島田洋一に突っ込む(2020年4月27日分)

島田洋一
 (ボーガス注:新型コロナについて)「長期戦の覚悟を」などと政治家が言うのは無責任であり覚悟不足だ。
 「短期決戦」、そうならない場合辞職する覚悟なので今少し辛抱をと言うべきだろう。

 「おいおい」ですね。
 安倍*1にせよ、東京の小池にせよ、神奈川の黒岩にせよ、埼玉の大野*2にせよ、大阪の松井、吉村コンビにせよ、他の人間にせよ「短期決戦を目指す、無理なら責任とって辞職する」なんて言ってる人間は一人も居ないんですが、「安倍信者」島田は「全員そう言え!。そして短期決戦できなければその時点でやめろ」と本気で言う気ですかね?
 今の状況ではとても安倍が「日本全国で緊急事態宣言をやめます、5/6からは普通に生活して下さい」と言うとは思えませんが。
 いやもちろん、俺だって「日本全国で緊急事態宣言をやめます、5/6からは普通に生活して下さい」が可能ならそうしてほしいですよ。外出制限なんてストレスがたまるだけです。辞めることが可能なら早く辞めて欲しい。
 また「長期戦の覚悟を」というなら「休業補償などそれなりの措置が必要」であり「覚悟しろと言うだけで何もしない」のは論外です。
 しかし、どう見ても「短期決戦できそうにない」のに「短期決戦宣言」なんて無茶でしょう。

参考

小池都知事「自粛疲れはまだ早い」長期戦の覚悟促す - 社会 : 日刊スポーツ
 東京都の小池百合子*3知事は17日の会見で、新型コロナウイルスとの戦いについて「日本、東京でコロナとの戦いは始まったばかりだ。『自粛疲れ』というのは、まだ早いというのが現実だと思ってほしい」と述べ、長期戦になることを認識した上で、さらに外出自粛を徹底するよう、協力を呼びかけた。

緊急事態宣言2週間「長期戦も視野に必要な措置検討」経産相 | NHKニュース
 法律に基づく「緊急事態宣言」が出されてから21日で2週間となったことに関連して、梶山*4経済産業大臣は21日の記者会見で、(中略)「今、必要な対策は補正予算案の中に入っているが、長期戦も視野に入れたうえで考えないといけない。経済が空洞化したり、雇用の受け皿がなくなったりしないように、必要なものは措置をしていく」と述べ、影響が長期化した場合は追加の支援策を検討する考えを示しました。

首相「地方へ感染拡大」「長期戦を覚悟」コロナ現状に厳しい認識 衆院本会議 - 毎日新聞
 安倍晋三首相は27日の衆院本会議で新型コロナウイルスの国内感染状況について「現在、いまだ爆発的な感染拡大には至っていないが、地方への感染拡大が見られ、この闘いは長期戦を覚悟する必要がある」と述べた。緊急事態宣言を予定通り5月6日までで解除するか否かは「専門家の提言もいただきながら判断する」と述べるにとどめたが、厳しい現状認識を示し、国民に更なる感染対策の必要性を呼びかけた。

新型コロナ「長期戦覚悟を」 事態悪化なら学校再開見直し―安倍首相会見:時事ドットコム
 安倍晋三首相は28日、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスについて「いつ急拡大してもおかしくない。長期戦を覚悟する必要がある」と最大限の警戒を呼び掛けた。

 ということで「短期決戦論者・島田」とは逆に安倍や小池などは「長期戦の覚悟」を呼びかけてるわけです。まあ、トランプなんかは「超楽観主義」ですが。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:野田内閣防衛大臣政務官などを経て埼玉県知事。大野元美(元・川口市長)の孫。

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:第1次安倍内閣国交大臣政務官、第2次安倍内閣国交副大臣、第3次安倍内閣地方創生担当相などを経て現在、第4次安倍内閣経産相