「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年6/5分:高英起の巻)(追記あり)

金正恩氏「最愛の妹」に忍び寄っていた異変…米朝決裂直後に兆候(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース

北朝鮮金正恩党委員長は2日、李雪主(リ・ソルチュ)夫人らとともに、軍人家族芸術サークル公演を鑑賞した。これを伝えた朝鮮中央通信の3日付の記事は、同行者の中に、革命化(再教育)のため強制労役に服しているとの説があった金英哲*1(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が含まれていることを明らかにした。同通信が配信した写真には、金英哲氏の姿も写っている。
 韓国紙・朝鮮日報は5月31日、対米交渉を統括していた金英哲氏がハノイ*2での米朝首脳会談(2月)が決裂した責任を問われ「解任後、強制労役と思想教育を受けている」と報じていたが、同氏が健在であることが確認されたわけだ。
・一方、朝鮮日報が「謹慎させられている」とした金正恩氏の実妹・金与正(キム・ヨジョン)党(ボーガス注:宣伝扇動部)第1副部長は、この日も姿を現さなかった。
・実際のところ、彼女の身に何かが起きているのではないかと思わせる兆候は、2月末の首脳会談決裂後のかなり早い段階で表れていた。
 平壌では3月6~7日に党宣伝活動家大会が開かれたが、この大会を主管したのは金与正氏が籍を置くとされる党宣伝扇動部である。部長を兼務する朴光浩(パク・クァンホ)党副委員長は、病気のためか長らく公の場に姿を現していない。そこで、もしかしたらこの大会で、金与正氏が中心的な役割を担い、国内における政治的な「格」をもう一段上げるかもしれないとも思ったのだが、それとはまったく逆に、大会への参加すら報じられなかった。
 この大会が開催された当時はまだ、金与正氏の不参加はさほど大きな異変を思わせるほどのものではなかった。ただ、金正恩氏はこの大会に書簡を送り、「宣伝活動をもっと斬新に行え」と激を飛ばしている。このような新方針が伝達される場に、金正恩氏が信頼を置く実妹が姿を見せないというのは何となく気にかかっていた。
・そこへ持ってきて「謹慎」報道などが重なってくると、大会不参加の事実も重く見えてくる。果たして金与正氏の身に、どのような「異変」が忍び寄っていたのだろうか。

 さてこの記事を高が書いた後、皮肉にも「金与正健在」を報じる次のような報道がされます。

金与正氏も健在確認 3カ月ぶりに姿 :日本経済新聞
 北朝鮮朝鮮中央通信は4日、金正恩キム・ジョンウン)委員長が3日に妹の与正(ヨジョン)氏ら朝鮮労働党幹部とマスゲームを鑑賞したと報じた。与正氏を巡っては韓国紙が先週、2月末の米朝首脳会談が決裂した責を問われ謹慎中だと報じた。粛清説が流れた金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長とともに、金正恩氏の側近の健在ぶりが明らかになった。

「謹慎説」の金与正氏も健在、正恩夫妻とマスゲーム観覧 - 産経ニュース
 北朝鮮国営メディアは4日、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長夫妻が3日に平壌で開幕したマスゲーム・芸術講演「人民の国」を観覧、妹の金与正(ヨジョン)党(ボーガス注:宣伝扇動部)第1副部長が同席したことを伝えた。韓国紙、朝鮮日報が先月末、2月の米朝首脳会談の物別れを受けて与正氏に謹慎が命じられたと報じていたが、公の行事への出席が確認された。
 与正氏の公の席への出席は4月の最高人民会議以来。同紙が責任を問われて強制労働を受けていると伝えた金英哲(ヨンチョル)党副委員長も3日に健在が確認されている。

全文表示 | 金与正氏「謹慎報道」とは結局何だったのか 健在確認、しかも「昇進」説まで : J-CASTニュース
 北朝鮮朝鮮労働党金正恩委員長の妹で、党(ボーガス注:宣伝扇動部)第1副部長の与正(ヨジョン)氏の動向が2019年6月4日、国営メディアで報じられた。
 与正氏をめぐっては、つい数日前に韓国メディアが「謹慎説」を報じたばかりだ。だが、国営メディアが報じた写真によると、与正氏は正恩氏の2つ隣の席でマスゲームを観覧。他の幹部よりも「上座」で観覧したことで、序列が上がったとの見方も浮上している。
朝鮮日報、「謹慎説」覆った経緯解説せず
 この与正氏の動向は、「謹慎説」を報じた朝鮮日報も報じた。同紙の記事では、与正氏について「最高人民会議後の姿を見せず、謹慎処分を受けた推測が出ていた」と経緯を説明した上で、席次について「政治的序列がさらに高まったのではないかという分析も出ている」と報じている。「謹慎説」が覆った経緯に関する解説はなかった。

 正直「高ってアホやなあ」ですね。金英哲健在が発覚した時点で普通の人間はこんな記事は書きません。当たり前ですが「金与正謹慎説」についてもガセネタの疑いが強いからです。実際どう見てもガセネタでしょうが。
 それにしてももはや朝鮮日報は「韓国の産経新聞(デマ新聞)」といっていいんじゃないか。
 何せ

Chosun Online | 朝鮮日報
 失脚説・強制労働説が持ち上がっていた金英哲氏の場合、3日・4日と連続で公の席に出てきたが、党内序列は下がったとみられている。安全保障部門の関係者は「きょう公開された金英哲氏の顔は、2-3カ月前に比べて明らかにやせ衰えている」と語った。

などと強弁して恥じないわけですから。
 「処刑デマについてはまずはわびろよ。迫害されてる*3から処刑されてなくてもたいした問題じゃないとでも言いたいのか(呆)」と朝鮮日報には心底呆れます。

[社説]朝鮮日報は「間違っても責任はない」式の北朝鮮報道は止めよ : 社説・コラム : hankyoreh japan
 朝鮮日報が「粛清された」として特ダネ報道した北朝鮮のキム・ヨンチョル労働党副委員長が健在と確認された。北朝鮮のメディアは3日、キム副委員長が前日に金正恩キム・ジョンウン)国務委員長に随行して公演を観覧したというニュースと共に写真を載せた。朝鮮日報の報道ははっきりと誤報となったのだ。いつまでこのような無責任な報道が続けられるのか問わざるをえない。
 キム副委員長の健在が確認された以上、キム・ヒョクチョル特別代表の処刑説も事実ではない可能性が高い。対米交渉を総括するキム副委員長が何の異常もないのに、その部下の実務責任者を処刑するというのはつじつまが合わない。韓国と米国の情報当局も「粛清説は確認されていない」として言及を避けている。
 朝鮮日報は過去にも何度も北朝鮮関連の誤報をしたことがある。2013年には三池淵管弦楽団のヒョン・ソンウォル団長が「わいせつ物作成」疑惑で逮捕されて銃殺されたと報道したが、(ボーガス注:後にヒョン・ソンウォル団長の健在が確認され)誤報と分かった。また1980年代には「金日成(キム・イルソン)殺害説」をまき散らすこともした。このような根拠ない北朝鮮関連の報道は、事実の有無を直ちに確認できず、誤報と確認されても責任を問わないという点のために絶えず出てくる。北朝鮮についての否定的報道に飛びつく国内の保守層に好まれるという点も誤報の量産を煽っている。
 しかし、このような無責任な誤報は「北朝鮮は信じられない国」という先入観を強化することによって対北朝鮮交渉を難しくさせる結果を生む。「交渉の代表を処刑する国なのに、このような国と交渉する必要があるのか」という懐疑論を増幅させる可能性が大きい。保守系マスコミの「間違っていようと責任はない」式の報道が、このような政治的策略の上にあるではないのかと疑いを持つ。保守マスコミは今からでも「とりあえず出してみる」といった誤った報道の慣行と決別すべきだ。

というハンギョレ朝鮮日報批判には全く同感です。

【追記その1】
 なお、朝鮮日報誤報が表面化する前から

「北朝鮮処刑・粛清報道」はスクープか、誤報か!(辺真一) - 個人 - Yahoo!ニュース
 「朝鮮日報」の報道でもう一つ理解に苦しむのが金与正氏の「謹慎」である。
 長期(4月11~5月30日)にわたって動静が不明であることから「出過ぎた行動」が問題となり、兄(金委員長)の指示で「謹慎されている」と伝えているが、金与正氏の長期不在は異例でもなければ、今回に限ったことではない。
 例えば、2015年には3月12日から5月29日までの47日間、姿を現さなかったこともあった。また2016年には6月29日の最高人民会議第13期第4次会議に出席して以来8カ月以上、公の舞台から姿を消したこともあった。
 今年32歳の与正氏にも家庭がある。昨年3月には第二子を出産したばかりだ。子育てもしなければならない。数年前から骨結核を患っているのが事実ならば健康不安も抱えている。
 一昨年10月に党政治局員候補に選出されてから兄を補佐する仕事が増え、昨年は平昌五輪(2月)に派遣され、4月は板門店での南北首脳会談、5月は大連訪中、9月は平壌での南北首脳会談、そして10月の平壌でのポンペオ国務長官との会談などに随行、同席するなど多忙を極めていた。従って、ベトナム訪問後に休養を取ってもおかしくはない。「粛清」を報じた「朝鮮日報」の記者には「長期休養」が「謹慎」に映るのかもしれない。
 世界中を駆け巡ったこの報道に北朝鮮が静観するのか、それとも即座に対応するのかによって真偽は判明するのではないだろうか。

として辺真一氏は「誤報ではないか」と疑問視していました。にもかかわらず「妹・金与正に異変」云々とはしゃいだ「反北朝鮮右翼」高英起が「ガセネタでも飛びつく分析力のないバカ」か「ガセネタをガセネタと知りながら垂れ流すクズ」のどちらかであることは間違いないでしょう。
 さて次に「白頭の革命精神な日記」にコメントします。

「キム・ヨンチョル粛清・キム・ヨジョン謹慎説」を振り返る――『労働新聞』に照らして読めばこそ最初から明らかだった『朝鮮日報』誤報: 白頭の革命精神な日記
 まず、ちょっと意外だったのは、デイリーNKジャパンのコ・ヨンギ(高英起)編集長の言動。この手の真偽不明ながらもスキャンダラスなゴシップ記事といえば、彼の右に出るものはいません(というか、彼は最近ではその手の記事の量産しかしておらず、資料的価値のある分析はほとんど出していません)。
 そんな彼のことだから、飛びつくかと思えば、そんなことはなかったのは意外でした。怪しげな幹部関連情報に飛びついては真相が判明するや否や大恥をかいてきた彼も学習し、裏を取りようがない話に注力することだけが自らの生きる道だと悟ったのかもしれません。

 いや上で指摘したように「異変か」という「曖昧な表現でごましてる」とはいえ明らかに高は「飛びついてる」と思いますね。白頭氏は高のこの記事を知らないのかもしれないと思い、彼の記事のコメント欄にその旨コメントしてきました。
 その結果

「キム・ヨンチョル粛清・キム・ヨジョン謹慎説」を振り返る――『労働新聞』に照らして読めばこそ最初から明らかだった『朝鮮日報』誤報: 白頭の革命精神な日記
bogus-simotukareさん
 コメントありがとうございます、また、情報提供・ご教示ありがとうございます。
 記事中でも述べたとおり、デイリーNKジャパンのコ・ヨンギ(高英起)編集長の記事は、裏の取りようがなく資料的価値のないゴシップ記事ばかりです。それゆえ、日常的にはチェックしておりません。今回は完全に見落としておりました。
 表現をぼかしている点において若干慎重にはなっているのかもしれませんが、やっぱり「飛びついていた」んですねw

ということで「やはり知らなかった」そうです。
 なお、その後の高の記事はさすがに金与正の健在には触れていますが、「朝鮮日報同様に」自らがガセネタに飛びついた事へのわびなど一切なし。「何事もなかったかのように」いつものように北朝鮮に悪口雑言です。


【追記その2】
金正恩氏の「最愛の妹」は復権を果たしたのか(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース
 吹き出しました。「復権を果たした」も何も「当初から失脚などしてなかった」という見方が有力なのに高のバカは根拠レスで何をほざいてるんでしょうか?

*1:朝鮮人民軍偵察総局局長、朝鮮労働党統一戦線部長などを経て党副委員長

*2:ベトナムの首都

*3:そもそも迫害されてるかどうか自体も疑問符がつきますが。「痩せてるように見える」レベルでは何の根拠にもなりません。痩せてるかどうか自体疑問だし、迫害されてなくても健康を損なえば痩せるからです。