「枝野信者(エダシン)」kojitakenに悪口する(2025年1/12日分)

石破茂「小選挙区って、党にいろんなものが集中する。個人の力じゃどうにもならない。そういうのが発揮できない選挙制度になっちゃったね」(2020/11/11, たかまつななチャンネル) - kojitakenの日記

 安倍菅時代*1に石破*2は冷飯を食わされ続けた。

 石破が「冷や飯を食わされた」といえるのは「安倍三選の総裁選に石破が出馬したこと」への報復として干されて以降のことでしょう。
 それ以前は「自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)」「第三次安倍内閣地方創生担当相」として役職に就いていますので。

 石破が2024年の自民党総裁選に勝つや、その直後に仕掛けた解散総選挙で安倍派を干し上げてリベンジ

 非公認とした連中にも2000万円の選挙資金を投入していたことを考えれば果たして「リベンジ」といえるかどうか。
 安倍派幹部も「下村*3」のように落選した人間もいますが、一方で萩生田*4のように当選した人間もいますし、その下村ですら、自公関係者が公然と支援していたと思いますが。

 今後、たとえば高市早苗*5一派などの再リベンジを許してしまうと、小選挙区制の欠点として石破自身が指摘した「党が絶大な権力を持つ」力学によって、自らの政治生命が絶たれること*6は絶対に間違いない。下手をしたら安倍派にスキャンダルを発掘されて逮捕される可能性さえある。
 そんな事態を回避するために、石破としては選挙制度の再改変がやりたいものと推測される。

 石破が何を考えてるかは分かりませんが「kojitakenも変わった理解をするな」が俺の感想です。
 そうではなく
1)自民が支持率が高い頃は小選挙区は自民に有利に働いたが、現状では逆に立民に有利に働き、政権交代を招く危険性があるので、選挙制度改正で少しでも立民を不利に、自民を有利にしたい
2)小選挙区が不利益である国民民主を選挙制度改正を餌に抱き込みたい
等の話ではないか。
 そもそも安倍派が復権する可能性は小さいでしょうし、石破に逮捕されるような疑惑があるか知りませんが、過去において「吉田*7政権下での芦田*8元首相逮捕(昭和電工疑獄:収賄)」「三木*9政権下の田中*10元首相逮捕(ロッキード事件収賄)」を除き、元首相の逮捕などないのだから、「残念ながら」逮捕の可能性はまずないでしょう。
 「ダグラス・グラマン疑惑の岸*11元首相」「リクルート事件の中曽根*12、竹下*13元首相」「佐川ヤミ献金疑惑の細川*14元首相」「日歯連疑惑の橋本*15元首相」「故人献金疑惑の鳩山*16元首相」「モリカケ疑惑の安倍*17元首相」は「支持率低迷で首相辞任に追い込まれること(竹下、細川、鳩山)」「世論の批判で国会議員辞任に追い込まれること(岸)」はあっても結局訴追されませんでした。
 逮捕された田中にしても逮捕理由は「ロッキード事件」であって首相辞任直後「金脈疑惑(ペーパーカンパニー室町産業を悪用した脱税など)」で逮捕されたわけではない。
 そもそも「逮捕」云々言うなら、むしろ「石破首相による安倍派幹部(萩生田など)逮捕」の方がよほどあり得るでしょうに。

 長年小沢一郎*18小選挙区制に固執したことに束縛され続けた民主・民進系の3政党、つまり衆議院議席が多い順に立民、民民、新選組*19の3政党の姿勢が問われる。

 以前も書きましたが、民主党系政党、特に最大野党「民進」「立民」が小選挙区制度の改正に消極的だったのは、「小沢」は全く関係ないですね。id:kojitakenの「常軌を逸した小沢嫌い」「小沢以外の歴代最大野党代表(特に枝野)への甘さ」には心底呆れます。
 小選挙区が最大野党に有利な選挙制度なので「民主党(前原*20、小沢、鳩山、菅*21、野田*22、海江田*23、岡田*24など)、民進党蓮舫*25、前原)、立民党(枝野*26、泉*27、野田)」といった歴代代表が小選挙区制度を温存し続けたにすぎませんし、これらの代表はもちろん必ずしも「親小沢」でもない。
 親小沢でないからこそ、小沢は「野田政権時代に民主党を離党し、その後、国民民主党(立民への合流時に小沢が所属)が立民党(枝野代表時代)に合流するまで、最大野党には参加しなかった」わけです。

*1:岸田時代もそうだったと思いますが、岸田と書かない理由が「?」です。

*2:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を経て首相

*3:第一次安倍内閣官房副長官、第二次、第三次安倍内閣文科相自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(菅総裁時代)等を歴任

*4:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長(岸田総裁時代)等を歴任

*5:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相、岸田内閣経済安保相、自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)等を歴任

*6:何も「安倍派の復権」がなくても、ポスト石破が「石破政権下で干されてる人間(例えば茂木派領袖の茂木前幹事長)」なら「石破の政治的衰退」は充分ありうるでしょう。kojitakenが「安倍派復権」にやたらこだわる理由が意味不明です。

*7:戦前、天津総領事、奉天総領事、スウェーデン公使、外務次官、イタリア大使、英国大使を歴任。戦後、東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相

*8:幣原内閣厚生相、日本民主党総裁、片山内閣外相を経て首相

*9:国民協同党委員長、片山内閣逓信相、国民民主党幹事長、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科技庁長官(経企庁長官兼務)、池田内閣科技庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相

*10:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

*11:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*12:岸内閣科技庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行管庁長官等を経て首相

*13:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相

*14:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*15:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て首相。首相退任後も森内閣で行革相

*16:新党さきがけ代表幹事、細川内閣官房副長官民主党幹事長(前原、小沢代表時代)等を経て首相

*17:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官等を経て首相

*18:中曽根内閣自治相、自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党幹事長(海部党首時代)、党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山総裁時代)等を歴任

*19:れいわは、代表の山本が「小沢自由党」に一時所属し、また、民主党出身者がいるとはいえ、一般に「民主党系」には数えないでしょうし、民主党関係者がいるなら、「民主党系」というなら現在、前原が所属する維新だって「民主党系」ではないのか?

*20:民主党代表、鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行、無償会代表等を経て維新の会共同代表

*21:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、民主党政調会長鳩山代表時代)、代表代行(小沢、鳩山代表時代)、鳩山内閣副総理・財務相、首相、立民党最高顧問等を歴任

*22:民主党国対委員長(前原代表時代)、鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、立民党最高顧問(枝野、泉代表時代)等を経て立民党代表

*23:民主党政調会長鳩山代表時代)、菅内閣経産相民主党代表、立民党常任顧問、衆院副議長等を歴任

*24:民主党政調会長鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表、民進党代表、立民党幹事長(泉代表時代)等を経て現在、立民党常任顧問

*25:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表等を歴任

*26:民主党政調会長(菅代表時代)、鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て立民党最高顧問(つながる本部特別参与兼務)

*27:希望の党、国民民主党国対委員長、国民民主党、立民党政調会長、立民党代表等を経て立民党最高顧問(つながる本部特別参与兼務)