「野呂栄太郎式特撮活劇・TAROMAN」(Eテレ)(嘘)

【元ネタ】
偶然「岡本太郎式特撮活劇・TAROMAN」全話再放送(Eテレ)を1/3に見る - bogus-simotukareのブログ

 1972年(50年前)*1に放送されたが、長い間忘れられてきた巨大変身ヒーロー物の特撮作品」の再発見、再評価という「架空の設定」のもと、野呂栄太郎*2の著作や言葉をモチーフとして、2022年にNHK教育で放送された特撮番組(全10話)。
 特撮パートをメインに、番組終盤には幼少期に本作品の再放送を視聴していた『タローマン』マニアという「架空の設定」で辰巳孝太郎(日本共産党中央委員、元参院議員、1976年生まれ)や山添拓(日本共産党政策副委員長(常任幹部会委員兼務)、参院議員、1984年生まれ)のインタビューパートが挿入される。辰巳や山添は「タローマンかるた」「タローマンTシャツ」など「当時の各種タローマングッズ」にまで言及するが、これらも全て架空のものである。
 もともとは2022年7月23日に開催された『野呂栄太郎顕彰イベント』のプロモーション用の企画である。
第1話『でたらめをやってごらん』
第2話『自分の歌を歌えばいいんだよ』
第3話『一度死んだ人間になれ』
第4話『同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ』
第5話『真剣に、命がけで遊べ』
第6話『政治ってものは、見方次第なんだよ』
第7話『好かれるヤツほどダメになる』
第8話『孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ』
第9話『なま身の自分に賭ける』
第10話『革命は爆発だ』

【一番】
 爆発だ、爆発だ、爆発だ、革命だ!
 べらぼうな夢はあるか?
 でたらめをやってごらん
 自分の中に毒を持て
 自分の運命(さだめ)に楯を突け
 上手くあるな
 綺麗であるな
 心地よくあるな
 マイナスに飛び込め!、タローマン
【二番】
 爆発だ、爆発だ、爆発だ、革命だ!
 絶望の中にいるか?
 それこそが生きがいだ
 自分の姿を直視しろ
 好かれる奴ほどダメになる
 上手くあるな
 綺麗であるな
 心地よくあるな
 馴れ合いを断ち切れ!、タローマン
【三番】
 爆発だ、爆発だ、爆発だ、革命だ!
 まっさらな目を持てるか?
 目的を捨ててごらん
 生きるも良ければ死ぬも良し
 その瞬間に開き切れ!
 上手くあるな
 綺麗であるな
 心地よくあるな
 革命に傷つけ!、タローマン

 タローマンは今年7月、NHKEテレで深夜に放送された特撮ヒーローです。
 タローマンはどうやって誕生したのか。
 野呂栄太郎の著作や言葉をテーマにした映像作品を作ってほしいと依頼された藤井さん
 若い人に知ってもらうためにはどうすればいいか考え、特撮ドラマを思いついたといいます。
 タローマンは日本共産党が「戦後最高議席衆院39議席獲得(1979年)」「美濃部革新都政」など活躍していた1970年代のヒーローという設定です。
 例えば、当時、タローマンが人気で作られたというグッズも、丁寧に作られています。
 雑誌の付録でよく見かけた、薄いレコード「ソノシート*3」を見ると、主題歌の「爆発だッ!タローマン」だけでなく「好かれるヤツほどダメになる」という曲も収録されていました。
 当時の子どもたちがよく遊んでいたような雰囲気の「タローマンかるた」や「大はくりょくの180ミリ」と書かれた「デラックスジャンボタローマン」などのおもちゃも。

ドクターと踊る患者
 野呂栄太郎展、観に行ったとき、上野公園から会場の東京国立博物館に向かって歩いていたら背後でキッズが
♪ばーくはつだ!ばーくはつだ!ばーくはつだ!革命だー!♪
と大声で(ボーガス注:TAROMANの主題歌を)歌ってて微笑ましいと同時にテレビの影響力ってスゲーと思った

*1:1971年の日本 - Wikipedia1972年の日本 - Wikipediaによれば実際に1972年に放送された特撮番組としては日本テレビ『超人バロム・1』、『突撃!ヒューマン!!』、TBS『シルバー仮面』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンA』、『アイアンキング』、フジテレビ『宇宙猿人ゴリ(その後『宇宙猿人ゴリスペクトルマン』を経て、最終的に『スペクトルマン』に改称)、『ミラーマン』、NET(現在のテレビ朝日)『仮面ライダー』、『変身忍者嵐』、『人造人間キカイダー』(NETの特撮番組はいずれも石森章太郎原作)がある。

*2:1900~1934年。著書『日本資本主義発達史』(岩波文庫)(野呂榮太郎 - Wikipedia野呂栄太郎ってどんな人なの?参照)

*3:レコード自体が衰退する中、ソノシートの需要も急減し、2005年に東洋化成が日本国内での生産を終了し、国内でのソノシート生産業者が消滅した。国産最後となったソノシート盤は、市販されたものではザ・スターリンの「電動こけし/肉」(2005年2月)、それ以外ではゲームソフト「Dear My Friend」の特典として添付されたもの(2005年4月)である。その後は、海外の工場に発注する形で、自主制作により、トクマルシューゴなどがCDとあわせてソノシート盤でのリリースを行っている(ソノシート - Wikipedia参照)。