テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第15話「三ツ葉葵は地獄の紋章!?」(1988年放送の再放送)(2023年12月27日記載)

◆第15話「三ツ葉葵は地獄の紋章!?」(2023年12月27日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第15話「三ツ葉葵は地獄の紋章!?」
 吉宗(松平健)は、捕物で手柄をたてた同心・猪股隼三郎(綿引勝彦)に葵の紋入りの陣笠を贈った。数日後、おさい(浅茅陽子)から「このところ隼三郎と妻・おとき(優ひかり*1)の夫婦仲がうまくいっていない」という話を聞く。そんな中、最近良質の銅銭が何者かによって買い集められ、外国に売られているとの報告を受けた吉宗。やがて御庭番・左源太(三ツ木清隆)の調べで、銅銭を売っていたのは両替商の菱田屋(須藤健)だということをつきとめた。さらに、その黒幕には御舟奉行*2・黒磯六大夫(御木本伸介)と息子・数馬(中嶋俊一)がいることも判明

暴れん坊将軍III 第15話 三ツ葉葵は地獄の紋章!? 燃えよ万平
 メインゲストが綿引勝彦ときたら、観るしかない! 真面目一方の同心役だが、どこかハイテンション (笑)。 息子が死んだのは妻の不注意が原因と許せず、つらく当たる。 一方、新さんは大規模な銭買いが行われ、新しく鋳造した銭が市中に出回らず、海外に流出しているという噂の真相を探る。 私腹を肥やしていたのは船奉行、その放蕩息子は同心の息子を馬で蹴り殺した犯人だった。
 前進座の瀬川新蔵もゲストに名を連ね、我が家にとっては大サービス (笑)。 旗本が相手では孫を殺された怒りも胸の内に収めておくしかない町人の心をいい味で演じていたけど、どうもこういうゲスト出演の時は地味な役が多くて、もったいない気がしてしまう。
<こんなところに、あんな人>
 両替商・菱田屋で、持ち込まれた銭を買い取る番頭に山田良樹。 船奉行の息子の旗本仲間に小峰隆司。 ラス立ちでは、「出会え!」 の声で出てくる侍たちの筆頭に福本清三

暴れん坊将軍 III
第15話「三つ葉葵は地獄の紋章?」
 綿引勝彦演じる生硬な南町同心のお話。彼は子供が事故死したことでやり場のない怒りを妻に向け、頑なな態度をとり続けるが、妻おとき(優ひかり)と義父・茂助(瀬川新蔵)が一本気な彼を気遣って隠していた真実を知りへなへなと崩れ折れる。彼らの子正太郎(谷口公浩)の仇は旗本の御曹司・黒磯数馬(中嶋俊一)で、父親の御船奉行・黒磯六大夫(御木本伸介)は良貨を海外流出させる悪事を働いていた。
※(ボーガス注:吉宗や猪股同心(陣笠の旦那)が追及する)銭買いの悪行はほんのつけたりで、綿引勝彦の「陣笠の旦那」の人情劇がメイン。独特の台詞回しでかちんこちんの同心を演じる綿引氏が、たまらなく可愛い。妻女が隠していた「犯人は旗本の若様」を(ボーガス注:おさい*3から聞かされて)知った際の、雨の中土下座して詫びるくしゃくしゃの顔がイイ。ワルのもとに新さんと共に乗り込んで「上様」と知る「どっひゃー」な表情も良し。
※タイトルの「地獄」は、捕物の際、父の形見の陣笠を失った猪俣同心を気遣って上様が下賜の「葵紋の陣笠」が、子を殺した若様の着けていた(ボーガス注:将軍家から黒磯家に下賜の葵紋の)陣笠を連想させて妻女を苦しめるというもの。
※御船奉行の家来に福ちゃん、人質交換の場とラス立ちに登場。

あふろん@芝神明
◆(ボーガス注:若山弦蔵のナレーション)
 当時普通の銭は四千文で一両であったが良質な銭はその数倍で取り引きされたのである
◆吉宗「六太夫!、欲に目がくらみ主の顔を見忘れたか!」
黒磯六太夫「上様!」
黒磯数馬「上様がこのような場におられるわけがない、斬り捨てい!」
黒磯六太夫「数馬の言うとおりじゃ!、かまわん!、斬れ!、斬り捨てい」
◆(ボーガス注:珍しく成敗ではなく)黒磯六太夫が自刃!。観念して自刃してしまった

*1:1975年、宝塚歌劇団に入団。1982年、退団。その後も舞台、テレビドラマ、映画で活躍

*2:1862年に第14代将軍徳川家茂によって廃止され、軍艦奉行がその職務を引き継ぐ(船手頭 - Wikipedia参照)

*3:事件現場にはおさいもいたが、おときと茂助に口止めされていた。