存在を認めることなどできなかった。
(中略)
 サウジアラビアにとっても、PYDは目の上のコブだった。
(中略)
 ロシア、トルコ、イランを保証国として開始されたシリア政府と反体制派の停戦協議「アスタナ*9・プロセス」でも、PYDは黙殺された。
(中略)
 PKKがトルコからの分離独立をめざしてきたこと、イラククルディスタン地域で独立の是非を問う住民投票の実施が決定されたこと、そして「北シリア民主連邦」という国家を思わせる呼称。これらからの類推で、行政区画法と議会選挙実施決定を、シリアからのクルド人の独立に向けた布石と解釈することも不可能ではない。
 だが、PYDは、シリアという既存の国家枠組みのなかで民族的・宗派的多元主義と分権制を保障する体制の樹立をめざしており、少なくとも現時点では、暫定的な移行期を終えて、恒久的な自治体制を確立したことを、シリア内戦の主要な当時者である諸外国に誇示し、その存在を既成事実として認めさせるのが狙いだと理解した方が妥当だろう。
 しかし、主権在民の「国家内国家」の存立はその多くを他力本願に頼っていた。
(中略)
 PYDがマンビジュ市とラッカ市の北シリア民主連邦への編入を望んでいることは言うまでもない。にもかかわらず、行政区画法においてその地位について明記しなかったのは、米国がトルコを制し、北シリア民主連邦への両市の帰属を承認することを期待しているからにほかならない。
 しかし、米国がPYDの思惑に沿って行動するかは判然としない。なぜなら、イスラーム国に対する「テロとの戦い」後の米国の対シリア政策の具体像がまったく見えないからだ。
(中略)
 PYDが「バッファー」として(ボーガス注:米国、サウジ、ロシア、イラン、シリアアサド政権など)すべての当事者にとって利用価値のある時代は終わり、すべての当事者によって裏切られる時が近づいているのかもしれない。

 常岡らが言うほどシリア情勢が「アサドが悪、アサドを打倒すればバラ色」つうほど単純でないことが想像できます。


■常岡、黒井、桜木らのツィートに突っ込む

黒井文太郎‏
「【世界では自由に発言できない強権国家がある】ことを某首長氏がわかってない」という話が流れてきた

 やれやれですね。某氏とは具体的に誰で、何を言ったのかさっぱり分かりません。まあ結局具体的内容を出したら某氏に対する誹謗だとばれるからこうしてるんでしょう。黒井も呆れたバカです。
 なお、この某氏とは

米山隆一‏ @RyuichiYoneyama
・適不適の判断はさておき、いずれにせよ望月記者は自国の政府に対し直接対峙している。一方石平氏は今や、祖国を離れ、「独裁政権」と批判する中国政府と直接対峙することなく日本人向けに中国政府批判を(ボーガス注:金儲けのために)展開しているに過ぎない。闘う望月記者を闘わない石平氏が笑う事は吐き気を催すほど醜悪だと思う。
・(ボーガス注:『帰化したから私の祖国は中国ではない、日本だ』『米山氏は私について無知なのか、それとも帰化人を日本人と認めない*10のか、もし後者なら外国人差別だ』などと強弁する石平に対して)石平氏の普段の発言は、ほぼ中国政府を批判するものですのでそのように申し上げました。石平氏が日本政府と対峙なさるならそれはそれで結構かと思います。その場合、日本は民主主義国家ですので、石平氏も望月記者と同じ様に、何のリスクも無い状況で言論で対峙することになろうかと思います。
・要するに私の申し上げているのは、どこかの独裁国家ならいざ知らず、石平氏の母国*11である民主主義国家の日本では、「権力と戦う」のに(ボーガス注:投獄や暗殺など)何のリスクも無い状況で言論によって対峙するのは(ボーガス注:建前上)当たり前なのであって、それを「吐き気を催すほどの自惚れだ!」などとする氏の指摘は全く当たらないという事です。

と「石平の望月記者誹謗」を非難した米山新潟県知事のことでしょう。なるほど、黒井が米山氏の名前を出せなかったことがよく分かります。どうみても米山ツイートは「【世界では自由に発言できない強権国家がある】ことを某首長氏がわかってない」という話ではない。
 なお、これについては産経が
■新潟・米山隆一知事が石平氏投稿に「吐き気を催すほど醜悪」とツイート「差別発言」の批判相次ぐ
http://www.sankei.com/politics/news/170911/plt1709110014-n1.html
などというアホ記事を書いていますが黒井的にはこの記事をどう思うんでしょうか?

黒井文太郎がリツイート
Kazuto Suzuki‏ @KS_1013
 メルケル首相はイラン核交渉をモデルにした北朝鮮問題の外交的解決を示唆しているが、イランと北朝鮮は条件が大きく違う。イランは曲がりなりにも選挙があって制裁解除を求める国民が政権交代させたし、そもそも核兵器を持つ前だった。
 まあ、こういうのを見ると、欧州にとって北朝鮮の問題は遠くで起きた関係ない話*12なんだなぁ…と感じさせる。

 やれやれですね。メルケルもさすがに「イランと北朝鮮と全く同じ」とは言ってないでしょう。つうか、日本の野党政治家ならまだしも、「ドイツを代表する大政治家」メルケル首相すら「北朝鮮に甘い」と罵倒するとは、黒井、鈴木らは「ある意味、反北朝鮮右翼活動家として気合いが入っていますが」、メルケルのような主張「対話論」を否定して、黒井、鈴木らはどうするつもりなのか。軍事攻撃なんか論外ですし、制裁が効果を上げていないことも明白でしょう。

常岡浩介
朝鮮への制裁強化を拒否−中国と歩調合わせる https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-05/OVT4K46K50XZ01
:安倍ちゃん一派がプーチンが何者か理解するのはいつの日だろう?

 もはや安倍は「日本財界の要望でロシア資源開発したいだけ」なんじゃないかと思えてきました。
 それはともかく、こういう事を言う常岡は「北朝鮮問題」「北方領土問題」をどう考えてるのか。
 「北朝鮮なんか制裁で叩き潰すべきだ」とか「プーチン北朝鮮支援する限り北方領土問題で交渉すべきじゃない」とか思ってるならそうはっきり書けと言いたい。

常岡浩介がリツイート
ユーリィ・イズムィコ‏ @CCCP1917
 昨今のロシアが国際的に大きな存在感を発揮しているのは、人道とか国際法とかから戦略的に逸脱することでそうした制約がより大きい欧米を出し抜き、ロシアの政治・経済・軍事面の弱さ*13をカバーする戦略によるものだと思う

 マジで「お前らバカじゃねえの?」としか言いようがないですよねえ。アフガンやシリアでの米軍の誤爆見ても分かるように欧米がそんなに国際法を遵守してるのか。
 つうか「国際法を逸脱すれば御の字」だったら誰も苦労しませんよ。ロシアにはたとえば「シベリアの天然ガス」「BRICSのメンバーであること」「安保理常任理事国であること」など様々な武器があり、その武器をプーチンという知恵者が適切に使ってるから「シリア問題、北朝鮮問題」などで存在感が出るわけです。
 まあその武器の中には「時に国際法を逸脱する」つうのもあるかも知れませんが、何度も言うように「国際法逸脱オンリー」で何とかなるなら誰も苦労しません。
 そもそも「昨今のロシア」という時点で「国際法を逸脱すれば御の字」でないことは明白でしょう。
 プーチン政権が誕生したのは昨今どころか「2000年」ですから。つまりは辣腕プーチンですら時に欧米と対立することを覚悟しながら国際社会に打って出るにはそれなりの準備と覚悟を必要としたわけです。

常岡浩介
 アウンサンスーチーの護衛をやっていたカレン人の活動家のぼくの友人すら、軍に拷問され殺された。メディアがすでに「民政移管した」と伝えていた、ほんの三年前のことです。

 まあスーチーが外相(国家顧問兼務)になったからバラ色か、と言えば未だ軍部の力は強くバラ色ではないでしょうが、一方で「スーチーが外相になったことが無意味だったか」と言えばそうでもないでしょう。なかなか難しい話です。

常岡浩介Garry Kasparovをリツイート
ガルリ・カスパロフ*14「ヘイ、バーニー、私に社会主義の講義をしてくれなくてもいいよ。その中で生きて来たんだからさ」

 カスパロフや常岡ってバカなんだなあとしか言い様がないですね。バーニー・サンダースにせよ彼の支持者にせよ彼らが目指してる社会主義とは「北欧三国やドイツ、フランス、英国などの社民主義を模範としたモノ」であり旧ソ連型の訳がないでしょう。カスパロフや常岡に社民主義に対するまともな理解があるのか疑いたくなる話です。

桜木武史‏ @takeshisakuragi
 冷静に事態を見据えた記事です。当初のアサド憎しの姿勢は時が経つにつれ、(ボーガス注:反アサドだった米国、サウジ、トルコなど)各国の優先順位に変化が生じました。現在はアサド政権が主要な都市を手に入れ、アサド降ろしは現実的な選択肢から外れつつあります。

 打倒アサドを叫んでいた桜木ですらこう言い始めていることが興味深い。
 まあ「クルドの独立(シリアの一部分割)」や「アサドによる反体制派の取り込み」はありえてももはやアサド打倒はどうひいき目に見ても「短期的にはあり得ない」と見ていいのでしょう。

黒井文太郎
 やはり「予防戦争」「先制打撃」をめっちゃ怖がってるんだ
■朝日『北朝鮮、元KGBを軍事顧問に 暗殺作戦への対抗策』
http://www.asahi.com/articles/ASK8S3RBXK8SUHBI009.html?iref=comtop_8_02

 そりゃ世界最強の軍事大国が「斬首作戦だの先制攻撃だのをほのめかせば」、恐らくフカシだろうとは思っていても怖くない国はどこにもないでしょう。

常岡浩介がリツイート
ニューズウイーク日本版『プーチン*15のおかげで高まるスターリン*16人気――大粛清の血塗られた歴史は忘れ去られ「歴史上最も重要な人物」に選ばれるまでに』
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8294.php

 まあ日本でも「あの戦争の惨禍を忘れ去り」、あの戦争の中心人物であるA級戦犯東条英機らを称えるバカ(例:靖国神社日本会議)がいるのでロシアのことは笑えません。
 ましてやロシアの場合「スターリンはロシアで富国強兵を実現した偉大な人」つうことのわけですが、A級戦犯なんか別にそんなモン実現してませんしねえ。
 まあ、それはともかく。
 以前も書きましたがあくまでもスターリン美化とは「ロシアで富国強兵を実現した偉大な人」つう話限定です。「共産主義云々」ならレーニン美化が来てしかるべきですがそうはなってないわけです。
 もちろん「いわゆるスターリン粛清」が正当化されてるわけでもない。そこは都合良く無視されてるわけです(無視していい話ではないですが)。
 当然ながらスターリン美化がいいとは言いませんが「ならスターリンみたいにプーチンは大粛清すんのか、バルト三国を併合するのか」つうたらそういうことはないでしょう。
 「プーチンのおかげで」つうのも正確ではないでしょう。プーチンが助長してることは事実でしょうし、それは批判されて当然ですが、「プーチンはあくまでスターリン人気*17を利用してる」に過ぎないでしょう。プーチンにとっては利用できさえすればフルシチョフ*18やブレジネフ*19ゴルバチョフ*20だろうと構わない話です。

常岡浩介
 ロシア自身がウソで何が悪いと開き煽る公式情報を真に受けるのは日本の専門家*21とバカだけなのだ
朝日新聞『諜報が武器、世界揺さぶるプーチン氏 非合法活動も奨励』
http://digital.asahi.com/articles/ASK8J2381K8JUHBI004.html?rm=915

 おいおいですね。「単なる噂話ならともかく」公式見解についてはロシアに限らず「一応信用する(勿論疑う理由があれば信用しないが)」つうのが常識的な話だと思いますが。
 プーチンが過去に「もちろん諜報機関による情報工作(違法行為による情報スパイや、虚偽情報による攪乱といった法的に問題のある行為を含む)はケースバイケースでやってる」と語った程度で「ロシアの公式情報なんか無視して構わない」なんてバカ言うのはそれこそ「アンチロシアをこじらせたバカの常岡とその類友だけ」でしょう(そもそもロシアも「公式情報でウソ流してる」とは言ってないでしょうに)。
 なお、朝日記事で俺的に注目するところは「非合法活動も奨励」といったところでそこでプーチンが公に「奨励(?)」してるのはせいぜい「機密情報入手」と「虚偽情報による攪乱」といった情報工作関係だと言う事です。さすがに暗殺までは肯定していない。

常岡浩介がリツイート
Kazuto Suzuki‏ @KS_1013
 米国の極右の人たちがアサドを好きなのは、イスラエルと対立(反ユダヤ主義)、ISISと対立(反イスラムテロ)、反政府勢力を武力で潰そうとする(強権的独裁者待望論)という三つの理由がある

 うーん米国極右も色々だと思いますけどね。例えば今のイスラエル・ネタニヤフ政権は「パレスチナ政策」と言う意味では軍事偏重の極右だし、そういう極右政権を共和党極右がブラボーしてるわけです。トランプなんか明らかに親イスラエルです。
 そういう親イスラエルの極右は勿論アサドを好きなわけがない。
 一方で民主党など左派やリベラルがイスラエルを批判し、米国内ユダヤ人にはそういう動きを支持するイスラエル批判派の左派、リベラルもいる(もちろんイスラエル批判は必ずしも親アサドを意味しません)。米国においてユダヤ人も極右も一枚岩じゃないわけです。

常岡浩介
 トルコや日本では左派がアサドにシンパシーを感じているようですが、これは「反米」*22で括ればいいんだろうなあ

 トルコはどうか知りませんが日本で「アサドにシンパシー感じてる左派」なんかいるんですかね?。
 「アサド打倒は現実的じゃない」つう左派*23ならともかく。そして「アサド打倒は現実的じゃない」はもちろん必ずしも反米でも親アサドでもない。
 ちなみに常岡の文章の「アサド」を「金正恩習近平」に書き換えれば巣くう会や産経ら日本ウヨの主張になります。つまり常岡の主張はその程度の愚論だと言う事です。

黒井文太郎さんがリツイート
JSF‏ @obiekt_JP
 米本土に届くと主張している側と、届かないと主張している側の双方が弾頭重量を勝手に決めて論じ合ってるのを見て、意味が無いのでは・・・と思います。実際に飛んだ以上は実用弾頭を積んで届くものと考えて対処しないと、楽観論で放置というわけにはいかないでしょうし。

 まあ確かに「届くという最悪の事態を想定していた方がいい」と俺も思います。
 わけがわからないのはこういう事を言う黒井が「北朝鮮への先制軍事攻撃」を否定しないことです。
「いや、先制軍事攻撃した場合、北朝鮮の反撃で、最悪で万単位の死者が想定されてるのに、お前、そこでは最悪の予想にたたないのかよ!。それともたった上で万単位の死者が許容範囲と思ってるのかよ!」と聞きたくなります。

黒井文太郎がリツイート
高須克弥
 翁長知事。全ての航空機はたまに落ちるんだよ。誰でも知ってる。
 たぶん、オスプレイはかっちゃん*24の乗ってるヘリコプターより安全

 こういう「ネトウヨ」高須の茶化した文章をリツィートするとは黒井は正気じゃないですね。

黒井文太郎‏ @BUNKUROI
オスプレイは危険な欠陥機」というメディアの誤った認識

 黒井のオスプレイ事故認識がよくわかるツイートなので紹介しておきます。
 批判しておきたいところですが小生がオスプレイ問題については無知な上、黒井が「誤った認識」とする根拠を何一つツイートしてないがために突っ込みづらい*25ので紹介するにとどめておきます。

黒井文太郎‏ @BUNKUROI
北朝鮮の狙いは対米交渉」という神話は、もとより北朝鮮が声明で「アメリカが交渉すればやめる」と叫ばず、アメリカ批判を叫んで核武装の口実にしている事実*26から、否定されています。

と黒井が言うのは勿論「北朝鮮政権転覆論者」の極右・黒井が「交渉の余地無し、打倒北朝鮮」と叫びたいが故にすぎません。
 北朝鮮の核保有が「米国が北朝鮮との交渉を開始さえすればすぐに核廃棄する」と言う意味での「対米交渉目的」でないことは明白でしょう(そもそもそんな事を言っている「対米交渉目的論者」はいないでしょうし、実際に核を廃棄したリビアカダフィですら「体制保障の見込みがついたとカダフィが考えた時点」で廃棄したのであり交渉開始時点では廃棄などしていませんが)。
 確かに黒井の言うとおり北朝鮮の核保有は「自衛」でしょう(そしてカダフィの核保有も自衛でしょう)。
 ただしそれは「実際に核廃棄したカダフィ同様に」、「何があろうと核廃棄しない」という意味での自衛ではない。
 米国の持ち出す条件が「核廃棄した方が自衛になる」という魅力的なモノであれば核廃棄する可能性はあるでしょう。ただし北朝鮮としても面子の問題があるので

アメリカが交渉すれば開発は辞める

と叫ぶ事はないでしょう(まあ黒井もそんなことはよく分かった上で「北朝鮮は何があろうと核廃棄しない」と放言してるだけでしょうが)。
 その場合、核廃棄させる条件としては最低限「米朝国交樹立」と「朝鮮戦争正式終戦」は必要でしょう。
 問題は「黒井のような極右」の政治的影響もあって米国が未だかつて1度も「米朝国交樹立」と「朝鮮戦争正式終戦」を交渉条件にだしたことがなく今後も出しそうにないと言う事です。
 いずれにせよタカ派・黒井のような「力で叩き潰せ」などという路線はあまりにもリスキー過ぎます。まあ、幸いなのは北朝鮮を支援する中露はもちろん今のところ米日韓ですら黒井のような暴論を吐いていないことです。つうかマジな話、黒井の言ってることがあまりにも蛮勇すぎて正気で言ってるのか疑わしいですね。

常岡浩介
 河野氏の祖父、河野一郎*27元農相は、平和条約締結後に北方領土色丹島歯舞群島を引き渡すとした昭和31年の日ソ共同宣言に深く関わった。
■産経『【内閣改造河野太郎外相、露外相との会談に意欲』
http://www.sankei.com/politics/news/170803/plt1708030114-n1.html
:なんだまた「じっちゃんの名にかけて*28」ロシアに国をあげちゃう政治家が一人増えたのか?

 おいおいですね。河野太郎氏が「じっちゃんの名にかけてロシアに国をあげちゃう」なんて一言も言ってないのにこんな事をツィートするのは誹謗もいいところでしょう(ちなみに『じっちゃんの名にかけて』云々が『また一人」つう事は常岡的には他にもいるわけです。河野元農相とともに「日ソ国交正常化」を実現した鳩山一郎元首相の孫・由紀夫元首相でしょうか。あるいは石橋*29内閣外相で、鳩山一郎内閣*30の日ソ国交正常化を踏襲した岸信介元首相の孫・安倍晋三現首相のことか。もしこの俺の想像が正しいならこれまた由紀夫氏や安倍に対する誹謗*31も甚だしいですね)。
 つうかこういう事言う常岡って河野太郎氏だけでなく「鳩山一郎元首相、河野一郎元農相」も「あの国交正常化は間違ってる」と敵視してるのか。もしそうなら正気じゃないですね。
 そしてこんなことを言う常岡的には「河野元農相の息子」河野洋平元外相*32の日露外交はどう評価されるのか。
 あるいは「ロシアに国をあげてる男」安倍晋三現首相の父である安倍晋太郎*33元外相、祖父である岸信介元外相の日ソ外交はどう評価されるのか。
 つうか常岡的にはロシア外交以外はどうでもいいのか。早速河野氏は「銅像撤去を主張し韓国の反発を招いてる」んですが。まあ、岸田氏(前外相)であれ誰でアレ安倍内閣の外相になど何一つ期待していませんが本当に河野氏は酷いですね。不肖のバカ息子が、父親・洋平氏の顔に泥を塗ってると言っていいんじゃないか。

常岡浩介がリツイート
Ahmad Zaki‏ @ahmadzakijp
 私がショックだったのは、数年前、マレーシアでの会議でアンワル・イブラーヒーム*34が「イスラーム独自の社会科学とかいってもまずアダム・スミスとかちゃんと読み込んでいるのか」といったのに対し某経済学部教授が「スミスは最新の経済学ではないので読む必要も教える必要もない」と言ったことでした

 うーん、まあ誰か(つまりスミス研究者)が細かく読み込むべきではあるでしょうが「ケインズだ何だ」とその後、研究が進化してるのに「そのまんまじゃ使えないスミスを経済学者皆が読み込んでる暇があるのか、経済学部生皆に教える必要があるのか」とは思います。まあせいぜい「概略を理解する程度」でいいんじゃないか。

常岡浩介が鈴木耕をリツイート
 残念ながら、日本の公安警察にはモラルも人間性もない

鈴木耕*35‏ @kou_1970
 今日の東京新聞こちら特報部のデスクメモ
「五カ月間拘束された山城博治さんは取り調べで『あなたガンなんでしょ。早く出たいんだったら、素直に取り調べを受けて罪を認めればいいじゃないか』と言われたという。この脅迫は基地と地域振興というアメとムチの政府の政策と酷似している」と。

 常岡のあまりにもずれた話のかみ合ってないリツィートに吹き出しました。
 鈴木氏は「日本公安の『相手の弱みにつけ込む』やり口は公安だけの話じゃない。日本の政治家や官僚は皆そうだ。地域振興策で基地反対派を黙らそうとする沖縄基地問題もその一例だ」とツイートしてるのに「公安ガー」と話を公安に限定したがる常岡は「公安以外は政治家も官僚も何の問題もない」とでも言いたいんでしょうか?。
 大体山城氏の件もそうですけど、この種の政治弾圧は公安の一存でやってるわけがないでしょうに。常岡はそんなに安倍政権や防衛省を免罪したいのか。
「そんなわけねえだろ、アホか、手前。常岡はいい加減にしろ」ですね。

常岡浩介
 「NATOが拡大したのが悪い」は、プーチンが勝手にいってるならともかく、日本などの第三者が主張するのは、東欧諸国の人たちをバカにしていますね

 ここで「ロシアとの緊張緩和のためにNATOは解散した方が良かったのではないか」「少なくとも拡大すべきではなかったのではないか」「何のためにNATOは存在するのか」などという議論をしないで「NATOの存続と拡大」を当然とする辺りが実に「アンチプーチン」「米国万歳」の常岡や黒井らしい(勿論褒めていません)。

黒井文太郎‏ @BUNKUROI
 (ボーガス注:冷戦後の経済力衰退で)ロシアは90年代から00年代にかけて国際的な存在感を失っていました。
 00年代後半にかけて石油収入により力を盛り返した後、西側に反旗を翻して冷戦構造復活に乗り出したのが2011年のシリア問題から。その後の露の暴走はいわば「プーチンの選択」

 アンチロシア、米国万歳の黒井らしいと吹き出すとともに呆れました。
 先ず第一に「米国のシリアなどへの軍事介入」は「暴走」などと批判しない男が、「ロシアのシリアなどへの軍事介入」はためらい無しに「暴走」と呼んでることに呆れました。
 プーチンの軍事介入をどう評価するにせよ、黒井の認識は明らかにおかしいと思います。
 第二に「西側に反旗を翻して冷戦構造復活に乗り出した」つう認識に呆れました。プーチンがやってることはあくまでも「自国の国益増大」でしょう。冷戦時のようなイデオロギー対立はもはやない。
 プーチンにとって別に欧米諸国は「不倶戴天の敵」ではない。とはいえ「自国の国益と欧米諸国の国益が対立するとき」はある。そして「ロシアが妥協するわけにはいかないと思うとき(そして妥協しないことによって国益が増大できると思う時)」は欧米諸国と対立することもある、それがウクライナやシリアだと言うだけの話です。
 それは少なくとも「冷戦構造復活」という話ではない。そもそもロシアは好き勝手に世界の何処にでも軍事介入してるわけではない。今のところ介入してるのはシリアとウクライナです。
 そしてシリアの場合、ロシアだけでなく、欧米、イラン、サウジ、トルコなども介入している。プーチンからすれば「俺だけが介入してるんじゃないから介入してもロシアだけが非難されることはなく政治的に問題ないだろう」「つうか介入しないとロシアの利権が守れない」と判断したであろう事が予想できます。シリアについて言えば黒井や常岡のようにロシアやイランなど親アサド勢力の介入だけを批判するのはおかしな話です。
 まあ結局黒井や常岡に「アサド打倒が正義でありその為なら何でも許される」「親アサド派(ロシア、イランなど)の軍事介入を否定して、反アサド派(米国、トルコ、サウジなど)の軍事介入は擁護して構わない」という身勝手な前提があるからそうなるわけですが。

常岡浩介がリツイート
露傍の石 @isiken78
 ロシア絡みの様々な暗殺*36や(ボーガス注:暗殺の疑いがある)怪死事件に毎回クレムリンの影を見るのは少々短絡的だと思う。ロシアは様々な不透明な勢力が跋扈しており、口封じや報復を実行しそうな勢力は複数あると見るべきだろう。

 おいおいですね。ネムツォフ元第一副首相が暗殺されたときに「クレムリンプーチン)の影」を主張した一人が常岡なのですが。
 それはともかく「公的機関」英国捜査当局が「ロシア公安の犯行と発表したリトビネンコ暗殺*37」以外は安易に「クレムリンの影」など主張すべきではないでしょう。

常岡浩介
 米国の新制裁案、両国関係改善の余地ないこと示す=ロシア外務次官http://jp.reuters.com/article/usa-trump-russia-foreignministry-idJPKBN1AB1A6
@Reuters_co_jpから
プーチンが消えれば一瞬で関係改善するよ!

 やれやれですね。救う会の「金正恩政権打倒」もそうですが現実性のないことを言っても意味がない。そもそも仮にプーチンが政界引退しても後任が親米派や反プーチン派になる保障もないわけです。
 たとえばメドヴェージェフ*38首相の大統領就任では事態はあまり変わらないでしょう。

黒井文太郎がリツイート
宮本悟*39
 とりあえず、北朝鮮による核危機は安倍政権が作り出した虚構と語る不思議くん(ちゃん)をなんとかしてくれんか?

 「作り出した虚構」は言いすぎかもしれませんが安倍が必要以上に「危機」を誇張し「改憲や軍拡」などに悪用しようとしてるのは確かでしょう(たとえばほとんど無意味なミサイル避難訓練)。北朝鮮による日本や韓国攻撃など、かの国の国力を考えればまずあり得ません。あくまでもかの国の言動は「日米韓にやられたら、やり返す」という話でしかない。
 そうした安倍の問題点を仮に黒井や宮本氏が「安倍シンパ」「反北朝鮮右翼」などの立場から、否定、あるいは軽視するのであれば非常に問題です。事実の歪曲と言ってもいいんじゃないか。

常岡浩介がリツイート
水谷尚子*40‏ @NAOKOMIZUTANI
 新疆ウイグル自治区については、中華人民共和国中華民国領を、中華民国も清の領土を踏襲したわけで侵略とは言えまい。中華民国期に二度新疆の一部の地域で独立宣言をしたが、当時の情勢から世界的に認知さなかった。事実を正確に認識することが重要。
 もっとも民族差別が公然と行なわれ、彼の地が国内植民地的な扱いを受けているのは事実ではあるが、であればこそよけいに、事実には厳密にならなくてはならない。

 「意外と水谷氏ってまともなんだな」と思いました。同様の理由で「チベット内モンゴル」についても「侵略」とは言いがたいでしょうね。

常岡浩介
・「匿名の卑怯者」がどうのと騒いでいた人たちのその後って、あるものはヘイトに染まり、あるものはデマで食っていらっしゃるのは、偶然なんだろうか?
・「匿名の卑怯者」がどうとかいってきた皆さんは、ロシア*41に移民して幸せになるといいですね
毎日新聞『ロシア下院:ネット規制法案採択 匿名でのSNSダメ』
https://mainichi.jp/articles/20170723/k00/00m/030/069000c

 どうやら「俺は実名だから卑怯じゃない」と言いながらデマを流し続けてきた、あるいは匿名の池田批判派*42に対し「匿名批判は無視する*43」と居直ってきた池田信夫への批判のようですが、「匿名は卑怯だ」つうのは実は常岡の類友高世仁」が言っていたことでもあるんですよねえ(例えばid:Bill_McCrearyさんの記事『このようなことをプロのジャーナリストが発言するのはさすがに驚かされる』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/659dfb6c0589495ce9ae675111e687eb)参照)。
 常岡は「ご友人」高世にも「「匿名の卑怯者」がどうとかいってきた高世さんは、ロシアに移民して幸せになるといいですね」といってくれるんでしょうか?。まあ言わないでしょうけどね。
 高世と言い常岡と言い全くデタラメな野郎共です。

常岡浩介
これは刑事事件になってないのかな?
 フジテレビ 老人火あぶり致死事件
 http://tokyo8823.com/fujitv/
 気になるのは、フジと関係の深い警察幹部が事件をもみ消した、と説明されていること。
 これ、TBSワシントン支局長の準強姦事件のもっとひどいバージョンなのでは?

 やれやれですね。常岡もジャーナリストを名乗るのなら「ネット上の信頼性の怪しい記事」を「本当かどうか知らないけど本当ならフジも警察も問題だよね」なんてあほなコメントするくらいなら裏でもとったらどうなんですかね。まあ裏をとる能力が常岡にあると思ってませんけど。
 常岡にあるのは「海外で武装勢力に無様に身柄拘束される能力」「解放されるとその身柄拘束を手柄話や武勇伝のように自慢する能力」ですよねえ(皮肉のつもり)。
 つうかこんなツイートしたら、下手したらフジに名誉毀損で訴えられかねないつう常識も常岡にはないのか。

常岡浩介
 それにしても、東京新聞も毎日も、なんで固有の民族であるウイグルを「ウイグル族」と、書くの?*44
最近、某社の記事が「ウイグル人」と書いてたので、まともになってきたかなあと思ったけど、こっちは相変わらず

・外国語はともかく日本語の意味として「族は駄目で、人がいい」なんて客観的根拠は何もないと思いますけどね。常岡が勝手にそう言ってるだけでしょう。
・そもそも「固有の民族」て何でしょう?。「固有じゃない民族」があるのか。
もしかしたら(ここからは俺の邪推ですが)常岡には

・「固有の民族=中華民族に入らない民族」「固有じゃない民族=中華民族に入る民族」
・「ウイグル人ウイグル中華民族に入れない考え」「ウイグル族ウイグル中華民族に入れる考え」
・「ウイグル中華民族に入れる考え=中国政府のウイグル統治全面支持」 

という前提があるのかも知れませんが、そんな前提は常岡が勝手に作ってるだけではないのか。

常岡浩介がリツイート
Kazuto Suzuki‏
 トランプ大統領、ロシアが求めていた、反アサド勢力への武器供与を止めるとのこと。ロシアの傀儡になりつつあるトランプ政権。

 吹き出しました。「トランプがロシア・プーチン政権に弱みを握られて、あるいは逆に私的利権で買収されて操られてる」というならともかく、傀儡呼ばわりはないでしょう。トランプには「その政治的判断の是非はともかく」
1)ロシアと協調することが米国の利益になる、あるいは
2)反アサド勢力への支援はカネの無駄遣いで役に立ってない
という判断があるだけでしょう。

常岡浩介
 実行犯だけが禁錮刑。しかし、刑期を全うすることなく、よくわからない理由で早期に釈放され、その後大金を手にして行方をくらます手筈
■AFP『反プーチン派の野党指導者暗殺、実行犯ら5人に懲役刑』
http://www.afpbb.com/articles/-/3135646

 「だけが」て、起訴されたのは実行犯だけですのでね。黒幕の存在が突き止められなければ実行犯しか処罰できないのは普通のことです。何もそういうのはこうした政治テロだけじゃない。政治資金規正法違反だって、贈賄だって、ヤクザの抗争だって「議員先生の指示でした」「社長の指示でした」「組長の指示でした」という自白がなければ黒幕(議員、社長、組長)追及は困難です。
 「プーチンが黒幕」で「いずれ実行犯を恩赦か何かで釈放」つう可能性はもちろんありますが、少なくともそれは常岡のように確定的事実として語れることではありません。

桜木武史‏ @takeshisakuragi
 ある学者の方が現場の声を拾い上げても、それは全体の中の一部分に過ぎない。偏った意見で参考にはならないと述べていました。その学者の方はネットから拾い集めた情報だけで物事を語り、彼自身は一度も現場に足を運んでいません。僕は違和感を覚えました。

 でその「学者ってのは誰なのかな?」ですね。当然ながらシリア研究者は「数は少ないにせよ複数いる」わけできちんと名前を出さないと要らざる風評被害を生みかねません。そう言う配慮が全くないらしい桜木には心底呆れます。いや桜木を疑えば「名前を出すと桜木のウソがばれる」からかもしれませんが。
 「名前を忘れた」というならそれこそ「名前を忘れたので書けないが、シリア研究者一般がそうだとは言ってないのでご注意」位ツィートしたらどうなんですかね。

常岡浩介がリツイート
🌸大ちゃんママ 🌸‏
 この常岡と黒井とかいうジャーナリストの論調を時々ウォッチしているが ツイートの内容は完全に「反トランプ」「反ロシア」で所謂「米ネオコン」や「Deep State*45」の「御用記者」という匂いがプンプンしていて非常に分かり易い。露のハッキングなど「NSA」の非じゃないだろう?

 俺も「大ちゃんママ」氏同様、こいつらのツィートをウオッチしていますがまあこの二人は酷いこと、あほなことばかり言ってますね。こんな馬鹿二人は正直ジャーナリストと言うより単に「ライター(作家、物書き)」とでも呼んだ方が適切でしょう。
 それはともかく常岡はリツィートするだけでなくそこは「NSA(米国の諜報機関)も俺は批判してる!」など反論して欲しいところですが、まあ「常岡や黒井が米国の無法に不当に甘い」のは事実でしょうからねえ。反論出来ないでしょう。リツィートだけして常岡信者が「常岡さんがトランプ支持者、プーチン支持者に因縁つけられてる」とだけ思ってもらえれば常岡にとってはいいと言うことでしょう。
 「大ちゃんママ」氏は逆に「トランプやプーチンロシアに不当に甘い」ように思いますが、もちろんだからといって常岡や黒井の「歴代米国政府の無法への異常な甘さ」は正当化されません。

黒井文太郎さんがリツイート
Eleni / エレニ‏
加計ありきと主張する人達は、最初に前川氏が出した時の強いインパクトに捉われていて、彼の描いてみせた構図に疑問を持つ事ができていない

 黒井とエレニなる輩が「その動機が何かはともかく」前川氏を誹謗し、安倍や加計学園を擁護したいことはよく分かりました。今時そんなことをツィートするなんて論外の馬鹿二人です。
 「前川氏が描いた構図」も何も前川氏が告発する前から加計疑惑についてはマスコミや野党から指摘があったわけです。
 「描いた構図」云々と言うなら前川告発前から「加計ありきではないか」という構図が安倍批判派、加計批判派によって描かれていたわけです。
 また安倍が批判され前川氏が評価されるのは「前川氏の主張の方が安倍より信憑性があるから」なんですけどね。
 参考人招致に応じた前川氏と、応じようとしない安倍や木曽元内閣官房参与、和泉首相補佐官*46とどっちが信用できるか、常識人なら明白でしょう。
 前川氏の主張に問題があるというなら、黒井やエレニは思わせぶりなことでごまかさないではっきり「前川のここがおかしい」と書いたらどうなんですかね。まあ、できないでしょうが。

黒井文太郎
 さて中国が逃げに入りましたね
NHK『中国「北朝鮮問題で中国責任論やめにしよう」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170711/k10011054811000.html

 「逃げに入る」も何も「北朝鮮問題の責任を全部中国におっかぶせるのは言いがかりだ」なんてことは「小泉訪朝の頃から」ずっと前から中国が一貫して言ってることです。黒井って本当にバカですね。

黒井文太郎がAFPBB Newsリツイート
 合法的にかよ・・
http://www.afpbb.com/articles/-/3134704
 フランスで、テロ対策で監視対象になっているにもかかわらず、合法的に銃を所有しているとみられる人物が約100人に上ることが分かった。

 理屈の上では「監視対象にしたことそれ自体がむしろ間違ってる」「監視対象にした証拠が違法捜査に基づく(つまり監視対象にした証拠で銃所有禁止することは無理)」という可能性もあるので「合法的にかよ」という「銃所持のみ」を問題にする黒井のツィートは問題があると思います。なお、AFPの記事を読んでも「フランス政府がそう発表した」以上のことはほとんど何も分かりません。

黒井文太郎‏ @BUNKUROI
 北朝鮮はこうした米軍の行動を、さらに自らの核ミサイル開発の正当化の口実に利用すると

 「正当化の口実」ではなく「本心」だと思いますけどね。もちろん「本心なら問題ない」つう話でもないですが「正当化の口実」なんてトンチキな認識は論外でしょう。
 

*1:著書『峠の廃道:秩父困民党紀行』(1995年、平凡社ライブラリー)、『石橋湛山と小国主義』(2000年、岩波ブックレット)、『野口英世』(2004年、岩波ジュニア新書)、『終わりなき旅:「中国残留孤児」の歴史と現在』(2004年、岩波現代文庫)、『中国残留邦人:置き去られた六十余年』 (2008年、岩波新書)など

*2:著書『日本の兵器工場』(1983年、講談社文庫)、『ドキュメント 去るも地獄残るも地獄:三池炭鉱労働者の二十年』(1986年、ちくま文庫)、『アジア絶望工場』(1987年、講談社文庫)、『鉄鋼王国の崩壊:ルポルタージュ新日鉄釜石』(1987年、河出文庫)、『国鉄処分:JRの内幕』(1989年、講談社文庫)、『弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫)、『ドキュメント 隠された公害:イタイイタイ病を追って』(1991年、ちくま文庫)、『ドキュメント 造船不況』(1993年、岩波同時代ライブラリー)、『六ケ所村の記録:核燃料サイクル基地の素顔』(1997年、講談社文庫)、『いじめ社会の子どもたち』(1998年、講談社文庫)、『ドキュメント 屠場』(1998年、岩波新書)、『原発列島を行く』(2001年、集英社新書)、『大杉榮 自由への疾走』(2003年、岩波現代文庫)、『椎の若葉に光あれ:葛西善蔵の生涯』(2006年、岩波現代文庫)、『教育工場の子どもたち』、『いじめ自殺:12人の親の証言』(2007年、岩波現代文庫)、『ぼくが世の中に学んだこと』(2008年、岩波現代文庫)、『狭山事件の真実』(2010年、岩波現代文庫)、『新装増補版 自動車絶望工場』(2011年、講談社文庫)、『ひとり起つ:私の会った反骨の人』(2014年、岩波現代文庫)、『残夢:大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(2015年、講談社文庫)など

*3:鎌田氏には『反骨:鈴木東民の生涯』(1989年、講談社)という著書がある。

*4:著書『サラリーマンは幸福か:慶応Kゼミ24人の軌跡』(1988年、ちくま文庫)、『わが亡きあとに洪水はきたれ!:ルポルタージュ 巨大企業と労働者』(1990年、ちくま文庫)、『父よ母よ!』(1996年、講談社文庫)など

*5:著書『ロシア市民:体制転換を生きる』(1999年、岩波新書)、『帝政民主主義国家ロシア:プーチンの時代』(2005年、岩波書店)、『虚栄の帝国ロシア:闇に消える「黒い」外国人たち』(2007年、岩波書店)、『ロシアはどこに行くのか:タンデム型デモクラシーの限界』(2008年、講談社現代新書)、『ろくでなしのロシア:プーチンロシア正教』(2013年、講談社)、『シベリア最深紀行』(2017年、岩波書店)など

*6:勿論酷いですがそれで終わらせたら、大して意味はありません。

*7:なお、プーチン政権について言えばそうしたノスタルジーを政権維持に利用できると考えて動いてるだけでしょう。プーチンが真にノスタルジーを感じてるとは俺は思いません。

*8:著書『混迷するシリア』(2012年、岩波書店)、『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書

*9:カザフスタンの首都

*10:それ、むしろ蓮舫氏を誹謗していた産経にこそ該当する話でしょう。

*11:石平は日本に帰化している。

*12:「関係ない話」ならそもそもメルケルもこういう発言はしません。どれほど黒井とその類友「鈴木かずと」はバカなのか?

*13:もちろん全盛期ソ連と比べればいずれも弱くなってる(そして米国とかなり差がついてる)でしょうが、「腐ってもロシア」であり「資源大国ロシア」「安保理常任理事国ロシア」は多くの国々と比べれば立派に「経済、政治、軍事大国」でしょう。だからBRICSメンバーでもある。

*14:アゼルバイジャン出身の元世界チェス王者。現在はロシアに定住し、反プーチンの政治活動をしているらしい。

*15:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*16:ソ連共産党書記長

*17:とは言えこの記事に寄ればスターリン人気は40%台で過半数まではいっていませんが

*18:ソ連共産党第一書記、首相

*19:ソ連共産党書記長

*20:ソ連共産党書記長、大統領

*21:常岡の言う「日本の専門家」が誰かは分かりません。さすがに「ロシア関係の学者とジャーナリスト、外務省職員全部」とは言わないと思いますが。

*22:イヤー、トルコの場合は仮にアサドにシンパシーを感じる集団がいるとして「反エルドアン(反エルドアンは必ずしも反米ではない)」つう可能性もあるでしょう。

*23:まあ、そう言う主張は左派に限りませんが

*24:高須の自称

*25:まあ無知なので根拠が提示されていても突っ込まないかと思いますが。

*26:そもそもアメリカ批判として北朝鮮が主張してることは「我が国の米韓合同軍事演習一時停止要求やサード配備中止要求を無視して米韓合同軍事演習やサード配備をやった」などといったものですからそれは単なる非難ではなく「米韓合同軍事演習一時停止、サード配備中止など我が国の要望に応えればそれなりの対応をしてもいい」という「交渉意図が裏に隠れてる(まあ隠れてると言えない気すらします、この程度の裏読みは裏読みのしすぎどころかふつうの裏読みでしょう)」と見るべきでしょうにねえ。この件では自らの北朝鮮打倒論を正当化するために「故意に文脈を読むことをしない」黒井です。

*27:鳩山内閣農林相、岸内閣経済企画庁長官、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣農林相、建設相など歴任

*28:マンガ「金田一少年の事件簿」の主人公・金田一一金田一耕助の孫という設定)の決めセリフ。

*29:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*30:鳩山一郎内閣の方が石橋内閣より先です

*31:安倍のロシア外交には俺個人は「北方領土がそれで返ってくるのか」と疑問を感じますがそれにしたって「ロシアに国をあげちゃう」はないでしょう。

*32:村山、小渕、森内閣で外相

*33:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*34:元マレーシア副首相・財務相

*35:著書『目覚めたら、戦争。:過去を忘れないための現在』(2007年、コモンズ)、『沖縄へ:歩く、訊く、創る』(2010年、リベルタ出版)、『原発から見えたこの国のかたち』(2012年、リベルタ出版

*36:ネムツォフ元第一副首相、ポリトコフスカヤ(ジャーナリスト)やリトビネンコなど

*37:ただしロシア政府は事実無根と反論。

*38:大統領府第一副長官、副首相、首相など歴任。「プーチンが多選制限逃れをするため」一時、大統領も務めた(その時はプーチンが首相、与党「統一ロシア」党首に就任)。

*39:著書『北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?』(2013年、潮書房光人社

*40:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*41:今回のロシアに限らず独裁的国家がこういう動きをするであろう事は誰でも予想できることです。

*42:もちろん実名の池田批判派もいますが

*43:もちろん池田は実名批判だって無視しています。

*44:「民族」なら「族」と書くのはむしろ当然と思いますが。

*45:ウィキペディア「国家の内部における国家」によれば米国CIA、旧ソ連KGBなどの諜報機関のこと。

*46:途中から安倍は「応じてもいい」と言い出しましたが「都議選惨敗&内閣支持率急降下」の後ですし、未だに木曽や和泉の参考人招致には応じないわけです。