今日の産経ニュース(2020年8月26日分)

<独自>閣僚経験者の登用、帰任後保証も盛る 自民・国連機関人材輩出へ提言案 - 産経ニュース

 外国では閣僚経験者が国連機関のトップに就任するのが珍しくないことを踏まえ、日本でも閣僚経験者の登用を検討するよう要請。

確かに

国連事務総長グテレス氏は「元ポルトガル首相」
・UNCTAD(アンクタッド:国連貿易開発会議)事務局長ムキサ・キツイ氏は「元ケニア貿易・産業相」
ユニセフ(国連児童基金)事務局長アンソニー・レイク氏は「元米国国家安全保障担当大統領補佐官クリントン政権時代)」
ユネスコ(国連教育科学文化機関)事務局長アズレ氏は「元フランス文化相」
・UN Women(国連女性機関)事務局長ムランボ=ヌクカ氏は「元南アフリカ副大統領」(事務局長 | UN Women – 日本事務所参照)
・WHO(国連保健機関)事務局長テドロス氏は「元エチオピア外相」
・過去の国連事務総長では「エジプト外相だったガリ氏」「韓国外相だった潘基文氏」
国際機関 - Wikipediaなど参照)

など「元閣僚の国連幹部」はいます。だからといってろくな戦略、計画も無いのに「日本も同じ事ができる」と無邪気に思える神経は「度しがたいバカ」としか言いようが無いですね。
 まあそれはともかく。こういったら「大変失礼」ですが現事務総長グテレス氏がわかりやすいですが「彼の出身国ポルトガル」は欧州においての地位は「英仏独」等に比べたら明らかに低いでしょう。それでも国連事務総長になれる。つまりは「経済大国なら国連幹部ポストが簡単にとれる」つう甘い話では恐らく無いわけです。


釣り銭注意され客の頭を床に打ち付ける 容疑でコンビニ店員逮捕 - 産経ニュース
 雇用している以上コンビニオーナーにも当然、被害者に対する民事賠償責任が生じるわけで、何とも迷惑かつ非常識な店員です。
 これがまだ「かっとなって一発殴った」程度なら「バカとは言えまだまとも」ですが

・客の男性は病院に運ばれ、意識不明の重体。
・男性を投げ飛ばし、頭を床に打ち付けたり顔を殴ったりしてけがを負わせた

て「どんだけ執拗に暴行してるんだよ、アホか」て話です。


イラン、核査察受け入れへ IAEAが大統領と会談 - 産経ニュース
 トランプ政権の「イラン非難のネタ」が一つ減るわけで大変いいことでは無いかと思います。まあ、産経も書くように何があろうとトランプは「ユダヤ極右(トランプの有力票田とされる)の票目当て」でイラン非難を辞めないのでしょうが。


【アメリカを読む】トランプ氏支持の陰謀集団「Qアノン」が勢い ネットからリアルに進出も(1/2ページ) - 産経ニュース(ニューヨーク支局 上塚真由)

 インターネット上で誕生した陰謀論を唱える極右集団「Qアノン」が勢いを見せている。「ディープステート」(影の政府)と闘う救世主としてトランプ氏を熱烈に支持するQアノン。今年の連邦議会選に向けた共和党予備選では、Qアノンの主張に理解を示す候補が勝利するなど、ネット外への“進出”の兆しもあり、米社会の警戒は高まっている。
 Qアノンがインターネット上で出現したのは2017年秋ごろとされる。
 彼らによると、政界エリートやセレブなど有力者が影の政府を支配し、国際的な児童買春などの犯罪に関与していると主張。トランプ氏はその影の政府を暴くために選ばれ、軍隊とともに闘っていると考えられている。
 ネット上では以前からさまざまな根拠不明の陰謀論が展開されているが、最も有名なのは2016年の大統領選終盤に広まった「ピザゲート」だろう。首都ワシントンにあるピザ屋に、民主党候補だったクリントン国務長官の陣営が児童買春組織の拠点を構えているという虚偽の情報がネット上に拡散。同年12月には、これを信じた男が実際に自動小銃をもって店に突入し、発砲する事件が起きた。
 地元警察は「架空の陰謀論」だとしたが、事件から4年たった今も、Qアノンの間ではピザゲートは存在し続けている。今月には、民主党の副大統領候補に指名されたカマラ・ハリス上院議員(55)の家族がピザゲートに関与しているとの新たな陰謀論がネット上に流れた。
 SNS各社も今夏、次々と対策に乗り出し、ツイッターは7000件の関連アカウント、フェイスブックは900件近い関連ページやグループをそれぞれ排除したが、さまざまなスローガンを掲げて活動を多様化させるQアノンに対し、「SNS各社の対応は遅すぎた」(米メディア)と有効な対策は見つかっていない。
 Qアノンの勢力はネット上の存在にとどまらない。8月11日には、南部ジョージア州14選挙区で11月の下院選の共和党候補を決める予備選に、女性実業家のマージョリー・グリーン氏が当選。熱心なトランプ氏の支持者であるグリーン氏は2017年に投稿した動画でQアノンを「愛国者」とたたえたことから、推奨者とみなされている。
 グリーン氏はその夜の勝利集会で、民主党ナンシー・ペロシ下院議長を「偽善者で、反米主義者だ」と痛烈に批判し、「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)にはうんざりだ。反米左翼が攻撃してきたときに、尻込みしない戦士をわれわれは求めている。それはまさに私のことだ」と息まいた。
 過去には人種差別や反イスラム的な過激発言を繰り返していたグリーン氏の当選に関し、共和党の下院重鎮議員らは難色を示したものの、トランプ氏だけは「未来の共和党のスターだ」とツイッターを通じて祝辞を送った。
 トランプ氏は19日の記者会見でも、Qアノンの存在に理解を示した。
 彼らの実態は、人種差別抗議デモが過激化する西部オレゴン州ポートランドなど民主党系の都市の現状をよく思っていない人たちだと指摘し、「われわれの国を愛する人々だと聞いている」と言及。「彼らのことはよく知らないが、私のことをかなり好んでいることは理解している」と述べた。
 米メディアによると、トランプ氏のこうした発言を受けて、Qアノン支持者はネット上で大いに沸いたという。だが、陰謀論の集団と距離を置こうとしないトランプ氏の姿勢は野党・民主党の格好の攻撃材料だ。
 バイデン前副大統領の陣営は「米連邦捜査局FBI)が国内のテロの脅威として特定した陰謀論を正当化しようとしている」とトランプ氏を非難する声明を発表。11月に向けた選挙戦で重大視していく構えだ。

 「影の政府」て「『影の総理(右翼フィクサー児玉誉士夫をモデルとしたと思われる怪人)』の真似か!(男組 - Wikipedia参照)」と突っ込みたくなりますが、それはさておき。
 まあ、こういう辺りもトランプの「笑い事では無い危なさ、やばさ」のわけです。
 「共和党と直接関係は無い」「トランプと直接関係は無い」にしても「無茶苦茶な陰謀論右翼(イスラム差別など)」がトランプ支持を表明し、「選挙に有利ならそれでも構わない」とトランプが放置、容認するなんてのは明らかに問題です。「米中関係悪化が酷すぎる」「国連敵視が酷すぎる(ユネスコ脱退など)」「コロナ失政が酷すぎる(死亡者が世界最悪なのに『対応に問題は無い』と居直る)」等、色々「トランプ再選がダメな理由」はありますが「陰謀論右翼の蔓延阻止」と言う意味でもトランプ再選など絶対に阻止しないといけない話です。
 しかし、以前、「トランプ万歳」島田洋一がツイートで「産経ニューヨーク支局の上塚真由記者はトランプに対する認識が歪んでる。まるでNYタイムズやワシントンポストのようだ(俺の要約)」と上塚氏を罵倒していましたが、上塚氏は産経記者でも「トランプ再選なんかまずすぎる、絶対ダメ」と思う程度にはまともなようです。しかし「真由」は「まゆ(女性)」と読むのか「まさよし(男性)」と読むのかどっちなんでしょうか?。まあ、「上塚」もルビなしでは「うえつか(うえづか)」なのか「かみつか(かみづか)」なのかが分かりませんが。


【政界徒然草】「小沢政局」の幕開け 最後の戦いか悪あがきか - 産経ニュース
 「自民党幹事長(海部総裁時代)」「新生党代表幹事」「新進党党首」「自由党党首」「民主党幹事長(鳩山代表時代)」「『生活の党』代表」と与野党の幹部ポストを歴任してきた大物政治家とは言え、今や「無役で国民民主党の一政治家」にすぎない彼が「小沢政局」なんてもんがつくりだせるんですかねえ?
 例えば過去の「希望の党騒動」の時も、騒動の中心人物は前原*1や細野*2、小池*3や連合執行部であって小沢氏では無かったし、「希望の党(前原ら)批判派にして民進党支持層」が期待をかけたのも小沢氏で無くて「立民党代表になった枝野*4」ですからねえ。小沢氏は結局、あの衆院選では「希望の党グループとも枝野立民グループとも連携しない日和見」「もちろん枝野立民党のような小沢新党もつくらず」で終わって何の存在感も示せなかったわけです(最終的には希望の党の後継政党である国民民主に入党ですが)。
 別に小沢氏の動きと関係なく「支持率が最大与党・自民、最大野党・立民どころか維新、公明、共産を常に下回り、場合によっては社民やれいわも下回る」「常に支持率1~2%程度」なんて国民民主党は「連合が合同計画を後押ししていること」もあって早晩消えたと思いますね。
 まあ、「立民と国民民主」が合併した「ニュー立民」において彼が何らかの役職に就くならこの見方は改めますが。

*1:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*2:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表