野原燐に突っ込む(2019年9月22日分)

野原燐がリツイート
・sparkle
‏ 人口学者のエマニュエル・トッド*1はこう言った。
「日本はナショナリズムというよりも、ナルシシズムだろう」
 日本のナショナリズムナショナリズムではなく「ナルシズム」というのを聞いてすごく納得した。欠点なんかないと自分を騙し続けるのは、痛いナルシストでしかない。

 いや、だから戦前も今も「ナルシズムまみれのナショナリズム」てことでしょうよ。ナルシズムとナショナリズムは別に矛盾する概念ではない。
 自己反省がないナショナリズムは必然的に「ナルシズムになる」だけの話です。
 何もそうした「ナルシズムまみれのナショナリズム」は日本の「産経的ナショナリズム」に限った話ではない。
 古今東西にみられる現象であり、有名どころでは「ドイツのネオナチ」なんかがそうでしょう。

野原燐
‏ ネトウヨを貶すのに、ナチスを引き合いに出すのは間違った態度だ。

 何がどう間違ってるのか、さっぱりわかりません。
 まあ「ナチスを持ち出さないと批判できないわけではない」ですが持ち出すことに何か問題があるのか。
 「ネトウヨが美化する戦前日本(以下、戦前日本と表記)」はナチスドイツと軍事同盟を結んでいました。
 ナチスユダヤ人を差別し、ネトウヨと「戦前日本」は朝鮮人を差別しています。
 ナチスホロコーストという戦争犯罪を実行し、ネオナチはそれをユダヤの捏造だと居直っています。一方、戦前日本は731部隊南京事件などの戦争犯罪を実行し、ネトウヨはそれを中韓の捏造だと居直っています。
 ネオナチとネトウヨにはこのように「多くの共通点がある」のであり引き合いに出すことに何の問題もないでしょう。
 単に「日本人・野原」が「愛国心(?)」から「戦前日本はナチほど外道じゃない、ユダヤ人絶滅のようなことはやってない。南京事件三光作戦も別に中国人絶滅政策じゃない」と言いたいだけのくだらない話ではないのか。いや誰もそもそも「ナチスと戦前日本は似ているところがある」とはいっても「すべて同じ」なんて最初から言ってないから。

 

*1:著書『グローバリズム以後:アメリカ帝国の失墜と日本の運命』(朝日新書)、『シャルリとは誰か?:人種差別と没落する西欧』、『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』、『問題は英国ではない、EUなのだ:21世紀の新・国家論』(文春新書)など