三県境について(2023年12月16日記載)

渡良瀬遊水池 | inti-solのブログ - 楽天ブログ

 渡良瀬遊水池3回目にして、初めて「三県境」まで足を伸ばしてました。3県の県境は日本各地に多数ありますが、その多くは山であり、一部は川で、平地の陸地が三県の県境になっている例は少ないようです。

 inti-sol氏の掲載写真で分かりますが、遊歩道があるとは言え、大して観光地化はしていません。別に「資料館」等があるわけでもなく「記念スタンプがある」「遊歩道が整備された」ものの基本的に「県境の表示杭」しかない。
 近くには「渡良瀬遊水池(ジョギングやサイクリングしている人が多い)」や「道の駅かぞわたらせ」があります。

参考

栃木・群馬・埼玉の三県境 - Wikipedia
 群馬県邑楽郡板倉町海老瀬、栃木県栃木市藤岡町下宮、埼玉県加須市小野袋がそれぞれ接している。東武日光線柳生駅が最寄り駅のため、俗に「柳生の三県境」と呼ばれる。
【歴史】
 当初は三県境は渡良瀬川の上だった。足尾鉱毒事件により渡良瀬川の流路が変更され、三県境のある場所は沼地になり、そして1970年代に埋め立てられて水田になり、最終的に三県境の正確な位置はわからなくなってしまった。調査されるまでは、用水路のY字路の部分が三県境だとみなされていた。
 2016年1月から、三県境に接する2市1町は各々の県や国土地理院から助言を受けながら協議・測量を行いはじめた。Y字路を構成するU字溝を壊し、泥を取り除いたところ、1980年の圃場整備終了時に群馬県が設置した県境確認用の杭が発見された。2月9日には2市1町が合同して、地権者立会いの下で、三県境を確認した。確定した三県境には新たにコンクリート製の杭が打たれた。
 三県境の画定が報じられた2016年4月以降、見物客が増え、2市1町は観光資源として三県境を活用しようと検討し始めた。
 2016年秋から2市1町は「歩いて行ける!!平地の三県境〜関東三県の端から始める関東どまんなか連携事業」という事業名の元、地方創生加速化交付金を充てて地域の活性化を図っている。2017年2月、3月には三県境と周辺の施設をめぐるスタンプラリーが行われた。訪問する人が増え、観光スポットとして注目されるようになったことから、2018年には2市1町は地権者から周辺の土地を買い取り、水田のあぜ道を舗装して遊歩道を整備。
【メディアへの登場】
 2018年6月8日にはテレビドラマのロケ撮影が行われ、2018年7月9日、TBSテレビの「はぐれ署長の殺人急行4:日光・鬼怒川連続殺人」の1シーンである「遺体の遺棄現場」として登場。
 2018年11月5日にはテレビバラエティーの番組収録が行われ、2018年12月4日、テレビ東京の「衝撃人物バラエティー ありえへん∞世界SP」で放送された。
 2020年4月28日発売の芳文社まんがタイムきららキャラット」6月号掲載「恋する小惑星(アステロイド)」では当地が舞台になり、主要人物の一人である猪瀬舞の思い出の地として描かれた。

栃木・群馬・埼玉の「三県境」が新しく整備されて観光地らしくなっていた - GIGAZINE2018.5.15
 最寄り駅は東武日光線柳生駅です。
 日中の電車は1時間に2本というのんびりとした駅。
 ひっそりとした静かな駅前。何もありません。
 駅周辺は田んぼが広がる田舎の景色。
 日本には40ヶ所以上の三県境があるそうですが、平地でアクセス容易なのはここくらい。他は山の頂上や川の中だったりするので、そう簡単にはたどり着けそうにありません。
 本来の三県境は渡良瀬川の上だったそうです。しかし、明治の終わりから大正の始めにかけて遊水地を作るために渡良瀬川の流れを人為的に変えました。同じように渡良瀬川に合流する谷田川の流れも変わっています。県境だった場所は流れがなくなって廃川となり、のちに遊水地(谷中湖)の造成によって出た土砂によって埋め立てられたので、平らな土地になったというわけです。
 三県の県名ボードを発見。「さいたまっち&コバトン*1(埼玉県)」「ぐんまちゃん*2(群馬県)」「とちまるくん*3(栃木県)」というご当地キャラも一緒。「こちらを使って写真を撮ってくださいな」というおもてなし。
 三県境は、地元の自治体が観光資源として盛り上げていくために、きちんとした遊歩道が整備されました。それが新聞に取り上げられたようで、ちらほらと観光客の方が来ていました。昔、私が調べたときは、飾り映えない用水路に遊歩道はあぜ道で土の色、もっと殺伐としたイメージでしたが、かなり観光地らしくなっていました。

*1:埼玉県の県鳥であるシラコバトをモチーフにした埼玉県のマスコット。当初は2004年に埼玉県で開催された「彩の国まごころ国体」の大会マスコットとして登場したものだが、翌2005年より県のマスコットとなった。(コバトン - Wikipedia参照)

*2:1994年に群馬県で開催された全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック)のマスコットキャラクターとして初登場(ぐんまちゃん - Wikipedia参照)

*3:2011年に栃木県で開催された「スポレク『エコとちぎ』2011」のマスコットキャラクターとして初登場(とちまるくん - Wikipedia参照)