今日の産経ニュース(8/28分)(追記・訂正あり)

■台湾・蔡英文総統につきまとうデモの影…アプリでわかった背後にはやはり「アノ国」?
http://www.sankei.com/premium/news/170828/prm1708280004-n1.html
 年金カットに怒った高齢者がデモしたら「背後にはやはりアノ国(中国)」だそうです。ばかばかしくて話にならないですね。


■【紅い権力闘争(上)】「ポスト習近平習近平だけ」次々後継者潰し「あと30年やるつもりだ」
http://www.sankei.com/world/news/170828/wor1708280014-n1.html
 タイトルで吹き出しました。さすがに「あと30年も党、政府のトップをやる気なんかない」でしょう。
 こういう与太記事を書くから産経は呆れられるわけです。
 なお、中国の党役員人事ですが

https://mainichi.jp/articles/20170828/k00/00m/030/133000c
毎日新聞『習氏、院政に布石 陳氏、人事2段跳び』
 中国の習近平国家主席(64)の最側近として知られる陳敏爾(ちん・びんじ)・重慶市党委書記(56)が2段跳びで(ボーガス注:党常務委員という)最高指導部入りし、習氏の後継者に内定する人事が固まった

そうです。まあ、「通常、地方の書記が中央入りする場合」、いきなり「常務委員入りすることはない」ようなので、これは「習氏が期待をかけてるが、習氏の任期はあと5年。通常のやり方では習氏の任期中に常務委員にできるか怪しいので、いきなり常務委員に引きあげた」ということでしょう。
 そこまで期待してるのであれば「習氏のもくろみとしては可能なら党総書記・国家主席にしたい。それが無理でも首相などそれなりの地位に付けたい」ということでしょう。
 産経もこういう情報の存在は知っているでしょうに、こういう記事を書くのだからどうしようもないデマ新聞です。

http://www.sankei.com/world/news/170828/wor1708280014-n1.html
 後継候補として常務委員に選ばれるとみられていた人物は2人いる。1人が広東省党委書記の胡春華*1(54)であり、もう1人が前重慶市党委書記の孫政才(53)だった。その孫が重大な規律違反の疑いで突然拘束され失脚したのだ。

 でその孫氏の後釜が今回常務委員入りすることが決まったと見られる陳・重慶市党委書記です。
 孫氏の規律違反が冤罪だとは思いませんが、彼の摘発には「政治的思惑もあったのだろうか」とは思います。


■【女子テニス】46歳伊達公子が現役引退 再挑戦にピリオド
http://www.sankei.com/sports/news/170828/spo1708280040-n1.html
 最近伊達もいい成績を上げられないし、女子テニスも伊達よりもたとえば大坂なおみ等が話題になるし、で予想はされていましたが引退表明だそうです。


■「すっかり健康体になった」自民・谷垣禎一前幹事長 自転車事故後初めて側近と面会 秋の臨時国会にも復帰の可能性
http://www.sankei.com/politics/news/170828/plt1708280026-n1.html
 総裁、幹事長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(福田総裁時代)経験者という大物政治家でありながら事故のせいで、活動ができなかった彼が活動に復帰しどうなるのか、気になるところではあります。とはいえ復帰予定であり確定的事実ではありませんが。


死刑廃止「(ボーガス注:法相の義務である死刑)阻止の法的根拠示せ」 弁護士106人が日弁連に質問状
http://www.sankei.com/affairs/news/170828/afr1708280021-n1.html
 「はあ?」ですね。
 そんなもん、日弁連ではなく、実際に死刑執行を「死刑判決後6ヶ月以内に必ずしも執行してない」つまり「形式的には執行していない」法務省に聞いたらどうなのか(まあ日弁連も回答はできるとは思いますが、法務省に対して質問しないのは岡村勲らしいゲスな嫌がらせでしょう)。
 つうか、「死刑執行義務(死刑判決後6ヶ月以内)」を形式的に適用したら「いわゆる死刑冤罪の再審無罪判決(例:免田事件の免田氏)」もなかったんですがそれでもいいと岡村たちは言うのか。
 たとえば、袴田事件の袴田氏などもとっとと執行すべきだったのか。獄中死した「名張毒葡萄酒事件」の奥西氏なども「再審運動の存在など無視して」速攻で死刑にすべきだったのか。
 日弁連にこんな質問をしたら当然ながら、こういう質問が岡村らに来るでしょう。 
 その時、岡村らは何と答えるのか。
 「免田さんとか袴田さんとか冤罪の疑いが高いケースは話が別だ。俺達が問題にしてるのは冤罪の疑いないケースだけだ」というなら「話が別だという法的根拠を述べて下さい」つうツッコミが当然来ます。その時、岡村らはまともに答えられるのか。
 「免田さんや袴田さんとかも死刑執行されるべきだった」といえば*2、「それ免田さんや袴田さんの前で言えるんですか?」「あなたたちって人でなしですね」つうツッコミが(以下略)
 回答せずに逃げれば「都合が悪い質問には答えないのか!。卑怯者!」つうツッコミが(以下略)
 まさかとは思いますがその程度の事も想像できないバカが岡村勲らなんでしょうか?
 なお、この件については以下の文章を参考に紹介しておきます。
■来栖宥子★午後のアダージォ『法務大臣には死刑執行の法的義務は存在しない=安田好弘*3
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/c21720af15d8c4a02611ff9b538c30b1

【追記】
 記事をよく読むと「法相の義務ガー」といいながら岡村らは「死刑判決後6ヶ月以内に必ずしも執行してない」実情については特に触れずに逃げてるようです(ただし「法相の義務ガー」と言えば、当然俺みたいなツッコミは避けられませんが)。「法相の義務ガー」は単に「死刑存続論は正しい」つう権威付けでしかないわけです。
 結局「俺みたいな死刑支持の弁護士がいるのに日弁連が組織として死刑反対運動に取り組むのは何故か」つうことらしいですが、それ「日弁連大会でそうすると決めたから」で終わる話です。
 岡村は「白紙委任状提出が多い」といって大会決定を否定したいようですが、それ単に岡村の勝手な都合じゃないですか。その理屈なら何も死刑廃止に限らず全ての日弁連大会決定が無効になりかねませんがそこまでいう度胸はさすがに岡村にもないでしょう。 


■【全国学力テスト】自己肯定感高い子は成績優秀 文科省分析
http://www.sankei.com/life/news/170828/lif1708280034-n1.html
 まあ常識的に考えてそうでしょうねえ。自己肯定感が低ければ「勉強なんかして多少成績が上がって何になるんだ」とどうしても思って勉強しなくなるし、そうなれば成績も良くは成らないでしょう。
 ただ「それが分かったから何なんだ?」つう気はします。


■【民進党代表選】衆院トリプル補選での野党統一候補擁立は? 枝野幸男官房長官「できるように努力する責任がある」 前原誠司元外相「われわれが旗を掲げて、他党がどう判断するかだ」
http://www.sankei.com/politics/news/170828/plt1708280044-n1.html
 やれやれですね。前原のこの発言はどう見ても「事前に各党と交渉して、決定する。我が党の方針に必ずしもこだわらない」とは理解できないでしょう。
 「俺が決めたことに嫌ならついてこなくていい」なんて態度が取れるほど今の民進党は余裕の立場じゃないでしょうにねえ?


アレフ抗議集会 「立ち退き、解散要求」も施設から応答なし 滋賀・甲賀市
http://www.sankei.com/west/news/170828/wst1708280013-n1.html
 気持ち的には分からないでもないですが、あのオウム真理教が前身とは言え「現在平和的に信仰を行っている」のであれば、立ち退き要求は不当としか言いようがないでしょう。
 いくら「政治家とはある種の人気商売とは言え」こうした不当な集会に

甲賀市岩永裕貴市長らが参加

するのも適切な行為とは到底言えません。勿論公安調査庁の監視も「前身がオウムだから」という代物に過ぎず不当としか言いようがないでしょう。


■【民進党代表選】前原誠司*4がリード 国会議員票7割固める 産経新聞 終盤情勢分析
http://www.sankei.com/politics/news/170828/plt1708280004-n1.html
 他の新聞でも前原が国会議員票では有利と書いてましたし「7割かどうか」「産経が水増ししてないかどうか」はともかく前原有利は事実なのでしょう。
 「野党共闘していなかった海江田*5代表時代は悲惨な選挙結果だったのに、岡田*6蓮舫*7代表時代の野党共闘が成果を上げてるのに、野党共闘に否定的な前原支持とはバカなのか?」「反共・連合の圧力か、未だ形もない小池新党に期待してるのか?。安倍の加計森友疑惑発覚で野党共闘は不要と思い上がってるのか?。はたまた民進党は連合や小池新党、安倍疑惑に関係なくこうなのであって反共議員の巣窟か?」「野党共闘したから都議選で負けて共産が躍進したとか思ってるのか?。そうじゃねえよ、あんたらに魅力がないからだろ」と心底呆れます。これでは冗談抜きで「民進党が今後壊滅的打撃を受け、安倍が高笑い」ということすらありえないことではないでしょう。
 民進党の党員やサポーターの良識に期待したいところですが、「党員やサポーターにも反共右派は当然います」し、こうなると蓮舫代表辞任が本当に痛い。「枝野*8は何故、蓮舫氏からの幹事長就任要請を受けなかったのか」と改めて腹立たしくなります。
 何とか枝野に勝ってほしいところですが、まあ前原勝利の結果が不幸にして出ても野党共闘支持と共産支持、あるいは前原批判などを、微力ながらこのブログで書いていきたいと思います。
 まあ仮に不幸にして前原勝利でも枝野が接戦ならば、前原も彼を幹事長や政調会長など要職で処遇せざるを得ないでしょうし、そうなれば前原もあまり無茶はできないかも知れませんが。

枝野氏は、赤松広隆*9衆院副議長率いる赤松グループ(20人)や岡田克也前代表らの支持を受けるが、広がりに欠けている。蓮舫代表が所属する野田佳彦*10幹事長のグループ(10人)の多くが枝野氏の支持に回り、巻き返しを図っている。

 ここで指摘しておきたいのは社会党出身である赤松グループはともかく、岡田氏や野田氏は右派だと言う事です。
 特に野田氏など、あの岡崎久彦の葬儀に出席するような人物です。政治的には恐らくむしろ前原や安倍に近い(野田氏は代表時代に前原を政調会長にしています)。そんな御仁でも政治的計算能力があれば「野党共闘を否定するのはあまりにリスキー過ぎる」とわかるわけです。

*1:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、河北省長、内モンゴル自治区党委員会書記などを経て広東省党委員会書記

*2:さすがに言わないと思いますが

*3:著書『死刑弁護人:生きるという権利』(2008年、講談社プラスアルファ文庫)

*4:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相など歴任。

*5:菅内閣経産相

*6:民主党幹事長(鳩山、菅代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表など歴任。現在、民進党常任顧問

*7:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*8:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)など歴任

*9:社会党副委員長を務めた赤松勇衆院議員の息子。社会党書記長、鳩山内閣農水相など歴任

*10:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任