今日の産経ニュース(2022年11/20分)

岸田首相「深くおわび申し上げる」 寺田総務相の辞表受理 - 産経ニュース
 辞任は当然ですが「葉梨前法相の暴言(違法行為ではない)」と違い「公選法違反、政治資金規正法違反(違法行為)の疑いがある」のだから辞任だけで済む話ではない。疑惑が徹底追及されてしかるべきです。
 しかしやはり「絶対に辞めない(辞表は出さない)」と居直って中曽根首相に罷免された藤尾文相のようなことはさすがにしませんね。


「辞任ドミノ」が現実に 岸田首相、大きな痛手 瀬戸際の政権運営 - 産経ニュース
 「政権運営に痛手」「辞任ドミノ」と自民党応援団産経らしいタイトルで本当にうんざりします。大臣、それも「政治資金規正法公選法の所管大臣」がそうした法に反する行為の疑惑を抱えていていいわけもないでしょう。


愛媛県知事選、中村氏が4選確実 - 産経ニュース
 また「相乗りの現職VS共産→現職勝利」パターンです。立民や社民はそうした相乗り行為が政治への不信や無力感を強めてるとは思わないのか、と改めてうんざりします。


吉川友梨さん不明から19年半 両親ら難波駅前で情報提供呼びかけ - 産経ニュース
 前も書きましたがもはや「よほどの僥倖がない限り」どうにもならないと思います。
 なお、こうした失踪事件を根拠レスで北朝鮮拉致認定してる「不誠実なクズの集まり」が特定失踪者問題調査会です。
 既に「特定失踪者が40人以上も国内で発見され、全て北朝鮮と無関係(多くは自発的失踪でそもそも事件性なし)」で、中には足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(国内で殺害されており、犯人は北朝鮮と全く関係なかった)というとんでもない話もあったから心底呆れます。まあ、こういうことはご家族の心情を考えると言うべきではないでしょうが、足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaのような「遺体が見つからない殺人事件」の可能性も当然あるでしょう。


マハティール氏政界引退か 97歳「最後の選挙」で落選 - 産経ニュース
 むしろ選挙に出馬したこと自体が驚きです。


【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(900)『新潮』長井秀和氏の「暴露」は必読 - 産経ニュース

「『長井秀和』が明かす『創価学会』と『政治』『献金』『二世』」

 「二世信者(創価学会員)だった長井*1」「長井記事を掲載した週刊新潮」の主観はともかく、産経や花田のように「統一協会より創価学会の方が問題ではないのか?」と統一教会擁護に悪用するバカがいることを考えると「産経や花田の無茶苦茶な曲解」の可能性もありますが、果たして長井はこんな文章を発表して良かったのかどうか?。いずれにせよこうした「統一教会擁護」に対しては長井や週刊新潮はきちんと批判、抗議すべきでしょう(なお、俺個人は長井記事は未読です)
 なお、「創価学会」に問題(高額寄付など)があればそれは批判されて当然ですが、さすがに「統一協会よりはマシ」でしょう。
 創価学会信者、元信者の中に「創価学会を母体とする公明党と癒着する安倍が許せない」として、山上のように安倍暗殺を考える人間が果たしているのか?。創価信仰で山上のように、財産を身ぐるみ奪われて一家崩壊に追い込まれた家族が果たしているのか?。合同結婚式のように「結婚相手」を創価学会から指名されることがあるのか?
 おそらく「全てノー」でしょう。
 「創価学会統一協会を同一視する」のは「サラ金暴力団金融(ヤミ金)」「公営ギャンブルと闇カジノ」「警察の認可を得た性風俗産業と得ていない闇風俗」を同一視し、後者を擁護しようとするくらい馬鹿げています。


【主権回復】第5部 日本復活への未来 (5) 「大東亜戦争」今なお忌避 消される開戦の意義 自縛を解く時 - 産経ニュース
 今時太平洋戦争ではなく「大東亜戦争」なんて呼べるわけもない。
 何せ産経らウヨの場合「当時、日本政府がそう呼んでたから」なんてのは嘘で「大東亜共栄圏大義」美化が目的ですからね。
 そんなもん、「日米安保の米国」も含めて、どこの国も認めるわけがない。
 なお、「大東亜戦争」でググったら以下の本がヒットしました。勿論「全てが大東亜戦争擁護ではないものの」大多数は「擁護」の立場の訳です。当然、多くの場合「太平洋戦争」または「アジア・太平洋戦争(戦場の内、インドなどは太平洋とは言いがたいため)」と表現されます。

大東亜戦争」でヒットする本
【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
勝岡寛次*2『抹殺された大東亜戦争:米軍占領下の検閲が歪めたもの』(2005年、明成社
松本健一*3『日本の失敗:「第二の開国」と「大東亜戦争」』(2006年、岩波現代文庫)
黄文雄*4黄文雄大東亜戦争肯定論』(2006年、ワック)
◆名越二荒之助『大東亜戦争を見直そう』(2007年、明成社
清水馨八郎*5大東亜戦争の正体:それはアメリカの侵略戦争だった』(2011年、祥伝社黄金文庫)
◆小谷汪之*6『「大東亜戦争」期出版異聞』(2013年、岩波書店
田原総一朗『なぜ日本は「大東亜戦争」を戦ったのか』(2013年、PHP研究所
◆進藤久美子*7市川房枝と「大東亜戦争」』(2014年、法政大学出版局
林房雄大東亜戦争肯定論』(2014年、中公文庫)
◆杉之尾宜生*8大東亜戦争敗北の本質』(2015年、ちくま新書)
加瀬英明*9大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』(2015年、ベスト新書)
井上和彦*10大東亜戦争写真紀行:ありがとう日本軍・アジアのために勇敢に戦ったサムライたち』(2015年、PHP研究所
中島岳志*11『保守と大東亜戦争』(2018年、集英社新書)
◆松浦正孝*12『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』(2019年、名古屋大学出版会)
◆安藤豊『アジアを解放した大東亜戦争』(2020年、展転社
◆赤木完爾*13ほか『決定版・大東亜戦争』(2021年、新潮新書)
◆鵜飼秀徳*14『仏教の大東亜戦争』(2022年、文春新書)
細谷雄一『世界史としての「大東亜戦争」』(2022年、PHP新書)

アジア・太平洋戦争」でヒットする本
【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆吉田裕*15アジア・太平洋戦争』(2007年、岩波新書)
笠原十九司*16『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社
細谷雄一*17『戦後史の解放I:歴史認識とは何か(日露戦争からアジア太平洋戦争まで)』(2015年、新潮選書)
山中恒*18アジア・太平洋戦争史』(2015年、岩波現代文庫)
◆吉田裕『日本軍兵士:アジア・太平洋戦争の現実』(2017年、中公新書

 それにしても、細谷著書のタイトルで「アジア・太平洋戦争」「大東亜戦争」が混在してるのはどういう意味なのか?

*1:父は元武蔵村山市議(公明党)の長井孝雄。小学生時代は、東京創価小学校に途中編入。以降、創価中学、創価高校から創価大学へ進む。2012年、長年入会していた創価学会を脱会。2022年7月10日投開票の参院選では芸人仲間である水道橋博士が所属するれいわ新選組の支援を表明。水道橋博士の応援演説にも参加した。(長井秀和 - Wikipedia参照)

*2:著書『韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する:歪曲された対日関係史』(2001年、小学館文庫)、『韓国と歴史は共有できない:日韓歴史共同研究のまぼろし』(2002年、小学館文庫)、『「慰安婦」政府資料が証明する〈河野談話〉の虚構』(2014年、明成社)など

*3:麗澤大学教授。著書『北一輝論』(1996年、講談社学術文庫)、『竹内好「日本のアジア主義」精読』(2000年、岩波現代文庫)、『大川周明』(2004年、岩波現代文庫)、『竹内好論』(2005年、岩波現代文庫)、『三島由紀夫二・二六事件』(2005年、文春新書)、『開国のかたち』、『近代アジア精神史の試み』(以上、2008年、岩波現代文庫)、『司馬遼太郎を読む』(2009年、新潮文庫)、『三島由紀夫司馬遼太郎』(2010年、新潮選書)、『日本のナショナリズム』(2010年、ちくま新書)、『畏るべき昭和天皇』(2011年、新潮文庫)、『昭和史を陰で動かした男:忘れられたアジテーター・五百木飄亭』(2012年、新潮選書)、『明治天皇という人』(2014年、新潮文庫)など

*4:著書『台湾は日本の植民地ではなかった』、『満州国は日本の植民地ではなかった』(以上、2005年、ワック文庫)、『朝鮮半島を救った日韓併合』(2006年、徳間文庫)、『改訂版・それでも中国は崩壊する』(2008年、ワック文庫)、『改訂版・韓国は日本人がつくった』(2010年、ワック文庫)、『中国が沖縄を獲る日』(2011年、ワニブックスPLUS新書)、『改訂版「慰安婦問題」は韓国と朝日の捏造だ100問100答』(2012年、ワック文庫→慰安婦は台湾やフィリピンなどにもいるので完全なデマです)、『日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか』(2014年、徳間文庫)、『世界から好かれている国・日本』(2016年、ワック文庫)、『世界が憧れる天皇のいる日本』(2018年、徳間文庫)、『儒教の本質と呪縛:社会をゆがめる根源』(2018年、勉誠選書)など

*5:著書『「教育勅語」のすすめ』(2000年、日新報道

*6:東京都立大学名誉教授(インド史)。著書『インドの中世社会:村・カースト・領主』(1989年、岩波書店)、『ラーム神話と牝牛:ヒンドゥー復古主義イスラム』(1993年、平凡社)、『不可触民とカースト制度の歴史』(1996年、明石書店)、『罪の文化:インド史の底流』(2005年、東京大学出版会)、『インド社会・文化史論』(2010年、明石書店)など

*7:著書『闘うフェミニスト政治家市川房枝』(2018年、岩波書店

*8:著書『日本をチベットにする中国の野望』(2008年、講談社

*9:著書『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』(2011年、祥伝社新書)、『アメリカはいつまで超大国でいられるか』(2014年、祥伝社新書)、『いま誇るべき日本人の精神』(2016年、ベスト新書)、『中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか』(2018年、ワニ文庫)、『日本と台湾:なぜ、両国は運命共同体なのか』(2022年、祥伝社黄金文庫)など

*10:著書『こんなに強い自衛隊』(2010年、双葉新書)、『本当は戦争で感謝された日本:アジアだけが知る歴史の真実』(2018年、PHP文庫)、『「美しい日本」パラオ』、『封印された「日本軍戦勝史」』(以上、2021年、産経NF文庫)など

*11:東京工業大学教授。『週刊金曜日編集委員。著書『ヒンドゥーナショナリズム:印パ緊張の背景』(2002年、中公新書ラクレ)、『インドの時代』(2008年、新潮文庫)、『パール判事:東京裁判批判と絶対平和主義』(2012年、白水Uブックス)、『秋葉原事件:加藤智大の軌跡』(2013年、朝日文庫)、『岩波茂雄』(2013年、岩波書店)、『ナショナリズムと宗教』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『「リベラル保守」宣言』(2015年、新潮文庫)、『下中彌三郎』(2015年、平凡社)、『血盟団事件』(2016年、文春文庫)、『アジア主義』(2017年、潮文庫)、『親鸞と日本主義』(2017年、新潮選書)、『ガンディーに訊け』(2018年、朝日文庫)、『保守と大東亜戦争』(2018年、集英社新書)、『保守のヒント』(2018年、中公文庫)、『石原慎太郎』(2019年、NHK出版)など

*12:北海道大学名誉教授。立教大学教授。著書『日中戦争期における経済と政治:近衛文麿池田成彬』(1995年、東京大学出版会)、『財界の政治経済史:井上準之助・郷誠之助・池田成彬の時代』(2002年、東京大学出版会)など

*13:著書『ヴェトナム戦争の起原:アイゼンハワー政権と第一次インドシナ戦争』(1991年、慶應通信)、『第二次世界大戦の政治と戦略』(1997年、慶應義塾大学出版会)など

*14:著書『ペットと葬式』(2018年、朝日新書)、『仏教抹殺:なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』(2018年、文春新書)など

*15:一橋大学名誉教授。東京大空襲・戦災資料センター館長。著書『天皇の軍隊と南京事件』(1985年、青木書店)、『昭和天皇終戦史』(1992年、岩波新書)、『現代歴史学と戦争責任』(1997年、青木書店)、『日本の軍隊:兵士たちの近代史』(2002年、岩波新書)、『日本人の戦争観』(2005年、岩波現代文庫)、『現代歴史学軍事史研究』(2012年、校倉書房)、『日本人の歴史認識東京裁判』(2019年、岩波ブックレット)、『兵士たちの戦後史』(2020年、岩波現代文庫)など

*16:都留文科大学名誉教授。著書『アジアの中の日本軍』(1994年、大月書店)、『日中全面戦争と海軍:パナイ号事件の真相』(1997年、青木書店)、『南京事件』(1997年、岩波新書)、『南京事件三光作戦』(1999年、大月書店)、『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書→増補版、2018年、平凡社ライブラリー)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『日本軍の治安戦』(2010年、岩波書店)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(2014年、汲古書院)、『日中戦争全史(上)(下)』(2017年、高文研)、『憲法九条と幣原喜重郎日本国憲法の原点の解明』(2020年、大月書店)、『通州事件』(2022年、高文研)など

*17:慶應義塾大学教授。著書『外交による平和:アンソニー・イーデンと二十世紀の国際政治』(2005年、有斐閣)、『倫理的な戦争:トニー・ブレアの栄光と挫折』(2009年、慶應義塾大学出版会)、『国際秩序』(2012年、中公新書)、『迷走するイギリス: EU離脱と欧州の危機』(2016年、慶應義塾大学出版会)、『安保論争』(2016年、ちくま新書)など

*18:著書『子どもが<少国民>といわれたころ:戦中教育の裏窓』(1982年、朝日選書)、『子どもたちの太平洋戦争』(1986年、岩波新書)、『ボクラ少国民と戦争応援歌』(1989年、朝日文庫)、『暮らしの中の太平洋戦争』(1989年、岩波新書)、『新聞は戦争を美化せよ!:戦時国家情報機構史』(2001年、小学館)、『すっきりわかる「靖国神社」問題』(2003年、小学館)、『戦争ができなかった日本:総力戦体制の内側』(2009年、角川oneテーマ21)、『戦時児童文学論』(2010年、大月書店)、『少国民戦争文化史』(2013年、辺境社)、『靖国の子:教科書・子どもの本にみる靖国神社』(2014年、大月書店)、『「靖国神社」問答』(2015年、小学館文庫)、『戦時下の絵本と教育勅語』(2017年、子どもの未来社)、『山中恒と読む修身教科書:戦時下の国体思想と現在』(2019年、子どもの未来社)など