珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年5/23日分)

ビッグヒストリーの先に - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 イスラエルとの特別な関係から国連安保理が停戦を求める声明を出すのに反対し続けた。
 このかんのバイデン政権は、ミャンマー軍部とパイプがあるからと制裁に二の足を踏む菅政権にダブる。

 ということで浅井基文ブログ『イスラエルとハマスの11日間戦争-パレスチナ問題を考える-』などもバイデン批判していますが、バイデンの人権を理由とした「アルメニア虐殺問題でのトルコ批判」「ウイグル問題での中国批判」がいかに偽善的な物であるか(実際には中国やトルコへの政治的牽制や反中国ロビー、反トルコロビーへの媚態にすぎず人権云々は建前でしかない)が露呈されるわけです。
 なお、浅井先生は上記記事において『米国のイスラエルびいきこそが異常なのであり、殆どの国はもっとイスラエルに批判的(中国だけがイスラエル批判してるわけではない)』『中国には中国の思惑があるだろう(単純な善意ではない)』としながらも『米国バイデン政権よりも中国・習政権のイスラエルへの態度の方がずっとまし』とし『米国=正義の味方、中国=悪』『民主主義なら全てバラ色』的な『日本でありがちな主張』について『極めて一面的で間違っている』と批判していますが俺も全く同感です。まあ、浅井先生や俺レベルですら『中国シンパ』と曲解するバカはいるのでしょうが、そう言う話を俺も浅井先生もしてはいません。

 新しいコスモロジーをつくるために、シリーズで開いているオンラインイベント「焚き火のある風人塾」は今週27日(木曜日)、第5回を迎えます。
 今回は『気づきの宇宙史 138億年』の「 ⑤人類のはるかな旅 グレートジャーニー」。いよいよ人類の地球拡散の旅です。27日(木)21:00からです。

 前も書きましたが「科学研究者」どころか「科学ジャーナリストでもない高世」がふざけんなて話です。高世にこんなもん頼む方も呆れたバカです。

 このコスモロジー・プロジェクトは、もともとは、私は何のために生きるのか、など、いわゆる「ビッグクエスチョン」に向き合うためにはじめたものだ。
 これまで人類が依拠してきた宗教的コスモロジーが崩壊し、多くの現代人が生きる「軸」を喪失するするなかで、現代科学にもとづいたコスモロジーを作ろうと模索している。

 「高世はアホか?」ですね。
 まず第一に「科学と『人間はいかに生きるべきか』と言う問題(宗教、哲学など)」は全く別問題です。
 前者は事実の問題ですが、後者が価値観の問題であり、前者をどんなに研究したところで後者の答えなんか出てこない。
 もちろん科学の進展によって「あの世など存在しない」「おそらく神も存在しない」などということがわかって、それが「宗教や哲学にある程度影響する」つうことはありうる。
 しかし、それは「科学研究から宗教や哲学が自然に生み出される」つう話とは違う。
 第二に『人類が依拠してきた宗教的コスモロジーが崩壊』とは何が根拠なのか。イスラム教、キリスト教、仏教などという宗教を信じている人間に全く失礼です。ついでにいえば何も「人生、いかに生きるべきか」とは必ずしも「宗教とイコールではない」でしょう。
 無神論者という人間も世の中にいる。日本人の多くも「江戸時代のいわゆる寺請制度」の影響が大きいでしょうが「ウチは先祖代々ずっとホニャララ寺の檀家でホニャララ神社の氏子」つう人が多いでしょう(俺もその一人ですが)。そういうのは「宗教を信じてる」とは言いがたいものがある。何せ「昔からウチはそこの檀家で氏子だから」「今更、積極的に変える理由もないし、変えたら、地域の関係がギクシャクするから(変えてる人間なんか他にいない)」つうのは「積極的に信心してる」とは言いがたい。
 つうか、こんな「高世にまともな物が出来るとは思えない与太」を放言してる暇があったら「拉致問題できっちり後始末を付けろ」「都合が悪くなったからって逃げるな」て話です。

 NHKに「ファミリーヒストリー」という番組があって、ご先祖の人生をたどっただけで、多くのゲストは泣いてしまう。ご先祖はこんなに苦労して子育てして、そして今の自分があるんだな、と感動。先人に感謝し、これからの人生を大事に生きようと思う。
 3代前、4代前を振り返ってこれなのだから、138億年を振り返ったら、もっと巨大な感動になるはず、と思うのだが(笑)・・あとは私の語りの技術による。

 俺から言わせれば「馬鹿馬鹿しい」ですね。高世の「138億年を振り返ったら、もっと巨大な感動になるはず」つうのは「感動して何か意味があるのか?」「何で感動するの?(意味が分からない)」つう意味で馬鹿馬鹿しいですが、「ファミリーヒストリー」もあえて言えば「馬鹿馬鹿しい」。
 まあ、子孫として「先祖の苦労」に感謝するのは人として当然でしょうが、別に先祖も「子孫のために生きてきたわけじゃない」。
 「自分のために生きてきた」わけです。そして先祖が苦労しようが楽な人生だろうが、先祖が「大河ドラマ連続テレビ小説の主人公」のような偉人だろうが「歴史に名など残さない凡人」だろうが、「シリアルキラーのようなクズ」だろうが、「人生を大事に生きるべき」なのは当たり前の話です。

 マイクロソフト社創業者ビル・ゲイツがデヴィッド・クリスチャン(『ビッグヒストリー*1』の著者)のレクチャーに感動して、1千万ドルをぽんと出して「ビッグヒストリー・プロジェクト」を立ち上げ、世界に広めようとしている。

 「うさんくせえなあ。インチキ自己啓発セミナーみたいなもんと違うの?」というのが俺の率直な感想です。ゲイツが「ビジネスマンとして成功した」ということは何ら彼の社会認識が正しいことを意味しません。
 しかし高世って、今回に限らず

ブータンガー】
さわやかな映画「ブータン 山の教室」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2021.4.7
宮本常一ガー】
宮本常一が見た昔の日本人1 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2017.8.8
宮本常一が見た昔の日本人2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2017.8.10

とか『いわゆるスピリチュアル系(精神世界系)の話』が本当に好きですよねえ(苦笑)。


入管はウィシュマさんのビデオを全面開示せよ - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 ということで「拉致から卑怯にもトンズラした高世」の「当面のブログネタ」は入管問題のようです。まあ「入管行政が人権無視で酷いこと」には「法務省自公政権以外」はほとんど「異論はない」ので、高世も安心して入管叩きが出来ます(苦笑)。

 ピーマンの摘花をやった。摘花というのは、よけいなところに栄養が行かないように花や花芽を摘んでしまうこと。
 畑いじりをしていると、いかに自分が農業を知らないかを自覚する。
 農業とは、植物を自然に伸ばすのではなく、大きな実を成らせるという人間の都合で無理強いするのだな。

 まあ農業の目的は「人間が食べること」ですからねえ。しかし、高世も完全に「ジャーナリスト廃業」ですね(苦笑)。

*1:邦訳は2016年、明石書店