「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/20日分:高英起の巻)

美人ウェイトレスに労働者…「生き残り」に必死な北朝鮮(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース

 国連安全保障理事会で2017年9月12日に採択された制裁決議2375号は、国連加盟国に対して北朝鮮出身の労働者の新規雇用を禁じている。また、同年12月22日に採択された制裁決議2397号は、2019年末までに現在雇用している北朝鮮労働者をすべて本国に送り返すことを義務付けている。
 中国当局は、以前からいた北朝鮮労働者を6月末までに北朝鮮に帰国させるように指示を出していたが、多くの企業は守っておらず、未だに北朝鮮労働者を雇用し続けている。熱心な働きぶり、離職率の低さ、賃金の安さから北朝鮮労働者に魅力を感じているからだろう。

 「性格が違うとは言え」日本とて「外国人不正就労」があるのだから十分理解できる話です。


消えた金正恩の女性エリートと「ニオイ拷問」収容所(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース

 韓国紙・朝鮮日報は5月31日、北朝鮮国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表が2月の米朝首脳会談決裂の責任を問われ、3月に平壌郊外の美林(ミリム)飛行場で銃殺されたと報じた。
 同紙はまた、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が粛清され、金正恩党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長も謹慎させられていると報じていたが、いずれもその後に健在が確認された。
 金革哲氏についても、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は今月16日、国会情報委員会に対し「生きているものと見ている」との認識を示した。

 つまりは朝鮮日報がガセネタ記事を書いたという話です。
 これについては「合理的推理」の「理」は、「当事者にとっての理」も含まれる: 白頭の革命精神な日記を紹介しておきます。

 残るは、金聖恵(キム・ソンへ)党統一戦線部統一策略室長とシン・ヘヨン通訳官の女性2人である。朝鮮日報は彼女らが、金革哲氏と同様に首脳会談決裂の責任を問われ、政治犯収容所に送られたとしているが、今に至るも健在が確認されていない。

 やれやれですね。金英哲、金与正粛清について「ガセだ」と判明し、金革哲粛清についても韓国政府が否定的な今「金聖恵とシン・ヘヨン」の健在が確認されないからと言って、それはもちろん「粛清」を意味するかは分かりません。
 また「粛清を意味する」としてもその粛清理由が「朝鮮日報が報じるような物かどうか」もわかりません。

 朝鮮日報の件の報道がほぼ覆ってきたことを思えば、彼女らもまた、何らかの処分を受けつつも、そこまでひどい扱いを受けてはいない可能性が高い。

 さすがの高ですらこう言わざるを得ないわけです。なお可能性としてなら
1)病気などで表に出ないだけで処分ではない
2)処分だが、「朝鮮日報が報じるような理由ではない」という可能性もあります。

 そもそも朝鮮日報の報道は、北朝鮮消息筋の情報に頼りながら、独自の分析を欠いていた点でバランスが悪かった。金正恩氏は部下の「裏切り」や「怠慢」に対して厳罰を与えたことはあるが、「失敗」を理由に罰した例は確認されていない。これを踏まえていれば、金革哲氏の処刑説や女性2人が収容所送りになったとの情報を伝えることには、より慎重になったはずだ。

 「後出しじゃんけん乙」ですね。これが「ガセネタであることが明確化」する前に高がこう言ってれば説得力もありますが、そんな事実はないでしょう。

 北朝鮮内部の様子が、今よりはるかに探りにくかった金正日総書記の時代、北朝鮮ウォッチャーは様々な断片情報を、すでに確認された過去の事例と対照し、信ぴょう性を検討した。それでも100パーセントの確信は持てないから、重大な噂を知ってはいても、なかなか表には出せなかった。
 ところが最近の北朝鮮は、当時と比べるとかなり開けっ広げになっている。そこには、金正日氏と金与正氏という、若い兄妹の感性が反映されているように思える。

 「だから飛ばし記事書いちゃったんです」と強弁する気でしょうか。この種の飛ばし記事金正日時代からあったと思いますが。

 とは言っても、北朝鮮が本当に重要な情報を出そうとせず、諸外国を惑わせる情報戦を続けていることに変わりはない。北朝鮮の動向を知るためには、金正恩氏が過去において、どのような状況でどのように行動したかを確認し、現在の事象と対照させることがなお重要なのだ。

 そんな一般論は今更、高に言われなくてもまともな人間なら分かってることです。つうかろくな根拠もないのに粛清記事を断定的に書くなんてそれ以前の話でしょう。