◆石破政権の閣僚等について
閣僚等の内
石破内閣 - Wikipedia参照
【大臣(名前順)】
◆伊東良孝沖縄・北方等担当相(初入閣)
第二次安倍内閣財務大臣政務官、第四次安倍内閣農水副大臣を歴任
◆岩屋毅外相(推薦人代表)
第四次安倍内閣防衛相
◆小里泰弘農水相(初入閣)
海部内閣労働相、村山内閣北海道・沖縄開発庁長官、自民党国対委員長(河野総裁時代)、橋本内閣総務庁長官、自民党総務会長(森総裁時代)等を歴任した小里貞利の子。第二次安倍内閣農水大臣政務官、第四次安倍内閣農水副大臣を歴任
◆平将明デジタル相(初入閣)
第二次安倍内閣経産大臣政務官、第四次安倍内閣内閣府副大臣を歴任
◆村上誠一郎総務相
小泉内閣で行革相
【官房副長官(名前順)】
◆青木一彦
小渕、森内閣官房長官、自民党参院議員会長等を務めた青木幹雄の子。第三次安倍内閣国交大臣政務官、第四次安倍内閣国交副大臣を歴任
◆橘慶一郎
第二次安倍内閣総務大臣政務官、第四次安倍内閣復興副大臣を歴任
【首相補佐官】
◆長島昭久
鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣、希望の党政調会長を歴任
【副大臣(名前順)】
◆門山宏哲法務副大臣
第四次安倍内閣で法務大臣政務官
◆八木哲也環境副大臣
第四次安倍内閣で環境大臣政務官
【政務官(名前順)】
◆尾﨑正直国交大臣政務官(復興大臣政務官兼務)
元高知県知事。岸田内閣でデジタル大臣政務官
◆舞立昇治農水大臣政務官
という人物は全て「総裁選での石破の推薦人(例えば石破茂氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024 - 日本経済新聞参照)」であり「論功行賞」であることが窺えます。
石破茂は極右政治家 (1)/2012年の第2次自民党改憲草案に心酔した石破茂 - kojitakenの日記
石破茂は極右政治家(2)/自民党は富裕層重視の権威主義政党 (北守さんのXより) - kojitakenの日記
石破茂はとんでもない極右政治家である。
まあそうなんですが、今の自民党自体が「岸田前総裁が軍拡予算を組む右翼政党」で、石破以外の総裁候補にも「三木武夫*1」のような「ハト派」は皆無。
「いわゆる三角大福中(三木派(今は麻生派に合流して消滅)、田中派(今の茂木派)、大平派(今の岸田派と麻生派)、福田派(今の安倍派)、中曽根派(今の二階派と森山派):三木派が最左派、大平派が中道左派、田中派が中道右派、福田派、中曽根派が極右といったところか。このうち田中派、大平派がいわゆる保守本流、福田派、中曽根派が保守傍流右派、三木派が保守傍流左派)」のうち、ハト派だった三木派はその後「山東派」時代に麻生派に合流して消滅*2。大平派もその流れにある「岸田派が軍拡予算を組む」有様です。一方で極右「福田派(今の安倍派)」は最大派閥ですからね。
1)第三次安倍内閣地方創生担当相退任以降、「第四次安倍、菅、岸田内閣」で無役のママ、長く干されていた石破と違い
◆加藤
菅内閣官房長官、岸田内閣厚労相等を歴任
◆上川
第三次、第四次安倍、菅内閣法相を経て岸田内閣外相
◆河野
第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相を経て岸田内閣デジタル相
◆高市
自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)を経て岸田内閣経済安保相
◆林
第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相を経て岸田内閣官房長官
◆茂木
第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等を経て自民党幹事長
等、他の候補の多くは最近までそれなりの要職に就いていたということ(もちろんだからこそ総裁選に出馬できたという面もありますが)
2)裏金疑惑で石破派の名前が出なかったこと
で石破のイメージが自民批判派においても「比較的いいことは否定できない(勿論それでもまともな左派、リベラル派は石破など支持しませんが)」でしょうし、それが今回の「石破勝利でもある」でしょう。
石破派も裏金疑惑で名前が出て、あるいは菅、岸田内閣で石破が厚遇されていたら果たしてどうなったか?
なお、石破が「小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相」とはいえ、その後「麻生内閣農水相、第三次安倍内閣地方創生担当相(防衛相ではない)」ということで俺個人は、石破がそれほど「軍事に興味や関心があるか」疑問に思っています。
第三次安倍内閣時も「防衛相のオファーもあったが地方創生担当相になった」と言われていますからね。まあこれは「安保法」という厄介な問題を石破に押しつけて、その結果、石破が世論の批判で潰れれば「幸い」という安倍の姑息な企みを石破が嫌ったとも言われますが。
北守さん(藤崎剛人氏)の一連のXをリンクする。
左派は「2021年を思い出せ!石破も同じだ!」って言わなきゃいけない局面で、「石破さんなら期待できる!お手並み拝見!」ってバカですか。
立民、維新、国民民主(いずれも右派政党)ならともかく、そんな左派がどこにいるんですかね。藁人形叩きも大概にして欲しい。少なくとも共産や社民はそんな立場ではないでしょう(高市よりはマシと評価しているにしても、そこまで石破評価は高くないでしょう)。
この一文だけで北守(藤崎剛人)とkojitakenに政治センスがないことは明白です(藤崎の研究者能力はともかく)。
北守さん
「立民は野田さんを選んで失敗したね」じゃないんだよ。野党を苦しくさせてるのは野田立民ではなくて、野田立民と石破自民に違いはないと言い募るあんたらだよ。
違いなんて一発で出ますよ。石破に「自民党は裏金議員を非公認にし、(ボーガス注:石破が総裁選で主張した)夫婦別姓と金融所得課税を公約にして総選挙を戦うんですね?」って聞けばいいじゃない。YESって言わなかったらそういうことだよ。
いやいや違いが何処にあるんですかね。ないからこそ共産は「立民との野党共闘は無理」と判断したんじゃないのか。
そして共産にそういう態度を取られても「暢気に傍観してる」のが野田立民じゃないのか。
いい加減「自民を倒すことが最重要、だから何があっても立民批判しない」はやめてほしい。
藤崎の指摘だって「裏金議員(立民にはそんな奴は勿論いない)」はともかく「夫婦別姓と金融所得課税」を立民は公約にしてるのかって話です(大体、やろうとすれば民主党政権時代にできたのではないか)。「夫婦別姓と金融所得課税」云々は石破に話を限れば、「総裁選で主張した夫婦別姓と金融所得課税を必ずやります」と石破が明言できないなら、「石破が嘘つきで信用できない」「石破は少数派閥だから大派閥に逆らえない」等にすぎません(それも勿論大事な問題ですが)。
「夫婦別姓と金融所得課税」を重要視するなら、それこそ、「夫婦別姓と金融所得課税」をはっきりと党の公約にしてる共産支持を訴えるべきではないのか。
立民代表選の結果が気に食わなければ比例ブロックの投票先を変えれば良いだけだ
先に行われたイギリスの総選挙では、どの選挙区でも多くの人たちが「戦略的投票」をしていたらしくて感心させられた。英国民は日本の有権者と比べて「個が強い」とは間違いなくいえる。
「共産は、立民候補がいる小選挙区では候補を下ろせ」と言わないだけマシですが、それに限りなく近い物言いかと思います。要するに「自民打倒のために、共産、社民、れいわなど他党候補が小選挙区にいても立民候補がいるなら立民候補に投票しろ」と言う話ですから。俺も悩ましいところですが「共産が俺の住む地域の小選挙区に候補を立てる」なら「当選度外視で共産に投票」も選択肢の一つではあります(但し、悩みながら「立民に投票する可能性」は否定しません。その場合の判断要素は1)立民候補の当選可能性(ほとんどなければ躊躇なく共産に投票)、2)その候補の政治的立ち位置(重徳のようなウヨなら共産への投票に傾く)ですね)。
なお、英国を持ち上げるkojitakenですが
スターマー英首相、早くも逆風 富豪から贈答1900万円超 支持率低下、党人気にも影:朝日新聞デジタル2024.9.24
英労働党が与党返り咲き後初の党大会 支持率低下のスターマー首相、求心力確保なるか - 産経ニュース2024.9.22
スターマー首相は政権が打ち出す財政緊縮策が有権者の反発を浴びて支持率を低下させるなど、就任2カ月半で早くも苦しい立場に立たされており、党大会で求心力を確保したい考えだ。
調査会社ユーガブが3日に発表したスターマー氏の支持率は35%で、総選挙直後の44%から9ポイント下落した。「支持しない」は同9ポイント増の56%だった。
支持率の下落は、リーブス財務相が7月29日に保守党のスナク*3前政権が組んだ予算に220億ポンド(約4兆1千億円)の財源不足が見つかったと発表したのが引き金となった。
リーブス氏は、年金生活者への冬場の暖房費補助の削減や、保守党政権下で決定された病院や道路の建設計画の見直しといった財政緊縮策を打ち出した。
リーブス氏は財源確保に向けて10月にも増税に踏み切る意向を示唆している。
一方、スターマー氏をめぐっては今月15日、妻のビクトリアさんが労働党上院議員の富豪ワヒード・アリ氏から高級な衣服を贈られたにも関わらず、議員規則に反して申告していなかったと英紙タイムズ日曜版が報じた。各紙も続いて富豪からスターマー氏らへの利益供与に関する報道を展開。スターマー氏は事態を受けて20日、1万6千ポンド(約306万円)相当の衣服を妻が受け取っていたことを認めたほか、リーブス氏やレイナー副首相も衣服を贈与されていたことを明らかにした。
コービン前党首の流れをくむ急進左派系党員は中道路線を掲げるスターマー氏への不満をくすぶらせており、左派勢力が贈与問題などを材料にスターマー氏ら主流派を追及する事態も想定される。
英労働党大会で財務相が演説 不人気の財政緊縮策を正当化 首相の支持率低下鮮明に - 産経ニュース2024.9.24
リーブス氏は演説で、保守党のスナク前政権が組んだ予算に220億ポンド(約4兆1千億円)の財源不足が見つかったと指摘し、事態打開に向け今後の財政政策で「厳しい決断を下す必要がある」と警告した。
リーブス氏は7月29日、年金生活者への冬場の暖房費補助の削減や、保守党政権下で決定された病院や道路、鉄道の建設計画の見直しといった事実上の財政緊縮策を打ち出した。
このうち暖房費に関しては約1千万人が補助の対象外になるとみられ、世論は強く反発。党を支える複数の有力労組も今月22日、補助削減の方針を撤回するよう政権に要求した。
一方、スターマー首相をめぐっては妻のビクトリアさんが労働党上院議員の富豪から高級な衣服を贈られていたことが党の内外で問題視されている。
過去5年間の贈答品は、米歌手テイラー・スウィフトさんのコンサートのチケットなどを含め計10万ポンド以上相当に上るとされている。英調査会社オピニウムが今月20日に発表した世論調査ではスターマー氏の支持率は24%で、不支持50%を大きく下回った。7月の政権発足直後の調査では支持38%、不支持は20%で、有権者のスターマー氏離れが鮮明になっている。
であり、「緊縮財政(国民負担増)と政治醜聞(金の疑惑)」で早くも労働党政権が窮地に立っています(勿論選挙前にそんな緊縮財政(国民負担増)は言ってなかったことが国民の反発を助長している)。まるで「沖縄基地問題(社民党が政権離脱)と鳩山氏自身の故人献金問題、小沢氏の西松疑惑で辞任に追い込まれた鳩山首相」のようであり、果たしてそんなに高評価できるかどうか。
それにしても、kojitakenがスターマーの窮地に触れないのは無知だからか、「英国美化」に都合が悪いから、故意にネグってるのかはともかくお粗末です。
(ボーガス注:野党どころか、自民党総裁選候補でも支持者がほとんどいない)解雇規制撤廃を掲げる小泉進次郎は最悪です。「選択的夫婦別姓制の実現」を掲げているところは評価できますが、それをもって解雇規制撤廃を免罪するわけにはいきません。
では、有力候補とされる残りの二人はどうか。
高市早苗もまた最悪の政治家であることは言を待ちません。歴史認識や選択的夫婦別姓制への反対等、あらゆる面での極右姿勢*4、(ボーガス注:第三次安倍内閣総務相時代の)放送法の解釈をはじめとして、言論の自由を制限しようとする姿勢、累進課税の廃止、「行き過ぎた結果平等」を廃する「福祉の公平化」、すべてにおいて、日本を悪い方向にしか導かない人物です。
一方石破はというと、少なくとも20年前には自民党内でも保守派の政治家でした。
それが、いつの間にかネトウヨから蛇蝎のごとく嫌われる存在になったのは、石破が(「石橋*5、池田、三木*6、大平、鈴木、宮沢首相」「河野総裁*7」等といった過去の自民党リベラル派のように)左旋回したからではなく、安倍政権以降自民党が(そして日本全体も)右に旋回し続けているため、石破が何も変わらないのに、相対的に左に位置がずれたかのように見えている*8だけです。
というわけで、私は石破に何も期待はしません。が、それでも小泉や高市よりは少しはマシであるとは思います。
概ね同感です。
とはいえ「高市と似たり寄ったりの極右・安倍」が高市とは違い、総裁になれたのは「何だかなあ」感があります。
それは「岸*9元首相の孫、安倍晋太郎*10の子」という「家柄」によるもので、高市(非世襲)にも「家柄」があれば勝利できたのか?。
最近の自民総裁は安倍以外も
◆河野洋平
鳩山内閣農林相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣農林相、建設相等を務めた河野一郎の子。宮沢内閣官房長官等を経て自民党総裁(総裁時代に村山内閣外相を務めるが、その後、総裁再選を断念し、首相にはならず。後任総裁は橋本龍太郎)
◆橋本龍太郎
吉田内閣厚生相、岸内閣文相を務めた橋本龍伍の子。自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て自民党総裁(首相)
◆小渕恵三
小渕光平衆院議員の子。自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相等を経て自民党総裁(首相)
◆小泉純一郎
濱口、第2次若槻内閣逓信相を務めた小泉又次郎の孫、池田、佐藤内閣防衛庁長官を務めた小泉純也の子
◆福田康夫
福田赳夫*11元首相の子。小泉内閣官房長官等を経て自民党総裁(首相)
◆麻生太郎
吉田*12元首相の孫。小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て自民党総裁(首相)
◆谷垣禎一
大平内閣文相を務めた谷垣専一の子。小泉内閣国家公安委員長、財務相、福田内閣国交相等を経て自民党総裁(その後、総裁再選を断念し、首相にはならず。後任総裁は安倍晋三)。総裁辞任後も第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)等を務めるが自転車事故で重傷を負い、政治活動が困難になったことで国会議員引退
◆岸田文雄
岸田正記衆院議員の孫、岸田文武衆院議員の子。第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)等を経て自民党総裁(首相)
と世襲だらけです。「石破二朗(鳥取県知事、参院議員(鳥取選出)、鈴木内閣自治相など歴任)の子」石破茂も世襲ですし。
あるいは「安倍支援者(例:安倍の親分である森元首相)」と「高市支援者(例:麻生副総裁)」の政治力の差か?
あるいは「いわゆるガラスの天井 - Wikipedia」と言う要素も多少はあるのか?
*1:1907~1988年。国民協同党委員長、片山内閣逓信相、国民民主党幹事長、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科技庁長官(経企庁長官兼務)、池田内閣科技庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相
*2:とはいえ、山東派以前の「高村派時代」においてもはやハト派とは言えない派閥に変化していましたが。何せ高村は「第一次安倍内閣防衛相」「自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)」を務めるような人間ですからね。
*4:既にネットでも指摘がありますが何せ推薦人の一人が「LGBT、アイヌ、在日韓国人差別暴言」杉田水脈ですからね。他にも赤池誠章(第三次安倍内閣で文科大臣政務官。自民党文科部会長時代に文科省の前川氏授業調査/自民議員が執拗な要請 電話とメールの間にも/吉良氏「政治介入そのもの」(2018.3.24)という政治介入を行い批判される。また【政界徒然草】「ちびまる子ちゃん」にも圧力? 前川喜平氏批判の自民議員に噛みつくメディア(1/4ページ) - 産経ニュース(2018.4.24)によれば、当時の文科省がタイアップしたアニメ映画「ちびまる子ちゃん・イタリアからきた少年」のキャッチコピー「友達に国境はない」に「国家意識がない映画に何故、文科省はタイアップするのか」「教育には国家意識が必要だ」と因縁をつけたとのこと)、有村治子(第三次安倍内閣少子化等担当相)、衛藤晟一(第二次、第三次安倍内閣首相補佐官、第四次安倍内閣沖縄・北方等担当相を務めた安倍の側近の一人)、古屋圭司(第二次安倍内閣国家公安委員長、自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)を務めた安倍の側近の一人)など「安倍派のウヨ」が推薦人に多数います(高市早苗氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024 - 日本経済新聞参照)。但し、安倍派が全て高市支持だったわけではなく「上川外相の推薦人:松島みどり(第二次安倍内閣法相)」など「安倍派で高市以外の推薦人となった人間」もいます。
*5:石橋派は後に石橋派同様に「リベラル、ハト派」の性格を持つ三木派に合流して消滅したため今は存在しない(二日会 - Wikipedia参照)。
*6:三木派の流れをくむ派閥はその後、山東派(海部内閣科技庁長官、参院議長等を務めた山東昭子が会長)時代に麻生派に合流して消滅したため今は存在しない(番町政策研究所 - Wikipedia参照)
*7:村山自社さ連立内閣の時の総裁で、村山内閣で副総理・外相(政調会長は加藤紘一)。当時の自民は河野、加藤(いずれも宏池会出身のハト派、リベラル派)が党三役を務める程度にはリベラルでした。以前も書きましたが例えば、当時の総裁が「安倍晋三」だったら支持者の反発で、社会党やさきがけは到底自社さ連立などできなかったでしょう。これは公明党も同じで「連立当初の小渕総裁」ではなく当時の総裁が「安倍晋三」だったら支持者の反発で到底自公連立などできなかったでしょう。なお、ここで名前を挙げた人物(池田、大平等)の多くは宏池会領袖(なお宮沢は加藤紘一に派閥を禅譲し、それに反発した河野が宮沢派から独立し河野派を結成、加藤派はその後、谷垣派等を経て今の岸田派)で、宏池会とはハト派グループだったところ、遅くとも岸田内閣以降は宏池会は「安倍派への迎合」からか「岸田が軍拡予算を組む」など、完全に右翼集団となったことは実に残念です(なお、麻生派も「麻生は河野洋平の子分で河野派に所属し、河野から派閥を禅譲(そのため、恐らく「洋平の子」河野太郎が麻生派に所属)」であり、麻生は「第二次~第四次安倍内閣副総理・財務相を務め、今回高市支持を表明したウヨ」とはいえ一応宏池会の流れにはある)。
*8:というよりは、「ウヨの石破罵倒」は、石破が「安倍三選の総裁選で出馬したこと」に逆ギレしたか、安倍首相がその後、石破を要職に就けず干し、そうした扱いを「安倍に忖度してか」菅、岸田首相も継続したことが大きいのではないか?。あるいは「石破が何処まで本気か」はともかく以前「平壌への常駐事務所設置」を主張したことが嫌われてるのかもしれない。
*9:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相
*10:三木内閣農林相、福田内閣官房長官、自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)等を歴任
*11:大蔵省主計局長を退官し政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相
*12:戦前、天津総領事、奉天総領事、スウェーデン公使、外務次官、イタリア大使、英国大使を歴任。戦後、東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相