テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第10話「逆転! 必死の王手飛車取り」(1988年放送の再放送)(2023年12月20日記載)

◆第10話「逆転! 必死の王手飛車取り」(2023年12月20日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
 辰五郎(北島三郎)は“人殺しの子"と、子供たちからいじめられていた幼い兄妹を助けるが、兄妹の話では父親は無実だという。この話を聞いた吉宗(松平健)は、忠相(横内正)に再吟味を命じる。その兄妹の父親・喜助(小野進也*1)は蘭方医の下働きをしていたとき、女中が高価な薬を盗み出そうとしているのを見とがめたことから争いとなり、はずみでその女中を殺してしまったという。喜助は自らその罪を認めていたが、吉宗は喜助の女房・お民(三浦リカ)の態度に不審なもの*2を感じていた。

暴れん坊将軍 III
第10話「逆転! 必死の王手飛車取り」
 島帰りの男「喜助(小野進也)」は、将来の見込み無い自分と引き替えに恩人「兜木利靖(青木義朗)」の息子「兜木多一郎(山下規介)」の罪を被り、妻子のたつきを確保しようとする。しかし庇った相手はとんでもない悪党で、殺人も(ボーガス注:当人が言う)過失*3などではなく阿片持ち出しを見られたためだった。
※タイトルは、将棋に事寄せて息子「兜木多一郎」の悪事を蘭方医「兜木利靖」に暗示する件。
※医者の息子「兜木多一郎」と結託し阿片を捌く回船問屋「長崎屋吉兵衛(森幹太*4)」の用心棒に福本先生*5、喜助の女房を襲ったり、さらった子供を押さえつけてたり。ラス立ちでは(ボーガス注:女御庭番)疾風(菅野玲子)に斬られる。

あふろん@芝神明
◆(ボーガス注:阿片の蔓延について半次郎が)延々と熱い将軍様批判するのでつい口をだす辰五郎
◆アヘンをばらまく医者のボンクラ息子。「医者の息子」が「アヘンの売人」の腐敗
◆小石川薬園奉行がアヘン密造とかどうなってるんだ
◆『ワシは(ボーガス注:薬園奉行より上の)役職など望みはせぬ、所詮、この世は金じゃ』
 役職より金の江見さん
◆(ボーガス注:この作品では息子に甘すぎるが基本的には善人と描かれてるが)言いくるめられる医者親父もダメ過ぎるだろ。息子を信用し過ぎなんだよなぁ
◆飛車*6をかわいがり過ぎたせいでアヘンが蔓延
◆(ボーガス注:『たわけ者め、ワシを誰だと思っている』という塚原に)吉宗『たわけ者は貴様の方だ!』
 塚原『ううぬ!もはやこれまで!出会え!出会え! 』
◆(ボーガス注:彼を成敗しようとする父に対して、自ら死を選ぶどころか)多一郎『兜木家はオレが継ぐんだ!死ね!』
◆(ボーガス注:エンドの前に毎回流れる若山弦蔵の締めのナレーション)
 吉宗は命を懸けた喜助の行為は美談ではないと考えていた。
 が、家族を幸せにする手だてがなかった島帰りの喜助の悲劇をその胸に深く打ち込んでおくことも決して忘れてはいなかった。

甘えん坊将軍
#暴れん坊将軍Ⅲ 10話
◆(ボーガス注:将棋でいわゆる『ふんどしの桂馬』で『王手飛車取り』をした吉宗が兜木利靖に向かって)『飛車*7は所詮、飛車。(ボーガス注:王(阿片撲滅の比喩)を守るためには)見捨てねばならぬときもある。』
◆新サン『(ボーガス注:息子・多一郎の愚行を理由に彼を成敗し、その後自決しようとする利靖*8に)多一郎さんは流行り病で急死*9したのだ』
兜木利靖『あなたさまはもしや』
新サン『あなたは町に溢れている阿芙蓉*10患者の治療に専念していただきたい。上様はそうおっしゃっている。引き受けていただけますね』
 新サンやさしい
◆半次郎、(ボーガス注:事件が解決しても、解決したのは南町奉行・大岡(横内正)の手柄であって吉宗の手柄ではないと)新サンの前で上様のダメ出し3回するし、オカミさんも(ボーガス注:上様を擁護する)カシラに『お前さん、上様の何を知ってるのよ』
 カシラ『ばかだな、(ボーガス注:上様がこの事件解決に動いたことを)お前たちは何にも知らねぇで!』www
◆善人役がレアな小野進也さんと悪人役がレアな中西宣夫さん*11と安定のカッコよさの新さん
◆三浦リカさんも武家だったり町人だったりいろんなタイプの役をこなしてステキだけど、こんないい人役の小野進也さんめずらしくない?w

すとらときゃすたー
 この頃頻繁に出演している子役の #塙紀子 ちゃん(ボーガス注:喜助の娘役)の演技がいいのよね、お民役の #三浦リカ さんはいわずもがな

 暴れん坊将軍 IIIが紹介する悪役は「医師」「悪徳商人」だけですが、「小石川薬園奉行・塚原主膳(江見俊太郎)」が登場。
 「医師のルート」とは別に「塚原」が「小石川薬園の阿片(小石川養生所で医療用に使用するために栽培)」を商人に流してることが発覚。
 勿論「うつけ者め、余の顔を見忘れたか」の対象は塚原。
 保険のCMが流れるが「高齢者でも入れます」と言う辺りが完全に視聴者想定が高齢者。
 テレ朝番組CMとしてプリキュアが流れるのが謎(この時間帯に子どもが時代劇を見るわけがないので)だが「祖父母へのアピール(お孫さんにプリキュアのアニメDVD等を購入して欲しい)」という想定?

*1:1948年生まれ。刑事ドラマや時代劇でアウトロー的な役柄を多く演じるが、日本テレビワイルド7』(1972年)では主人公・飛葉大陸を、NHK連続テレビ小説『わたしは海』(1978~1979年)ではヒロインの夫を演じた(小野進也 - Wikipedia参照)

*2:喜助から「身代わり犯人」という裏事情を聞かされ、知っていた設定

*3:自分が金目当てに阿片を持ち出そうとしていたのに、「金目当てに阿片を持ち出そうとした女中」をとがめて誤って殺したと虚言を吐く「兜木多一郎」。「喜助」はそれを信じ罪をかぶり、「兜木利靖(この作品では息子に大甘だが基本的に善人、恩義を元に喜助に身代わりを強要したわけではなく、喜助から身代わりを言い出す。その後、喜助の女房を襲ったり、息子をさらったりしたのも利靖は無関係)」も息子への溺愛からそれを容認してしまう。

*4:1924~2000年。1949年劇団文化座に入団。1963年、文化座を退団し、鈴木瑞穂(1927~2023年)と共に劇団銅鑼を旗揚げ。テレビでは時代劇でのヤクザの親分役や刑事ドラマでの暴力団組長役など悪役として活躍(森幹太 - Wikipedia参照)

*5:福本清三氏のこと

*6:利靖の息子「多一郎」の比喩

*7:利靖の息子「多一郎」の比喩

*8:「息子を成敗し、自決」パターン(今回は吉宗に阻止され、自決未遂ですが)はテレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第7話「運命(さだめ)のめぐりあい」(1988年放送の再放送)(2023年12月15日記載) - bogus-simotukareのブログのパターンと共通はしています。

*9:実際は兜木利靖自身が息子を成敗

*10:阿片のこと

*11:多一郎の悪事に荷担する兜木家の用人「桜井」役