「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年3/28分:黒坂真の巻)

黒坂真
‏ 月刊イオ編集部の皆さん。ヘイトスピーチ、憎悪言論をどのように定義していますか。特定の集団に対する憎悪心を煽るような言論でしょうか。日本人が日韓併合期に朝鮮民族に極悪非道の限りを尽くしたという宣伝は憎悪言論になりませんか。

 呆れて二の句が継げませんね。それのどこが憎悪言論(ヘイトスピーチ)なのか。単なる事実の指摘に過ぎないのに。まあ、「そんな日本人は民族として滅亡すべきだ」といったら憎悪言論になりますが。それが憎悪言論なら「米国の原爆投下批判」「ソ連のシベリア抑留批判」「中国のウイグル統治批判」「北朝鮮の拉致批判」も「批判内容がどんなものかに関係なく」憎悪言論でしょう。
 そもそも「桜井誠在特会日本第一党のような憎悪言論を許さない社会を作ろう」つう月刊イオの主張に対して何でそう言うリツイートになるのか。とはいえさすがの黒坂も「在特会日本第一党は憎悪言論じゃない」とはいえないようですが。
 なお、「対馬が危ない、韓国が狙ってる」「北海道が危ない、中国が狙ってる」つう産経の主張は明らかに憎悪言論ですね。特定の民族、国民に対する誹謗中傷デマですから。

黒坂真
‏ 渡辺輝人さんが「憲法九条による平和」の構築を本気で目指すのなら、秀吉は検地や刀狩りなどせず、自分の軍隊を解散すべきだったと主張すべきでしょう。歴史にもしもですが秀吉が加藤清正福島正則石田三成小西行長を突然解雇しどこかにいなくなったら天下は大混乱。戦国時代が再来したでしょう。

 黒坂以外では「反共ウヨ」ですらしないアホ発言ですね。秀吉時代と今では社会状況が全然違うわけです。たとえば今の時代において「戦争は違法行為」という認識が広く行き渡っていますが秀吉時代はそうじゃないわけです。秀吉時代には国連のような存在もない。
 「民主主義が大事」という発言に「秀吉時代にそんなことができたのか」というくらい馬鹿げています。
 しかもこの黒坂ツイートでは渡辺氏が「憲法九条と秀吉を関連付けたツイートをした」みたいですがそんなことは全くなく、彼がしたツイートは

神戸新聞NEXT|総合|「本物ならすごいことになる」信長配下時代の秀吉検地帳 太閤検地と項目一致
 「本物ならすごいことになる」。
 織田政権下のものとみられる検地帳が兵庫県内の男性所蔵者から持ち込まれたのは一昨年10月だった。県立歴史博物館の前田徹学芸員らは1年半近くをかけ、内容の解読や分析を進めてきた。見えてきたのは、秀吉による「天正8(1580)年播磨検地」の画期的な価値。社会全体を中世から近世へと転換させる政策だったという。
 播磨ではこれまで、天正10年の飾東郡平野村の検地が知られていたが、これは同村の一部分のみ。一村分がまとまったものは、今回の緋田村検地帳が唯一となる。
 織田政権下では検地自体があまり行われておらず、その史料は極めて貴重。柴田勝家天正5年越前国)や前田利家(同10年能登国)の検地帳も残っているが、後に天下人として集権制を強めていく秀吉の検地は特に注目される。前田さんは「戦がなくなった世で臣下に知行(ちぎょう)(領地)を分配するには検地が最も重要。検地制度の成熟度はそのまま織豊政権の評価とも結びつく」と話す。
 東京大学史料編纂(へんさん)所の村井祐樹*1准教授も「信長配下時代の秀吉の土地政策はほとんど分かっていなかった。今回の史料は、後の太閤検地が信長の影響を受けていたのかなど、多くの疑問を解く鍵になる」と期待を寄せる。

という記事について「私は歴史学の素人だが確かに太閤検地研究に影響を与えるすごい発見だと思う(俺の要約)」つうツイートですからね。そこから勝手に「太閤検地→刀狩り」という連想ゲーム(?)を黒坂が始めたあげくがこのトンチキリツイートです。
 渡辺氏からすれば「太閤検地についてツイートしたのに勝手に刀狩りの話を始めたあげく、無茶苦茶な因縁つけるとは正気じゃねえな」でしょう。彼も黒坂なぞ完全に無視していますが良くブロックしないもんです。俺ならマジギレしてブロックしてますね。
 普通の人間なら「太閤検地のツイート」に対して「刀狩りがどうこう」なんてリツイートはしない。
 まともな人間がするリツイートは「私もすごい発見だと思います」あたりでしょうね。
 ましてやこんな言いがかりはつけない。
 つうかなんでこういう言いがかりになるのかが意味不明です。刀狩りとは「秀吉が朝鮮侵略したこと」でわかるように別に平和主義によるものではない。あくまでも「最高権力者・秀吉にとって都合のいい平和」「日本国内限定の平和」でしかない。だからこそ朝鮮侵略が秀吉によって実行されるわけですが、それにしても「武器を野放しにしていては戦国時代は終わらない。戦国時代が終わらないことはよい事ではない(秀吉)」つう価値観があるわけですから、むしろ刀狩りは「黒坂のような軍事タカ派」にとって都合のいい話ではないでしょう。
 また刀狩りは「軍縮(刀狩りも軍縮の一種ではあるでしょう)とは軍否定ではない」という事例の一つとしても「軍縮イコール軍否定」であるかのようにデマを飛ばす「黒坂のような軍事タカ派」にとって都合のいい話ではないでしょう。
 大体、今時「憲法九条=即時自衛隊廃止」ではない。「自衛隊廃止論者」においても、まずはその前に「米軍や自衛隊軍縮」「米軍撤退」などを段階的に進めた上での「自衛隊廃止」のわけです。

*1:著書『戦国大名佐々木六角氏の基礎研究』(2013年、思文閣出版)、『六角定頼』(2019年、ミネルヴァ日本評伝選