今日の産経ニュース(7/12分)ほか(追記・訂正あり)

日刊ゲンダイ『2プラス2突如延期 稲田大臣「普天間答弁」で密約漏洩か』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208873/1

 米国のトランプ政権発足後、初めての日米2プラス2(外務・防衛担当閣僚協議)が突如、延期になった。14日にワシントンで開催される予定だったが、「トランプ大統領の訪仏にティラーソン国務長官も同行する」との理由で米側がキャンセルした。
 通告は安倍自民が都議選で歴史的大敗を喫した直後。安倍政権を見限った、あるいは稲田防衛相が「防衛省自衛隊としてもお願い」発言で更迭必至だからか、などと勘繰られていたが、どうやら稲田大臣のある答弁が引き金だったようなのだ。
 問題になっているのは、6月15日の参院外交防衛委での稲田大臣の答弁。米軍普天間基地辺野古移設をめぐり、普天間返還について「米側との具体的な協議やその内容に基づき調整が行われなければ返還条件が整わず、普天間飛行場の返還がなされないことになる」と口にしたのだ。
 防衛相が「普天間は返還されない」と明言したのは初めてのこと。当然、沖縄県民は猛反発。県議会で翁長与党の議員が代表質問で取り上げ、野党の沖縄・自民が事実と異なるとして、議事録に記載された質問そのものの訂正を求めるなど大騒ぎになっている。
 沖縄国際大教授の前泊博盛氏*1がこう言う。
「稲田大臣は日米間の密約を漏らした可能性があります。辺野古の新基地が建設されても、普天間は返還されないのではないか。多くの沖縄県民が抱いている危惧を閣僚が国会答弁で裏付けたのですから、非常に重い発言です。とりわけ対米関係を重視する安倍政権にとっては大ダメージで、虎の尾を踏んだのではないか」
(前出)
「日本政府は普天間返還の確約を取ったのか。取ったのであれば、何を担保としてそう言えるのか。徹底的に追及する必要があります」(前出の前泊博盛氏)

 日刊ゲンダイを必要以上に高評価する気もないですが良記事かと思います。


週刊文春『菅官房長官が政治資金領収書公開を“隠蔽”指示の疑い』
http://bunshun.jp/articles/-/3291

 菅義偉官房長官が、政治資金収支報告書の少額領収書の開示請求に対し、開示を遅らせるよう閣僚に一律で指示していた疑いがあることがわかった。
週刊文春」が入手した下村博文文科相(当時)の大臣秘書官の2014年10月23日付の日報には、菅長官の秘書官から次のような指示があったと記されている。
〈一昨日、マスコミから総務省に開示要求が入りました。総務省より、少額領収書の開示要求がきます。それが届いたら、20日までの期日を、30日まで必ず延長してください〉
 続けて、こう記されている。
〈これを、また一律取りまとめているという事がばれたら面倒なので、この連絡は厳秘!〉
 国会議員の政治団体の領収書のうち、1万円以下の少額領収書の写しは、誰でも開示請求を行うことができる。命令を受けた団体はそれから原則20日以内に写しを提出しなければならないが、事務作業に著しい支障が生じるなどの理由があれば、30日間まで延長することも可能だ。日報によれば、この20日以内の写しの提出を、一律に必ず30日遅らせるよう、菅氏が閣僚らの事務所に指示したと見られる。

 こうした情報が暴露されると言う事はもはや安倍政権の終わりが来たと言うことでしょう。


【ここから産経です】
■自民・石破茂*2、キジも鳴かずば沈むのか… 政権批判でメディアに引っ張りだこ でも党内では2羽、3羽と続かず
http://www.sankei.com/politics/news/170712/plt1707120044-n1.html
 「メディアへの出演が相次いでいる」という辺り、安部の落ち目の象徴でしょう。石破を登場させることにメディアが躊躇しないわけです。
 「党内で続くモノがない」のは「安倍の強権への恐怖(落ち目とは言え、未だ首相を辞めたわけではない)」「石破の政治力や人望の問題」といったところでしょうが、まあ「俺の願望込み」ですが、こうした「落ち目傾向」は変わらないんじゃないか。
 なお、石破が都議選惨敗で批判を開始する前から安倍に批判的な自民党の人間としては例えば村上誠一郎*3代議士、野中広務*4官房長官などがいます。


■【緊迫・南シナ海】仲裁裁定から1年 比の配慮につけ込む中国 「棚上げ」で軍事拠点着々
http://www.sankei.com/world/news/170712/wor1707120043-n1.html
 正直日本にとってはどうでもいい話です。そもそもフィリピンの配慮とやらは「ただでされてるわけではない」。
 中国からの経済支援とバーターで、フィリピンによって「仲裁判決は棚上げ」にされてるわけで、何も中国が一方的に美味しいわけでは全くありません。


■【政界徒然草】都議選で「小池チルドレン」大量当選 4年後は? 増殖しては消えるチルドレンの歴史
http://www.sankei.com/politics/news/170712/plt1707120002-n1.html
 消えたチルドレンとはたとえば「郵政選挙での小泉チルドレン(例:その後、政界を去った杉村太蔵)」「政権交代選挙での小沢チルドレン」ですね
 もちろん、佐藤ゆかり*5山尾志桜里*6のように残ってる人間もいますが。
 まあ、確かに小池チルドレンは消えてもおかしくはないでしょう。「自民、民主のチルドレン」以上に「都民ファーストのチルドレン」なんて根無し草でしょうから。正直こういうふざけた「候補者擁立(政党)」や「選挙での投票(選挙民)」はいい加減やめて欲しい。

 都民ファーストの新人で元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨氏(40)

 どう見ても「元テレ朝アナウンサー」丸川珠代(現・五輪担当相)の二番煎じと言っていいでしょう。

*1:琉球新報論説委員長。1986年、「国家機密法と沖縄」で日本ジャーナリスト会議賞(取材班)、2004年、「検証 地位協定〜不平等の源流」で、第4回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、日本ジャーナリスト会議大賞、日本新聞労働組合連合ジャーナリズム大賞特別賞を受賞。著書『もっと知りたい!本当の沖縄』(2008年、岩波ブックレット)、『沖縄と米軍基地』(2011年、角川oneテーマ21)など

*2:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長、幹事長(谷垣総裁時代)、(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*3:小泉内閣で規制改革担当相

*4:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*5:第二次安倍内閣で経産大臣政務官

*6:民進党政調会長岡田代表時代)