元将棋棋士・橋本崇載の殺人未遂による逮捕(2023年7月24日記載)

 精神に重大な問題が生じているのではないか(元将棋棋士・橋本崇載の殺人未遂による逮捕) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)に投稿したコメントの流用ですが、長くなったのでこちらにも書いておきます。
「共同親権」旗振り役の元棋士は「実子連れ去りの被害者」か? 国会議員やHanadaが擁護…そして事件は起こった:東京新聞 TOKYO Web

 容疑者をよく知る将棋関係者は
「人の言うことを聞かないところもあった。だから棋士仲間でも友人と呼べる人はほとんどおらず、ずっと孤独だった」

 人間関係は大事と言うことですね。いかに孤独とは言えここまで暴走する人間は少ないでしょうが。引退後はおそらく将棋の世界(棋士等)とのつながりはほとんどなかったのでしょう。

 同容疑者は6月に大津地裁で、名誉毀損罪で懲役1年6月(執行猶予4年)の有罪判決を受けたばかりだったが、その判決などから経緯をたどると、元妻は2019年、生後4カ月の長男を連れて実家に戻り、同容疑者と別居。その後、元妻側から離婚調停が申し立てられるなどして、係争状態になった。

 「名誉毀損で有罪判決」でも反省せず殺人未遂にまで至るのだから唖然です。
1)殺人既遂にならなかったこと
2)今回の逮捕で無責任に橋本*1を煽っていた右翼連中とは橋本もさすがに縁が切れるであろうこと
→あんな連中と付き合ってもメリットは皆無
3)また橋本が医療サポートを受ける可能性が高まったこと
4)警察等による「妻に対する橋本の再犯防止の体制」が強化されるであろうこと
がせめてもの慰めです。

 同容疑者は21年4月に棋士引退を表明。同8月に元妻やその父母の実名、顔写真などをツイッター上で公開し、「まさに誘拐一家」などと投稿。その一方で月刊誌「Hanada」に「『実子誘拐』『子どもの連れ去り』の被害者になった」「何としても法制度を変えなければならない」などと手記を公表していた。22年5月には離婚が成立したが、同11月には「息子を誘拐し、法外な金銭を要求」「僕を地獄の底に落とした殺人鬼」などとツイッターに投稿。これに対し元妻側が告訴し、今年1月に滋賀県警名誉毀損容疑で逮捕していた。
 共同親権導入を目指す国会議員らは、同容疑者を「被害者」として取り上げてきた。
 2021年4月の参院法務委員会で、無所属(当時、現国民民主)の嘉田由紀子*2議員はユーチューブで同容疑者の主張を視聴したとし「事実として、ある日突然子どもがいなくなってしまったことは重く受け止めるべきだ」などと指摘していた。
 前出の「Hanada」は手記を載せたほか、21年7月号でいずれも自民の三谷英弘*3衆院議員と鈴木貴子*4衆院議員の対談を掲載した。2人は、同容疑者のケースを引き合いに「私も三谷先生もいわゆる『連れ去り勝ち』などの問題解決に向けて一緒に行動している」(鈴木氏)、「諸悪の根源は単独親権」(三谷氏)などと述べていた。
 今回の事件を受け、「こちら特報部」は議員たちに取材を申し入れた。嘉田氏の事務所は「地元日程が入り対応が難しい。電話でコメントできる案件、内容ではない」と(ボーガス注:回答拒否という)回答。鈴木、三谷両議員の事務所もそれぞれ、地元での活動を理由に、コメントしなかった*5

 共同親権導入(現在は単独親権です)の是非はともかくHanadaや自民党議員(鈴木、三谷)や嘉田由紀子*6は最悪ですね。
 なお、共同親権制度は欧米では珍しくないこと、共同親権制度支持がこの種のウヨ連中ばかりではないことは公平のために書いておきます。とはいえ、今の日本でうかつに共同親権を導入すると鈴木ら自民ウヨ議員によって「橋本のようなゴロツキの無法を助長しかねない制度」が導入される恐れが否定できませんし、そうした意味で「共同親権導入」を危惧する人々の気持ちは分かりますが。
 それにしても橋本を煽ったウヨ連中は「拉致被害者家族会を政治利用する救う会」並に醜悪です。
 共同親権正当化に「元プロ棋士という著名人」が使えると考えたのか、「橋本に問題行為があっても何一つ批判せず」、橋本を扇動し、彼の暴走を助長。
 あげく殺人未遂に至ったら逃げ腰とは何処まで愚劣で卑劣なのか。
 救う会べったりの拉致被害者家族会もそうですが、橋本も「付き合うべき人間を間違えた」というべきでしょう。

 東京都立大の木村草太*7教授(憲法学)は、事実関係は報道の範囲で把握しているにとどまると断った上で、「一部の議員や共同親権推進運動を展開する人々は、橋本氏の件について元妻側の言い分を何ら調査せず、連れ去りの問題事案として取り上げた」と問題視。橋本容疑者はこうした運動に担ぎ出された形で、「自らを省みる機会を持てないまま『元妻と日本の法制度が悪い』との言動をエスカレートさせた面も否定できない」と述べる。

 木村氏の言う通りでしょう。罪は罪として、「橋本もある種の被害者」ではあります。

 今回の事件後、「橋本氏を追い詰めたのも共同親権がないからだ」との声もある。これに対し、ドメスティックバイオレンス(DV)が原因の離婚などを多く手がける太田啓子*8弁護士は「そもそも親権がないと子どもに会えないわけではない。裁判所に面会交流を申し立てるなどし認められるケースも多い。子どもに会えない人がいるから共同親権を認めるべきだという議論は根拠がない」と指摘。

 そもそも橋本の離婚も「橋本のDV」が原因のようであり、「DVが原因の離婚などを多く手がける太田啓子弁護士」がコメントしているのもそういう話です。
 「DVを働くようなゲス(夫)」のもとに「幼い幼児を置いておこう」なんて考える妻がいるわけがない。
 「性格の不一致」等、「夫に非がある」とはいえない理由で離婚して妻がこどもを連れ出したという話とは訳が違う。
 裁判所に面会交流を申し立てても、過去のDVを理由に認められたか疑問なのが「橋本のケース(DV離婚)」でしょう。
 橋本を無理に擁護する連中は「DV離婚の事実を否定しよう」「身勝手な妻がこどもを連れ出したからまともな橋本が精神を病んで暴走したことにしよう」と必死なようですが。
 なお、仮に「身勝手な妻がこどもを連れ出したからまともな橋本が精神を病んで暴走(DV離婚であり実際は違うようですが)」したのだとしても、暴走がこのレベルでは擁護できる話ではない。
 貸した金を返さないので「殴る蹴るの暴行を加えて半殺しの目に遭わせてから取り返した」レベルに無茶苦茶です。

 元裁判官で明治大の瀬木比呂志教授(民事訴訟法)は「共同親権は、両親と子、両親同士の関係が問題ない場合に認めるなら望ましい制度と言える。ただ、両親双方に客観的かつ冷静に話し合える関係がないとうまく機能しない」とし、こう強調する。
 「共同親権を認めるならとりあえず要件を厳しく限定し、当事者の申し立てに基づいて家裁が審理して許可するような仕組みが必要だ。父母の協議だけで認めれば、弱い立場の方が圧迫される恐れがある。慎重な議論が求められる。もしも、裁判所のチェックが担保されないなら、単独親権を維持する方が無難だろう」

 瀬木氏曰く「父母の協議だけで認めれば、弱い立場の方が圧迫される恐れがある。裁判所のチェックが担保されないなら、単独親権を維持する方が無難」。
 まあそういうことなんでしょうね。
 なお、瀬木氏は

瀬木比呂志 - Wikipedia参照
 判事になってからは、鶴見俊輔*9に勧められ、鶴見が関わっていた雑誌『思想の科学*10』に、関根牧彦の筆名で執筆を始め、以後、法律学の論文、研究書については実名*11で、私的な文章については「関根」名義*12で、執筆を続けた。
 2015年に著書『ニッポンの裁判』(2015年、講談社現代新書)により第2回城山三郎賞*13を受賞

ということでそこそこ著名な方です。
 なお、東京新聞記事についたブクマも紹介しておきます。精神に重大な問題が生じているのではないか(元将棋棋士・橋本崇載の殺人未遂による逮捕) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と同様の問題意識のブクマは青字にしました。まあ、橋本本人が「通院を拒否したであろう」から、事件前に医療サポートはかなり難しかったでしょうが、今後は何とか医療サポートして欲しい。

[B! 共同親権] 「共同親権」旗振り役の元棋士は「実子連れ去りの被害者」か? 国会議員やHanadaが擁護…そして事件は起こった:東京新聞 TOKYO Web
◆mkotatsu
 「連れ去り」て、DVする人*14の所に子供置き去りはむしろ虐待では
◆FUKAMACHI
 旗振り役とやらをさんざんけしかけておいてダンマリする国会議員たち。そのひとりは鈴木宗男の娘。
nico-at
 共同親権論がDV男*15の隠れ蓑になってるのがキモい。
◆greenbuddha138
 コメント出さないのはちょっとなあ。「暴力はいけない」くらい言えるだろ
◆z1h4784
 橋本の方から面会交流を拒否しながら「元妻のせいで息子に会えない」と非難、「息子を連れ去られた」と言いながら結婚前から飼っていた犬は「置き去られた」と言うなど支離滅裂。分かっていて焚き付けた人々にも責任はある
◆kanjitokana
 事実はともかく本人*16は本当に辛かったんだと思う。そういう人にアドバイスしたりケアしたりといったしくみで犯罪を防げたら
◆kukky
 共同親権界隈は子どもどうこうより、離婚して子どもを妻に奪われてしまったら「自分が悪者では?いや悪くない!だからオレに親権が必要!」という、夫だか男だかの権利とプライドばかりが先立ってる感じ。
◆lli
 共同親権は必要だと思ってるけどこの人*17のことは全く擁護できない。旗振り役だなんてとんでもない。
◆murlock
 これを旗振り役とするのは共同親権界隈こそ否定しないとまずいのでは?
◆Gl17
 現状でも面会したければ幾らも可能なのに「共同親権が無いから奪われている」と言い張る側、それ自体、問題あって面会拒絶がふさわしいだけという証左だろう。そして反左派にそれを悪用する右派が招いた犯罪。
◆tome_zoh
 共同親権の導入唱える人たち、元配偶者の親権を尊重する気が全くなくて子育てに異議を申し立てるための手段と捉えているよなあ。たとえ導入されても認めちゃいけないタイプの人たち。
◆tdam
 行き着く先が殺人未遂では、どうにも擁護できない
◆kalessinlord
 事前に医療につなげたりとかできなかったのか

◆tetsu23
 共同親権を訴えてる人はこういう人*18だ、という例がまた1つ増えてしまった。「そもそも親権がないと子どもに会えないわけではない」、 まさにこれ。
◆tekitou-manga
 あの界隈の人達って、仮に共同親権が法的に整備されたとしても、(元配偶者や子供に危害を及ぼす可能性をもとに)例外として共同親権が認められない方が望ましい人達だからな/嘉田は駄目過ぎ/×旗振り役、〇神輿
◆vabo-space
 日本の共同親権推進派は、子供のためでなく 親=自分のために主張しているんだよね。この橋本も典型例。本来は子供のための責任や義務なのに 親の所有権と勘違いし、妻子を自分に従わせ支配するために悪用
◆mur2
 嘉田氏の事務所は「地元日程が入り対応が難しい。電話でコメントできる案件、内容ではない」と(ボーガス注:事実上の回答拒否という)回答。鈴木、三谷両議員の事務所もそれぞれ地元での活動を理由にコメントしなかった/(ボーガス注:文書で質問をもらった上で、後で書面回答すればいいので)無責任すぎる。
◆filinion
 共同親権が適切な事例もあるだろうけど、クワ持って襲ってくるような男(しかも別れる前には「子どもを連れて出ていけ」と何度も言ってたような男)*19には親権を持たせない方が子どものためなのは明らか。
◆LuckyBagMan
 共同親権が無いせいでこうなったってすべて責任転嫁する態度は最低だと思う
◆watto
 この事件は論外中の論外として、共同親権より養育費未払いの多さの方が現代日本における深刻な問題だと個人的には思う。
◆kohakuirono
 (ボーガス注:Hanadaなど橋本の)背後で動いてた人や組織を見てると単に家父長的な概念で「女子供は男の言う事にしたがえ」と言う思想的背景で共同親権を主張しているようにしか見えない
◆tick2tack
 共同親権自体は良いのだが(ボーガス注:橋本のような)問題ある人をどう防ぐかが必須なのだろう。「裁判所のチェックが担保されないなら、単独親権を維持する方が無難だろう」
◆cinefuk
 「子供を連れて出て行け!」と言われて逃げ出したら「実子誘拐」呼ばわりされて、マスコミや保守政治家を巻き込んで執拗に攻撃されて、最終的に殺人にまで至るDV配偶者*20を、どう機嫌を取れば良かったのか
◆hosi
 あの界隈の人達は、「共同親権」が導入されていれば事件にはならなかった、という発想のようなので、ますます議論が噛み合わなくなりそう。
◆nomono_pp
 「こいつと一緒に暮らせない」ってなるから離婚するのであって、一緒に暮らせないほど嫌なやつと子育てだけは協力できるわけねえのよ。「恋のときめきを感じない」くらいで離婚してたらいける
◆yoko-hirom
 こんな父親*21には子を会わせられない。
◆kaerufrog0033
 そもそもこの人*22、自分から「子供連れて出ていけ」って何度も元妻に言ってたからね
◆vkara
 別居前に「子供を連れて出て行け」と何度もLINEしてた人*23。連れ去りではない。
◆spark7
 なるほど。保護司的な調停役が要るよな。「関係悪化した父母が共同で決めるのは大変で、専門的知見に基づくサポートが必須。そうした社会的インフラや公的資金もないまま導入するのは非現実的」
◆muchonov
同感。>「共同親権を認めるならとりあえず要件を厳しく限定し、当事者の申し立てに基づいて家裁が審理して許可するような仕組みが必要」「裁判所のチェックが担保されないなら、単独親権を維持する方が無難」

*1:1983年生まれ。1994年、奨励会入会。2001年、プロ入り。2021年4月2日付で日本将棋連盟に引退届を提出し引退。2022年11月1日、日本将棋連盟に退会届を提出し退会。著書『棋士の一分』(2016年、角川新書)(橋本崇載 - Wikipedia参照)

*2:京都精華大学教授から滋賀県知事(2006~2014年)。2019年参院選挙で野党統一無所属候補として当選(参院滋賀選挙区)。同じく野党統一無所属候補として当選した永江孝子参院愛媛選挙区)と共に院内会派「碧水会」を結成した。2022年8月31日、「碧水会」を解散。翌9月1日に嘉田は国民民主党参議院会派に入会。2023年6月7日に国民民主党に入党(なお、永江は国民民主党には入党せず、今も無所属)。著書『生活世界の環境学』(1995年、農文協)、『水辺ぐらしの環境学』(2001年、昭和堂)、『生活環境主義でいこう!:琵琶湖に恋した知事』(2008年、岩波ジュニア新書)、『知事は何ができるのか』(2012年、風媒社)、『いのちにこだわる政治をしよう!』(2013年、風媒社)、『命をつなぐ政治を求めて』(2019年、風媒社)等(嘉田由紀子 - Wikipedia参照)。

*3:菅義偉内閣で文科大臣政務官復興大臣政務官兼務)

*4:橋本内閣北海道・沖縄開発庁長官、小渕内閣官房副長官等を歴任した鈴木宗男(現在、維新の参院議員)の娘。第四次安倍内閣防衛大臣政務官、岸田内閣外務副大臣等を歴任

*5:「書面で質問をもらった上で後で書面で回答すればいい」ので「多忙を理由に回答拒否」など、嘉田らは無責任の極みです。当然、散々橋本を煽った手前、今更橋本批判できないが、「殺人未遂を擁護したら世間に批判される」という理由での「逃げ(黙り)」でしょう。

*6:勘違いから当初、嘉田を自民と記載していましたが国民民主ですね。まあ国民民主は自民の二軍みたいなもんですが。嘉田がこの件に首を突っ込んでるのは「橋本の元妻の実家」が滋賀(嘉田の選挙区)だからでしょうか。それにしても、初当選時に「無党派の希望の星」扱いされ、『生活環境主義でいこう!:琵琶湖に恋した知事』(2008年、岩波ジュニア新書) 等の著者もある「学者出身知事」嘉田がここまでろくでもないゴロツキだとは「県知事初当選」の時は思ってもみませんでした。

*7:著書『平等なき平等条項論:equal protection条項と憲法14条1項』(2008年、東京大学出版会)、『キヨミズ准教授の法学入門』(2012年、星海社新書)、『憲法の創造力』(2013年、NHK出版新書)、『テレビが伝えない憲法の話』(2014年、PHP新書)、『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』(2015年、晶文社)、『憲法という希望』(2016年、講談社現代新書)、『憲法学者の思考法』(2021年、青土社)、『増補版・自衛隊憲法』(2022年、河出書房新社)など

*8:著書『これからの男の子たちへ:「男らしさ」から自由になるためのレッスン』(2020年、大月書店)

*9:1922~2015年。元同志社大学教授。著書『北米体験再考』(1971年、岩波新書)、『アメリカ哲学』(1986年、講談社学術文庫)、『柳宗悦』(1994年、平凡社ライブラリー)、『老いの生きかた』(1997年、ちくま文庫)、『アメノウズメ伝』(1997年、平凡社ライブラリー)、『限界芸術論』(1999年、ちくま学芸文庫)、『太夫才蔵伝:漫才をつらぬくもの』(2000年、平凡社ライブラリー)、『戦時期日本の精神史:1931‐1945年』、『戦後日本の大衆文化史:1945‐1980年』(以上、2001年、岩波現代文庫)、『夢野久作・迷宮の住人』(2004年、双葉文庫)、『回想の人びと』(2006年、ちくま文庫)、『期待と回想』(2008年、朝日文庫)、『教育再定義への試み』、『竹内好』(以上、2010年、岩波現代文庫)、『思い出袋』(2010年、岩波新書)、『文章心得帖』(2013年、ちくま学芸文庫)、『埴谷雄高』(2016年、講談社文芸文庫)等(鶴見俊輔 - Wikipedia参照)

*10:1946~1996年まで刊行

*11:瀬木名義の著書に『民事訴訟実務と制度の焦点』(2006年、判例タイムズ社)、『民事裁判実務と理論の架橋』(2007年、判例タイムズ社)、『民事訴訟の本質と訴訟:市民のための裁判をめざして』(2013年、日本評論社)、『絶望の裁判所』(2014年、講談社現代新書)、『裁判官・学者の哲学と意見』(2018年、現代書館)、『民事裁判入門』(2019年、講談社現代新書)、『黒い巨塔・最高裁判所』(2019年、講談社文庫)、『檻の中の裁判官』(2021年、角川新書)、『我が身を守る法律知識』(2023年、講談社現代新書)等

*12:関根名義の著書に『内的転向論:カフカへの旅』(1994年、思想の科学社)、『心を求めて:一人の人間としての裁判官』(1996年、騒人社)、『映画館の妖精』(1998年、騒人社)、『対話としての読書』(2003年、判例タイムズ社)

*13:城山は『梅は匂い人はこころ:伊藤英三伝』(1982年、講談社文庫:伊藤は花王社長)、『粗にして野だが卑ではない:石田禮助の生涯』(1992年、文春文庫:石田は三井物産社長、国鉄総裁を歴任)、『ビッグボーイの生涯:五島昇その人』(1997年、講談社文庫:五島は東急電鉄創業者・五島慶太の息子で自らも東急電鉄社長、会長を歴任)、『わしの眼は十年先が見える:大原孫三郎の生涯』(1997年、新潮文庫:大原は倉敷紡績(現・クラボウ)、倉敷絹織(現・クラレ)創業者)、『もう、きみには頼まない:石坂泰三の世界』(1998年、文春文庫:石坂は東芝社長)、『運を天に任すなんて:素描・中山素平』(2001年、光文社文庫:中山は日本興業銀行頭取、会長を歴任)といった「財界人の評伝小説」の多い小説家ですが、城山賞の受賞対象分野は「経済小説」「評伝小説」あるいは「経済分野」に限られないようです。

*14:勿論、橋本のこと

*15:勿論、橋本のこと

*16:勿論、橋本のこと

*17:勿論、橋本のこと

*18:勿論、橋本のこと

*19:勿論、橋本のこと

*20:勿論、橋本のこと

*21:勿論、橋本のこと

*22:勿論、橋本のこと

*23:勿論、橋本のこと