「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート16(追記・訂正あり)

 パート15の続き。

北朝鮮外務省「米朝離散家族再会を前向きに検討」
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00088
 北朝鮮の思惑が何であれ、大変喜ばしいことだと思う。


北朝鮮の砲撃は「政治的行為」
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00635
 シャブ中毒が幻覚、幻聴で通り魔事件起こすのとかと違ってそりゃ、北朝鮮に限らず国がやる行為はそれなりの計算に基づく政治的行為でしょうね。その計算がどんなものか、それは合理的な判断か、それとも戦前日本の対英米戦のような無謀な判断かは専門家ではない私には分かりませんが(北朝鮮は砲撃を否定しているが、真偽不明として話を進めると話がややこしくなるので以下、「北朝鮮が砲撃を行った」と前提する)。で、そんなわかりきったことが何か?

統一研究院の鄭永泰研究員は「国民は“北朝鮮は本当に砲撃を加えてきたのか”“NLL(注:軍事境界線)を越えてきたのは本当か”などと考えやすい」「彼らの挑発行為は韓国政府と国民を分裂させるため、つまり高度の政治的計算に基づくものだ」と指摘した。さらに「昨年、北朝鮮が韓国の哨戒艦を爆沈させたのはその典型例だ。北朝鮮はシラを切ってばかりいるので、これに同調する勢力も当然出てくる」とも述べた。
 西江大学の金英秀教授は「北朝鮮は“韓国軍は大したこともないことに大騒ぎする”という印象を、国際社会に植え付けようとしているようだ。すると韓国でも北朝鮮の言い分を信じる勢力が必ず出てくるようになっている」と述べた。韓国国内での対立激化を狙った高度の政治的・軍事的挑発ということだ。
 東国大学のキム・ヨンヒョン教授は「南北関係は今、硬直状態から対話ムードに変わろうとしているが、そこに北朝鮮の悩みをうかがい知ることができる」」「北朝鮮としては来週から予定されている韓米合同の軍事訓練に警告のメッセージを送りながら、その一方で南北関係と米朝関係が進展してきている最近の雰囲気は壊したくないようだ*1」と述べた。
http://www.chosunonline.com/news/20110812000025


上記の朝鮮日報記事は個人的にはかなり当たっているように思えます

3つも説が出てる(まあ、最初の説と2つめの説は似たような説ではあるが)のに「当たってると思う」と言われてもね。
三浦はどの説を支持してるんだか?。全部支持ですか?

私は北朝鮮の行動というのは、あまり難しく考えるより、素人的に単純に考えたほうがわかりやすいような気がします。専門家の方々から見ればお笑いかもしれませんが、個人的な意見としてお読みください。

 後で紹介するが、三浦の説が朝鮮日報で紹介された説に比べて、それほど単純とは思えないが。なお、もちろん北朝鮮の意図を知ることも大事だろうが、北朝鮮の意図に関係なく使えそうな安全策を考えるというのも一つの手だろう。

北朝鮮としては、来年の韓国大統領選挙で、親北派、そうでなくても、北朝鮮に対して対話優先の融和的な大統領が当選することを望んでいるはずです。*2

 いわゆる泡沫候補*3ならともかく北朝鮮シンパの有力大統領候補なんているわけがない*4から、北朝鮮シンパの当選なんか北朝鮮は狙ってないだろ(金大中氏、盧武鉉氏のような対話派の当選は望んでいるのだろうが)。本当に三浦はアホだな。
そして「対話優先の融和的な大統領」で何か問題なのかよ?。そんなに戦争がやりたいのか?。

李明博大統領は、少なくとも対北交渉の面では、盧武鉉大統領とは比べ物にならないほど原則的でした。

原則的って盧武鉉先生にも原則はあったろうよ。それがいわゆる太陽政策だろ?。李氏については原則的って言うよりタカ派的とか強硬論とか言った方が妥当だろ?
盧武鉉先生は無原則な政治家ってネガキャンかよ。本当に三浦はゲスだな。
で、その李閣下にしても、三浦ほどタカ派ではなく、最近じゃ側近の一人・金星煥外相がロシアに行って「北朝鮮を通過する天然ガスパイプラインをロシア、南北朝鮮でつくろう」とか言ってきたわけだ(苦笑)。

北朝鮮としては「このような強硬な大統領がいれば南北の緊張は高まる、緊張が高まればよくなりかけた韓国経済も外資が逃げ出したりして困るだろう、それは韓国国民の生活にも直結する」という空気を韓国内で作り出したいはずです。

 いや「空気をつくり出す」も何も実際そうだろ?。韓国政府が強硬論を採ることによって、緊張が高まって戦争の危険が出て来たら、逃げ出さない外資はないだろうし、そんなことになったら韓国経済と国民生活はダメージだろ。ああ、それと韓流ブームで増加した観光客が逃げる恐れも忘れたらいかんね。
 仮に北朝鮮が三浦の言うようなことを企んでるとしたら腹立たしいが、だからといって「北朝鮮に踊らされてたまるか!」と感情論でチキンゲーム繰り広げて良い訳がない。融和論、対話論がベストじゃねえの?。問題は「何が韓国の国益になるか」であって、ある意味「北朝鮮の考え」なんかどうでもいいんだが。 

私見では、保守派も含めて、韓国国民の大多数は「生活優先の政治」を望んでおり、早期の統一も脱北者の大量受け入れ*5も望まないでしょう。

 まあ、そりゃそうでしょ。それなりの青写真を描かないで「統一だ!」と無責任に叫ぶのはまず過ぎる。で、統一前に少しでも北朝鮮経済がまともなら、統一したときの経済負担も減るという理解でやってるのが、太陽政策であって、単純な人道主義ではないし、ましてや北朝鮮シンパなどという話ではない、と俺は思うのだが珍右翼はそう言う常識がないから困る。つうか太陽政策に反対する日本珍右翼は統一時の国民の経済負担で、最近経済的に成長しているライバル国韓国を潰そうとしてるのかと疑いたくなる。

長期的には、北朝鮮独裁体制の存続こそが韓国の「国益」にも、国民の生活向上にも実はマイナスのはずです。

 三浦が批判する融和派(金大中氏とか盧武鉉氏とか)の誰も今の北朝鮮体制が「100年、200年」と続くことを望んでなんかいないだろ。そして「融和路線を取ること」イコール『今の北朝鮮体制が「100年、200年」と続くこと』じゃねえし。
 バカか、三浦は。豆腐の角に頭ぶつけて死ぬか、味噌汁で顔でも洗ってこいよ。

仮に独裁体制が倒れ、韓国への工作も軍事行動も考えられない国ができれば*6

 体制打倒なんて簡単には出来ないし、別に倒さなくても「韓国への工作も軍事行動も考えられない国」にする事は可能だろ?。それが太陽政策だと思うが。
 お互い、経済交流を深めれば戦争なんか起こせないと。ECみたいな考えだろ、アレは(ECの目的の一つは、「第一次大戦」「第二次大戦」のようなドイツ、フランス間の戦争を起こさせないことにあった)。で、ECの結果は、今や仏独戦争どころか、ヨーロッパでの大規模戦争を誰も考えない時代が来たわけだ。

参考

欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC:ウィキペ参照)
 1951年にフランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ6か国によって設立され、のちに欧州経済共同体(EC)を経て欧州連合EU)となっていく国際機関。 
 1950年5月9日にフランス外相ロベール・シューマンが提唱したもので、フランスとドイツの間での戦争を繰り返さないという考え方に基づいている。

韓国経済も積極的に進出してインフラ整備をすることもできます、軍備も縮小が可能でしょう。一部韓国右派が主張する核武装*7のようなリスクの高い孤立を招きかねない政策も不要となります。そしてなによりも、北朝鮮の民衆という韓国国民の同胞を解放し、彼らに仕事と自由を与え、経済的な発展に導くことができるのです。

・別に打倒しなくてもそんな事は可能だろ?。それが太陽政策だろ?。太陽政策で「韓国経済が積極的に進出してインフラ整備し」「軍備の縮小を目指し」たら文句つけたのはどこの誰なんだよ。手前らじゃねえか。ふざけるな。
・「一部韓国右派が主張する核武装のようなリスクの高い孤立を招きかねない政策も不要となります。」
 連中が核武装唱えるのは「核武装は一流国の証明」と考えるバカだからだろ。北朝鮮のせいにするな(韓国極右は下手したら独島を守るために日本に核ミサイル発射するとか考えてそうで怖いな)。

このような道を日本国も側面から援助する姿勢を示すことが、日韓の未来の連帯につながるはずです。

この間、金星煥外相がロシア、南北朝鮮三国でつくるって言ったパイプライン建設を「日本国も(資金援助するとか)側面から援助する姿勢を示すことが、日韓の未来の連帯につながる」と思うし、日本も協力すれば格安で天然ガス分けてもらえて日本経済的にもおいしいと思うけど、三浦先生的にはどうよ?(パイプライン建設を日本のゼネコンが受けても良いだろう)
ああ、それと「竹島問題」とか「教科書問題」とか、今のままで「日韓の未来の連帯」なんて無理だと思うが、珍右翼の三浦先生的にはその辺りどうよ?(まあ、昔に比べれば大分良くなったとは思うけどね。韓流ブームなんて昔じゃ考えられなかったしな)


■やねごん氏のツイッター

さっきと同じことくりかえすようだけど、差別発言たれながすやつとの親密なトモダチ関係を被害者の前で演じるのも、加害行為への加担なのであって、ほとんど同罪だよ。差別は加害者ひとりの問題であるだけでなく、社会的だということ。セクハラ・パワハラやいじめの加害者とつるむのもそう。

 ヘイスピが問題にしていた件へのコメントだろう。全く同感。
 ちなみに「(従軍慰安婦違法性否定論だの、放射線ホルミシス効果論だの)差別発言やデマ発言たれながすやつ(荒木和博)との親密なトモダチ関係」を三浦小太郎が自ブログや守る会サイトで公然と演じている(そして三浦は荒木のこうした行為について批判などしていない)ので、「ほとんど同罪」だと俺は思い、「三浦が代表をつとめる『守る会』の会員としてどう思う?」と聞いてるのだが、理解力がないのか、故意にすっとぼけているのか、やれ「守る会と関係ない」だの何だの言って逃げ続けているのが俺の理解ではid:noharra先生の訳だ。


北朝鮮最新情報*8:訪朝中のオランダ人行方不明
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00087
 まあ、無事であることを望みます。現時点では何が起こったか全く分からないのに、オランダ人氏の安否確認そっちのけで珍右翼どもが「これで北朝鮮が叩ける」「出来れば北朝鮮のせいで酷い目に遭っていて欲しい」とはしゃいでるように見えるのは私の偏見でしょうか?。この程度の情報で北朝鮮を叩いていいのなら、日本で外国人がひどい目にあったり、謎の失踪したりしたら問答無用で「日本は野蛮国家」と叩いていいよな(毒)。しかもまた朝鮮日報ネタかよ。お前ら独自の情報はないのか?


北朝鮮で行方不明のオランダ人が北の英字新聞に登場
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00636
 何はともあれ無事で良かったというのが普通の人間、北朝鮮とオランダ人氏への悪口(「安易に北朝鮮に行くからいけないんだ!」等)を言う人でなしが珍右翼の三浦です。

この手の「北朝鮮の切手を集めよう」レベルで行く旅行者は逆にうかつな動きをして拘束される危険性もある。記事によればこの方は何度も北を訪れているようですが、しょせん旅行者にすぎず、北朝鮮政治の本質がわかっているとは思えない。

 この人の「北朝鮮の切手を集めよう」は趣味ではなく商売(切手コレクションの売買)なんだが?。一般観光客と同一視するなんて三浦はバカだろ。大体、何で「北朝鮮に行く」のに「北朝鮮政治の本質」(って具体的に何だよ?)がわからないといけないんだか。外国に行くときは観光旅行であれ、ビジネスであれ、留学であれ、何であれ、その国の政治情勢が分からないといけないんですか?(まあ分かった方が分からないより良いだろうが、必要がなければ政治情勢を知ろうとは誰も思わないし、それで問題ないだろう。)。それとも(何故三浦がそう考えるのか理由は知らんが)「北朝鮮」限定ですか?

こういう「北朝鮮体制礼賛記事」が出たとはいっても、この人がそのまましゃべったとは到底思えない。調子に乗ってつい余計なことを言ったかもしれないし、旅慣れたつもりで偶然にでも見るべきでないものを見たり写真を撮ったりしたかもしれない。

根拠レスで北朝鮮(人質にしてるに違いない!)とオランダ人氏(軽率な行為をしたに違いない!)を誹謗中傷できる屑が三浦のような珍右翼です。「死ねばいいのに」。

いずれにせよ、このオランダ人が一刻も早く救援されることを祈ります。

「一日も早く、不安に思ってるご家族のもとに帰られることを祈ります」とかならまだしも、救援って何だよ。このオランダ人氏は北朝鮮に違法行為などを理由に身柄拘束されてるわけではないが(現時点ではそのような発表は北朝鮮側からなされてない)
北朝鮮を激怒させ、オランダ人氏の立場をまずくしかねない「うかつ」な言葉「救援」を使う三浦の方こそバカだろ。


アムネスティ・インターナショナル北朝鮮政治犯収容所に対し葉書キャンペーン
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00634
アムネスティはあくまでも「北朝鮮の人権侵害」を批判してるだけであって、珍右翼のような「打倒北朝鮮」だの「アンチ太陽政策」だのではないことに注意。
・自分に都合のいい時だけアムネスティ持ちあげる三浦たち珍右翼の珍右翼ぶりにはあきれますな。日本に死刑廃止を求めるキャンペーンとかだと完全無視するくせに(毒)
 ということで珍右翼が完全無視するであろうアムネスティの日本批判キャンペーンやウィキペ日本版の記述をおじさんがいくつか紹介するね(毒)。で、こういう「珍右翼が無視する」アムネスティの行為に左翼偏向とかいうバカもいるわけだな。

アムネスティ(ウィキペ参照)
・「立川反戦ビラ配布事件」で、自衛隊イラク派遣に反対するビラを防衛庁宿舎内の郵便受けに投函したために住居侵入罪で逮捕拘束された3人の被疑者を、2004年2月、日本初の「良心の囚人」に認定した。最高裁の有罪判決(ただし一審では無罪)に対し、アムネスティ日本は「平和的な意見表明に対して、他者の権利の侵害などを口実として制約を課してはならない。」「立川事件以後、政治的な内容を持つビラを住居に配布した個人が逮捕・起訴される事件が相次いだ。そうした取り締まりは、国内での政治的意見表明や社会的な活動を萎縮させている。」とする非難声明を2008年4月11日に発表した。
・フジモリ元ペルー大統領が国民新党の公認候補として2007年の参議院選挙に立候補した際は、アムネスティ日本は「重大犯罪の容疑者であるフジモリ氏が向かうべきは、日本の国会ではなく、ペルーの裁判所である」とする共同声明を発表した。
アムネスティ日本は公立学校における国旗(日の丸)掲揚・国歌(君が代)斉唱をめぐる問題に関して声明を出した。アムネスティ日本は、国旗・国歌の強制および、それに反対する意思表明をした教育公務員に対する行政処分は、日本国憲法第19条(思想及び良心の自由)、日本国憲法第21条(表現の自由)、国際人権規約A第18条(思想、良心及び信教の自由)・第19条(表現の自由)などに対する重大な違反行為であるとし、強制をやめるように申し入れた。

http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2696
■密室の22泊23日・あなたは許せますか?
「密室でガンガン調べられると、頭が変になりそうになる。」
(2009年6月5日付東京新聞より)

 鹿児島県・志布志事件で、取り調べ中に親族の名前を書いた紙を踏まされた川端幸夫さん。2003年公職選挙法違反容疑で13人が逮捕され、取り調べ中に6人が自白、公判で否認し2007年に無罪となった。
 日本の刑事司法制度では、警察留置場に最長23日間も被疑者の身柄を拘束することが合法とされ(代用監獄)、取り調べでは弁護士の立会いが認められず、取り調べの様子もきちんと記録されていません。そのために、「足利事件」のように、自白を強要され、無実の罪で有罪になる事件が相次いで起こっています。もしも、あなたがそんな目にあったら・・・。
 こうした日本の刑事司法制度は、国際的な人権基準にも違反しています。2008年には国連自由権規約委員会が、刑事司法制度を抜本的に改善するよう、日本政府に勧告しています。
 無実の罪で何十年も刑務所に入れられる、あるいは死刑になる。そんな人権侵害を防ぎ、その被害者の権利を救済するために、日本政府に対して
1.個人が人権侵害を国際機関に通報し、権利救済を求めることができる「個人通報制度」への日本の加入
2.取り調べの全面可視化など、刑事司法制度の抜本的な改革
の2点を要請して下さい。

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=730
■日本支部声明 : 人権に基づく難民認定行政の確立を
 2009年、民主党政権はそのマニフェストにおいて難民認定行政、難民への生活支援、難民認定申請者への処遇を改めるため、「難民等の保護に関する法律」を制定すると記述しているものの、実際の難民の取り扱いは最近特に厳しいものとなっている。
 2009年の難民認定数は9月末時点で12人と、2008年に比べてはるかに少ない。その一方で人道配慮に基づく在留特別許可の件数が増えているといわれているが、権利が極めて限定された在留特別許可のみが増加した。難民認定の基準の見直しがなされないことは、国際基準に沿った姿勢とは言えない。
 難民に関わる人権状況悪化が懸念される中、2009年10月29日には難民不認定処分取消訴訟準備中であったにも関わらず、ビルマミャンマー)人難民認定申請者が成田国際空港から強制送還された。これは、庇護希望者の裁判を受ける権利を侵害するものである。難民条約第33条は「庇護希望者を生命または自由が危機にさらされるおそれのある国に送還してはならない」(ノン・ルフールマンの原則)と規定し、拷問等禁止条約第3条は拷問を受ける可能性がある国への送還を明確に禁じている。今回の事件はノン・ルフールマン原則違反である。国際社会の一員として条約の軽視はあってはならず、日本は国際条約を順守し、その責務を果たさなければならない。
 日本の難民認定手続では、一次審査で不認定であっても異議申立ての機会があり、さらには裁判を受ける権利が法によって定められている。しかし、本年に入り異議審査継続中、または一次審査の不認定結果を言い渡すと同時にそのまま身柄を拘束して収容してしまう事例が多く見受けられ、難民認定申請者を文字通り恐怖に陥れている。2008年に国連自由権規約委員会は、難民認定申請者に対する法的支援へのアクセスが保障されるべきであると勧告した。異議申立てが受理されるとはいえ、審査または裁判までの期間を収容施設内で過ごさねばならないことは証拠書類の準備や法的アドバイスを受ける上で機会が著しく制約され、難民認定に向けた準備のための活動を困難にする。この点で難民認定申請者は大きな不利益を被り、手続き上の権利が侵害されている。
 アムネスティ・インターナショナル国際事務局は、2009年4月、入国管理法に基づく収容に関する勧告を発表した。これによると、出入国管理を目的とする収容、すなわち移動の自由の制約は、逃亡を防ぐ、身元を確認する、退去強制令の遵守を確保する上で必要性があり、かつ、罪刑均衡の原則(ある犯罪とその犯罪に対する刑罰が均衡すること)から見て妥当と思われる場合を除いて実施されるべきではない。
 難民認定申請者としてすでに身元が確認されており、逃亡の恐れがなく、難民認定手続きの継続によって退去強制令が停止されている人を、難民認定手続きの途中で収容することは、妥当性があるとは言い難い。収容の必要性は難民認定申請者一人一人について個別に審査されなければならない。
 日本は、難民条約をはじめとする国際条約の締約国として、国際的な責任を果たす義務がある。難民保護の政策は本来、一般の出入国管理とは区別されるべきものである。アムネスティ・インターナショナル日本は日本政府に対し、難民認定手続において国際基準にのっとり、難民保護の行政が人権保障の目的に基づいて実施されることを強く要請する。
2009年12月10日

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=619
■日本 : フィリピン人夫妻の退去強制は人権侵害
 アムネスティは本日、日本政府に対して、アラン・カルデロンとサラ・カルデロンの夫妻が、13歳になる娘ノリコ・カルデロンと共に日本に残れるよう、2人に対する退去強制手続きを停止するよう求めた。
 ノリコ・カルデロンは、日本で生まれ日本語しか話せない。彼女は法務省から、両親と共にフィリピンに帰るか、日本に残るために在留特別許可を申請するかのどちらかを選択しなければならない、と命じられた。しかし、政府は両親に対して、彼らが非正規滞在であることを理由に退去強制を行おうとしている。ノリコは、日本に残りたいという意思を公式に表明している。
 「日本は、あらゆる政策において、子どもの利益を最優先に考慮する国際的な義務を遵守しなければならない。ノリコの両親に対する退去強制は、明らかに彼女の最善の利益に反するものである」と、アムネスティのアジア太平洋部副部長ロジーン・ライフは述べた。
 日本も締約国である子どもの権利条約では、第9条において「締約国は、子どもがその父母の意思に反してその父母から分離されないことを確保する。ただし、権限のある当局が司法の審査に従うことを条件として適用のある法律及び手続に従いその分離が子どもの最善の利益のために必要であると決定する場合は、この限りでない」と規定している。
 日本は、同規定について、出入国管理法に基づく退去強制の結果として子どもが父母から分離される場合に適用されるものではない、との解釈宣言を行い、この義務を免れようとしている。
 アムネスティは、この解釈は受け入れられないものであると考える。「子どもの利益を最優先とする原則は、子どもの権利条約の中核であり、絶対に拒否できないものである。私たちは日本に対し、国際的な義務に従い、人間としての良識と基本的な人道の観点に基づき、この家族が一緒に日本で暮らすことを認めるよう要求する」と、ロジーン・ライフは述べた。
2009年3月5日

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=322
■日本 : 米国議会委員会の「従軍慰安婦」決議採択を歓迎
 アムネスティ・インターナショナルは、米国下院の外交委員会で議会決議121号が圧倒的多数により議決されたことを歓迎する。これにより、下院全体会で決議が採択されることになる。
 議会決議121は、日本政府に対し、「明確かつはっきりと、帝国軍が若い女性たちに性奴隷を強制した歴史的責任を受け入れ、謝罪し、公式に認めること」を求めている。アムネスティは、米国議会下院に対し、決議を全員一致かつ遅滞なく採択するよう求めるものである。本決議は、日本による軍事的売春制である「従軍慰安婦」制度は「前例のない残虐かつ大規模なもので、20世紀における最大規模の人身売買の事例として、集団強姦、強制堕胎、屈辱、四肢切断や死亡、自殺などに追い込む性暴力を含んでいた」としている。
 今日に至るまで、日本政府は、元「従軍慰安婦」たちに対して犯した罪の責任を認めることを拒否している。
 何万人もの女性たちが強制的に誘拐され、第二次世界大戦前および戦中にわたり、様ざまな占領国で軍の管理下に置かれた「慰安所」において、「従軍慰安婦」にさせられた。女性や少女たちは何度も強姦され、性奴隷を余儀なくされた。アムネスティは、これらの女性たちに対して行われた犯罪は、人道に対する罪にあたると考えている。
 アムネスティは、こうした女性たちの正義のために活動してきた。彼女たちは自分たちが受けた仕打ちについて、勇敢にも何度も声を上げている。彼女たちの声は、地球規模で運動を広げ、人びとの心を打った。そして、性暴力の罪を正せという声が巻き起こった。
 アムネスティは、世界中の他の国ぐにに対しても、米国議会の後に続き、日本政府に向けて、サバイバーたちが完全な賠償を受けられるよう圧力をかけるよう求める。完全な賠償には、原状復帰、補償、社会復帰、満足、再発防止の確約などを含む。
2007年6月28日


■アジア人権人道学会関西支部感想(2)黒坂氏の独裁体制論
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00633
まあ、経済学や北朝鮮問題のド素人の俺が突っ込むよりプロの「北朝鮮ウォッチャー」「経済学者」が突っ込んだ方が有益だろうが。
三浦が紹介する黒坂説は「独裁国家であれ、ブラック企業であれ、ある組織が存在するのは組織構成員が消極的であれ、支持してるから」という「そりゃそうでしょうね、当たり前ジャン、経済学以前の問題ジャン。で、それが何か?」としか言い様のない物にしか見えないが、黒坂説がトンデモなのか、俺の理解力が足りないのか、三浦の説明が下手なのか?

外国からの援助により独裁者が国民に高い留保所得を支払えるよう富裕化してしまえば、崩壊しにくくなる。

何だ、黒坂は太陽政策に反対のただの珍右翼か。崩壊すればそれだけでいいって無責任にも程があるでしょうに。
黒坂のとっての「経済学による北朝鮮分析」とは珍右翼的なものであって太陽政策的なアプローチははなから頭にないらしい。
どうやったら北朝鮮が打倒できるかより、どうやったら平和的な南北統一が出来るかとか、北朝鮮に先軍主義をどうやってやめさせるかとか、どうやって太陽政策北朝鮮経済の改革開放化支援)を成功させて北朝鮮経済を少しでもまともに出来るかとかに頭を使って欲しいがね(俺がもし経済学者として北朝鮮問題に取り組むならそういうアプローチをするだろう。つうか太陽政策は当然経済学者の助言の元に行われたのだろうし)。
で、書いてて思ったんだが、イデオロギーで学問を歪めるのは論外だが、しかし学問ってのは価値判断から完全に自由になることは出来ないんだなあと。黒坂が北朝鮮打倒の観点でアプローチするのは彼がそう言う価値観だからにすぎないだろうし、自らの思想信条から政治的に答えを出すことは出来ても、純粋に学問的に「打倒アプローチ」と「太陽政策アプローチ」とどちらが正しいかなど答えはでないだろう(それらのアプローチでどんな結果が出るかを学問的に予想すること*9が仮に100%完全に出来たとしてもそれをどう判断するかはもはや学問の問題ではないだろう)。
一応、参考までに黒坂「独裁体制の経済理論」でググって見つけた書評(?)を紹介。

http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay_80805.html
 (注:大阪経済大学?)大学院のころの(注:置塩信雄?)ゼミの後輩の黒坂真君が先頃、『独裁体制の経済理論』という本を出したのですが、『季報・唯物論研究』からその書評を頼まれまして、つい先日原稿を送りました。
(中略)
 まあ、要は、ソ連スターリン体制などの近代独裁体制をゲーム論を使って分析しようと試みている本です。
(中略)
 しかし、僕(注:松尾匡氏のこと)が本質的に問題を感じたのは、著者黒坂君本人は近代独裁体制に対して極めて批判的なスタンスに立っているはずなのに、モデル分析の枠組みがそうなっていないことです。ゲーム理論によって制度を分析することの方法論的な優位点がどこにあるのかというと、僕の考えでは、個々人の厚生を根拠にして制度に優劣をつけて現実を批判できること、条件が変わった時の制度の変化に根拠と見通しをつけることにあると思っています。しかし黒坂君のこの本の枠組みでは、近代独裁体制の存立根拠を合理化するだけに終わっています。まあ分析の第一歩としてはいいのですが、ここで終わってはいけないと思っています。

北朝鮮による最近の「貨幣改革」には、闇市場を潰して国民を独裁者の下で働くしかないというようにさせるという狙いがあったのかもしれない。

北朝鮮がどんな貨幣改革を行ったのか、その目的が何か、どんな結果がもたらされたのか、全然知りませんが、目的が闇市場潰しだとして何だというのでしょうか?
普通どこの国でも闇市場なんか野放しにしないでしょう。潰し方が妥当かどうかはともかく、潰すこと自体は別に問題ないのでは?

中国のように共産党による支配体制を維持したまま資本主義化を進めることは、北朝鮮の場合困難だろう。中国民衆の場合、「脱北」がない*10

・何意味不明なことを言ってるんでしょうか、黒坂は。中国人だって亡命したけりゃいくらだって亡命できるでしょうに(少なくとも「北朝鮮からの亡命」の方が「中国からの亡命」より楽なわけではないだろう)。
・まあ、黒坂は「ベトナムドイモイや中国の改革開放(一定の経済成長を果たした上、現時点ではベトナムや中国の一党独裁は当面、崩壊しそうにありません)は成功しても北朝鮮は成功しない」と言いたいようですが、三浦の説明が下手なのか、俺の理解力がないのか、黒坂がトンデモ学者なのか、およそまともな説明とは思えない。

黒坂氏は、今起きている北朝鮮の「自由経済」が、金全体主義体制を明らかに脅かすものと解説しました。

だから中国やベトナムで「自由経済」が成功してるのに何でそう言う意味不明なことを言うかね。

また印象的だったのは、なぜ「左翼開発独裁」である東側が敗北*11し、「右翼開発独裁*12だった韓国、台湾が経済的に成功し、民主化につながったか*13についての黒坂氏のわかりやすい解説でした。黒坂氏は、韓国も朴大統領時代は確かに強権的だったし労働者の弾圧もした、しかし、北朝鮮と韓国の決定的な違いは、韓国で優秀な人は、たぶん企業に行くか、研究の分野に行くかして国の発展に寄与することと自分自身が成功することを目指すだろう。しかし、北朝鮮では、優秀な人ほど、工作員や保衛部に行って、何ら国の経済的発展には寄与できない。この点を挙げ、左翼独裁政治が、少なくともこれまでは経済学的にも成功しえない一つの理由*14として述べました。

 いや北朝鮮旧ソ連、東欧だって理系分野の優秀な人は研究分野に行くんじゃないの?(資本主義体制に比べ、もしかしたら、研究者のインセンティブが低いかも知れないが)。みんながみんな軍隊だの秘密警察だのに行くわけないだろ。三浦が紹介する黒坂説は説得力が怪しすぎな上に、ちっともわかりやすくないが。

中国の現状を分析するための古典的な参考資料として、黒坂氏は以下の文章を紹介。これも興味深いものなのでそのまま引用します。

中国では利権を賄賂と交換−清朝存続のために
宮崎市定雍正帝 中国の独裁君主」中公文庫1996年 元は1950年の岩波新書

 雍正帝時代と今の中国を同一視することは、徳川吉宗時代(雍正帝の統治期と重なる)と今の日本を同一視するぐらい無茶だろ。
 吉宗時代なら日本にだって腐敗官僚は当然いただろうし。

大学当局は、山田氏や李氏を教官*15として雇用し授業を行っている以上、独裁政権が自らの大学の教職にあるものを侮辱したとして断固抗議すべきではなかったか*16、自分はそう主張したがほとんど学内では相手にされなかったと述べました。

北朝鮮も問題だが、あんたら珍右翼も相当、問題だからだろ。違法でも何でもない「朝鮮総連支持者の韓国籍取得行為」を偽装韓国籍と誹謗中傷し、朝鮮学校無償化除外という差別行為に荷担する李英和とかな。
北朝鮮批判したことによってあんたら珍右翼に全面的なお墨付きを与えたと思われたら大学だって迷惑だろうよ。大体北朝鮮による「山田たちの拉致許さないぞ」云々て世間の誰も問題にしてないが?(あまりにも北朝鮮の主張がトンデモなので反論する気にもならないし反論しなくても特に問題ないだろ。大体、抗議すると珍右翼連中が図に乗るから抗議しない方がいいんじゃねと言う意味)。

米国の犯罪には強く連名で抗議する知識人たちが、なぜ山田氏への無礼に対し何も怒らないのか、知識人としてダブルスタンダードではないかと語って講演を終えました

 黒坂や三浦の方こそ「山田氏への無礼には抗議する癖に何故米国の犯罪には抗議しないのでしょうか、ダブルスタンダードではないか」だろ?(大体、吉見義明氏を侮辱する「従軍慰安婦違法性否定論者」荒木和博が理事を務めるお前らの学会こそ、荒木の非礼を吉見氏に詫びるなり、荒木を理事から解任するなりしろよ、ゲス)
米国の犯罪(イラク侵略とか)は抗議することに意味がある(抗議しなければ米国は無法をやめず、無法を野放しにすることは問題がありすぎるから)が、「山田氏への無礼」なんて世間では「北朝鮮のKYにも全く困ったものですな、はっはっは(笑)」扱いしかされておらず、山田に実害などないだろ?。むしろ山田たちにとってある種の「勲章」であり、「ありがとう北朝鮮」じゃねえの。抗議なんかしないで素直に喜べよ(毒)


■書評 ルビコン 古代ローマの英雄たち*17(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=445
 一部を除いて、特に突っ込むところなし。まずは歴史の勉強として三浦が紹介してる面子をウィキペで見てみましょう。

スッラ(ウィキペ参照)
 共和政ローマ期の軍人・政治家。
 貴族階層出身者として閥族派の指導者となり、かつて自らが仕えた民衆派の指導者マリウスと激しい内戦を繰り広げた。マリウスの病死によって民衆派が動揺するとこれを突いて民衆派を粛清、更に独裁官としてスッラ体制とも言うべき強固な閥族派政権を作り上げた。
 スッラによって築き上げられた体制はローマの共和制に最後の安定をもたらしたが、スッラ死後、マリウスの義理の甥であるカエサルによって閥族派は倒され、更にその大甥に当たるオクタウィアヌス(初代ローマ皇帝アウグストゥス)の皇帝就任によって共和制ローマは終焉を迎えた。

ポンペイウス(ウィキペ参照)
 共和政ローマ期の軍人・政治家。カエサルクラッススと第一回三頭政治を行ったが、ローマ内戦でカエサルに敗北、最終的に暗殺された。

カエサル(ウィキペ参照)
 共和政ローマ期の軍人・政治家。クラッススポンペイウスとの第一回三頭政治と内乱を経て、終身独裁官となり、後の帝政の基礎を築いたが最終的に暗殺された。

最後に一部だけ突っ込み。

イギリスの歴史家、トム・ホランドの「ルビコン」は、翻訳の巧みさもあってとにかく面白い。

翻訳者は小林朋則氏、監修者が本村凌二氏(東大教授、古代ローマ史)。なお、本村氏の比較的入手しやすい著書に『古代ポンペイの日常生活』(2010年、講談社学術文庫)、『多神教一神教―古代地中海世界の宗教ドラマ』 (2005年、岩波新書)、『ローマ人の愛と性』(1999年、講談社現代新書)がある。
三浦はべた褒めだが一方で次のような「ルビコン」評もあるから翻訳は難しい?

ルビコン」のアマゾンレビュー
1)手放しでベタ褒めなレビューばかりが見受けられますが、私はちょっと翻訳に不満が…。口語体、文語体がごちゃごちゃ混じり、逆にとても読み辛かったです。別に堅苦しい文章がいいわけでは決してありませんが、文体を統一しないと中途半端なものになってしまいます。おそらく原文に比べ、格調高さは数段落ちてしまっていると思います。わかりやすい文章にしたかったのかもしれませんがこれは…。それに文語体にしても、わかりやすく面白く読み進めていける作品は他にたくさんあります。この本を読んだ他の人にも聞いてみましたが、似たような意見でした。
 なぜこんな内容なのか気になったので、試しに翻訳者の翻訳した他の著作を見てみて納得しました。がんばって原文を読みたいと思います。
2)他のレビューにもあるように、私も最後まで翻訳のむりに砕けた感じがなじめなかった。
原文を読んだわけではないが、こんなに格調低くは無いと思う。

弁論家のキケロはしばしば弱気な面を見せたが、最期には独裁者たらんとするアントニウスを決然と非難、その後報復処刑の恐怖にパニックになりながらも、愛するローマを去って亡命するよりはこの都市(注:ローマのことだろう)で殺害される道を選んだ。

と三浦は書いているが、ウィキペ「キケロ」と違うのだが?。ウィキペ「キケロ」によれば、アントニウスの魔手を逃れるため、亡命しようとしているし、そもそも若い頃にローマから亡命しているのだが。どちらが正しいのだろう?。まあ珍右翼の三浦先生だと「ルビコンを適当に読んでまともに理解せずデタラメ書いた」が一番ありそうだが。

キケロ(ウィキペ参照)
 共和政ローマ期の政治家。紀元前81年に弁護士としての活動を始めたものの、当時ローマの終身独裁官であったスッラに刃向かうような弁護を引き受け勝訴した為、アテナイへと一時期逃れた。
 スッラの死後は再びローマへ戻り、紀元前76年に財務官、紀元前70年に按察官、紀元前66年に法務官を経験した後、紀元前63年に執政官に就任。執政官在任中に起きたカティリナ一派による国家転覆未遂事件においてカトらの助力を得て首謀者を死刑とする英断を下し元老院から「祖国の父」の称号を得る。
 しかし、ローマ市民は市民による裁判を受けなければ死刑に処されることはないというローマの法に反したこの決断は越権行為という批判がなされ、紀元前58年、護民官に就任したクロディウスの訴追によりローマからの逃亡を余儀なくされる。
 翌年にはキケロ召還決議が可決しローマに凱旋帰国する。その後はポンペイウスカエサルクラッススによる第一回三頭政治に反対した。紀元前51年から49年まで政情不安に陥っている小アジア・キリキア(現在のトルコ)の総督を拝命し、同地で内乱の処理に当たる。紀元前49年から始まったカエサル派とポンペイウスらの元老院派による内戦では当初中立を保ったが、カエサルヒスパニア(現在のスペイン)で苦境に陥っていたことからポンペイウス側に身を投じた。
 紀元前48年、元老院派がファルサルスの戦いでカエサルに敗北すると、キケロ元老院派を離脱したが、離脱に際して無責任で身勝手な対応に終始した為、カトの制止が無ければ、小ポンペイウスに殺害される所であった。後にカエサルにより許されたが、以降は政治から離れて学問に専念した。
 他の元老院議員達とは違い、独裁者に変貌していくカエサル共和政ローマの崩壊を目の当たりにして不安を覚えていたことは『アッティクス宛書簡集』等から読み取ることが出来る。
 カエサル暗殺後にカエサルの後継者になろうとするアントニウスカエサルの側近)に対抗するために当時は一平民だったオクタウィアヌスカエサルの甥。のちの初代ローマ皇帝アウグストゥス)を政界に召喚し彼の人気を後ろ盾に、数次にわたるアントニウス弾劾演説を行う。
 しかし、アントニウスオクタウィアヌスの間に第二回三頭政治*18が成立したことにより失脚。オクタウィアヌスキケロを亡き者にしたいアントニウスの要求に屈して、キケロを粛清者リストに入れた為、キケロはローマから逃げざるを得なかった。キケロはブルトゥス*19らが勢力を持っていたマケドニア属州(現在のギリシャブルガリアマケドニア)へと向かったものの、アントニウスの放った刺客により殺害された。


北朝鮮延坪島再び砲撃
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00632
 詳しい事情がよく分からないと何とも言えませんが、北朝鮮であれ韓国であれ、平和を脅かす行為は許されることではない。死人がほとんど出なかったらしいことは不幸中の幸い。

(注:韓国)政府関係者は、「北朝鮮軍が誤って射撃したのか、意図的なのかを確認している」と話した。

 韓国政府が冷静で幸いです。本当に誤射なら意図的行為よりは何倍もましですがどうでしょうか?。もしかしたら、韓国政府の対応は「いいな、誤射だって言えよ、絶対に誤射だって言えよ。そうしたら非難合戦はしないで軽く流すから」「お互い国内タカ派のあおりで、チキンゲームとか嫌だろ」というある種のお約束なのかもしれませんが。

食糧支援が来そうになるとこういうことをする

 韓国政府が誤射かもしれないって言ってるのに、その判断根拠は何だよ?。「これを食糧支援反対論の口実にしてやるぜ」「これで食糧支援がぽしゃったら小太郎、嬉しくて泣いちゃう」というゲスな精神が丸見えですな(毒)

【追記】
(その1:三浦への突っ込み)

6者協議を素直に開催したら、北朝鮮は「何をやっても国際社会は結局核で脅せばいうことを聞く。中国が一応バックにいれば何もできない*20」という「貴重な教訓」を得ることになります。

 何だそりゃ。何が何でも6カ国協議を潰して、北朝鮮軍事的打倒の方向に持って行きたいのか、三浦のバカは(誰もそんな事は望んでいないだろうから持って行けないと思うが)。北朝鮮に対する何らかのペナルティは必要かもしれんが、協議はそれとは別だろ。交渉無しで諸問題をどうやって解決するんだよ。

(その2:ニュースの紹介)

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/08/11/0200000000AJP20110811000600882.HTML
聯合ニュース「米国、北朝鮮の砲撃に自制求めるも対話は継続」
 北朝鮮が10日に延坪島に近い海上に向け砲撃したことと関連し、米国政府は同日、北朝鮮に対し自制を求めた。ただ今回の砲撃について「すでに過去の出来事」ということを強調し、このほどニューヨークで開かれた米朝会談で高まった対話ムードは続くようだ。
 米国務省のヌーランド報道官は同日の定例会見で、北朝鮮延坪島に近い海上に向け砲撃し、韓国軍が応射した事態について言及。北朝鮮に対し、自制を促したが、「過去の出来事」とし、「米国は南北関係の改善を望んでいる」と述べた。その上で、北朝鮮がニューヨークでの米朝会談で議論した措置を取り、6カ国協議が再開されることを望むとした。
 ヌーランド報道官は会見の中で、北朝鮮を非難せず「すでに過去の出来事」という言葉を3度も使った。このことは米朝関係の変化を示すのではないかと注目を集めている。
 ヌーランド報道官は、在朝鮮・スウェーデン大使館を通じ、今回の事態について北朝鮮に憂慮の念を表したのかとの質問についても「そう思わない」と否定。政府レベルで特に対応しないことをほのめかした。

 「6カ国協議は予定通りやるつもりです」というアメリカの対応が冷静で幸いです。懐深いな、アメリカ。珍右翼はアメリカ様の冷静さを見習いなさい。どうせ、珍右翼は「ブッシュなら、ブッシュなら俺たちの期待通りに強硬論で動いてくれた、オバマはヘタレだ」とか思ってるんでしょうが、アフガンとイラクを抱えてるのにたとえブッシュでも軍事対応なんか無理でしょ。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110811/kor11081108050000-n1.htm
産経新聞北朝鮮、砲撃を否定 「発破音」と主張』
 北朝鮮朝鮮中央通信は11日、同国が10日に2回、黄海の南北境界水域にある韓国・延坪島付近の海上に向け砲撃を行ったとする韓国国防省の説明について、発破音を誤認したものだとして否定する談話を報じた。
 談話は、南北軍事実務会談の北朝鮮代表が10日、朝鮮中央通信記者の質問に対し答えた内容。北朝鮮南西部の黄海南道で行われていた発破作業を韓国側が砲撃と取り違えたと主張し「わが軍が挑発を行ったと捏造して騒いでいる。北南関係を対決局面へと導く意図的な策略だ」と述べ、応射した韓国側を非難した。(共同通信

本当かよ、と思いますが「やったけどそれが何か?」と言わないだけマシだとは思います。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011081102000020.html?ref=rank
東京新聞北朝鮮黄海で砲撃」より一部引用
(前略)
 北朝鮮は十六日から始まる米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」の中止を求めており、同演習をけん制した可能性もある。

 どんな事情があれ、砲撃は事実なら許されませんが、北朝鮮が反発してるのに軍事演習を強行する気らしい米韓両国も「いかがなものか」とは思います。

http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011081179528
東亜日報金大中元大統領の夫人「南北関係改善のために訪朝したい」』
 故金大中元大統領の夫人で「金大中平和センター」理事長を務める李姫鎬女史(79)は11日、「政府が(私に対する)北朝鮮招請を許可してくれるのなら、北朝鮮を訪問したい」と明らかにした。
 李女史は、金元大統領死去2周忌(18日)を迎えて、ソウル市麻浦区東橋洞の自宅で行われた東亜日報とのインタビューで、「6・15首脳会談から10年目だった2010年、北朝鮮から正式に招請を受けたが、天安艦沈没事件、延坪島砲撃事件北朝鮮核問題で南北関係が悪化していたため、訪朝はならなかった」として、このように述べた。
 李女史は、「私の訪朝が南北和解や関係の回復に役立てるのなら、喜んで(北朝鮮に)行ってみたい」と言い「夫の国葬のとき、北朝鮮が弔問特使団を派遣したことに対してお礼を示したい」と話した。
 李女史は、「現政府下の南北は対話が途切れているし、対峙状況が続いている。このすべてのことは、南北首脳が向き合ってこそ解決が可能だ。双方の首脳が(南北和解などに)合意して実行に移すべきだ」とし、「まずは特使を派遣して南北首脳会談を推進するべきだ」と強調した。

勇気ある発言で感動した!。まあ、この問題で最悪なのは武力対応ですよね。


北朝鮮が住民統制を緩和、中東民主化に危機感 
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00086

 今年初めに中東で相次いだ民主化運動に危機感を抱いた北朝鮮が、住民を懐柔するために各種の融和策を取っていたことが分かった。

 強硬策を取れば「不満を力で抑え込んでいるんだ」「国民の反発を恐れている」、柔軟策をとってもやはり「不満を力で抑えきれなくなったんだ」「国民の反発を恐れている」って書くこと(国民の反発を恐れている)が全く変わらないとはね(苦笑)。決して「事情はともかく民主化がすすんだようで喜ばしい」などとは絶対に書かないところがさすが反北朝鮮珍右翼。頭の中には「北朝鮮を叩くこと」しかないらしい。
 しかも元ネタが「守る会」界隈の独自情報でも何でもなくて、ネット検索で簡単に探し出して読むことができる朝鮮日報の日本語版って(苦笑)。


■アジア人権人道学会感想(1)石丸次郎氏の映像
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00631

コッチェビ(孤児)の映像はいつみてもどこか胸が詰まりますが、孤児たちが、食べ物をねだるのではなく、大人たちにお金を求めているのが大変象徴的でした。

コッチェビ(孤児)の映像はいつみてもどこか胸が詰まります」
 反北朝鮮極右、歴史修正主義者、放射線ホルミシス効果支持者というゲスの癖によくも心にもないことが言えるものだね(毒)

「大人たちにお金を求めているのが大変象徴的でした」
 北朝鮮も経済面での改革開放が進んでいると言うことですね。大変喜ばしい。まあ、願わくは孤児なんてものも、福祉制度の充実や経済成長などで、なくして欲しいですが。

石丸氏によれば、民衆はすでに、ロイヤルファミリー*21である金一家への直接の批判はさすがにできないが、それ以外への北朝鮮社会への不満はかなり自由にしゃべるようになった、これは明らかに昨年末のデノミの失敗により、民衆意識が完全に離反したからだと述べました。

 不満がでなけりゃ「不満を力で抑え込んでいるのだ」「強権政治だ」。不満がでれば「不満を力で抑え込めなくなったのだ」「崩壊間近だ」。決して「事情はともかく民主化がすすんだようで喜ばしい」などとは絶対に書かないところがさすが反北朝鮮珍右翼。
 いやあ、反北朝鮮珍右翼って「人を舌先三寸で騙す詐欺能力」と「プライドのない人格」さえあれば本当に楽に儲けることが出来る商売のようですね、石丸さん。実にうらやましい。
 私には「人を舌先三寸で騙す詐欺能力*22」、「プライドのない人格」どちらもないのであなたのようなおいしい生活は残念ながら無理ですが。

私は安易な食糧支援には原則反対ですが、同時に、食糧ではなく、このある種の民衆パワーである民衆経済に何らかの外からの働き掛けはできないか、決定的に離反させるための手段は何かないかと考え込んでしまいました。

 普通の人間にとって「安易な食糧支援」とは横流しの危険がある「モニタリングの不十分な」食糧支援でしょうが、三浦は以前「モニタリングなんか関係ない」「食料が国民の手に届こうが関係ない」と言ってますからね。
 食糧支援は三浦にとって「北朝鮮政府と国民を決定的に離反させるための手段」でないといけないようです。やれやれ。食糧支援をそう言う「北朝鮮打倒のオプション」とセットにすることは道義的、政治的にすべきでないでしょうし、そもそもできるわけもないでしょう。北朝鮮政府がそんな食糧支援を黙認するわけがないでしょう。
 要するに三浦は「北朝鮮が打倒されない限り食糧支援しない」「餓死者が何人出ても構わない」と言ってる訳でゲス過ぎます。
 「このある種の民衆パワーである民衆経済に何らかの外からの働き掛けはできないか」って、太陽政策を実行した金大中氏、盧武鉉氏のように北朝鮮の経済改革の応援でもすりゃいいじゃないですか。
 しかし「それは嫌だ、北朝鮮が経済発展するのは嫌だ」とだだこねるのが三浦みたいな珍右翼。
 「大嫌いな北朝鮮を経済発展させないで、民衆経済を応援する」ってそんな反北朝鮮珍右翼に都合の良い魔法のようなことが出来るわけないじゃないですか?。そう言うことがやれるものならやってみろよ、三浦。


■お巡りさん、ちょっと過剰(笑)そして、ジョー山中氏安らかに(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=442

 警察に職務質問されたとぼやく三浦。しかし右翼や左翼のデモがよくある永田町近辺(もちろん国会と首相官邸があります)で「日の丸の入ったTシャツ」なんか着たら、「暴力右翼か、だったらまずい」と思われてそうなるのも仕方ないんじゃないですかね。しかも「チャンネル桜のストラップ」までしてたっていうんじゃ(苦笑)

原作も映画も正直あまり印象はないけど、「人間の証明」、テーマ曲だけは好きだった。

珍右翼の三浦がそういうと「原作者・森村誠一氏が『悪魔の飽食』の著者だからそう言うんですね」とつい思ってしまうね。
ちなみに山中氏は映画では被害者役(日本人とアメリカ人の混血青年ジョニー・ヘイワード役)もやっています。


■日本はなぜ6者協議*23で「影響力」を持ちえないのか?
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00630

影響力がないというのは三浦の主張に過ぎず、本当にないのか素人の私には分かりませんが。

http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY201108080592.html?ref=rss
 (注:ロシアと韓国の)外相会談では、ロシア極東ウラジオストクから北朝鮮を経由して韓国に至るガスパイプラインの敷設計画や、ロシア極東と北朝鮮を結ぶ鉄道の改修工事、送電線の設置構想などについても話し合われた。6者協議再開に向けた環境づくりが主眼とみられる。
 ロシアは最近、北朝鮮に対して最大規模の穀物5万トンの人道支援を決定。韓国を取り込む形で、北朝鮮へのエネルギー支援などを模索している。(三浦が紹介する朝日の記事)

関連記事も見てみましょう。

読売「露・韓外相、北朝鮮含む3か国共同事業推進合意」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110808-OYT1T00916.htm
 ロシアを訪問中の韓国の金星煥外交通商相は8日、ラブロフ露外相と会談し、北朝鮮を含む3か国で天然ガスパイプライン敷設と電力供給、鉄道整備の共同事業を推進していくことで合意した。

聯合ニュース「韓露外相、北朝鮮含む共同事業推進に合意」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2011/08/08/0900000000AJP20110808003900882.HTML
 ロシアを訪問中の韓国外交通商部金星煥長官は8日、ロシアのラブロフ外相と会談し、ロシア産天然ガス北朝鮮経由で韓国に供給するための大規模パイプライン計画と電力供給、鉄道整備の共同事業を推進していくことで合意した。

 どうやら日本だけが経済制裁しても自己満足で無意味そうですな。韓国もロシアの計画には乗り気であると。太陽政策ほど積極的ではないかも知れないが、韓国は北朝鮮潰しなんか考えていないと。そして中国さんは言うまでもなく北朝鮮とは経済交流してると。
 家族会、巣くう会、守る会「悔しいのう、悔しいのう、6カ国のうち、アメリカと日本以外わしらの主張を支持してないようで悔しいのう」
 もしかしたらアメリカと日本も「いいぞロシア、もっとやれ」「僕らもパイプライン計画を応援させてもらうよ!」かもしれないが(苦笑)
 三浦たちウヨが言っていた「金大中氏や盧武鉉氏と、李明博氏は違う。李氏は我々を支持してくれる」や「北朝鮮を支えてるのは中国だけ、中国に経済制裁して北朝鮮支援をやめさせよう」は間違いのようです(それともロシアや韓国まで経済制裁しますか?)。
紹介するなら「パイプライン建設の方向で合意に至った」(もちろん今後細かいことを北朝鮮も含めて詰める必要がありますし、韓国国内のウヨも騒ぐでしょうから、パイプライン建設にまで至るかは未知数ですが)とまで書いてある読売や聯合ニュースの記事を紹介すべきでしょうがそれが出来ないのは「金大中氏や盧武鉉氏と、李明博氏は違う。李氏は我々を支持してくれる」「北朝鮮を支えてるのは中国だけ、中国に経済制裁して北朝鮮支援をやめさせよう」発言が間違いだと気づかれることが嫌なんでしょうか?
三浦はせこい男だ。ネット検索で調べるだけでも分かるのにね。

ロシアが自分の国益のために朝鮮半島でも影響力を持とうとするのはある意味当然。

北朝鮮を通るパイプラインはもちろん北朝鮮の利益になるでしょうが、ロシアが「俺のいうことを聞かないならパイプラインの利用やめるからな」と圧力をかけるネタとしても使えるでしょう。そう言う意味で北朝鮮にとってこの話は「メリットだけがある話」ではないでしょう。
・それとこういうことを書くと珍右翼さんは怒るでしょうが、「お安いロシアの天然ガス」が北朝鮮・韓国経由で日本のお手手に入ること(それが難しくとも、韓国に進出している日本企業がロシアの天然ガスを使えること)は日本の国益(安い天然ガスで経済発展するぞ!オー!)になるという考えも一応可能です。ああ、気づかなくてすみません。北朝鮮云々以前に「原発大好きな珍右翼さんは天然ガスなんて大嫌い」「北方領土大好きな珍右翼さんはロシアなんか大嫌い」ですよね(毒)

【追記】
(ニュースいろいろ)

http://www.chosunonline.com/news/20110812000015
朝鮮日報北朝鮮天然ガスパイプラインの韓国接続に前向き」
 北朝鮮はロシア産天然ガスを韓国まで陸路で供給するパイプライン建設プロジェクトに前向きな姿勢を示していることが11日、分かった。
 韓国政府当局者は同日、「ロシアのラブロフ外相は8日、モスクワを訪れた金星煥外交通商部長官との会談で『パイプライン建設について、北朝鮮は非常に積極的だった。ロシアはこのプロジェクトの成功を楽観している』と話した」と伝えた。また、ロシア側は「ロシア最大のガス生産企業『ガスプロム』はこのほど北朝鮮との実務接触をした。近くもう一度会い、具体的な方策を話し合うことにした」とし、その内容を韓国側に説明した。
 韓露両国は、李明博大統領が2008年9月に初めてロシアを訪問した際、15年から毎年シベリアの天然ガス750万トンを30年間輸入するという内容の了解覚書(MOU)を締結した。ロシアから北朝鮮を通過し、韓国につながるパイプラインを建設、これにより天然ガスを調達できるようになれば、韓国が支払うべきコストは、ガスを液化し船舶で輸送するコストの30%程度に抑えられる。

http://mainichi.jp/select/world/news/20110813k0000m030030000c.html
毎日新聞『露ガス:韓国パイプライン輸入、経由の北朝鮮が前向き反応』
 韓国の金星煥外交通商相は12日の会見で、モスクワで8日に会談したロシアのラブロフ外相が、北朝鮮を経由するパイプラインを通じてロシア産ガスを韓国が輸入する計画について「北朝鮮が前向きな反応を見せている」と述べたことを明らかにした。ラブロフ外相は「ロシアと韓国、北朝鮮による今後の協力にも(明るい)展望を持っている」と話したという。
 パイプラインを使用する際は経由国(注:もちろん北朝鮮)に「通過料」を支払うが、それでも液化天然ガスLNG)として(注:タンカーで)輸入するよりも輸送コストがはるかに安い。
 金氏は計画について「北朝鮮は通過料としてかなりの額の現金収入を得ることができ、韓国としても輸入するガス価格が下がる。双方に利益となるプロジェクトだ」と期待感を示した。

 韓国も乗り気なようだし、こりゃパイプラインが出来る日も近いか?。どう見ても「北朝鮮経済制裁」と言うウヨ路線は6カ国協議の中で浮いている、行き詰まってるようにしか見えないな。3カ国(ロシア、韓国、北朝鮮)は北朝鮮を通過するパイプライン建設を目指し、中国はもちろん北朝鮮を支援してるし。実際にパイプラインが出来たら、増元なんか「ショックのあまり発狂してしまう」んじゃないか?
 まあ、私個人はパイプラインをつくれば戦争の危険が遠のいて良いと思いますが。北朝鮮がああ言うチキンゲームをしたがるのは金に詰まってるからでしょうから、少しは経済的余裕がでればああ言うことはしなくなるだろうと。また戦争をすると金かけてつくったパイプラインがぶっ壊れて使えなくなる危険があるから、南北朝鮮ともお互い戦争は避けるようになるのではないかと(希望的観測ではありますが)。もちろんお安いロシアの天然ガスは日本経済界の利益にもなるでしょうし、いいことずくめですね。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110812/t10014862221000.html
NHK「日中 北朝鮮対話の進展で一致」
 北朝鮮の核問題を巡って、外務省の杉山アジア大洋州局長は、6か国協議の議長、中国の武大偉特別代表と会談し、先月アメリカと北朝鮮が直接協議を行うなど、このところの対話の流れを進展させるため、緊密に協力していくことで一致しました。
 杉山局長は11日夜、北京市内のホテルで6か国協議の議長を務める中国の武大偉特別代表と2時間余り会談しました。会談のあと杉山局長が記者団に明らかにしたところによりますと、双方は、先月、南北の首席代表会談と米朝の直接協議が相次いで行われたことを踏まえ、このところの対話の流れをさらに進展させるため、緊密に協力していくことで一致したということです。ただ、杉山局長は「まさに交渉がもう1回始まるかもしれないところだと思うので、やり取りは申し上げないほうがよい」と述べ、今後の具体的な対応などについては、触れませんでした。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110811/t10014843031000.html
NHK「米韓“今後も北朝鮮と協議”」
 北朝鮮の核問題を巡ってアメリカと韓国の政府高官が会談し、ウランの濃縮に関して今のところ北朝鮮の姿勢に変化はないものの、今後も北朝鮮側から話し合いの要請があれば応じる方針で一致しました。
 アメリ国務省のバーンズ副長官と韓国大統領府のチョン・ヨンウ外交安保首席秘書官が、10日、ワシントンで会談し、北朝鮮の核問題を巡る今後の対応について話し合いました。会談の中で、アメリカ側は、大きな焦点となっている北朝鮮のウラン濃縮について、先月行われた米朝協議でも北朝鮮側が「発電が目的だ」として問題視される理由はないなどと従来からの姿勢を変えなかったと説明しました。そのうえで、米韓両国は、今後、北朝鮮から両国とそれぞれ再び協議したいという要請があった場合は、これに応じ、6か国協議の再開を目指して北朝鮮との話し合いを続けていくという方針で一致したということです。米韓両国としては、核問題を巡って北朝鮮と粘り強く対話する意向を確認した形となりましたが、6か国協議を再開するには、まず北朝鮮が、ウラン濃縮の停止など非核化に向けた具体的な行動を取ることが必要だとしており、今後、どこまで進展がみられるかは不透明です。

 「中国と日本で協力しよう」も「対話が大事」も当然のことでしょうが、「アンチ中国」「アンチ対話」の三浦たちは不愉快で仕方がないでしょうね(苦笑)。

日本外務省は、何らかの進展を拉致問題などで見せるためには、北朝鮮に対しても一定の「実利」を与えるような交渉をするしかない、「制裁」一辺倒ではだめで、かつ独裁体制はそう簡単に倒れるわけではないのだから、相手方を一応交渉相手として認め、実際に交渉で核や拉致の結果を出すには、原則論*24だけではできないというのが本音ではないかと聞いたことがあります。

 まあ、日本政府がそう考えたとしてもおかしくはないでしょう。たぶんロシア、韓国のパイプライン計画も「天然ガスの利益」オンリーではなく、そういう実利を与えて北朝鮮をうまく交渉の場に引っ張り出そうというのもあるでしょう。
 ミャンマー軍事独裁(アウン・サン・スーチー氏がノーベル平和賞を受賞してからもう何年もたっています)とかそう簡単に倒れない独裁体制は世の中に山ほどあります。
 「独裁を倒すこと」が「核・ミサイル問題」「拉致問題」などより優先するのならともかく、そうでないなら「制裁」一辺倒なんて話になりません。
 また制裁をやる場合も、周辺諸国北朝鮮を経済支援したら無意味ですから、「周辺諸国の協力」が必要であり、にも関わらず珍右翼のように「竹島問題」「北方領土問題」「尖閣諸島問題」など、周辺諸国(韓国、ロシア、中国)との領土問題を挑発行為で必要以上にこじらせるというのは正気の沙汰ではありません。

私は逆に、6者協議において日本が結果を出せないのは、「不満ならこの協議をボイコットする」という姿勢を示さないからではないかと思えてなりません。

 何を根拠にそういう無責任なことを言うのか?。成果があるなら「そういう強硬論をとること」に私個人は反対はしません。
 しかし「じゃあボイコットしろよ、日本なんか無視して話をするから」で5者協議になる危険性はゼロではないでしょうし、そこまでいかなくても日本が孤立してしまう危険性は否定できないでしょう。
 三浦がそう言う危険な方策を平然と主張するのは内心は「6者協議がぽしゃっても構わない」「北朝鮮独裁打倒こそが全てに優先する」と考えているからでしょう。
 しかし、そう言う立場は日本政府は取ってないし、日本人の多くもそう言う立場ではないし、ましてや他の5カ国はそんな立場ではないわけです。6者協議が仮にぽしゃっても日本無視で話が進むだけで「北朝鮮打倒」なんてないでしょう。

ソ連時代の一党独裁とは違いますが、ロシアはやはり強権国家です。中国と北朝鮮は、姿勢は違っても、基本的に独裁政権であり、拉致問題や人権問題になんら関心はありません*25。そしてアメリカや韓国は、思想的には自由と民主主義の国ですが、中国経済に深くかかわっており、中国に全面的に逆らってまで日本の味方になってくれるかどうかは疑問です。

 ロシアや中国は強権国家だなんて話は関係ないでしょう。彼らは自国の国益を中心に話を考えているだけです(アメリカや韓国ももちろんそうです)。
 「アメリカや韓国は中国ともめたくないから」(日本だって中国進出企業のことを考えたらもめられる状況にはないのですが)云々と三浦は言っておりそう言う要素もあるでしょうが、基本的には「核・ミサイル問題の解決が彼らにとって一番大事」だからでしょう。 極端な話、中国経済の魅力がなくても、三浦のような強硬論を米韓両国は採らないでしょう。

少なくとも、現米韓政府に関してはそう思われます。

 ブッシュネオコンよりは左寄りと思われるオバマ政権の米国はともかく、韓国の李政権は右派ですから、李政権が強硬策をとらないと言うことは、韓国の政権が強硬策をとることは今後まずないでしょう。
 李政権より右と言ったら、日本の「たちあがれ」だの、下手したら「新風」だのに該当しますから政権獲得はとうてい無理でしょうし。

6者協議という、根本的には核武装した独裁国中国の掌で行われる協議で真の解決など拉致も核もあるはずはないのです。

 「議長国が中国」だからって「中国の掌で行われる協議」ってのは言い過ぎでしょう。だったらどこが議長国だったらいいんですか?。日本やアメリカなんてのは北朝鮮が飲まないでしょうし、当事者国(南北朝鮮)が議長国というのはおかしいでしょうし、ロシアですか?
 いずれにせよ、今更「6者協議なんて無意味だ」と叫ぶとは三浦は全く何を考えているんでしょうか(呆)。

「勇気ある孤立」が逆に状況を切り開くかもしれない可能性も、決して政治の場では捨ててはいけないはずです。

 「勇気ある孤立」とやらの結果、日本抜きで「北朝鮮問題」が決着してしまったらどうする気なんでしょうか?。
 「勇気ある孤立」と言われたもの(例:日本の国際連盟脱退)が過去に悲劇を招いた歴史を三浦は知らないんでしょうか?

もし6者協議の場で、日本政府が「北朝鮮を逃げて中国に出た脱北者200人がいま日本で生活していますよ。韓国には2万人ですか。アメリカにもいますね。その人たちも別の北朝鮮代表団としてこの場に呼べるといいですね」くらいのことを言えたら大したものなのですが

 現実問題として呼べるわけがないし、そう言う挑発行為を北朝鮮に対して行って何か意味があるんでしょうか?。ガキじゃないんだから「自分の正義感が満足した」とか「北朝鮮に嫌みが言えて良かった」とかそういうくだらないことはやめてほしいですね(毒)


石光真清「城下の人」(下)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=438

ロシア革命が二十世紀の大事件であったことは疑いをいれない。しかし、今日の私たちの眼から明らかなことは、かの革命は偉大な理想主義に始まりながら、残酷極まりない独裁と粛清、そして収容所国家による弾圧による痛ましい惨禍をもたらした歴史の悲劇だったと判断せざるを得ないだろう

 まあ、一理はあるが少なくとも三浦のような「戦前日本の悪を素直に認められない」珍右翼が言っていいセリフじゃないな。
 「今日の私たちの目から」は「戦前日本に多くの過ちがあったこと」は明らかなのに三浦たちはそれを認めないのだからね。
 また、一方で、ロシア革命には例えば「世界の民族独立運動を励ました」などといった一面もあるわけだ(アジア諸国が独立したという結果論で太平洋戦争を正当化しようとするなら「ロシア革命」で同様の正当化がなされても、少なくとも三浦のような珍右翼には文句は言えない)

日本は冷戦終結後の二一世紀、外交面で国益をもっと現実的に追求しなければならないという議論がある。原則的に私はそれに賛成だが、同時に必要なのは石光真清のような精神である。

国益をもっと現実的に追求しなければならない」って三浦の言いたいことが意味不明。何が国益かや、どう国益を追求するのかという議論はあるが、国益を追求しない外交なんて古今東西、どこの国にもないと思うが。だいたい日本外交って「国益」を犠牲にして「国際社会」のために貢献する*26ほど理想主義的だったか?

国家のために、国益のために生きることが、そのまま名も無き民衆の心と、そして広く世界の平和につながるような精神こそが、これからの日本には必要なのではないだろうか。

 「北朝鮮食糧支援」に反対する外道の三浦がそんな事を言っても全く説得力がないな(毒)


石光真清「城下の人」(中)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=436

装備、国力で遥かに勝るロシア軍を破った日露戦争における日本軍

局地戦での勝利にすぎないけどな。また「ロシアが革命前夜とでも言うべき状況にあったこと」「日本を英米がバックアップしていたこと(日本の政治工作の成果でもあるが)」にも触れよう。日本の軍事力で大勝利とか未だに言うのは問題がありすぎだ。
「日本の軍事力で大勝利」じゃないから、ロシアめがけて進軍とかしない(戦場は全てロシア国外)わけだし、アメリカの仲介で講和するわけだし、講和で賠償金が取れないわけだ。

日露戦争は日本にとって名誉ある「国民戦争」

外国での侵略戦争(朝鮮をどちらの縄張りにするかが戦争の主目的)が名誉かよ。これだから珍右翼は困る。

この国民意識(真の意味でのナショナリズム)は、敵国のロシアに対しての礼節としても現れている。

この時期の日本人はまだ「大国意識が未熟」だっただけだろう。大国意識が強まると差別意識も強まっていく。
またこの時期も「旅順虐殺事件」(日清戦争時)のような事件が起こっており、まるきり日本が人道主義だったわけでは全くない。

「鬼畜米英」というスローガンと、「卑怯なジャップ*27」という悪罵がぶつかり合った大東亜戦争

また「大東亜戦争」かよ。これだから珍右翼は。
それはともかく太平洋戦争時に悪罵が目立ったのはいわゆる「総力戦」ということが大きいのではないかと思う。総力戦では国民の一致団結の必要性は強まるし、そのために一番てっとり早い手段は「敵を悪魔化すること」だろう。

旅順攻略も奉天大会戦も、戦場の兵士にとっては作戦の全貌など見えるはずも無く、果たして勝利したのか否かさえ分からないまま、ただ砲弾と銃剣の中を戦い続けるだけである。

他のことならまだしも戦争はそれじゃダメだろ。大体そういうやり方が後の「参謀とか上層部しか作戦の全貌が見えず、末端は犬死に」の太平洋戦争の諸悲劇を生んだのではないのか?

国民全てが「百姓の子」も武士の子も皆近代国家の国民として平等の権利を持ち

揚げ足取りすれば、武士の子には「華族(大名の子ども)」もいるんだから明らかに平等じゃないだろ(毒)。

国難においては義務を果たす

国難って日清戦争日露戦争もどちらも「朝鮮をどちらの縄張りにするか」という戦争であって自衛戦争ではないから避ければ避けられたんだが。まったく三浦のような珍右翼は困りものだな。

日清、日露の二つの戦争における日本民族として初めての「国民戦争」*28体験こそが、明治近代国民国家の誕生を完成*29させたのである(おそらくこの体験は自由民権運動よりも遥かに大きな影響を国民に与えている)。

自由民権より大きな影響を与えたかどうかは知らないが、大きな影響があったことは確かだろう。ただ「太平洋戦争の悲劇」を考えるとそれが良かったのかどうか(もちろん日清・日露が単純に太平洋戦争に繋がってるわけではないが)。
珍右翼の三浦は良かったこととしたいようだが。

それは「この時代のためなら慶んで死ぬ」という感動の中での死であったとは言え、余りにも大量の国民的犠牲を伴うものでもあった。

皆が皆喜んで死んだわけではないし、喜んで死ねばその死が当然のように正当化できるわけでもないだろうに。これだから珍右翼は。

国家民族存亡のためには、かっての封建時代と異なり、全ての国民は惨状に耐えなければならない可能性があるのが近代という時代なのだ。

当時の日本はそうだったかも知れないが、それは「日本がそう言う道を選んだ」だけであって近代だからじゃないだろ。そして今そんな国民無視は許されん。

私達は「この時代のためなら俺は慶んで死ぬ。」と言い切れるような時代を再び作り出すことが出来るだろうか。

そんな物騒な時代はいらねえよ。自分は死ぬ気もない癖に他人の命を何だと思ってるんだ。

多くの戦死者への忘恩という、近代の恩恵を受けていながら、近代国家建設のために最も苛酷な運命を耐えた人々への最も深い罪から免れているのだろうか。

「忘恩」って要するに何をどうしろと?。珍右翼として「首相は靖国参拝しろ」とでも言いたいならはっきりそう言え。


石光真清「城下の人*30」(上)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=434

神風連や石光評価にも突っ込みたいがその能力がないのでスルー。

明治という時代を知るための最良の記録とは何か

普通の人間は三浦と違って、まず「明治史の通史」を読むことをすすめると思う。ある特定個人の人生やその個人が関わった特定の事象について知るならまだしも、石光に限らず、特定個人の記録だけで特定の時代(明治とか)を知るというのは無理がありすぎだ。

私はこの四部作を読み返すたびに、これ程の「近代人」を生んだ明治という時代は、現代よりも遥かに精神的に進んでいたのではないかと思ってしまうことがある。

 仮に石光が三浦の言うように立派だとしても、そんなわけねえだろ。ブクマもつけたが奥武則「露探」でも読めと言いたい。あるいは「坊ちゃん」(夏目漱石)に「ちゃんちゃん」というモロ差別用語が出てくるのを三浦はどう思うのか?

「露探」
Amazonの説明
 日露戦争当時、敵国ロシアの工作員=「露探」とレッテルを貼られた人々がいた。ひとたび「露探」と名指しされたら、どれほど弁解しても疑いを晴らすことは難しく、議員辞職に追い込まれたり*31、スパイ容疑で逮捕されたり、場合によっては殺害されたこと*32すらある。そこには、メディアも大きな「役割」を果たしていた―。当時の新聞などから「露探」の全体像を明らかにし、「非国民」が作られていく過程をたどる。

「「露探」とレッテルを貼られた人々がいた」
 副題「日露戦争期のメディアと国民意識」でわかるようにこの本は「露探騒動」という差別事件を扱ったものである。したがって本物のロシアスパイは登場しないし、ロシアの対日情報工作についての記述もない。
 本屋で立ち読みして買おうか、迷ったが、あまりにも「醜悪な記述内容(著者の文章が下手という意味ではなく、紹介される差別事件が日本人として正視に耐えない)」に買う勇気がでなかった。大体「露探」扱いは「ロシアに行ったことがある」だの「大学でロシア語を勉強していた」だののレベルだから「在特会」といい勝負だ。それで最悪の場合、明治時代のバカウヨに「売国奴として殺された」あげく、当時のイエロージャーナリズムに「露探だから仕方がない」とか書かれるのだからたまったものではない。


「メディアも大きな役割を果たしていた」
 産経の「対馬が危ない」のような酷いデマ記事を当時の新聞(朝日とか読売とか)が書いてたという話。俺はこの本を立ち読みしたことがある。うろ覚えだが、著者の紹介が事実なら、正直「対馬が危ない」がかわいく思えるくらいの酷さだった。

*1:この説に寄れば警告は送りたいが全面対決もしたくないので北朝鮮は「捏造」主張するということだろう

*2:と言って恐らく一部ウヨは与党候補への支持を訴えるわけですね。

*3:泡沫候補ですら北朝鮮シンパなどいるか疑問だ。むしろあり得るのは極右が「A候補は北朝鮮シンパ」とレッテル貼り、ネガキャンに悪用することだろう。

*4:三浦的には「金大中氏や盧武鉉氏の流れを汲む最大野党・民主党=対話派=左派=北朝鮮シンパ」なのだろうが。要するに三浦たちにとって「シンパ」と「対話派」に違いなどない

*5:日本を含む周辺諸国だって「脱北者の大量受け入れ」はいやだろ。

*6:米国を見れば分かるようにそもそも国が民主的かどうかと、問題を軍事力で解決したがるかどうかは直結してないのだが?

*7:そもそもNPT違反行為でありできるわけがないが

*8:北朝鮮叩きネタばかりでなくたまには「B級ほのぼのニュース(街ネタや芸能、スポーツなど)」なども紹介してください。期待してませんが

*9:予想自体はかなり客観的なものに出来るだろう

*10:そもそも中国の改革開放だって始まった当初(1970年代後半)は珍右翼界隈からは失敗すると言われていたと思うのだがね

*11:中国は現時点ではかなり経済的に勝利してるようですが?

*12:たとえばフィリピンやインドネシアとかは経済的に成功してるって言えるんですかね?。韓国とか自分に都合の良い国だけ出すなよ。

*13:経済的な成功と民主化には直接のつながりはないが?。大体ソ連一党独裁崩壊が敗北なら、台湾や韓国の軍事独裁崩壊も敗北じゃねえの?。ソ連の時は「権力の敗北」をネタに敗北呼ばわり、韓国や台湾は「民衆の民主化勝利」をネタに勝利って無茶苦茶だな

*14:繰り返しになるが、中国は現時点においては成功してるだろ?

*15:揚げ足取りすると山田の勤務校(大阪経済大学)も、李の勤務校(関西大学)も私学なので「教員」であっても「教官」ではあり得ない。また今、国立大学は独法化されているのでこれまた今は「教官」ではあり得ない。要するに現在「大学教官」なるものはおそらく存在しない

*16:お前らの理屈だと中央大学は、従軍慰安婦問題で「自らの大学の教職にあるもの(吉見義明氏)」を侮辱したお前らのダチ公・荒木和博や西岡力を全力で非難しないといけない事になるな(毒)。まあ珍右翼が侮辱する学者さんは笠原十九司さん(都留文科大学教授、南京事件研究)とか他にも山ほどいるが。

*17:古代ローマの英雄たち」は三浦がつけたエントリタイトルにすぎず「ルビコン」の副題ではないので注意。副題は「共和政ローマ崩壊への物語」。

*18:後の一人はレピドゥス

*19:カエサル暗殺派の一人。マケドニアを拠点に、アントニウスと対抗したが敗北し自決

*20:いや中国だって、北朝鮮があんまり無茶なことをやったらかばいきれないし、それは北朝鮮も理解してるだろ?

*21:ロイヤルファミリーにカギ括弧をつけないところがさすが反北朝鮮珍右翼。それにアレをロイヤルファミリー呼ばわりすることはかえってモノホンのロイヤルファミリー(日本を含む世界各国の王室)に失礼じゃね?

*22:詐欺能力以前に私はいわゆる話し下手、説明下手、コミュニケーション力(会話能力、意思疎通能力)不足だが

*23:三浦のような珍右翼は北朝鮮を国扱いしたくないようで「6カ国協議」より「6者協議」という言葉を愛用している

*24:原則論と言うより強硬論といった方が妥当だと思う

*25:中国が拉致問題に関心がないのは当事者じゃないからであって独裁政権だからじゃないでしょう

*26:ただそう言う場合、短期的な利益にならないだけで長期的には国益にもかなってる場合がほとんどだと思うが。たとえば目先の利益でアパルトヘイト時代の南アフリカとつきあって国際社会から非難されるくらいなら一緒に経済制裁すべきじゃないかとかね

*27:事情はどうあれ真珠湾攻撃は結果的に宣戦布告無し攻撃になったのであながち「卑怯者」呼ばわりは「鬼畜米英」と違い全くの嘘とは言えない

*28:なお、規模はともかく対外軍事行動ならこれより前に朝鮮とか台湾で「台湾出兵」や「金玉均のクーデター支援」などをやっている。国内戦争では士族反乱鎮圧がある

*29:誕生を「完成」ってどういう意味だ?

*30:ただし「城下の人」は三浦が紹介する四部作とやらの第一部の書名に過ぎない

*31:秋山定輔のこと

*32:さすがに「スパイ罪で死刑」ではなくバカウヨのテロによる暗殺だが