テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第26話「罠にかかった女」(1988年放送の再放送)(2024年1月16日記載)

◆第26話「罠にかかった女」(2024年1月16日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第26話「罠にかかった女」
 油問屋・上総屋重兵衛(唐沢民賢)から公儀におさめる御用金一万両が運搬の途中で何者かに強奪され、警護の役人が殺される事件が起こった。吉宗(松平健)の調べで、富吉(大竹修造)という大工が事件に関わっているらしいとわかるが、その富吉は事件直後に殺されていた。女房のおしま(上月晃*1)に富吉殺しの嫌疑がかけられ、おしまは逃げ去ってしまう。やがて、おしまと偶然出会った吉宗は「亭主を殺したのは自分ではない」という彼女の言葉を信じ、め組に連れていったのだが

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 御用金の盗難事件。
 1万両とはそりゃ豪勢な。
 ただ一人の生き残り(ただしほぼ危篤状態)は養生所で硬く警備されているが、事件に絡んでいるかもしれない大工が殺され、その女房が下手人として追われる羽目に。
 おまけに行く先々で人が殺され、気がつけばとんでもない凶悪犯扱い。
 運よく新さんに保護されるが。
 「恐れながら、よくお似合いでございます」
 確かに似合うよ。
 しかし上様に新内流しコス似合うなんて言っちゃだめだろお庭番が(笑)。さばけすぎだ左源太。

暴れん坊将軍 III
第26話「罠にかかった女」
 亭主殺しとして追われる女おしま、アリバイの証言者もことごとく消され窮地に。そもそも亭主が関わったヤバい橋は、御用金逃れを企んだ富商・上総屋重兵衛(唐沢民賢)と勘定奉行・土井摂津守(近藤宏)が組んで演出した強盗芝居だった。
※ワルをおびき出すのに、上様はおしまとともに(悪人達の宴席に)新内流し(の姿で登場)。左源太に「恐れながらよくお似合いで」なんて言われてる
※おしまを追い詰める岡っ引の一人に汐路章、(時代劇悪役の常連なので)てっきりワルの一味かと思いきや職務に忠実なオヤジ。ラスト、(冤罪が)晴れて一軒の店*2を構えたおしまの祝いの席で小頭「半次郎(佐藤B作)」とギャグをかますおちゃらけ要員。ソフトな助平爺にも味あり。

白ぱんだ
◆今回のヒロイン「おしま」役は、上月晃<こうづき・のぼる>さんです。宝塚歌劇団で男役トップスターとして数々の舞台を務め、退団後も多くの舞台で活躍しました。『宝塚歌劇の殿堂』に殿堂入りを果たしています
◆芸者姿の「おしま」(上月晃さん)は、なかなかの唄でしたが、幇間姿の新之助の唄をプロが当てているのは、ちょっと残念でしたなあ。

あふろん@芝神明
◆今日の勘定奉行面白過ぎ。変わり身の早さと(「金はいくらでもやる、命だけは!」と強盗した御用金の)小判で上様に命乞いとかあまりにも斬新な勘定奉行であった
◆吉宗「切腹を言い渡す」
 「切腹!、ありがたき幸せ!」からの「え~い者ども!、この狼藉者を切れ!」からの(配下を皆成敗されてからの)「金じゃ!、ハハハ!、命だけは助けてくれ!、本物の小判じゃ!」からの「(隙を見て)やぁ~!」と上様に斬りかかり御庭番に成敗される面白過ぎる勘定奉行であった
◆(悪役常連の汐路章だが)岡っ引き、普通にいい人だった。悪人顔だし(おしまを犯人と思い込み)悪人に操られてたけど普通に仕事熱心だっただけの岡っ引き
◆(最後に若山弦蔵のナレーション)
 江戸に花がまた1つ咲いた、金に負けない小さな花*3が。マジメに生きようとする力弱き者のそばには将軍吉宗がいる

 自分の簪を夫の胸に突き立てられ、夫を殺されるおしま。殺害に簪が使われたことでおしまに疑いがかかり彼女は逃亡。
 夫が殺されたと思われる時刻に、おしまは夫と喧嘩して家を飛び出し、憂さ晴らしに飲み屋で酒を飲んでいたため、店の主人・多助(上野秀年)にアリバイ証言してもらおうとするが、おしまに夫殺しの罪を着せようとする犯人が先回りして彼を殺していた。
 その後、店で一緒に呑んでいた仙吉(石倉英彦)のもとをアリバイ証言してもらおうと訪ねるが彼も殺されていた(正直そこまでしておしまに罪を着せようとする理由は「?」ですが)。
 一方、養生所で治療を受けるただ一人の生き残り「上総屋の奉公人・松吉」(山田永二)を口封じに襲う謎の刺客。護衛していた「半次郎」らめ組の面子によって殺害は阻止されたが、刺客は取り逃がしてしまう。
 「御用金襲撃事件」を調べる吉宗は、御用金襲撃前に「御用金を運んだ大八車」の車輪が都合良く外れたこと、富吉が大八車の修理をそれ以前に上総屋に頼まれていたことから、「襲撃が楽になるように、大八車の車輪が外れるよう富吉が細工し、それを依頼したのは上総屋、口封じのために上総屋が配下を使い、富吉を殺し罪をおしまにかぶせようとした」「上総屋が御用金を自分の懐に入れるための犯行」と吉宗は上総屋に疑念を抱く。
 その後、逃亡するおしまを見つけ出した吉宗におしまは「喧嘩の理由」を「夫が、大工には分不相応な謎の大金(3両)を手に入れたことを問いただしたが、金の出所など何処でもいいだろうと反発するばかりで答えなかった」と語ったことで「大金は御用金襲撃への協力に払われた」と「上総屋への疑い」を深める。
 吉宗の命で上総屋を探る御庭番「左源太(三ツ木清隆)」により、上総屋の共犯が勘定奉行・土井摂津守であること、土井と上総屋が未だ「生き残り・松吉」殺害を諦めていないことが判明。
 しかし残念ながら結局「松吉」は治療の甲斐なく死亡。
 一方、悪党達をおびき出すのに、吉宗はおしまとともに悪人達の宴席に新内流しの姿で登場。
 おしまに気づいた悪党達は「自分たちを探りに来た」と考え、返り討ちにしようとするが、かえって「上総屋の番頭・利助(田畑猛雄)」が吉宗に生け捕りにされてしまう。
 利助を証人として引き連れ、土井の邸宅に乗り込んだ吉宗は、土井と上総屋を成敗。
 なお、今回は「余の顔を見忘れたか(吉宗)」ではなく「摂津守、控えよ、このお方をどなたと心得る(左源太)」「上様!(土井摂津守)」というレアパターン。

*1:1940~1999年。1960年、宝塚歌劇団に入団、1970年に退団。1971年、NHK大河ドラマ春の坂道柳生但馬守宗矩(中村錦之助:後の萬屋錦之介)が主人公)』に関白・豊臣秀次(伊藤孝雄)の側室・お万の方役で出演。1979年にミュージカル『ラ・マンチャの男』のアルドンサ役で文化庁・芸術祭優秀賞を受賞(上月晃 - Wikipedia参照)

*2:小料理屋を開店

*3:無実を晴らし、小料理屋を開店したおしまのこと