今日の中国ニュース(2023年5月18日分)(副題:日経の反中国記事に呆れる、ほか)

アメリカのCIA長官が秘密裏に中国訪問か 英紙報道 | TBS NEWS DIG
 つまりは米国も中国と全面対決などできないという話です。


中国軍関連大から39人留学 政府「研究内容把握せず」 - 産経ニュース
中国軍とつながり深い「国防7校」から日本留学、東工大などに39人…技術流出の恐れも : 読売新聞
 極右「産経」「ゴミ売り」らしい中国誹謗記事です。思わせぶりな記事にすぎず具体的な問題点は勿論何一つ指摘されません。
 なお、質問者は「参政党の神谷宗幣」であり、参政党が「非常識右翼政党」であることが「改めて明白」です。右翼政党は「自民、維新、国民民主」だけでもうんざりなのに「NHK党に参政党」とは「日本社会の右傾反動化」も深刻と言うべきか。こうした時代だからこそ「日本最大の左派、リベラル政党」である日本共産党の奮闘が期待されます。


印パ対立の地カシミールでG20会合開催 パキスタンや中国が反発:朝日新聞デジタル
 ロシアが「北方領土で国際会議」をやるようなもんであり、カシミールの領有権を争うパキスタンや「G20*1メンバー」中国に「故意の挑発」と認識されて当然でしょう。「はあ?」です。


中国と中央アジアの首脳会議 きょう開催 米などけん制の思惑も | NHK | 中国
 出席国はカザフスタンキルギスタジキスタントルクメニスタンウズベキスタンの5国とのこと。
 G7に近い時期に意図的にぶつけたのか、そういうことは「関係ないのか」気になるところではあります。


◆お粗末な日経の反中国記事
 2ヶ月前の古い話ですが偶然気づいたので触れておきます。

日経台湾特集の何が問題だったのか?:現地で反発招いた報道の落とし穴 | nippon.com
 「日本経済新聞」が2月28日から4日連続で掲載した特集「台湾、知られざる素顔」特集が台湾で大きな反発を引き起こした。特に問題となったのは、台湾の軍について取材した第1回目である。あまりの抗議に、日本経済新聞社は3月7日の紙面で「混乱を招いたことは遺憾です。公平性に配慮した報道に努めて参ります」という「お知らせ」を掲載、事実上の謝罪と受け止められた。
 特集の1回目は、台湾軍(正確には中華民国国軍*2)の関係者に取材をし、「軍幹部の9割ほどは退役後、中国に渡る。軍の情報提供を見返りに金稼ぎをし、腐敗が常態化している」、「そんな軍が有事で中国と戦えるはずがない」という匿名の発言を掲載した。そして結論は「蔡総統は軍を掌握できていない」であった。
 台湾政府の国防部(防衛省に相当)や退役軍人組織は強く反発した。

日経の連載はなぜ台湾から抗議と批判を受けたか | ニュース・リポート | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
 1本目の記事では匿名の人物のコメントを引用する形で台湾軍幹部の9割が退役後に中国に渡り、情報提供の見返りに金銭を得るなど腐敗が蔓延していると報道した。
 3月2日には台湾政府が公に反応。この「9割」という数字の根拠が不明であることを念頭に国防部(国防省)は事実無根と反論し、外交部(外務省)は台北駐日経済文化代表処(駐日大使館に相当)を通じて日経に検証不足だと抗議して訂正を求めた。台湾総統府も「深い遺憾」を表明した。
 日経新聞は3月7日の朝刊で連載1本目の記事に関する「お知らせ」を掲載。記事中のコメントは日経の見解でなく、あくまで「取材対象者の見解や意見を紹介したもの*3」として、「混乱を招いたことは遺憾」と釈明した。

 記事内容の是非はひとまず評価しませんが、実にお粗末です。
 こんな記事を書けば「軍に深刻な腐敗などない」「総統は軍を掌握している」「そもそも何故、匿名なのか」等と台湾政府が日経に反発することは容易に予想できます。
 それに対して「まともに反論」できず「平身低頭」で謝罪。「反中国で飛ばし記事を書いたのか?」「中国脅威論ならどんな怪しい記事でも通すのか?」「台湾政府の反発を予想しなかったのか?」「日本語記事だから台湾政府は気づかないと思ったのか?。それとも記事内容に台湾政府が喜ぶとでも思ったのか?」と批判されても文句は言えないでしょう。
 しかし産経ならともかく日経がここまで酷いとは(呆)。

*1:G7加盟国(米英仏独伊、日本、カナダ)、EU、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア南アフリカ、トルコの20カ国・地域

*2:このように書くと1)「一つの中国を否定するのか」と言う中国の反発、2)「台湾独立論を否定するのか」という台湾の独立派の反発を買いかねないのでむしろ「台湾軍」の方がいいのではないか。まあ台湾政府の建前は確かに「中華民国軍」ですが。

*3:とはいえ「全くのガセ」と思えば紹介しないでしょうから「苦しい言い逃れ」です。