今日の産経ニュースほか(2019年6月30日分)

『第27回FNSドキュメンタリー大賞』|BSフジ

■2019年6月30日(日) 27:00~27:55
「信念に生きた男~満州移民に抵抗した村長・佐々木忠綱~」
 長野県の南に位置する旧・大下條村。現在は阿南町となっているここに、ある県立高校がある。終戦間もない昭和25年に開校した長野県阿南高校。かつて“教育の空白地帯”とも呼ばれたこの地域に、住民の熱い思いによって開校した地域高校だ。そして、そのキッカケを作ったのは、ある村長の信念だった。
 村長の名は、佐々木忠綱。戦時中に大下條村の村長を務めた彼は、大下條村を含む飯田下伊那地域に当時吹き荒れた満州分村移民に抵抗し、(ボーガス注:ソ連軍侵攻による満州開拓団の集団自決など他の下伊那地域の村であった悲劇を防ぎ)多くの村人の命を救った村長でもあった。1931年の満州事変を契機に、現在の中国東北部に建国された日本の傀儡国家・満州国。全国各地から送り出された移民は約27万人といわれ、長野県からは全国最多、なかでも多くの人々を送り出したのが飯田下伊那地域だった。1936年、満州移民が国策となり、一度に大量の村人を満州へ送るために、分村・分郷と呼ばれる村をあげての移民が強力に推し進められるようになっていった。佐々木を始め、飯田下伊那地域のリーダーたちは、分村・分郷に向けて満州視察旅行を行うが、これが佐々木に大きな疑問を抱かせることになる。そして、遂に大下條村でも近隣の村と合同で開拓団を送る計画が持ち上がる。同じ頃、佐々木はあることに情熱を持って取り組んでいた。それが学校建設。
 何が佐々木忠綱を突き動かしていたのか。彼を支えた信念とな何だったのか。これは、揺るぎない信念に生きた1人の村長の物語。

 この佐々木村長については約1年前に拙記事新刊紹介:「歴史評論」8月号(追記・修正あり) - bogus-simotukareのブログで触れてるのでこの際、紹介しておきます。


日本、国際捕鯨委脱退 7月に31年ぶり商業再開 - 産経ニュース
 日本の評判が悪くなるだけの愚行でしょう。そもそも「補助金なしの純粋な商業ベース」の商業捕鯨などもはや成り立ってません。
 昔は商業捕鯨をやっていた民間企業(大洋漁業*1(今のマルハニチロ)など)はとっくの昔に撤退しています(今商業捕鯨してるのは財団法人・日本鯨類研究所)。今後新規参入することもないでしょう。もちろん「障害者福祉」「能・狂言などの伝統文化」などなら「商業ベースにのらなくても価値があるから国で支援する」つうことはありえますが、捕鯨がそうだとはとても言えないでしょう。
 ちなみに話が脱線しますが「以前読んだペンギン関係の雑学本(著書名は忘れました)」によれば昔は「南氷洋捕鯨の船員が記念にペンギンを捕獲した上で、日本の動物園に譲渡した」なんてことがあったようです(ウィキペディア「ペンギン」にもそうした記述がある)。勿論今はワシントン条約で規制があるので、そんなことをしたらもろに犯罪になりますが。

*1:昔のプロ野球チーム・大洋(今の横浜DNAベイスターズ)の球団名が「ホエールズ」なのも大洋漁業捕鯨をやっていたからです。