今日の産経ニュース(1/2分)(追記あり)

山田宏防衛政務官が反論 レーダー照射で韓国の「低空飛行」謝罪要求に
https://www.sankei.com/politics/news/190102/plt1901020007-n1.html
 山田宏(元杉並区長、元大阪市特別顧問)などというごろつき極右がそんなもんについてるのかと知りげんなりしました。


■【譲位によせて】(3)ジャーナリスト・田原総一朗さん*1「陛下の存在は日本文化そのもの」
https://www.sankei.com/west/news/190102/wst1901020007-n1.html

 昭和天皇は、戦争に反対の立場ながら強く主張できなかった自らの責任を非常に重く受け止めていて、戦争の悲惨さや「象徴とは何か*2」を陛下に繰り返し伝えておられたのだろう。陛下は旧戦域を必ず訪れ、犠牲になった人々の慰霊を続けられている。

 「昭和天皇があの戦争に反対した」なんて事実はありません。
 田原氏が「不勉強なので本心そう信じてるのか」、はたまた「故意にデマを垂れ流してるのか」はともかくデマはデマです。
 そうした意味では現天皇の振る舞いは「昭和天皇とはほとんど関係ない」でしょう。昭和天皇とは別の人間(学校の教師や友人、皇后など)の影響でああなったと見るべきではないか。まあ、正直、小生は田原氏のような天皇崇拝者と違い、「退位すらせずにろくに戦争責任もとらずに天寿を全うした『人間のくず』『不明の天子』昭和天皇に対する、憎悪や怒りと言った否定的な感情を除けば」、歴代天皇に特別な感情はないので「現天皇がどのように人格形成したか」には全く興味はないですが。

 橋本龍太郎*3内閣の時に自民幹部を通じて宮内庁に陛下へのインタビューを申し込んだ。前例がないとして断られたが、陛下が譲位したら、昭和天皇から戦争についてどんな話があったかお聞きしてみたい。

 聞いたって答えないでしょうねえ。昭和天皇がそんなデリケートな話を現天皇にしてるかは疑問ですし、下手なことを答えれば「昭和天皇の戦争責任問題」にスポットが当たることになりますし。
 現天皇としても「父親(昭和天皇)の戦争責任問題」にスポットが当たることは希望してないでしょう。現天皇が「父には戦争責任があったと思います。退位すべきだったと思います」とか言えばすごいですが、まあありえないでしょう。

 皇室典範を改めて女性天皇を認めるべきだ。明治より前は女性天皇が存在した。明治以降、認められなくなった大きな理由は、天皇が陸海軍のトップである大元帥となったためだ。しかし今は軍隊と関係ない。女性天皇を認めなければ、皇室がやせ細っていくのは明らかだ。

 皇室を存続させたいなら女帝を認めるべきだ、それが一番現実的だという点は俺も同感です。ただし「大元帥云々」つうのは何か根拠があるのか。
 俺が思うにそういうことではなく、
1)女帝の前例の少なさ
2)日本社会が強い影響を受けた儒教理念に基づく「女帝否定」(儒教の影響が強い中国、朝鮮では女帝は例外的存在だったかと思います)
じゃないですかね。つまり「軍隊云々」つう理由はあまり関係ない。要するにやはり「女性差別」のわけです。
 「ヨーロッパは女帝がある」と言っても当然ながらヨーロッパは「儒教文化圏ではない」わけです。
 そうした文化の違いが「女帝容認するかどうかの違い」じゃないか。そういう意味では俺が田原氏の立場なら「儒教固執するのはやめよう。女帝否定論は儒教思想の影響に過ぎない」といいますけどね。

 天皇という存在は「日本文化そのもの」だと思う。

 全然そうは思いませんね。そういう意味では「天皇制を廃止して一向にかまわない」と俺は思います。


箱根駅伝往路は東洋大が優勝 2年連続7度目
https://www.sankei.com/sports/news/190102/spo1901020010-n1.html

 東洋大が5時間26分31秒で2年連続7度目の往路優勝を果たした。2位は5時間27分44秒の東海大、3位は5時間29分15秒の国学院大だった。中央大、日本体育大に続く史上3校目の総合5連覇*4と、史上初の2度目の大学駅伝3冠*5を狙っている青山学院大は6位だった。

 「昨年の全日本大学駅伝出雲駅伝優勝」の青山学院大の「優勝(5連覇)」、それも「往路・復路完全優勝」の可能性が高いと言われていたので6位とは意外な結果です。
 こうなると復路の優勝も難しく、「全日本大学駅伝出雲駅伝」では青山学院に敗れた他校が箱根駅伝では意地を見せるのかもしれません。
 それとも復路で逆転劇を青山学院が見せるのか。

【追記】
東海大が初優勝 青学大は5連覇ならず 箱根駅伝
https://www.sankei.com/sports/news/190103/spo1901030014-n1.html
 青山学院が2位にまで持ってきたのはさすがですが、さすがに5分の差はリカバリーできなかったようです。


■公明・山口*6代表「数の力で押し切ることは慎まなければ」 連立内の役割強調
https://www.sankei.com/politics/news/190102/plt1901020003-n1.html
 酒を全く飲めない人が「酒の不祥事を起こさないようにしたいと思います」ということはありえません。
 健康に気をつけるにおいて「喫煙も飲酒もしてない人」が「今年は禁煙、禁酒します」ということはありえません。
 自動車を運転しない人が「自動車事故をおこさないように安全運転に努める」ということはありえません。
 太ってない人が「今年はダイエットします」ということはありえません。
 いくつか例を出しましたが、何が言いたいかと言えば、こういうことを言う山口氏は「過去に数の力で押し切ったことがある」と認めていると言うことです。
 しかも禁酒、禁煙のたとえで言えば「酒とたばこは控えたいと思います」レベルにすぎません。「やらない」のではなく「慎む(控える、できるだけやらない)」だけですから。
 しかもこれが公明党員、創価学会員しかいない内輪の席での話ならともかく「不特定多数が対象の街頭演説」というのだから唖然です。
 改めて「公明党も本当にどうしようもねえな」と心底呆れます。
 

*1:著書『日本の官僚』(1984年、文春文庫)、『ドキュメント東京電力企画室』(1986年、文春文庫)、『独創人間ここにあり:先端技術のトップランナー』(1986年、新潮文庫)、『警察官僚の時代』(1986年、講談社文庫)、『総理を操った男たち:戦後財界戦国史』(1989年、講談社文庫)、『逆境脱出のシナリオ:創意ある企業の現場から』(1989年、新潮文庫)、『企業がよみがえる日:何が大企業を変えたのか』(1989年、PHP文庫)、『「円」を操った男たち:政財官マネー人脈の暗闘』(1991年、講談社文庫)、『日米知略(インテリジェンス)戦争』(1991年、文春文庫)、『平成・日本の官僚』(1993年、文春文庫)、『メディア・ウォーズ:テレビ仕掛人たちの興亡』(1993年、講談社文庫)、『世代交代の嵐:トップ交代の現場』(1994年、講談社文庫)、『メディア王国の野望』(1995年、文春文庫)、『日本コンピュータの黎明:富士通池田敏雄の生と死』(1996年、文春文庫)、『日本の戦争』(2004年、小学館文庫)、『ドキュメント東京電力福島原発誕生の内幕』(2011年、文春文庫)、『ジャーナリズムの陥し穴:明治から東日本大震災まで』(2011年、ちくま新書)、『原子力戦争』(2011年、ちくま文庫)、『私が伝えたい日本現代史1934-1960』、『私が伝えたい日本現代史1960-2014』(以上、2014年、ポプラ新書)、『安倍政権への遺言:首相、これだけはいいたい』(2015年、朝日新書)、『変貌する自民党の正体』(2016年、ベスト新書)、『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(2016年、角川新書)など

*2:沖縄メッセージなどでの「国家元首気取り」を考えれば昭和天皇は明らかに「象徴とは何か」理解していません。なんでこう田原氏って言ってることが全くでたらめなんでしょうか?

*3:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*4:ウィキペディア東京箱根間往復大学駅伝競走』によれば箱根駅伝で過去に総合5連覇以上を達成しているのは中央大学(1959〜1964年、6連覇)、日本体育大学(1969〜1973年、5連覇)です。

*5:ウィキペディア『大学三大駅伝』によれば、過去に大学駅伝三冠を達成してるのは大東文化大学(1989年の全日本大学駅伝出雲駅伝、1990年の箱根駅伝で優勝)、順天堂大学(1999年の全日本大学駅伝出雲駅伝、2000年の箱根駅伝で優勝)、早稲田大学(2009年の全日本大学駅伝出雲駅伝、2010年の箱根駅伝で優勝)、青山学院大学(2016年の全日本大学駅伝出雲駅伝、2017年の箱根駅伝で優勝)です。

*6:公明党参院国対委員長政調会長などを経て代表