今日の産経ニュース(6/29分)(追記・修正あり)

■漫画家、永井豪さんと教育界が“歴史的和解” 「ハレンチ学園」騒動から半世紀
https://www.sankei.com/premium/news/180629/prm1806290008-n1.html
 まあ永井豪も「ハレンチ学園以外の作品もある」し今やあのレベルでは全然エロくないですからねえ。別に詳しいわけでもないですが、最近の少年マンガのエロ描写はあんなレベルじゃないでしょう。

 贈賞式で、多くの人がひときわ聞き入ったのが、約30年にわたり、ゲイ雑誌を中心に作品を発表してきた田亀源五郎さん(54)の言葉だろう。男性同士の結婚を通じ、新しい家族の形を描き(ボーガス注:2018年にNHKで)ドラマ化もされた「弟の夫」の作者で、作品は優秀賞に輝いた。
 「私は18歳でゲイをカムアウト(公表)し、以来ずっと隠さずに生活してきました。海外にはオープンリーゲイ(ゲイを公表している人)のアーティストが多く、私も高校生くらいから表現者を目指してきましたが、日本には(ボーガス注:ゲイをカミングアウトして活躍する)目標になるような人がいませんでした。残念ながら、約30年たった今もそうなりませんでした」
 だからこそ、田亀さん自身にとって(ボーガス注:ゲイ雑誌ではない『月刊アクション』(双葉社)に連載された)初の一般向け作品「弟の夫」は「自分にとって大きな挑戦だった」と振り返る。
 「この作品をきっかけに、一人一人が社会において、『セクシュアルマイノリティーのいる社会がどういうものか』という未来像を考えていただければ幸いです」

 月刊アクションも読んでないし、ドラマも見てないので内容がさっぱりわかりませんがそれはさておき。
 日本会議など日本右翼は露骨に同性愛差別なので、過大評価はしませんが日本も少しは「そういう方面(性的マイノリティ方面)ではまともになってきた」つうことでしょうか。
 それにしても産経も文化面は「同性愛差別をぶちかますほど」野蛮ではないようです。


小泉純一郎*1元首相が小沢一郎*2政治塾で講演 原発ゼロでタッグ
https://www.sankei.com/politics/news/180629/plt1806290026-n1.html
 野党党首・小沢氏の勉強会で講師とは小泉氏もずいぶんと思い切ったもんです。


■次世代加速器「ILC」の応援組織が発足 日本誘致の機運盛り上げ目指す
https://www.sankei.com/life/news/180629/lif1806290038-n1.html

 建設費のうち日本の分担額は約3千億円の巨費に上るとされるため、日本政府は誘致の是非について姿勢を明確にしておらず、所管する文部科学省有識者会議が科学的な妥当性などを審議している段階だ。

 ということで、誘致した場合の負担額がやたらバカ高いことを考えると無邪気に「誘致すると日本の知名度がアップ!」「ノーベル賞が取れるかも!」などと脳天気なこともいえません。「誘致するな」とはいいませんが、メリット、デメリットをきちんと検討していく必要があります。

 増田寛也*3・元岩手県知事が発起人代表となって100人委員会(https://www.ilc100.org/)を立ち上げた。
 賛同した委員は129人に達し、建築家の隈研吾氏、漫画家の弘兼憲史氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル*4ら幅広い分野のオピニオンリーダーが参加。

 「また弘兼か(うんざり)」ですね。「お前、権力とか利権とかにつながりそうなところには、何にでも顔を出すダボハゼ銭ゲバなだけだろ。この問題について何一つ理解してないし、今後、勉強して理解する気もないだろ。いつもながら本当に軽薄で最低だな。まあ、ほかのメンツはお前のこと、客寄せパンダとしか思ってないだろうけど(苦笑)」ですね。
 つうかほかのメンツはともかく「弘兼ごとき」が「オピニオンリーダー」ですか。笑えない冗談も大概にしてほしい。つうか今後、例の「島耕作(弘兼の最大のヒット作)」で無理矢理この話をぶち込むわけですか。
 ちなみにhttps://www.ilc100.org/によれば、100人委員は、弘兼以外で「俺が知ってる人間」では

有馬朗人
  元東大総長、元理化学研究所理事長、小渕*5内閣文相(科技庁長官兼務)
牛尾治朗
  ウシオ電機創立者
内館牧子
  脚本家。代表作として、NHK連続テレビ小説『ひらり』(1992〜1993年)、NHK大河ドラマ毛利元就』(1997年)、NHK連続テレビ小説私の青空』(2000年)など。
奥田碩
  トヨタ自動車相談役、元日本経団連会長、元経済財政諮問会議議員
柴門ふみ
  漫画家。弘兼の妻。代表作としてフジテレビでドラマ化された『東京ラブストーリー』など。
寺島実郎*6
  日本総合研究所会長。
御手洗冨士夫
  キャノン会長、日本経団連名誉会長、元経済財政諮問会議議員
吉村作治
  早稲田大学名誉教授。いわゆるタレント学者としてバラエティ番組に多数出演。著書『古代エジプト女王伝』(1983年、新潮選書)、『クレオパトラの謎』(1983年、講談社現代新書)、『ツタンカーメンの謎』(1984年、講談社現代新書)、『ピラミッドは語る』(1985年、岩波ジュニア新書)、『豊饒のナイル、ルクソールの食卓:エジプトグルメ紀行』(1996年、中公文庫)、『貴族の墓のミイラたち』(1998年、平凡社ライブラリー)、『エジプトミイラ5000年の謎』(2000年、講談社プラスアルファ新書)、『古代エジプトを掘る』(2001年、PHP文庫)、『ピラミッドの謎』(2006年、岩波ジュニア新書)など。

なんかがいますね(ほとんどの名前は知りませんが)。なお産経の記事に内舘や柴門の名前が出てこないのが少し意外でした。
 それにしても、サイト掲載の名簿に「委員は必ずしも所属する組織の立場を代表するものではありません」とし、「そして所属組織を代表しているという誤解を避けるため」という理由で「肩書きが何一つ書いてない」のはいかがなもんかと思います。どういう人間なんだかさっぱりわからない。
 つうか「所属組織とイコールではない」にせよ、たとえば奥田や御手洗の参加が「トヨタやキャノンと全く関係ない」なんて誰も思わないでしょうに、よく言います(苦笑)。


■【関西の議論】中国産「漆」に待った 日本の宝は国産で守る…発祥の地、奈良・曽爾(そに)村の挑戦
https://www.sankei.com/west/news/180629/wst1806290001-n1.html

英語で「japan」と訳されるほど日本を象徴する素材の漆だが、実は現在国内で使う97%が中国などからの輸入。

 そりゃ国内で漆なんか生産しても儲からないんだから仕方がない。
 なお、https://togetter.com/li/1236626によれば「漆はジャパンで通じる」は実は間違いで「ジャパン・ラッカー(日本の塗料)」といわないと通じないらしい。「まあ、そりゃそうだろう」ですね。

国宝や重要文化財建造物の修復にすら外国産漆を使わざるを得ない現状に、「日本の宝は日本の素材で守る」と、発祥の地の誇りを胸に立ち上がった。

 単なる村おこしに「右翼排外主義」を混入するのもやめてほしいですね。中国の漆の何が悪いのか。
 値段、または品質で勝てないと自覚してることの表れじゃないか?


■【サッカー日本代表】日本、2大会ぶり決勝Tへ ポーランドに敗れるもH組2位
https://www.sankei.com/sports/news/180629/spo1806290006-n1.html
 得失点差での突端ですので、微妙な結果でしたね。この点は「ドイツに最終試合で勝ったが予選リーグ敗退が決まった韓国」などもそうだったと思いますが。
 「ポーランドにほぼリーグ突破の可能性がないこと」「韓国があのドイツに勝ったこと」「日本が勝ったコロンビアはランキングでは格上」ということで「1−0」の僅差ではあっても日本がもしかして勝つかと思いましたが、そうはいきませんでした。
 もちろん突破は悪いことではないですが
1)今後もしばらくはマスコミ(特にテレビ局)がW杯にかまけて安倍批判、日大批判などやるべきことをネグる
 まあ、日本がここで敗退しても、W杯で今ほど騒がなくなるとはいえ、「W杯報道にかまける」のではあるでしょうし、今のへたれマスコミでは、W杯がなくてもとにかく安倍批判などから逃げ続けるのでしょうが。そもそも本選第1試合ですぐに日本が負ける可能性もありますし。
2)ハリルホジッチ*7監督解任劇のような無茶苦茶が黙認される
 予選リーグ突破はあくまでも結果論でしかないでしょう。あの時点での監督更迭は明らかに異常です。予選リーグ敗退なら確実に責任問題でしょうが、これで「ああした問題を生み出した構造」はうやむやになるのでしょう
と思うとげんなりです。

*1:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*2:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て自由党代表

*3:第一次安倍、福田内閣総務相

*4:国文学研究資料館館長。著書『読むことの力』(2004年、講談社選書メチエ)など

*5:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*6:著書『国家の論理と企業の論理』(1998年、中公新書)、『何のために働くのか』(2013年、文春新書)、『シルバー・デモクラシー』(2017年、岩波新書)など

*7:元ユーゴ代表選手。コートジボワール代表監督(2008〜2010年)、アルジェリア代表監督(2011〜2014年)、日本代表監督(2015〜2018年)など歴任。