「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート24(追記・訂正あり)

 パート23の続き。

■外務省がまとめた「横田めぐみ生存情報」について(有田議員ブログより)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00678
 くだらない。有田と三浦はガセネタの疑い濃厚なネタを紹介するな(さすがに二人とも真偽不明としてるが)。

簡単に私の意見を述べておきますが、横田めぐみさんについてのこの情報は完全に二次情報であり、確認のしようがありません。

もちろん二次情報(伝聞、又聞き)ってのも信憑性が怪しい理由の一つだが、一次情報でも「裏が取れない」んじゃ信憑性なんかねえよ。

北朝鮮を親族訪問した在日コリアンがそのまま帰れなくなり、収容所に入れられたという証言があります。これは事実上の「拉致・収容」

しかし一方で「暴力的な狭義の強制連行以外、強制連行じゃない」「最初が自由意思なら諸事情でそのまま帰れなくなっても無問題、日本軍に帰国させる義務はない」と従軍慰安婦問題ではまるっきり違うことを言って恥じないのが珍右翼。

韓国と日本、英国、ドイツ、カナダ議会の議員たちが、北朝鮮に抑留されている「統営の娘」こと申淑子(シン・スクチャ)さん母娘を救出するとともに、日本人拉致被害者横田めぐみさんに関する真実を把握するための国際議員連合を結成した。

世界的なウヨ議員の集まりね(毒)
これが「外国議会で従軍慰安婦決議」とか日本に都合の悪いことだと「外国関係ねえ」「不当な内政干渉」と言う癖に、お前ら珍右翼はこういう時に「日本と韓国以外部外者だ」とは絶対言わないのな。

拉致は許せない犯罪であり被害者は生存しているという前提を揺るがしてはならないこと、北朝鮮の人権弾圧は改善されなくてはならないこと、この二つを共通認識として持てば、その上での考え方の違いはむしろ有意義な議論のきっかけとなります。

・「拉致は許せない犯罪」「北朝鮮の人権弾圧は改善されなくてはならない」に異論のある奴はいないだろ?。解決のための方法論では違いがあるが。
・「被害者は生存しているという前提を揺るがしてはならないこと」
 いや揺るがしていいだろ。何を根拠に生きてると言うんだか。

個人的な意見ですが、中国への批判をきちんとこの中に組み込めるかが重要です。

拉致問題に中国関係ないだろ。


■中国政府の脱北者送還続く、日本の議員の方々、抗議の声をあげてください 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00677
 日本国内の米軍基地問題(騒音とか飛行機墜落事故とか米兵犯罪とか)には声を上げないアメリカポチ公がまあ、中国相手には威勢がいいこと(毒)。人権に興味もない癖に。
 俺も中国の行為が無問題とは思わないし、何とかできたらいいとは思うが、なかなか難しいわな。中国と完全に敵対関係になるわけにもいかんし。


欧州議会の4議員、韓国に北朝鮮人権法の制定求める 
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00131
欧州議会が要求したんじゃなくて一部議員(どうせ右派、タカ派だろ?)が要求したに過ぎないのに大した喜びようだな。
で、こういう自分に都合にいい話は「世界の声」扱いする癖に「自分に都合の悪い」もの、たとえば「代用監獄を廃止しろという国連の勧告」「マイク・ホンダ氏が大いに活躍した例の米国下院決議」だと平気で無視、下手すりゃ「反日の陰謀」「不当な内政干渉」呼ばわりだから本当に三浦たち珍右翼はいい度胸だ。


フランダースの犬はなぜ本国で受けなかったか(三浦版新説?)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=560
・この本ではドーデ「最後の授業」が取り上げられているらしいので珍右翼・三浦先生は「日本の朝鮮植民地支配に思いをはせました」と書けばいいのに(毒)。それとも「中国のチベット支配に思いを馳せました」ですか?
 ちなみにドーデ「最後の授業」の謎解きというのは、以前本多勝一氏のドーデ本を取り上げたエッセイを読んだことがあるので大体の内容は想像がつくが、説明が面倒なので説明はしない。一言だけ指摘するとアルザス・ロレーヌが「フランス固有の領土」であるというドーデ原作の前提は事実に反する。
・三浦の紹介が正しければ、確かに「『俺は一流の画家になれるはず』と主人公がやたら自意識過剰」という原作を忠実にアニメ化することは、今はともかく当時の日本では無理だろう。視聴率が取れそうにない。テレビ局は営利企業で、慈善事業をしてるのではないからスポンサーがつかないと話にならず、原作改変も仕方あるまい。今風に言うとネロは「中二病」とか「フランダース碇シンジエヴァを見たことはないが、噂からそんな感じのアニメかなと)」とか理解すればいいか。フランダースで受けないのも当然と思う。たぶん、フランダースでも、日本でも原作を読んだことがある人の方が少ないのではないか。

このブログの数少ない読者をさらに減らしてしまうかもしれない

このエントリは別に普通だろう。過去の珍右翼色濃厚なエントリの方がよほど「読者を減らす」と思う。

戦災と餓死していく兄妹を描いたアニメ「火垂るの墓」に、確か宮崎駿が、「世間にすがるよりは自分たちの世界を守って生き、孤立の中ででも死んでいきたいという意識は、今の若い人にはどこかにある」といった言い方をしていたと思うが

俺の記憶が確かなら、その発言は宮崎じゃなくて「火垂るの墓」の監督を務めた高畑勲の発言だ。「火垂るの墓」の場合、すがるためには世間のいじめによってかなり精神がずたずたにされるから、「今の若い人」とは大分違うと思うが。

訳者の村岡花子

一般には「赤毛のアン」の翻訳者として著名な人物。ちなみに彼女のお孫さん(村岡恵理氏)が紹介サイト(http://club.pep.ne.jp/~r.miki/index_j.htm)を運営しており『アンのゆりかご・村岡花子の生涯』(マガジンハウス)と言う評伝も出している。

同じ19世紀、江戸時代においては日本では馬などの家畜は家族の一員として大変大事にされており、日本を幕末から明治にかけて訪れた欧米人は一様にそれに感銘を受けている(渡辺京二氏の著作「逝きし世の面影」講談社*1参照)

以前も批判したが、渡辺京二など「征韓論否定論」を唱えるトンデモ系でありまともに扱える代物ではない。大体、馬を大事にしたから何だというのか?。海外だって恐らく大事にしただろうし、馬を大事にしたのは「貴重な労働力」だからだろう。別にペットの訳ではない。


柳ジョージさん、天国へ(三浦の個人ブログ)にコメント・その1
http://miura.trycomp.net/?p=553
俺的には柳さんは「サントリービールのCMソングの人」。「ビールをまわせ、底まで飲もう、あんたが一番、わたしは二番」って、最近の若い人は知らないだろうが。

酒豪で知られる柳さんだが、数年前から肝臓とすい臓の病気を患っていたという。

肝臓と膵臓ってもろに酒の飲み過ぎじゃないの?。健康には気をつけないといかんね。

萩原健一主演のドラマ「死人狩り

どんな作品かというと以下の通り。「死人狩り」とは「27人の犠牲者の周辺調査」のことのようだ。

http://spenser.blog70.fc2.com/blog-entry-58.html
原作は御存知「木枯し紋次郎」の笹沢左保氏。乗客27人を乗せたバスが海中に転落、全員が死亡した。調べる内に転落前に銃撃を受けていた事が判る。誰が、誰を狙って、何の為に? 死亡した乗客の中に妻子のいた刑事(ショーケンね)が調査を始めるが・・・。といったストーリーであった。正直言って細部は勿論、登場人物の配役さえ記憶には薄い。ただ最終回で犯人と対峙するショーケン扮する浦上刑事のセリフは観ているこちら側にも一杭打つものだった。
(中略)

                                                                                                                                                              • -

 前出の通り、浦上刑事の正確なセリフではないのだが、一人を殺害する為に同乗の26人を巻き添えにした犯人に対してこんなことを言ったと思う。


「あんたは自分の復讐の為に何の罪もない他の26人を犠牲にした。死んだ26人にだってそれぞれ身内の一人や二人、愛する人を殺されたことを許せない人が一人はいた筈だ。あんたは今後、その26人から命を狙われることになる。あんたは自分の復讐を遂げる為に、26人の”自分”を生んだんだ。」
 これを聞いた犯人(宇津宮雅代さんだったと思うのだけれど・・・。)はそのまま崖から飛び下りてしまうのである。(多分・・・。)

http://kotatuneco.blog59.fc2.com/blog-entry-300.html
観光バス(だったと思う)が崖から転落、乗客10何人(この辺り記憶が曖昧)全部が犠牲になる事故が起きます。
その中には、刑事のショーケンの妻子も乗っていました。
しかしその後の調べで、バスの運転手が狙撃されて事故になったことがわかります。
バスの運転手に狙撃されるほどの恨みをかう出来事がなかった為、それは乗客の誰かを狙った殺人事件と断定されます。
ショーケンは犯人が乗客の誰を狙ったものか、乗客一人一人の生活というか人生を捜査していくんです。
ショーケンの捜査は、自分が捕まえた為に困窮したタクシー運転手の妻に恨み言言われたり、悲嘆にくれる人たちの姿を毎回見るつらい捜査になります。
そして最後にわかったのは、恨まれていたのはショーケンだったということがわかる。
確か最初に狙われたのは刑事だけにショーケンじゃないかって疑われたんですが、その疑いは晴れたはずだったんです。
だけど、そうじゃなかったというどんでん返しだったと思います。
犯人は宇都宮雅代さん(多分。美しい女性が犯人だった)。
動機は、夫の敵討ち(動機になる事件は全然記憶にないです、すみません)。
それで最後に事故のあった現場で(多分)、彼女は本命のショーケンに銃を向ける。
しかしショーケンは悲しそうな目をして、


「バカヤロウ!お前は…、お前と同じ悲しい思いの人間を何十人も作ってしまったんだぞ!」と一喝。


この一言にハッとした宇都宮さん。
自分の罪の重さに愕然として、ショーケンを撃つ事なく、ふらふらと物陰へ去っていく。
鳴り響く銃声。
自殺…ですね。
仲間の刑事が駆けつける。
ショーケンは警察手帳や手錠を取り出すと、上司(山崎努?)の手に押し付ける様に置いて行く。
「○○さん!」(名前も忘れちゃったの)と仲間の刑事がショーケンを追いかけようとすると、上司(山崎努…?)が「大丈夫だ、あいつは刑事を辞められない、必ず戻ってくる」みたいな事を言って見送る。
去っていくショーケン、「雨に泣いてる…」が鳴り出して終わり。

書き換えてみよう
「(金正日に復讐する為に北朝鮮国民を巻き添えにした家族会に対して)家族会、あんたらは家族を拉致された自分の復讐のために、経済制裁や食料援助反対を唱えて罪もない北朝鮮人民を犠牲にした。死んだ彼らにだってそれぞれ身内の一人や二人、愛する人を殺されたことを許せない人が一人はいた筈だ。あんたは今後、その彼らから命を狙われることになる。あんたは自分の復讐を遂げる為に、新しい”自分”を生んだんだ。」
「バカヤロウ、家族会!。お前は…、お前と同じ悲しい思いの人間を何十人も作ってしまったんだぞ!」
 宇都宮さん演じる女性みたいに自殺しろとは言わないから、蓮池さんと和解して、今のタカ派路線止めろよ。しかし最近の若者は宇都宮さんって言っても分からないんだろう(ウィキペによると1983年頃から2000年頃まで長期休業してたらしい)。俺的には宇都宮さんって言うと、昔見たTBS時代劇「大岡越前」(再放送)での越前の奥さん役*2だな。

タレント・所ジョージの芸名はその名に由来。宇崎竜童が名付けた。

「所沢の柳ジョージ目指せ」ってことらしい。


id:noharraという自称「守る会」会員のバカに突っ込む(2011.10/17分)

「日本でも、1970年代後半から80年代にかけて、“反核”という言葉が左派系市民運動の世界でクローズアップされていくことになりますが、その仕掛け役として重要な役割を果たしたのは、いわゆる“よど号”グループのメンバーとその支援者たちであり、その背後には北朝鮮朝鮮労働党がいました。
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-2354.html 郵便学者・内藤陽介のブログより。

で、それが事実だとして自称「反原発」らしい野原君は何が言いたいの?。そもそも「過去に自ブログに『千葉法相(当時)は機動隊に火焔瓶投げた過去があるらしい』と根拠レスな誹謗中傷記述をした」*3バカウヨ内藤の主張が正しいかどうかも疑問だが。自称「反原発」の癖に内藤の文章をただの「反原発派」へのネガキャンと思わないのがスゲえな。大体お前以前「ウヨが原発デモに参加しても問題ない」と書いた癖に北朝鮮シンパだと問題視かよ。何そのご都合主義。
 しかもこの内藤の文章、根拠レスでウォール街デモも何かの陰謀であるかのように誹謗中傷するという代物。良く批判コメ無しで好意的に紹介できるな、野原よ。俺から言わせれば、そう言ったデモでの左翼の存在よりも、「巣くう会」界隈の右翼の方が露骨に「集団的自衛権」がどうのこうのと拉致問題と全く関係がないことを振り回していて、よほど頭に来るが。既にこうした連中の暴挙は蓮池透さんも批判しているところだが。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.10/14分)
毎日新聞「ロシア:北朝鮮に関与じわり 特別列車を試験運行 半島統一を想定か」
http://mainichi.jp/select/world/news/20111014ddm007030188000c.html
 毎日の読みに寄れば、ロシアは単に北朝鮮を支援してるだけではなく、ロシア主導による「南北平和的統一」を最終目標にしているようです。したがって鉄道も出来たら韓国までのばしたいと。この読みが正しければロシアが北朝鮮打倒論に組みすることはあり得ない。


■【ホメ殺し記事】朝鮮民族の偉大なる愛国者黄長菀先生の一周忌によせて・その1,2
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/346/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/347/
 やはり黄先生はロクでもない人間のようだ。三浦小太郎先生のいう「故・ファン・ジャンヨプ氏の限界」(http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00674)の意味がよく分かりました(毒)
 

 1997年に北朝鮮から韓国へと亡命し、以後は金正日政権打倒と北朝鮮の「民主化」の為に生涯を捧げられた黄長菀先生がお亡くなりになってもう1年になりました。先生は南に渡って来られてからというもの、北朝鮮の「解放」の為に韓国はもとより、日本やアメリカをも回って熱心な活動を1日も休む事なく続けられ、これら各国における狂信右翼のネオコンども…じゃなかった、「人権・民主主義」の旗手の皆様方に多大なる情報と知識、そして勇気を与え続けてきた功績は忘れる事が出来ません。イラク戦争を「正義の聖戦」と位置付ける事によって、まさに北朝鮮の独裁者をテロリストとしてサダム・フセインと同様に征伐すべしと暗喩された黄先生こそ、対テロ戦争という国際社会における絶対的正義な戦いにおける思想的リーダーと言って良いでしょう。この「北朝鮮の国民が米軍の空爆劣化ウラン弾で何万人死のうが、金正日政権さえ打倒出来れば全然オッケー」という黄先生の崇高なる理念こそやまさに「黄長菀式ネオ主体思想」と呼ぶに相応しい素晴らしき人類普遍の至高思想と言えます。
 さらに黄先生は「韓国で北を擁護する親北派は親日派よりも罪深い」と発言されました。この発言に日韓の右翼の皆様方はどれだけ勇気付けられた事でしょうか! 「元北朝鮮の高官」が日帝植民地支配の責任や賠償をこの一言で免罪かつチャラにして両国の(右翼やニューライトの)絆をより確固たるものにしてくれたのですから、黄先生は「日韓友好・連帯」にも多大な功績を上げた「名外交官」でもあります。
 黄先生はこそまさに我が朝鮮民族5000年の歴史上に輝く偉大なる思想家にして民族英雄ではありませんか! 「北朝鮮の国民が米軍に何万人ぶっ殺されても可」「アフガン・イラク戦争の正当化」「親日派の免罪」という偉大にして高潔な黄先生の思想が、韓米日軍事同盟の強化と対テロ戦争の遂行にどれだけ大きな役割を果たしたか、どれだけ賞賛しても賞賛し切れません!
 昔ソフトバンクのオーナー家の下僕として食わせてもらっていた為に今でも孫正義一家には全く頭が上がらない、あのコリア国際研究所の朴斗鎮所長(総連の組織に在籍していた頃から黄先生とは個人的にも関係が深かった)もまた同じく、黄先生の生前における偉大な歩みをこの1周忌という節目に追悼文として発表しておられました。
(中略)
 さて、そんな黄先生の偉大なる足跡に敬意を表し、今回は日本においてほとんど知られていない先生の「ある偉業」を論じてみたいと思います。これは黄長菀先生という偉大なる思想家を論ずるにあたって決して欠かす事の出来ない重要な事実にして、韓国の脱北者北朝鮮の「民主化」を目指す人々にとってもありがたい教示を多分に含んでいるのですが、なぜか先生の支持者・協力者達の間ではほとんど語られる事がありません。上記朴斗鎮所長の追悼文でもこの事については全く語られていませんでした。それどころか日本ではこの事実そのものを知らない人の方が多いでしょう。
 しかしそれではいけません。我が朝鮮民族が生んだ民族英雄・黄長菀先生という高潔な思想家の本質をあまねく知っていただく為には、この重要な事実を絶対に論じておかねばならないでしょう。僭越ながら、これよりその「黄長菀先生の偉大なる真実」を筆者が日本の皆様に御紹介したく思います。
 まずは以下の翻訳記事を御覧下さい。昨年に黄先生が亡くなられた直後に韓国で発表されたニュースです。

黄長菀、49歳の妻と小学生の息子を残した
 黄長菀北朝鮮労働党元秘書(87)が10日死去した。同時に「国内遺族」に関心が注がれている。外部に明るみにされている故人の家族としては養女の金スッキャン(68、黄長菀民主主義建設委員会代表)が唯一である。だが黄氏には事実婚関係である夫人(49)と息子(11)もいた。
 1997年入国後、国家情報院側が推薦した秘書候補達の中から黄氏が直接選択した女性が現夫人だ。彼女が生んだ息子(11)は北朝鮮の脅威を憂慮し、カナダを経てアメリカに行き、現地小学校の5年生として在学中である。誰の子か一目で分かるほどに父に似ている。
 だが黄氏の戸籍にはこの夫人と息子が記載されていない。息子も「黄氏」ではなく母の姓を付けられている。夫人はアメリカと韓国を往来して夫の黄氏と息子を世話してきた。
 黄氏は相当な遺産を遺した。黄氏の死んだ場所であるソウル論峴洞(ノンヒョンドンまたはロンヒョンドン。ソウルでは高級住宅街として知られる江南区に属する。訳者注)の安全家屋(セーフティハウス)は国家財産ではなく黄氏個人所有との説もある。黄氏はまた夫人にこの安全家屋近辺の5階建てビルを譲渡し、夫人は姉名義で建物1階に大型飲食店を経営している。
 夫人は遺産相続問題を大変心配しているものと伝えられる。夫人をよく知る人は「黄氏の相続人は養女だ。黄氏は死後に自分の財産を分配するよう約定書のようなものを作成したと聞いている」と耳打ちする。
 黄氏は13年前に少なからぬ金を持って来た上に政府と各界の後援金、特別講義料、著作物印税、特別教授講義料などで相当な富を稼いだものと知られる。遺産争いが起こる可能性を無視出来ない状況だ。

(中略)
 上記記事内容は韓国では誰一人知らぬ者のない有名な事実ですが、なぜか日本では報道された試しがほとんどなく、その事を知ってる人自体がほとんどいません。
 黄先生が亡命した後、北朝鮮に残った家族達は皆悲劇的な最期を迎えました。日帝植民地時代から長年連れ添った妻は自殺し、娘二人と息子一人も山送り(刑務所送り)にされて亡くなったものと知られています。2009年にその子供達が生きて第三国へ亡命したとのニュースが中央日報から配信された事もありましたが、このニュースに続報はないので今では誤報とみなされています。いずれにせよ黄先生が北に残した家族は全て死んだというのが真相でしょう。が、しかし…。
 こうして北に残した家族が全員悲劇的な死を迎えていた最中に何と、黄先生は逃れて来た南の地でちゃっかりと若き内縁の妻を娶っていたというのです! しかも娘ほども歳の離れたその愛人との間にガキまで一匹きっちりとこしらえていたのです!

さて前回翻訳した記事にもある通り、南に来てからの黄先生は金スッキャンという女性実業家と養子縁組して義理の親子となりました。この女性は英文学の教授でしたが、兄は明星グループという企業グループの元会長である金チョルホ氏です。明星グループは80年代に北朝鮮との合弁事業を行って、金剛山観光も行う予定でしたが実現しませんでした。金スッキャン女史は大学教授業の傍ら、兄の代理人として北朝鮮側と何度も折衝を行った経歴があり、黄先生とはその時に知り合ったと言います。後に黄先生が南へ亡命する時に金泳三大統領(当時)へ橋渡ししたのも彼女でした。この金女史が養父・黄長菀先生の意思に共鳴して親子の契りを結び、共に金正日政権打倒という「愛国の道」に乗り出したきっかけはまさに、北朝鮮を相手にした実家の商売がうまくいかなかった逆恨みと、金剛山観光事業を横取りするかのように実現させた現代財閥への猛烈な嫉妬…じゃなかった、飢えと独裁政治に苦しむ北の人民を思っての事に他なりませんでした! そういう事にしておいてあげましょう! だって、現実や真実というのはいつも醜悪だから…。
それはともかく、黄先生の死後にその思想と遺志(中略)を受け継ぐ固い決心をした金女子は、その抱負を朝鮮日報のインタビューで答えています。
 以下にその翻訳記事から重要な部分だけを抜粋して掲載するので御覧下さい。多分同紙日本語版ではもう有料でないと見られないはずなので、今でも無料で見られる韓国語版から訳して重要な部分を引用しました。

黄長菀元秘書が亡くなられた後に確認出来ない話が出回った。主に家族に関する部分である。家族達のアメリカ自殺説、韓国にいるという小学生の息子説など多少敏感な部分に対して尋ねた。
Q:家族がアメリカに亡命してから自殺したというのは正しいのか?
A:アメリカではなく北朝鮮で亡くなった。アメリカに行く時間があるというのか? 夫人は自殺し、息子は収容所に送られて死に…。詳しくは知らないが、家族全員が死んだと聞く。


Q:家族の消息に大変胸を痛めたようだ。
A:すでにあの地を離れる時に、大義の為に覚悟された事だ。あそこにいながら残った家族達がどうなるか誰よりも御存知だった。贖罪の意味で南北平和統一と北朝鮮民主化の為に昼も夜なく努力されたのだ。


Q:韓国に幼い息子がいるという噂がある。本当か?
A:その話を流布した人を法的に告訴した。これだけは言っておく。つまらない噂で養父の名誉に傷を付けようとしている者達だ。そんな子供がいるなら連れて来たらいい。遺伝子検査をしてでも明らかにしたい。万一本当に養父の息子なら、ちゃんと面倒を見てやるだろう。

(中略)
さらに、次のような記事もありますので翻訳抜粋します。

黄長菀結婚の噂は事実無根…財産は数千万円」
養女金スッキャン、黄長菀私生活疑惑を一つ一つ解明
 黄元秘書の養女である金スッキャン(68)黄長菀民主主義建設委員会代表は25日に連合ニュースと行ったインタビューで「あの方の一挙手一投足を見てきた立場から言うが、あの方はこれまでの10余年間に事実婚関係を結べない生活をしてきた」と断言した。
 黄元秘書が論峴洞の安全家屋で1日24時間警護する警察身辺保護チームと一緒に生活してきたというのに、事実婚関係を結んで子供まで生んだと言うのは時間的、空間的にも不可能だというのだ。
 事実婚関係にある女性が黄元秘書の遺した巨額の財産を相続するという問題に心配しているという、一部マスコミ報道も強く否定した。巨額の財産があるという主張は全く根拠のないものだとも言った。金代表は「あの方はカバン一つぶら下げて北から下って来た。韓国で生活しながら講演して金を稼いだが、一回当たり数十万ウォンに過ぎない講演料は北朝鮮民主化委員会などあの方の関係する団体運営費に全て使われた」と説明した。
 さらに「団体運営にまとまった金が必要な時は、あの方の頼みに従って私の個人財産を吐き出した。生前に安全家屋で一緒に暮らしていなかったので正確な財産規模はまだ把握していないが、数千万ウォンにもならないと確信している」と断言した。

(中略)
 金女史は養父の「疑惑」を真っ向から否定し、亡命時には身一つでやってきた、愛人もいない、隠し子もいない、財産もせいぜい数千万ウォン程度と断言したのです。
 なるほど。
 さらにはこうした噂を流した者を告訴したとまで言っていたのですから、相当な自信と言えるでしょう。が、しかし…。
 金女史が、噂を流した相手とやらを告訴したという話はその後全く伝わっていません。それどころか、この約2ヵ月後である2010年の暮れも押し迫った12月28日、何と金女史は全然違う相手に対して訴訟を起こしたのです。以下の翻訳記事を御覧下さい。

故・黄長菀の養女・金スッキャン氏「父の財産9億ウォン返してくれ」訴訟
 故・黄長菀北朝鮮労働党秘書の唯一な家族である養女・金スッキャン氏が、養父の財産9億ウォン相当を返してくれという訴訟を提起した。
 28日ソウル中央地裁によれば、金氏は「事実上父の所有である土地と建物購入費を返還せよ」として黄元秘書亡命直後に彼を世話した厳某氏(49 女性)を相手に不当利得返還請求訴訟を起こした。
 金氏は訴状を通じて「厳氏は2001年に黄元秘書から9億ウォンを渡されてソウル江南区論峴洞一帯の土地と建物を購入した」とし「該当不動産の名義は厳氏だが、実際の所有者は父が正しい」と主張した。
 続けて「当時黄元秘書の社会的地位や認知度を考慮した場合、直接売買契約を結ぶのは困難であり、南の経済事情に疎かった為に厳氏を通じて信託契約を締結したもの」であり「名義信託による買収資金9億ウォンは不当利得なので返還せねばならない」と強調した。
 北朝鮮の政治家にして主体思想の理論家で労働党秘書、最高人民会議議長など北朝鮮の最高位職を務めた黄氏は1997年に韓国へ亡命した。その後脱北者団体で活発に活動、北朝鮮体制を批判してきた黄氏は絶え間なく殺害の脅迫を受けて来た。
 黄氏は先の10月10日に自宅浴室で息を引き取ったまま発見され、死因を巡っては数多くの他殺疑惑が流れたが、捜査の結果「半身浴最中の心臓疾患」で死亡したものと明らかになった。

(中略)

 何と、黄先生の遺した財産は「数千万ウォン」どころか、その10倍以上はある「9億ウォン」もありました。しかもそれは自宅一帯の不動産購入に充てられ、その買収実務を自分を世話してくれていた49歳の女性に信託していたというのです。黄先生を世話した? 49歳の女性? はて、同じ年齢の女性が秘書として生前の黄先生の周辺にいて、ガキまで一匹こさえていたとかいないとか、ビルを譲渡されたとかされていないとかいう話が確か…。
 そうです、黄先生の内縁の妻とされる愛人こそ、この記事にある女性「厳(オム)某氏」である事に疑いの余地はないでしょう。 以下この女性の事を本記事では厳夫人と記す事にします。
 こうした話を聞いていると、金女史が朝鮮日報や連合ニュースで力説していた「黄先生は亡命時に身一つでやってきた」「愛人もいない」「隠し子もいない」「財産もせいぜい数千万ウォン程度」という話は一体何だったのかという思いにとらわれます。不動産購入用に信託していたゼニが9億ウォンもあるじゃねえか。しかも購入した不動産は江南区、すなわちソウルの高級住宅街のビルや土地ですから、その価値を考えると黄先生の遺した実質的な遺産総額は9億ウォンなどでは済まないでしょう。金女史は最初「一緒に暮らしていなかったので正確な財産規模はまだ把握していないが、数千万ウォンにもならない」と言っていたのが、後に「精査」してみたら10倍以上に膨れ上がった訳ですから。購入した不動産価値を考慮してより細かく計算したらもっと大変な数字になるはずが信託資金の9億ウォンだけを問題にしているのは、多分税金の事を考慮しての事ではないでしょうか。何しろ金女史の実家である明星グループは以前に韓国の新興中堅財閥として脚光を浴びながらも、後に脱税問題で会長(金女史の兄)が辞任するという大スキャンダルを起こした苦い記憶がありますから。
 いずれにせよ金女史は最初の頃こそ財産などないと言っておきながら、後にはあると180度違う事を言い出した訳で、これでは事故を起こした原発メルトダウンなど起こしていないと言い張りながら、後に何ヶ月もしてようやくその事実を認めたどこぞの国の政府や電力会社並みに言ってる事が当てになりません。
 それはともかく、この件は今年2011年の8月から本格的に裁判が始まり、その行方は予断を許さずなかなかエキサイティングしそうです。
(中略)
 しかし何という事でしょう。これから北朝鮮の「民主化」の為に戦わねばならない、その運動の中心を担うべき黄先生の遺族達がこのように遺産争いを繰り広げるなどとは。
(後略)
(この項続く)

 マジレスしとくと「娘ほども歳の離れた愛人」と噂される美人秘書・金玉氏ネタで金正日閣下をバカにしたりするから、日韓両国珍右翼はこういうことを隠さざるを得なくなるのだろう。で、「そんな事実はない」と嘘までついたそうだからもうどうしようもないな。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.10/13分)
テレビ朝日北朝鮮でロ朝鉄道セレモニー ロシア影響力強化も」
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/211013039.html
ロシアがこういう事をやる理由の一つは明らかに対北朝鮮タカ派・強硬論者への牽制でしょう。「わがロシアはそう言う路線を支持しない」と。


聯合ニュース「韓国南部の晋州で朝鮮学校支援コンサート」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/10/12/0200000000AJP20111012001200882.HTML#
心温まるニュース。そして日本人として朝鮮学校を巡る現状が恥ずかしい。


聯合ニュース北朝鮮賞賛した容疑 韓国市民団体関係者2人を逮捕」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/10/13/0200000000AJP20111013002700882.HTML
いい加減、事実であっても犯罪とは言えないような行為で逮捕するのは止めてもらいたい。


聯合ニュース「駐韓大使承認反対の米議員 北朝鮮との交渉中断要求」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/10/13/0200000000AJP20111013001100882.HTML
こういうアメリカ版・巣くう会にも困ったものですな。交渉しないで問題が解決するわけないでしょうに。


北朝鮮最新情報 :金総書記の医療チームがシンガポールで研修
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00129
 これから分かるのは
シンガポール北朝鮮を敵視はしていないと言うこと」と「北朝鮮シンガポールの医療を評価してると言うこと」だろう。で、それが何?、どうかしたの?、と思う。


■書評 アメリカン・コミュニティ 渡辺靖*4 新潮社(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=546

「歪んだアメリカ理解からは歪んだ自己理解しか生まれない」

経済制裁ですぐに北朝鮮は崩壊するという「歪んだ北朝鮮認識」の三浦さんがこういう引用をすると、つい笑いがこみ上げてきますね(毒)。
三浦への皮肉はともかく、自分の認識が歪んでるかどうかは神ならぬ凡人ではなかなか分からない。歪んでることに気づいても直そうとしてかえってもっと歪むこともあり得ますし。

ブルダホフの人々はイラク戦争にも反対であり、死刑制度にも反対、難民支援や反戦・反人種差別運動にも熱心なのだ。日本ではキリスト教原理主義ブッシュ政権イラク戦争支持という粗雑な議論が行われるが、それがいかに単純な誤解かが判る。

ただしブルダホフが「アメリキリスト教原理主義の主流」ではなく「傍流」であることもまた事実だろう。傍流よりも主流が注目されることはある程度は仕方がないことだ。自民党傍流の宇都宮徳馬自民党を語るときに余り注目されないように。

アメリカの領土であり続けることを自ら選んだ東サモア

・俺は東サモア問題に詳しくないので何とも言えないが「自主的に選んだ」から住民の意思だ、正しいとは簡単には言えないことは指摘しておく。この三浦の理屈だと「原発立地自治体での原発推進派首長の当選は住民の意思だ、正しい」となりかねないが、国の原発補助金政策を無視してそう言うことは問題はありすぎだろう。
・ふと思ったのだが「中国でチベット人住民投票した」ら「中国の領土であり続けること」を選ぶ人が多いかも知れないと思った。独立したときのデメリットを考えれば、東サモア住民にせよ、チベット住民にせよ現在の統治者(アメリカや中国)に不満があったとしても、独立を選択するとは限らないだろう。
その場合、三浦は「チベット住民の意思だ」などと中国擁護はしないのだろうが。

この章は沖縄米軍基地問題を考える上でも幾つもの視点を示唆しているのではないだろうか。

言ってることが意味不明。東サモアがどう「いくつもの視点」を示唆してるのかはっきり言えよ。沖縄は東サモアのようにアメリカの領土になれとでも言いたいのか?
そもそも沖縄米軍基地問題は、「米軍が住民無視の無法をしている」と言う問題ではないのか?。そして程度の差こそアレ、他の在日米軍基地にも該当する問題ではないのか?(最近の韓国三大紙日本版読む限り在韓米軍基地も相当酷いようだ)
チベット問題では中国を「住民無視」と非難する三浦が米軍基地問題だと「住民無視」とアメリカを非難しないのは実にご都合主義だ。

中嶋博行氏の「この国が忘れていた正義」(文春新書)

Amazonレビューを見る限り、くだらない厳罰主義本のようだ。言うまでもないが「厳罰主義でない=正義でない」なんてことはない。
『「イブニング」に連載されてた中島が原作者の漫画「ホカベン」(講談社*5が下らない厳罰主義炸裂で吐き気がしたこと』
及び
『中島が週刊現代*6の取材に対し光市事件弁護団を根拠レスで橋下徹(現・大阪府知事、一応、弁護士)なみの暴言で侮辱していたこと(一応中島も弁護士なんだけどね)』
を今思い出した。まあ、「ホカベン」は連載漫画をごくたまに斜め読みしただけだが(「ホカベン」の絵柄は俺が苦手な少女漫画チックなのでそう言う意味でも好きな漫画じゃなかった。何というか「初期手塚治虫チック」な漫画が読みやすくてお目々にも優しいから俺は好きだね)。
例によってAmazonレビューは「バカの巣窟」なのでこんなゴミ本でも星つける奴がいるわけだが。こんな本を好意的に紹介する三浦の知性の程が知れる。まあ、以前から三浦などろくな男だとは思ってないが。
そう言えば中嶋って誰かに似てるなあと思ったが「井沢元彦」に似てるね。一応「江戸川乱歩賞作家」なのにそのことが完全に忘れ去られてるところと、ミステリから撤退して珍右翼媚び方向(中島は厳罰論、伊沢は歴史修正主義と言う違いがあるが)に突撃してるところが(毒)。

刑務所と経済収益という、日本では中々馴染みにくい問題

なじみにくいも何も刑務所は営利企業ではない。刑務所内の囚人労働は少なくとも建て前では「囚人の社会復帰をアシストするため」であって金儲けが目的ではない(そもそも刑務所が金儲けに走ることは最近流行の言葉で言えば「民業圧迫」ではないのか?)。
むしろ金儲けを強調することは「金は儲かるが社会復帰には役立たない労働の強要」と言う弊害を生みかねないだろう。
また刑務所を企業扱いしたら「囚人を労働者扱いしないといけない(たとえば現在は囚人の労働対価は一般労働者に比べると安い)」だろうが、その辺り三浦はどう考えているのか?

現実のアメリカに疎い人ほど、安易に反米にも親米にもなりやすい。

現実のアメリカに疎い人は「アメリカ文化」に魅了されて親米にはなり得ても反米にはならないだろう。現実のアメリカの「負の要素」に触れた人だけが反米になり得ると思うが。
そもそも反米派の多くは「アメリカに疎い」からではなく、「アメリカに酷い目に遭わされた」から反米なのだと思うが。もちろん偏見で他者を憎む困った人(黒人差別する白人とか)も中にはいるが、普通の人間は全く関係のない他者を憎んだりはしない。

反米であれ親米であれ、この様な著書を通じて、まずアメリカを、そして世界を知ろうとする努力をすべきだろう。

ただし反中国や、反北朝鮮には「反対する前にしっかり勉強しようぜ」などとは絶対に言わないのが三浦だ。


■荒木和博著「なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか」紹介(上)朴正煕論
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00675
 タイトルからして実に変な書評。「北朝鮮がなぜ荒木や三浦たちの言うように冷戦後、あるいは金日成死後に崩壊しなかったか」と「朴正煕の評価」など誰が考えても全く関係がない。にも関わらずそんな事を論じる三浦と荒木のオツムは全く理解できない。

特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏の著書、「なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか」について、2回に分けて紹介したいと思います。

二度も俺に突っ込みネタを提供してくれるのか(毒)。正直、荒木のバカ本を絶賛する三浦のアホ文章はあまりのゲスさに読むのがつらいが突っ込むために頑張って読もう(苦笑)
こういう男(三浦)を評価するid:noharraとか草加耕助って本当にバカだよな。

本書は北朝鮮が崩壊しなかった理由を、簡単に言えば「周辺国が崩壊してほしくない限り北朝鮮は生き残り続ける」という点に見出しています。荒木氏は、経済が崩壊し餓死者が続出しようと、人権侵害のひどさで国際的な批判を受けようとも*7、「朝鮮半島の変化は半島の内部だけで起きるものではなく*8、周辺の大国を巻き込んだ動きとなるため、動きにくい」「周辺国と南北朝鮮の利益の最大公約数は現状維持であり、常に変化にブレーキがかかる」構造がある体と指摘しています。

俺は以前、この荒木本について次のように批評した。

http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20110919/5064208021
・荒木は即時崩壊という予測を大外ししてる(20年前から言ってるのにいっこうに崩壊しない)んだから、「間違ったこと言って済みませんでした」と謝罪した上で認識を変えろよ。何で「その認識に変わりはありません」なの?。それとも「僕が悪いんじゃない、北朝鮮が崩壊したら国益に反するという判断で経済的に支える中国とロシアが悪い」とか「太陽政策した金大中盧武鉉が悪い(開城工業団地とか金剛山観光とか)」とでも強弁する気か?。
 中国やロシアがあの国を経済的に支えてるなんて、20年前から常識なんじゃないの?。金大中盧武鉉氏の行った太陽政策朝鮮半島のプロを自称するなら予測してしかるべき。
 それらの前提の上に北朝鮮の未来(北朝鮮崩壊とか)を予測すべきであって「中国とロシアが悪い」「金大中盧武鉉が悪い」なんてのは居直り以外の何物でもないが。
 まあ、北朝鮮、韓国、ロシアで天然ガスパイプラインを建設するそうだし、当分は崩壊しそうにないな、荒木さんおめでとう!(毒)

その理由について考えてみました。よろしかったらご一読下さい。

その理由について本の売れ行きに影響を及ばさない範囲でおおざっぱにこのサイトで語った方がいいと思うよ。どうせ俺が予測するような居直りしかないんだろうが。
そして荒木以外の崩壊論者は今どう思ってるんだろうね。「20年前のことは黙ってりゃいいのに荒木ってバカだな」とか「俺たちまでとばっちりを受けるじゃないか」とか思ってるのかしら。

三浦の書評を読む限り荒木本の内容は俺の予想通り「中国が悪い」「ロシアが悪い」「金大中らの太陽政策が悪い」「カーター訪朝が悪い」と他人に責任転嫁するふざけた代物のようだ。で、それを三浦も支持すると。
・なお、「中国やロシアがあの国を経済的に支えてるなんて、20年前から常識なんじゃないの?。」と俺は書いたが、こうした認識から太陽政策は行われたのだし、経済制裁論に否定的だった北朝鮮専門家としてはたとえば和田春樹氏がいる。しかし三浦や荒木たちは和田氏のような人には「北朝鮮シンパ」のレッテルを貼り、自らの予測が外れたことには何の詫びもないのだから恐れ入る。
 三浦エントリへの評価はこれで終わらせてもいいのだが、もう少し突っ込んでみる。

クリントン時代、アメリカが北朝鮮に譲歩したのは「どうせ何年も持たないだろう」と考えたから

というより、暴発されたら困るからだと思うが。極端な話、北朝鮮人民が何人死のうと、自国民が死ぬわけではないのだから、アメリカは構わないだろう。三浦たちだって融和論(太陽政策)にネガキャンするため、「融和論は北朝鮮住民を見殺しにしている」(そもそも融和論は北朝鮮経済をまともにすることによって少しでも餓死者を減らそうとしてるので三浦らの非難は言いがかりにも程があるが)と言ってるだけであろう。連中は北朝鮮国民の命をまともに考えてると俺は思わない。
 大体、三浦のような強硬論を唱え、戦争が起こったら、北朝鮮住民とて無事では済まないのだが。北朝鮮体制が嫌だからと言って自分が死ぬかも知れない戦争を望む者などごく少数だろう。

(注:金日成は)息子(注:金正日のこと)と対立してでも核開発を一時停止して融和路線をとろうとして、その過程で死んでいったことを指摘しています。

何を根拠に対立していたと言うんだか。まさかとは思いますが、萩原遼の「金日成の死は金正日の謀殺」なんて陰謀論を支持はしてないだろうね?

実は弱腰とみられていたクリントン時代にすら、アメリカは北の核開発や暴走を阻止するために軍事的行為(俺注:核施設がある寧辺を爆撃する気だったらしい)をも辞さない姿勢でした。荒木氏は、この時がおそらくアメリカが朝鮮問題を自らの手で解決する最後のチャンスではなかったとかと考えています。この時、断固反対したのが韓国の金泳三大統領でした。
(中略)
百万人を超える北朝鮮民衆は、(中略)北朝鮮独裁政権の悪政によって餓死していったのでした*9

金泳三でなくたってよほどの極右でない限り、そんな事には賛成しないと思うが(アメリカ人だって訪朝したカーターはそんな極右路線ではなかった)。冷戦時代と冷戦後では単純比較できないとは言え、朝鮮戦争以後、本格的戦争など北朝鮮からも韓国からも起こされていないことを三浦はどう思っているのか?
特に韓国は近代化して豊かになり、失っては困る物が増えた(このこと自体はいいこと)のだから戦争など望むわけがない。
また百歩譲って金が賛成したとしても、北朝鮮の反撃で韓国民や在韓米国人(在韓米兵その他)に多くの犠牲が出かねないことを考えれば、クリントンが本当にそんな事を実現できたか疑問だ(民主党内にはカーターのようなハト派もいるのだし)。
当時、戦争すれば良かったかのように言う三浦や荒木は気が狂っている。自称人権派の言うこととは思えない。当時北朝鮮が倒れれば圧政から国民が救われたかのようなことを書いているが、アフガンやイラクのようにならない保障がどこにあるのか?。
そして餓死者が出たのが、悪だというなら、たとえば1980年代のアフリカ(若い人は知らないんでしょうが、当時、日テレ「愛は地球を救う」でアフリカ救援募金をやってましたな。こういう事書くと自分がおっさんになったとつくづく思う)はどうなのか?。当時のアフリカの諸政権も軍事力で打倒されるべき存在だったとでも言うのか?
 餓死者がでないように、食糧支援するなり、農業支援するなりすればいい話であろう。なぜ軍事力で打倒という野蛮極まりない話になるのか理解できない。

本書は(中略)戦後の朝鮮半島をめぐる現代史を、米中ソ、そして日本との関係の中で論じるスタイルをとっています。

「なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか」を論じるなら、「北朝鮮崩壊が一部で唱えられるようになった冷戦崩壊後、あるいは金日成死後の北朝鮮について論じ、必要な限りでそれ以前についても触れれば」充分だろう。なぜ「戦後の朝鮮半島をめぐる現代史」を論じる必要があるのか理解できない。

荒木氏は70年代の時点では警察は北の工作や、あるいは拉致事件をすでにつかんでいたと判断

いや常識で考えて、拉致事件について情報はつかんでないだろ。

金大中事件に対しては、韓国に「なわばりを荒らされた」*10という意識を持ち、日韓の警察、情報機関の連携は絶たれたとしています。結果として、当然北朝鮮は工作しやすくなりました。その結果起きたのが文世光事件、在日韓国人文世界光(注:原文のまま、「文世界光」って酷い誤記だな、おい)が日本の交番から盗んだ銃で、ソウルで朴大統領を暗殺しようとし、結果大統領夫人が命を落とした事件です。これには総連を通じた工作活動が明確に行われていた

・荒木の主張が正しいかどうか不明だが、仮に正しいとして、荒木は何が言いたいんだか。日韓関係を悪化させるような金大中事件を起こした韓国はバカだ、ならいいのだが「金大中事件の時に殺していれば良かった」と暴言を吐く荒木がそんな考えとは思えない。
 「日本政府は韓国を大目に見ろよ」とでもいいたいのか?
・ウィキペ「文世光事件」読む限り朝鮮総連から逮捕者など出てないんだが、北朝鮮ならまだしも総連が関与したなんて言っていいのか?

木村外相(当時田中内閣)「北(注:北朝鮮)からの脅威があるかないかにつきましては、これは南(注:韓国)のほうが判断すべき問題でございまして、日本政府としては、現在客観的にそういう事実はないと、こういう判断をしております」

往年の自民党らしいナイス答弁。脅威があるともないとも言い難いんで適当に逃げたという話だが(ただウィキペ「文世光事件」によれば「あると言え」と韓国で反日運動が起こって対応に苦慮したようだが)。理想ももちろん大事だが、俺はこういう現実主義は大事だと思うよ。
まあ、脅威の定義にもよるが、朝鮮戦争的な全面戦争の脅威は既に当時からないだろ。
ちなみに木村外相とは次のような人物。

木村俊夫(1909年(明治42年)1月15日〜1983年(昭和58年)12月1日:ウィキペ参照)
 佐藤栄作側近の一人。
 戦後佐藤(運輸省官僚出身だった)に口説かれ、運輸省海運総局総務課長から政界に転身、1949年(昭和24年)の衆議院議員選挙で旧三重1区から無所属で当選。当選後は佐藤の自由党に所属する。当選12回。
 佐藤政権が発足すると、1966年(昭和41年)から1971年(昭和46年)にかけて佐藤側近(内閣官房副長官内閣官房長官)として沖縄返還交渉に取り組んだ。その後1971年(昭和46年)に経済企画庁長官に就任。また、外務大臣を務めていた福田赳夫が胆石手術で入院した際には外務大臣臨時代理を務めた。
 1972年(昭和47年)の佐藤退陣による自民党総裁選に伴う佐藤派分裂に際しては佐藤の意を体して福田を支持するも、1974年(昭和49年)に第2次田中角榮内閣において外務大臣に起用された。現職外相として初めてナイジェリアなどサハラ砂漠以南のアフリカ4ヶ国を訪問した。
 その後は「最後の佐藤派」として無派閥で通した。また1977年(昭和52年)自民党アジア・アフリカ問題研究会(略称AA研、初代代表世話人宇都宮徳馬)の代表世話人に就任。党内ハト派の重鎮として重きをなした。1983年(昭和58年)12月1日に死去。享年74歳。

一応国交があり友好国のはずの韓国を「南」と呼ぶのも、外務大臣の発言としてはいかがなものかと思えます

「南」にあるんだから「南」でいいだろ。じゃあ何か、お前らが「北」と呼んでるのは「国交がない非友好国だから」なのか?。「北」ってのは蔑称なのかね?。
ならせめて北朝鮮と呼べよ(「大韓民国の略が韓国」なら「朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国の略)」と呼ぶ方がいい気がするが)。

文革末期にあった中国の人権問題もほとんど、ここ日本ではほとんど有識者も触れられない中、日本政府は中国との国交正常化に向かっており

さすがに文革末期には中国の人権問題も日本に知られていたこと、日本共産党が中国文革をかなり早い段階から批判していたこと、日本は西側諸国でもっとも遅く中国と国交正常化したことをスルーするな。
日本の中国との国交正常化が三浦は気にくわないようだが、日本が国交正常化に正式に着手したのは「中国の国連加盟」「ニクソン訪中」以降のことだが(しかもどこまで本気だったのか、単なる台湾へのポーズに過ぎなかったのかは分からないが、日本は中国の国連加盟阻止に当時動いている)。
要するに日本としては「国連」「アメリカ」と中国に完全に外堀を埋められ国交正常化以外に道がなかったのだが。なお、当時の首相・佐藤栄作が本気で台湾との国交を続けられると思っていたのか、続けることは出来ないと思ったが、中国に完全に外堀を埋められてから動かないと、台湾や自民党内台湾ロビーの反発で佐藤政権がやばくなると思っていたのかは俺は無知なので知らない。

金大中は日本国内で反朴運動を、一部親北派と組んででも行おうとしていたという事実を見るとき、私たちはもう少し朴大統領に同情的であってもよいでしょう。

・当時の日本左翼(特に社会党方面)は全部がそうだとは言わないが、北朝鮮に対する見方が甘かった人間が少なくなかったのは事実である。
したがって、金氏が三浦の言う「一部親北派」とつきあわざるを得なかったのもやむをえないと俺は考える。左翼以外は朴独裁に甘い、ないし、無関心な人間が日本に多い以上、「一部親北派」とはつきあわない、などという贅沢は言っていられない。
金氏に対し「北朝鮮支持表明を要求する」などという無茶なことを相手がやらない限り、金氏としても現実主義者としてそこは大目に見ることにしたのだろう(そもそも金氏は自らの大統領時代に、朴の腹心として金氏の弾圧にも荷担した金鍾泌を首相に任命したことから分かるように、非常に現実主義的政治家である)。
大体、三浦は自分の言い分が「ダライラマは日本極右とつきあうような中国民族の敵」「ダライラマはオウムの麻原から金をもらった恥知らず」「ダライはCIAから金をもらったことがある」「だから俺たちが正しい」という中国の言い分とよく似ているとは思わないのか?
 金氏が問題人物(?)とつきあったとして三浦のように全否定的に評価し、朴を擁護して構わないなら「オウムの件」「CIAの件」などでダライを全否定し、中国を擁護しても何ら問題ないだろう。お断りしておくがこれは俺が中国を擁護したいという話ではなく三浦のご都合主義への皮肉である。なお、俺個人は、中国のチベット支配の是非と関係なく、オウムの麻原と会見するようなダライとその取り巻き連中は人間として糞だと思っている。ただ「糞」でも彼らにかわるリーダーが今いない以上、亡命チベット人が彼らを押し立てていくのは仕方ないだろう。
・大体、朴の独裁を俺は北朝鮮独裁で正当化は出来ないと思うが。北朝鮮が朴に対してテロを発動したのは俺の理解では、韓国が高度経済成長してからの話で朴独裁初期においては「お手並み拝見(要するにクーデター軍人ごときに何が出来るかと思っていたのだろう)」として、傍観していたように思うが。

ジミー・カーター大統領が「人権外交」を掲げ(中略)在韓米軍撤退を持ち出した1976年以後、朴大統領はアメリカは南ベトナムのように韓国をも見捨てるかもしれないという危険性の中、ますます(中略)国内世論の締め付けに走りました。

朴の無法をカーターに責任転嫁するんじゃねえっての。そもそもカーターは在韓米軍を撤退させなかったし、撤退論を彼が唱えたのは撤退しても韓国軍で対応可能という判断によるもので、ベトナムとは全然情勢が違う。ベトナムから撤退したのはカーター時代じゃなくてニクソン時代だし。

皮肉なことですが、朴大統領時代の経済発展は、民衆を富ませるとともに、より自由や豊かさを求める反政府運動にも走らせることになります。

日本だって、台湾だって、中国だって、他の国だって「開発独裁で豊かになった民衆が政府批判を行う」なんて歴史上珍しい事じゃないが。いつまでも独裁政権に従ってろとでも?

朴正煕氏を語る荒木氏の次のような文章には、あまり感情を文章ではあらわさない荒木氏には珍しい哀調を帯びたものが感じられます。

このエントリの本筋じゃない突っ込みだが「あまり感情を文章ではあらわさない」どころか、荒木の文章は感情論まみれだと思うぞ。特に敵認定した相手に対しての罵倒は酷いと思うが。

朴大統領暗殺事件について、私は証拠も何もありませんがある一つの見解はあります。

証拠がないのだったら軽々しく一つの見解とか言うなよ。
一般的には金載圭KCIA部長の単独犯行で背後関係なし、金の犯行理由は朴からの度重なる叱責に対する反感、ないしこのままでは朴に粛清されるのではないか、ならば殺される前に殺すという恐怖感、じゃないの?
金が朴にかわって大統領になる気だったとか、独裁者・朴に好感を抱いてなかったカーターが黒幕とか、事件後、実権を握った全斗煥一派が黒幕とか、実は金は北朝鮮工作員だったとか、珍説を展開する気か?

自国の防衛も自国民の奪還も他国に頼ろうとする日本の一部政治家*11よりも、朴大統領の志ははるかに高いところにありました。

朴みたいな外国の独裁者の方が、一応選挙で選ばれた日本の政治家より立派とはバカにも程があるな。
自衛隊があるんだから「自国の防衛」を「他国に頼」ってないだろ(もしかしたら自衛隊違憲派のことを三浦は「一部政治家」と言ってるのかも知れないが、主張の是非はともかく彼らは別に「自国の防衛を他国に頼ってる」わけではないし、とにかく三浦の文章は意味不明だ)。在日米軍があるから他国に頼ってるというなら韓国だって在韓米軍があるし。
「自国民(←拉致被害者のことだろう)の奪還も他国に頼ろう」云々って意味が分からないんだが。
他国とは中国やロシアのことを言ってるんだろうが*12北朝鮮に影響力を有する彼らに協力求めることは非難されるようなことじゃないだろう。
しかし「経済を引き上げたから朴は偉い」っていいたいようだが、そう言うことを言うなら「中国改革開放の父」トウ小平だって偉いことになるがお前ら絶対そう言うこと言わないのな。

【追記】
Amazonレビューってのは、いつ見ても本当に酷いな。こんなゴミ本に星つけてるんじゃねえよ。


■荒木和博著「なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか」紹介(下)北朝鮮に映った日本の醜い姿
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00676
醜いのはお前ら珍右翼だろ?

荒木氏は本書において、アメリカ、韓国、日本などが、いかに対北外交に失敗してきたかを的確に指摘しています。

失敗したのは荒木たちの「北朝鮮即時崩壊」予測だろ。で、予測が外れたのは「アメリカ、韓国、日本などが、対北外交に失敗」したからで俺が悪いんじゃないと居直る気かよ。競馬の予想屋が予想を外して「騎手と馬が悪い」と言うようなもので話にならん。

盧武鉉大統領のようにわかりやすい親北外交の失敗

どう「わかりやすい失敗」なんだか説明してみろよ。そんな認識は明らかに韓国の主流じゃないと思うが。

金ヨンサン大統領時代、90年代にせっかく北朝鮮を追い詰めておきながら、「いかなる同盟国よりも民族より大きな幸福をもたらすことはできません」といった、偏った民族主義から北朝鮮独裁政府に妥協してしまった姿

俺は「金ヨンサン大統領が追い詰めた」とか「妥協した」なんて話は聞いたことがないが具体的にどういう意味だ。まさか「クリントン北朝鮮先制軍事攻撃論に反対したこと」を意味するんじゃないだろうな。

本当に民族が大切なら、その同じ民族を虐殺している金独裁政権が許せるはずはないのですが・・・

誰も許してないから。許せなかったらタカ派外交しないといけないのかよ?。
じゃあ例えば、「北方領土を不法占拠してるロシアは許せないから国交断絶しよう」、「竹島を不法占拠してる韓国は許せないから国交断絶しよう」と誰かが言ったらお前はそれを支持するのか?。支持しなかったらロシアや韓国の領土主張を認めたことになるのか?
そして同じ同胞(ジャーナリスト長井健司氏)を殺したミャンマー政府に犯人(明らかにミャンマー軍兵士)引き渡しを要求しない日本政府を三浦君はどう思う?。ミャンマーの無法は許して北朝鮮限定で非難か?

ソウルが国境に近く、かつ韓国国民の経済的成長から、軍事的対決というオプションはほとんどありえず

そんなのは1990年代から当たり前だ。2011年になって初めて分かった事じゃない。大体お前らは「軍事的対決というオプション」を取って欲しいのか。最悪、人が何人死ぬと思ってるんだ。
なお、この文章は裏返せば「北朝鮮が経済的に成長すれば」、韓国同様失うモノが多すぎて軍事的オプションは取れないということにもなる。それを狙ったのが太陽政策の訳だ。

韓国国民の中で即時の統一を望む人は少数派

望む望まない以前に現実的じゃないだろ。そして将来の統一を視野に入れていたのが太陽政策なんだが。今の北朝鮮のボロボロの経済状態で統一したら韓国の負担はすさまじいものになるから、北朝鮮の経済を少しでもまともにしようと。

1、北朝鮮国内は建国以来特殊な独裁政権が続き、自発的に政権交代を行うという経験が全くない。

別に特殊じゃない、普通の独裁政権だと思うが。荒木の言う「政権交代」が何を意味するか分からないが、「世襲」の独裁国家も、「一党独裁」の独裁国家も珍しくないと思うが。

民衆決起やクーデター、内部改革などの可能性は極めて少ない

民衆決起はともかくクーデターなんか俺は起こって欲しくないが。クーデターは民主的とは言えない非合法な政権奪取かつ独裁だし、クーデター後の政権が現政権よりマシという保障もないし。「内部改革」が何を意味するか分からないが、少なくとも中国的な改革開放経済は目指してると思うぞ。

2,(前略)北朝鮮の崩壊による混乱を望まない

普通誰も混乱は望まないだろ。東ドイツのような平和的崩壊ならまだしも。

自国の防衛も安全保障も他国にゆだね

在日米軍のことを言ってるのなら韓国にも在韓米軍があるが?。韓国も「自国の防衛も安全保障も他国にゆだね」てるのか?

自国民を拉致されても奪還どころか隠蔽に走り

隠蔽してないから。一体何の話だ?

人権や自由、格差の是正を声高に叫びながら、北朝鮮という最悪の人権弾圧国家が隣国にあり、しかも帰国者や日本人妻もその犠牲になっているのに看過している日本

そもそも日本「国家」としては「人権や自由、格差の是正」を声高に叫んでるとは思わないし、北朝鮮が「最悪の人権弾圧国家」(もちろんまともな人権国家ではないが)とも俺は思わないが、それは置くとしても、こいつらのいう対北朝鮮人権外交って「北朝鮮を力でぶっつぶす」と言うトンでもない代物だからな。そんなことをやったらそれこそ「帰国者や日本人妻」が巻き添えで死にかねないが。

荒木氏は繰り返しますが、決して戦前の日本の讃美者ではありません。

はいはい、モロバレの嘘乙。田母神の友達で、「the facts」賛同者、「新風」支持者の荒木が「戦前の日本の讃美者」でないわけがないだろ。で、こんな嘘をつく三浦も荒木と同レベルのバカ右翼だと。
こんな男が代表の「守る会」に入ってるid:noharraや、自ブログで三浦を高評価したあげく未だに取り消してないらしいバカ草加耕助には呆れるね。

「絶望の果てに希望を見る」(荒木氏自身の言葉)

「絶望の果てに希望を見る」としたら「拉致被害者家族にも蓮池透さんのような人がいること」「さすがに荒木の主張は最近では相手にされなくなりつつあること」だろうね。だからこそ荒木はこういう言い訳本を書いたんだろうし。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.10/11分)
聯合ニュース開城工業団地の入居予定企業 韓国政府に損賠訴訟」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/10/11/0200000000AJP20111011003700882.HTML
 韓国政府が推進した事業なんだし、そりゃ訴訟にもなるでしょ。日本で経済制裁絡みでこの種の訴訟が起きないのが不思議なくらい。珍右翼は売国とか北朝鮮の手先とかいいそうだが。


時事通信「開城団地の工場建設再開=対話ムード醸成の一環−韓国」
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011101100433
 軍事的対応で緊張を高めるのよりも大変良いことだと思う。


共同通信北朝鮮批判ビラ20万枚散布 韓国、黄元書記死去1年」
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101001000540.html
 こうすることに北朝鮮民主化の意味があると思ってると言うより、あの国を挑発して対話ムードがぶち壊れればいいと極右連中は思ってるのだろう。


産経新聞「黄元書記1周忌追悼 韓国の現状憂う追悼辞相次ぐ」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111011/kor11101100290000-n1.htm
 黄は明らかに反北朝鮮極右だったのでここに集まった連中
・金泳三元大統領や玄仁沢前統一相(現・統一政策担当大統領特別補佐官)、金泰栄前国防相*13自由先進党の李会昌前代表
・権寧海元国家安全企画部長(金泳三政権時代)
・スーザン・ショルティ北朝鮮自由連合代表
もそう言う奴らなのだろう。玄氏が大臣を更迭されたのも当然だろう。
 しかしこいつらが北朝鮮との軍事的対立を高める方向を望んでるらしいのが意味不明。アメリカ人のショルティとやらはそれでもいいかもしれないが韓国人はそれでいいのか?。外資や観光客が逃げ出しかねないぞ?


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.10/9分)
中国新聞広島県医師会が北朝鮮へ出発 被爆者の健康診断実施」

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201110100147.html
 北朝鮮に住む被爆者の健康診断を実施するため訪朝する広島県医師会の医師団が10日、広島空港から北京に向け出発した。11日に平壌入りする予定。
(中略)
 また核戦争防止国際医師会議IPPNW)の北朝鮮支部に、来年8月に広島で開かれるIPPNW世界大会への参加も要請する。

 大変人道的な明るいニュースだ。


NHK「ジョンウン氏支持 朝鮮総連も」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111010/t10013155551000.html

これは、7月に都内で開かれた朝鮮総連中央委員会の会議を撮影した映像を、NHKが入手したものです。映像では、ホ・ジョンマン責任副議長が、「敬愛するキム・ジョンイル将軍と尊敬するキム・ジョンウン大将を高く仰ぎ、光栄な歴史の新しい時代を迎えた」と述べ、ジョンウン氏の名前をあげて、世襲を支持するよう呼びかけた様子が確認できます。

japanデビューなどを理由に普段、NHK反日呼ばわりするネトウヨの意見が聞きたい。俺は産経かと思ってNHKに失望したが。俺はこういう報道はしない方がいいと思う。日本人は部外者で関係ないし、在特みたいなレイシズム行為の煽りになりかねない。
・どっから入手した映像だ?。倫理上の問題はないのか?(隠し撮りか?)。北朝鮮ネタはガセが多いので話半分に聞いておく。総連が公式に機関誌その他で支持表明してから批判しても遅くはないし。表に出さない限り、上級幹部がごちゃごちゃやってても、下への影響はゼロでないにせよ小さいんじゃないの?。表に出せない物(金正恩氏への支持表明)を無理矢理押しつけるわけにいかんだろう。
・この報道が事実だとしても俺個人は、いろいろと長いしがらみがあるんだろうと思うし、俺のような日本人は部外者だから、いいこととは思わないが余り批判する気はない(部内者たる総連関係者の批判はもちろん問題ないと思うが)。日本遺族会自民党と縁を切れというようなもんだろ。日本でも世襲政治家はいるし。
・現場の人間はともかく、上層部は明らかに政治家に弱いNHK(有名な従軍慰安婦問題とか、田中角栄批判した三木武夫元首相インタビュー放送中止とか。川崎泰資「NHKと政治」(朝日文庫)などが参考文献としてあげられる)がこういう報道をすると苦笑いが浮かんでくるな。他人に向かって「政治権力からの独立」を説教できるほどお前偉いのかと(毒)。
・まあ、建て前では中立だが、事実上の自民党支持組織(役所とか)がこっそり自民党支援運動やってるような話なんじゃないの?(例:かなり古いが高祖事件)。要するに日本人としてこれを一方的に非難するのにはのれんな。

参考

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-06-27/11_0402.html
郵政業務組織と兼任94%、春名議員調査 癒着一掃求める、自民集票組織の特定郵便局長
 昨年の参院選自民党の集票組織である特定郵便局長会(任意団体)と、特定郵便局長業務推進連絡会(特推連、郵政事業庁の業務組織)の地区会長が一緒で、“表裏一体”ぶりが批判されたにもかかわらず、依然として94%が兼任していることが二十五日、日本共産党の春名直章議員の調査で明らかになりました。
 昨年七月の参院選挙で自民党高祖憲治氏(辞職)の選挙運動をめぐって、近畿郵政局の現職幹部らが逮捕されたのを受け、郵政事業庁は、特推連役員の志願制の導入などにより特定郵便局長会と特推連の活動を区別するとしてきました。
 ところが、春名氏によると、全国二百三十八地区中、調べがついた百八十五特定郵便局長会の地区会長のうち、百七十四人が特推連会長を兼任。高祖事件で次々に逮捕者を出した近畿地方でも、滋賀、京都、奈良、和歌山では地区会長全員が特推連会長を兼任しています。
 春名氏は今回の調査を示し、「いま郵政事業に求められる改革は、特定郵便局長会と政権党との癒着の一掃だ」と強調。郵政事業庁の松井浩長官は「結果的に私的な(特定郵便)局長会の会長と(特推連の会長が)一致する場合があるが、(特推連の会長の任命は)あくまで人格や信望を踏まえて選考された結果だ」と開き直りました。


ロシアの声「ロシア 西側の勝手な国連利用に断固反対」

http://japanese.ruvr.ru/2011/10/08/58378932.html
 ロシアのメドヴェージェフ大統領は、ロシア安全保障会議のメンバーとの定期会合で発言し、様々な国の政権を転覆させるために国連を通じて一方的な制裁を課していこうとする試みには、ロシアは今後とも反対していく姿勢を示した。
 メドヴェージェフ大統領は、国連安全保障理事会でロシアが対シリア決議案に拒否権を行使したことは、一時的なことではなく、国際法に則った考え抜かれたロシアの立場を反映していると指摘している。
 大統領は、国連安全保障理事会には世界の平和を守るという特別な責務があり、それは軍事的手段で自国の目的を達成していくというようなことではなく、ロシアは国際政治において常にそのことを明確に理解している、とも述べている。
 ロシアと中国が4日に拒否権を行使した対シリア決議案には、外からの軍事介入を防ぐような文言が含まれていなかったとして、大統領は次のように述べている。


『この決議案では、我々の懸念が反映されていなかっただけではなく、この紛争に外からのいかなる軍事介入も行われないというような文言が含まれていなかった。それがどのようなことを意味するのか、誰でも理解できる思う。それはつまり、リビアで起きたようなシナリオが繰り返される、ということだ。もちろん個人的な会談や電話会談などにおいては、シリアはリビアではない、というようなことが繰り返し述べられたが、本質的に見て、この決議案は軍事介入を容認するようなものだった。ロシアとその同盟国*14は、そのような決議案に賛成することはできない。』


 メドヴェージェフ大統領は、ロシアと中国が国連に対して、シリア政府およびシリアの在野反対派勢力双方との関係を築くことができるような提案を行っていることに触れ、ロシアは、シリア政府が改革を実施するべきだと考えており、もし改革を実行できないようなら、シリア政府は退陣するべきだと考えていることを明らかにしている。
 確かにロシアはバシャル・アサド大統領の弁護人では決してないが、ヴィタリー・チュルキン国連代表が述べている通り、最近シリアの反対派勢力はますます過激な行動を取るようになってきており、テロル戦術に走るようになっている。しかも海外のスポンサーからの支援も受けているのだ。
 ロシアは、シリア政府に最後通牒を突きつけるというような紛争の哲学には反対する。問題の解決のためには、アサド政権がすでに発表している改革案の早期実施を求め、国内対話を推進することにある。ロシアはリビアで起こったように、NATOが国連安保理を自らの目的のために利用する、といったようなことには今後とも反対していくだろう。

 ロシアが北朝鮮の軍事的打倒論を支持しないであろう事がよく分かった。シリアを北朝鮮に、アサド氏を金正日氏に書き換えればロシアの北朝鮮認識になるのではないか?

参考「【8/16東京新聞こちら特報部-1】シリア政権倒れぬワケ 「反政府」 市民間で温度差 大統領への期待も根強く」
http://heiheihei.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/816-1-4726.html


産経新聞日本人学校竹島で「偏向教育」? 韓国系米国人が法的措置検討 州当局に補助金停止も要求」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111009/amr11100919110003-n1.htm
 偏向教育を理由に朝鮮学校への補助金を否定する産経はこの訴訟を否定することは出来ないはずだ。竹島は日本領土というのは争いの余地のない確定的事実などではないので。ご都合主義極まりない産経。


時事通信「04年初め、めぐみさん生存情報=「知りすぎて帰せない」−韓国議員
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011100900071&g=soc#
 横田ご夫妻ほか、家族会、巣くう会連中が「やっぱり生きてたんだ」といいそうだが記事読む限り怪しい話。これを持ち出しても北朝鮮に「朴ら自由先進党の謀略」と無視されるのは確実だ(事実だとしても経済制裁すれば、めぐみさんは戻って来るだの、めぐみさん帰国のためにはヘギョンさんと会わない方がいいだの言う主張には賛同できない。というかどうしてそういう主張をするのか俺には理解できない。たぶん、拉致問題を解決したいのではなく、拉致問題が解決しなくてもいい・北朝鮮が打倒できればいいからそう言うのだろう)。

韓国・自由先進党*15の朴宣映議員は9日、脱北者男性リ・ヨンス氏(仮名)が朝鮮労働党の日本担当者から聞いた話として、拉致された横田めぐみさんが2004年初めに生きていたとの情報を明らかにした(俺注:小泉訪朝は2001年です)。
(中略)
リ氏は04年初めごろ、労働党の日本担当者と会食する機会があり、めぐみさんについて「知ってはいけないことを多く知りすぎたため、帰したくても帰せない。実は生きている。ほかにも拉致されてきた日本女性をさらに4人は知っている」との話を聞いたという。4人についての具体的な情報は明らかになっていない。

以下は俺が怪しいと思う理由。ただし、これらの「怪しいと思う理由」について説得力ある反論でもあれば、あるいは今後の詳しい報道で俺の疑念が晴れれば「信憑性が怪しい」という意見撤回もやぶさかではない。こう断っておかないと俺を北朝鮮シンパ認定する人がいるのでね。ねえ、id:noharraさん(毒)。
1)自由先進党保守政党なので怪しいネタを、右派の「北朝鮮を何としても叩きたい」と言う思いから、「信用できる」と間違った判断をしている疑いがある。「小泉政権を何としても倒したい」という思いから、ガセネタメールに騙された前原のように。リ氏も右派に気に入られるため「全くのガセネタ」あるいは「ガセではないが信憑性の怪しいネタ」を語った疑いがある。そもそも脱北時に政府が聞き取り調査していると思うがそのときこの話を語らなかったのか?。語ったがガセ扱いされたのか?
2)脱北者男性リ・ヨンス氏は仮名。つまりおそらく正体不明(というか個人情報保護を理由に朴議員が彼の経歴を明らかにしていないと思われる。したがって彼の発言の裏を取ることは不可能ないし、かなり困難だろう)。
 そもそもよほどの大物でもない限り、「日本政府に実は嘘をついてる」というヤバイ話を朝鮮労働党の日本担当者がするとは思えないが、リ氏はそれほどの大物なのか?
3)記事に寄ればリ氏ないし、彼から話を聞いたらしい朴議員は「4人の日本人女性の名前を挙げておらず」、日本人女性の件については裏取りのしようがない。
4)この話は、リ氏本人がめぐみさんを目撃したという話ではなく、又聞きであり、一般的に又聞き証言は信憑性が低いと評価される。
5)「知ってはいけないこと」が具体性がなさ過ぎて信憑性に乏しい(大体、生きてるのに帰さない理由といって誰もが思いつく理由だろ、これ)。
6)めぐみさんを帰したくないのであれば、拉致の存在を否定する、あるいは否定しないまでも、夫や娘の存在など明らかにしないのではないか?。夫や娘の口からぼろが出る危険性があるのだから。例の偽遺骨(鑑定ミスで本物という説も一部にあるが)については、「死んでない」と判断するより「死亡したが何らかの事情で遺骨がないのをごまかそうとした」と見るべきではないか。
7)いわゆる「秘密の暴露」がない


朝鮮日報「拉致:「めぐみさん生存」証言したイ氏とは」

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/10/2011101000659.html
イ氏は北朝鮮社会で「韓国軍捕虜の子」という理由により差別を受け続け、耀徳政治犯収容所に1994年まで収容された。同収容所で、国防委員会の呉克烈副委員長やリ・ジョンオク元国家副主席などの幹部とのコネができ、同収容所を脱出できたという。
 その後、イ氏は同収容所と外部を結ぶ連絡責任者として働くようになり、平壌と同収容所をたびたび往復するようになったという。その過程で、(中略)収容されている日本人女性などの情報を得たとのことだ。
 また、平壌の幹部らから「ここ最近、知人の消息が途絶えているが、耀徳収容所に収容されたのかどうか調べてほしい」と依頼を受け、関連する情報を探るうちに、横田めぐみさんをはじめとする日本人拉致被害者の生存の有無についても聞いたという。なお、イ氏は証言する前に「私の身分が分かれば、北朝鮮に残っている家族や知人に被害が及ぶ」として、仮名で証言することを望んだ。

イ氏(時事通信のリ氏と同一人物)は怪しいことこの上ない。
俺が怪しいと思う理由を以下箇条書き。
1)どうすれば収容所で政治犯が「国防委員会の呉克烈副委員長やリ・ジョンオク元国家副主席などの幹部とのコネができ」るのか?。俺にはそうした状況が理解できないが、朴議員や朝鮮日報の記者には理解できるのか?
2)「イ氏は証言する前に「私の身分が分かれば、北朝鮮に残っている家族や知人に被害が及ぶ」として、仮名で証言することを望んだ。」
というが、
・韓国軍捕虜の子
・耀徳政治犯収容所に1994年まで収容
・国防委員会の呉克烈副委員長やリ・ジョンオク元国家副主席などの幹部とのコネができ、同収容所を脱出できた
・その後、イ氏は同収容所と外部を結ぶ連絡責任者となった
・現在は脱北して韓国にいる
と言う情報だけで北朝鮮側はイ氏の正体が分かると思うが?(収容所を合法な形で脱出した上、連絡員になった人間がそんなに沢山いるとも思えない)。もちろんイ氏の主張が事実ならだが。
俺にはガセとしか思えない。


フジテレビ「2007年に韓国に亡命した脱北者男性、横田めぐみさんが生存していると証言」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00209239.html

日本政府や韓国政府の当局者は、証言について「真偽について確証が取れない」としている。

そりゃ政府はそう言うだろ。明らかにガセ臭い。

【追記】
2011年10/10日にTBSテレビの十津川警部シリーズのエンディングををぼけっと見ていたら、画面が切り替わってニュース23の予告。
女性キャスターが「めぐみさんは生きていたという脱北者の証言がありました」と言うのには呆れた。オイオイ、誰が考えてもガセの疑い濃厚だろ。予告でアピールしたいことがそれかよ。そしてこんなテレビ局のどこが反日左翼なんだよ、ネトウヨ。以前、「スーパーゲームズワークショップエンターテイメント」(http://sgwse.dou-jin.com/)は「日本の「反北朝鮮業界」冬の時代」(http://sgwse.dou-jin.com/Entry/256/)と書いたが、残念ながら日本とはそういうまともな国ではないらしい(一時期の拉致フィーバー報道に比べれば大分まともになったが)。

*1:原文のまま。ググった限りでは平凡社ライブラリーの間違いではないかと思うが。好きな著者と言うのに版元を間違えるとは本当に好きなのかよ?

*2:ただし途中で酒井和歌子さん→平淑恵さんにかわる

*3:「そうだそうだ韓リフ先生をDISっとかなきゃ…!(追記・訂正あり)」http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100718/1279454326参照

*4:著書『オバマ大統領』(共著、文春新書、2009年)、『アメリカン・デモクラシーの逆説』(岩波新書、2010年)

*5:一時期、「ナニ金」や「家栽の人」の成功でバカみたいに法律漫画が連載された時期があったのですよ。スペリオールの「ざこ検」とか。今は「カバチタレ」(モーニング)と「弁護士のくず」(オリジナル)位しかないと思うが

*6:ポストか文春か新潮かフラッシュかフライデーだったかもしれないが要するに中年オヤジ対象のゴミ雑誌

*7:そもそも人権侵害が酷くても存続してる国は他にもミャンマーとかあるけどな

*8:そんなの朝鮮半島に限らずどこの国だってそうだろ

*9:食糧支援に反対してる奴がふざけたこと抜かすな。大体戦争した場合最悪、万単位で死者が出ると思うがそれはいいのか?

*10:と言うより日本の国家主権侵害の犯罪だろ?。被害者が金大中だから甘いのか?。加害者が朴正煕だから甘いのか?。多分両方だろう

*11:他国とか一部政治家とか、具体的に誰のこと、何のことだ?。あいまいな言葉でごまかすんじゃねえよ。ごまかした結果、三浦のダチ公以外には意味不明な文章になってるし。

*12:もしかしたら「中国やロシア」と言う俺の理解は誤読かも知れないが、誤読だとしてもはっきり書かないでごまかす三浦が悪いと思うね

*13:延坪島砲撃事件を防げなかったことで国防相引責辞任

*14:ロシアの同盟国ってどこ?

*15:金大中盧武鉉氏と大統領選を争い、李明博氏とハンナラ党の大統領候補を争った李会昌氏(金泳三政権で首相)がハンナラを離党して結成した保守政党