珍右翼・高世仁に悪口する(2023年9/14日分)(副題:岸田新内閣雑感)

関東大震災の虐殺100年によせて5 - 高世仁のジャーナルな日々

 産経は「苦渋の決断」で官房副長官を交代させるというが、「近く自民党幹事長代理に就く見通しで、党総裁である首相を懐刀として支える構図は続きそうだ」と読売。このまま政権中枢で岸田政権のかじ取りに加わるようだ。
 (ボーガス注:週刊文春など一部を除いて)マスメディアはどうせ追及しないだろうとあまく見られている。マスメディアが、自主規制でジャニー喜多川の性加害を報じなかったことを反省するのであれば、今からでも遅くないから矜持をもって、木原誠二*1の疑惑を取り上げてほしい。

 「木原批判自体は正論」ですが、「救う会、家族会に対する自主規制」で「特定失踪者というデマ(国内で40人以上発見され全て失踪について北朝鮮は無関係)」を未だに明確に批判できない「救う会、家族会の幇間太鼓持ち」高世が、自分を棚上げして良くもふざけたことを言ったモンです(呆)。高世のクズさには心底呆れます。
 さて「留任したこと」を「岸田政権での重要度」と見なすならば

【党役員】
◆麻生副総裁
 麻生派領袖。橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍、菅内閣副総理・財務相を歴任
◆茂木幹事長
 茂木派領袖。小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等を歴任
◆萩生田政調会長
 安倍派5人衆の一人。第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相を歴任
◆世耕参院幹事長
 安倍派5人衆の一人。
◆高木国対委員長
 安倍派5人衆の一人。第三次安倍内閣で復興相
【閣僚】
◆河野デジタル相(麻生派
 岸田と自民党総裁選挙で戦った。第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相、自民党広報本部長(岸田総裁時代)等を歴任
◆斎藤国交相公明党:第一次岸田内閣からずっと留任)
 福田、麻生内閣環境相公明党政調会長、幹事長等を歴任
◆鈴木財務相麻生派:第一次岸田内閣からずっと留任)
 鈴木善幸元首相の子。麻生副総裁の義弟。小泉内閣環境相、第四次安倍内閣五輪相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)等を歴任
高市経済安保相(無所属)
 岸田と自民党総裁選挙で戦った。第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)等を歴任
◆西村経産相
 安倍派5人衆の一人。第四次安倍内閣官房副長官、第四次安倍、菅内閣経済財政担当相を歴任
◆松野官房長官(第一次岸田内閣からずっと留任)
 安倍派5人衆の一人。第三次安倍内閣文科相

が岸田にとっての「重要人物」ではあるのでしょう。
 また既に、「麻生派領袖の麻生」「茂木派領袖の茂木」「安倍派5人衆(世耕、高木、西村、萩生田、松野)」が党役員または閣僚で留任したことに触れましたが

◆森山総務会長(選対委員長からの横滑り)
 森山派領袖。第三次安倍内閣農水相自民党国対委員長(第二次安倍、菅総裁時代)、選対委員長(岸田総裁時代)を歴任

ということで「塩谷*2安倍派座長(但し、塩谷の代わりに安倍派5人衆を全て取り込む)」「石破*3元幹事長」「二階*4元幹事長*5」を除き「派閥(麻生派、安倍派、茂木派、森山派)のボス」を全て要職で取り込んでる「挙党態勢」が岸田政権の特徴と言えるでしょう。
 個人的には「上川*6外相(女性外相)」は「田中*7外相が話題になったような事態」を岸田は望んでいたのかなとは思いますが、「父親・田中*8元首相譲りの大衆性」のある真紀子と違って、上川氏は地味ですからね(苦笑)。
 「話題性」という意味では女性外相は「小渕*9外相(親子二代で外相*10経験者)」なんて選択肢もあり得たでしょうが、さすがに岸田も「怖すぎてできなかった」のでしょう。小渕にそんな才覚があると思えませんしね。

【追記】

「褒めたつもりで炎上、致命的」 岸田首相「女性ならでは」に失望:朝日新聞デジタル
 「女性ならではの感性や共感力も十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」と述べた。
 この日の夜、TBSの報道番組「ニュース23」で、メインキャスターを務める小川彩佳アナウンサーは「国のトップの認識としては、なかなかの失言だったんじゃないかなという気もする」と批判した。
 社会学者の水無田気流*11(みなした・きりう)さんは朝日新聞の取材に「男性には『男性ならでは』と言わないのに、女性だと属性が先立つ。『彼女のここが素晴らしい』と言わずに属性で語るのは、実力を評価したのではなく、女性としてゲタを履かせたと言っているに等しい」と指摘し、「褒めたつもりで炎上しているのが致命的。なぜ批判されているのか、理解できないのではないか。この政権でジェンダー平等は進まないと、絶望的な気持ちになった」と言う。

 コメント欄で紹介頂きました。
 女性差別というのは「その通り」と思います(うかつにも指摘されるまで気づきませんでしたが)。
 しかし個人的には「加藤子ども政策等担当相」「上川外相」「自見地方創生等担当相」「高市経済安保等担当相」「土屋復興相」に「首相はいったいどんな女性の感性を期待するのか?」「首相にとって、女性の感性による子ども政策、外交、地方創生、経済安保、震災復興とは何か?」と聞かれてもおそらく「岸田にはまともに回答できない」という点がもっと問題だと思いますね。

*1:第二次安倍内閣外務大臣政務官、第三次安倍内閣外務副大臣、岸田内閣官房副長官等を経て自民党幹事長代理(政調会長代理兼務)

*2:麻生内閣文科相自民党総務会長(谷垣総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相等を歴任

*4:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長、幹事長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*5:とはいえ、二階元幹事長が無役とは言え二階派からは小泉法相、自見地方創生等担当相が入閣してるのに、「メンバーの少ない少数派閥」とはいえ石破派はゼロという辺り、明らかに石破は干されてるでしょう。

*6:第一次安倍、福田内閣少子化等担当相、第三次、第四次安倍、菅内閣法相を歴任

*7:村山内閣科技庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任

*8:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

*9:麻生内閣少子化等担当相、第二次安倍内閣経産相等を経て、今回、自民党選対委員長

*10:小渕元首相は橋本内閣で外相

*11:國學院大学教授(本名は田中理恵子)。水無田名義の著書に『黒山もこもこ、抜けたら荒野:デフレ世代の憂鬱と希望』(2008年、光文社新書)、『無頼化する女たち』(2009年、洋泉社新書y)、『シングルマザーの貧困』(2014年、光文社新書)、『「居場所」のない男、「時間」がない女』(2020年、ちくま文庫)等。田中名義の著書に『平成幸福論ノート』(2011年、光文社新書)等