コスモロジーの創造2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年4/21分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログで取り上げたコスモロジーの創造1 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
皇室のあり方への疑問や批判もあってよかったと思うが、称賛で埋め尽くされた。今上天皇と皇后が立派な人であることは日本にとって幸運だったが、そのことは今の天皇制のあり方を批判し議論することを妨げないはずだ。
まあそういうことですね。例えば「神道色が強いという即位儀式」が政教分離原則に反する疑いがあることなどが「批判、議論の材料の一つ」としてあげられるでしょう。
あるいは「そもそも天皇制が必要なのか(天皇制の存廃を巡る議論)」「いい加減、女帝を認めてはどうか」「天皇陵について今のままの指定でいいのか(天皇陵は明治時代の指定で止まってるので、当時の学問水準の限界から、実際は天皇陵でないものが多数含まれてるというのが通説)」「新天皇即位で、新しく元天皇、元皇后になった現天皇夫妻は今後どのような形で日常生活を送るべきか(いわゆる「公務」の問題)」とかいろいろ天皇制についての議論の材料はあるはずです。
宇宙の成り立ち、歴史を解明することは、知的好奇心を満足させるにとどまらず、世界観、人生観に大きな影響を与えうると思う。
意味が分からないですね。どう世界観や人生観に影響を与えるのか。多くの場合、「科学と世界観、人生観」は別物です。なぜなら前者は事実認識で後者は価値観の問題だからです。事実認識は価値観とは別物です。「Aという事実認識だからBという価値観になった」と事実認識と価値観がストレートにつながることはあまりない。
ただし例外的存在の一つとしては「進化論」があげられるでしょう。進化論によって「天地創造説が間違いだ」ということが示され、それはキリスト教信仰に大きな影響を与えました。中には「天地創造説が間違いだからキリスト教も間違いだ」という認識に達した人間もいれば、「天地創造説は間違いだがキリスト教は正しい」という認識に達した人間もいました。
あるいは「霊魂やあの世(天国、地獄など)の存在を示す物」と考えられていた物の多くが「霊魂やあの世の存在とは関係ないこと」が科学的に証明されたこと、現時点では霊魂やあの世の存在が証明されないことは「霊魂やあの世などないのではないか」となりました。その結果、霊魂やあの世が存在するとしている宗教*1に対して「そんな宗教は間違いだ」という人も出てくれば、「霊魂やあの世は存在しないが宗教は正しい」という人も出てくるわけです。
では「宇宙の成り立ち、歴史を解明すること」は「進化論」や「霊魂やあの世についての科学的認識」のような影響を世界観や人生観に与えるのかと言ったら一寸そんな事態は俺には考えられないですね。
ビッグバンとその後の宇宙の歴史から、宇宙には始まりがあり、もとは一つで、その進化の末に私たちが生まれたのだということを認識することができる。
宇宙のなかに、「たまたまでてきた」「関係ない」「バラバラの」ものなどないのだ。
意味が分からないですね。そうした関係性があるから何だというのか。だから「人類皆兄弟」「君は一人じゃない*2」とでも高世は言うのか。
その程度のことを言うのに「ビッグバンガー」という必要もない。宇宙の成り立ちを知る必要もない。
そもそも「何らかのつながりがある」という事実認識は、「皆で仲良く生きていこう」とか「君は一人じゃない」とかいう価値観とは全く別物です。
そして、つながり云々というなら「日本人は世界の多くの国と経済的つながりがあるから、世界中の人たちと仲良く生きていこう」「そうした経済的つながりがあるから、君の生活は世界中の人たちの経済活動で支えられてるから君は一人じゃない」の方が高世の寝言「ビッグバンガー」よりまだマシでしょう。
いつもながら高世はアホです。