「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年3月12日分)

黒坂真
 私はミャンマーやタイの内情についてあまり知りません。

 「黒坂て、独裁云々で批判するのってほとんど中国、北朝鮮限定だよね。例えばタイやミャンマーの軍政とか非難しないよね。あんた、ただの反共だろ?」「あんたらウヨって本当に右の独裁には甘いよな」と言う突っ込みに対する返答がこれです。すごいですね。日本マスコミの報道だけでも「ミャンマーやタイの軍政が民衆相手に無茶苦茶やってること」は明白でしょうに。
 ミャンマーの軍政なんか

国連事務総長、ミャンマーを非難「国際社会は団結を」:朝日新聞デジタル
 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍への抗議デモで多数の死者が出たことについて、国連のグテーレス*1事務総長は2月28日、報道官を通じ、「ミャンマーにおける暴力的な弾圧を強く非難する。死者、重傷者が増えていることに深い憂慮を抱いている」とする声明を発表した。
 欧州連合EU)の外相にあたるボレル*2外交安全保障上級代表も28日、「武装しているわけでもない市民を銃撃する治安部隊は、国際法を露骨に無視しており、その責任を問われなければならない」と厳しく批判し、ミャンマー国軍当局に対し、「武力行使を即座にやめ、表現の自由、集会の自由を守らねばならない」と訴える声明を出した。

ASEAN、異例のミャンマー批判相次ぐ 武力行使「弁解の余地はない」 - 産経ニュース
 会議の演説でシンガポールのバラクリシュナン外相は、ミャンマー治安部隊による民間人に対する武力行使を「弁解の余地はない」と非難。フィリピンのロクシン外相は「われわれの要求は、クーデター発生以前の状態に戻ることだ。まずスー・チー氏らの即時解放が必要だ」と述べた。インドネシアのルトノ外相も同様の要求を行った。

ということで各方面から非難声明が出てるのに。
 黒坂らウヨが「朴正熙独裁や蒋介石独裁、ピノチェト独裁」に甘かったのも「それらの国の内情を知らないから」なのか(呆)。常人にはなかなか真似できない醜態です。
 id:noharraの「前川元次官の朝鮮学校評価に興味ない」「三浦小太郎の政治活動に興味ない」とか、id:Mukkeの「I濱Y子先生の政治認識に興味ない」と同レベルの酷さです。
 一方で「ウイグル統治の実態はよく分からない(ので評価保留)」というと「中国に甘い」云々と黒坂は悪口雑言するわけですから恐れ入ります。まあ、Mukkeやnoharraも自分の都合の悪いこと(三浦やI濱の問題のある言動)には「興味ない」「答える必要を認めない」を連発したくせに、こっちが「そんなこと(Mukkeが期待するチベット問題での中国非難や、noharraが期待する核ミサイル問題での北朝鮮非難)には俺はあまり興味ないから、あまり記事にしない*3」「オウム麻原から一億もらったダライはクズだなあ、とか、三浦小太郎が宣伝する特定失踪者なんて明らかにデマじゃんとか、つくる会理事(デマ屋)の三浦が北朝鮮を『嘘ばかり』と非難するなんて片腹痛いわ、とか書かれるのがそんなに嫌なの?。だから必死に中国、北朝鮮シンパのレッテルを俺に貼ろうとするの?」と書くと「中国、北朝鮮非難から逃げてる」と反論(?)するご都合主義のクズでしたが。しかし「I濱批判や三浦批判から詭弁で逃げる、Mukkeさんやnoharraさんって黒坂並にデタラメでクズですね」というと「あんなんと一緒にするな!」と怒り出すのか?
 なお、ウヨの中でも黒坂と違い「ミャンマーのバックには中国ガー」ということでミャンマー軍政を激しく非難するウヨもいることを指摘しておきます。

黒坂真リツイート
 中村正男さん。1970年代には、日本ではソ連や中国、北朝鮮の凄惨な史実があまり知られていなかった*4日本共産党社会主義国では資本主義的搾取が廃止されているので医療や教育が無料になっていると宣伝。日本革命、日本のソ連化を目指してきた日本共産党は、徐々に支援者を減らす事になりました。当然。

1)現在も日本共産党が国会に議席保有すること
2)日本共産党よりも右寄りの政党である「民社党」「新自由クラブ」「新党さきがけ」「みんなの党」「次世代の党」などが「自民や立民(あるいは立民の前身である民主党など)などに吸収される形」で現在消滅していること
3)日本共産党が「ソ連チェコ侵攻批判(1968年)、アフガン侵攻批判(1979年)」「中国の文革批判(1960~1970年代)」「北朝鮮ラングーン事件批判(1983年)、大韓機爆破批判(1988年)」など既存共産国への批判を次第に強めていったこと
などを考えれば話は「黒坂が言うほど」そこまで単純ではありません。
 つうか「極右政党・次世代の党」の惨めな惨敗ぶりを考えれば「黒坂のようなウヨ」の方こそ「共産党以上に支持者が少ない」のは明白であるのに、よくもここまででかい口がたたけるもんです。安倍以降の自民が「異常な極右政党となってること」は事実ですが、それは「日本人が安倍のような極右に甘い」とはいえても「積極支持してる」とはとてもいえません。自民支持層の主たる支持理由は「自民が長く政権与党であること(自民による支持層への利益誘導、配分)」であってだからこそ「そうしたアドバンテージが無かった」次世代の党は惨敗した。

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。中国共産党の理屈では、沖縄は元来中国の領土です。琉球王国が明朝*5朝貢*6していたから。

 完全無視してるとは言え吉岡氏も良くツイッターブロックしないもんです。俺ならとっくの昔にブロックしていますがそれはさておき。
 デマ屋の黒坂には「やれやれ」ですね。勿論中国政府は「沖縄の領有権」など主張してません。「主張の是非」はともかく、主張されてるのは沖縄の一部にすぎない「尖閣の領有権」にすぎない。「中国は沖縄の領有権を主張している」などというのは「韓国は(竹島だけでなく)竹島周辺の島(例:隠岐諸島)の領有権も主張している」「ロシアは(北方領土だけで無く)北海道の領有権も主張している」レベルのデマです。
 そして、その領有権主張も「朝貢云々」などという話ではない。
 「尖閣は台湾の一部であり、日清戦争での敗北によって台湾と共に日本に奪われた」「1945年の日本敗戦後に、台湾が日本から中国に返還されたときに尖閣も一緒に戻ってきた」という論理です(そうした論理の是非はひとまずおきます。ここでは「黒坂の主張が全くのデマであること」を指摘しています)。
 しかも「台湾(中華民国)も尖閣の領有権を主張している」わけです。黒坂の理屈ならば「台湾も沖縄領有権を主張している」のか。
 中国の尖閣領有権主張を真面目に批判したいなら「中国は沖縄本土の領有権まで主張している」などという明らかなデマは「有害無益」ですがそうした常識はキチガイの黒坂には通用しません。

*1:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官などを経て国連事務総長

*2:スペイン環境相、外相などを経てEU外交安全保障上級代表

*3:別に「都合の悪いこと」には「興味ない」を連発する彼らへの皮肉、当てこすりでは無く実際にあまり興味はありません。

*4:中国や北朝鮮はともかく、ソ連については1970年代時点で充分「スターリン粛清」という「凄惨な史実」は知られてたでしょうよ。

*5:せめて「清朝」と言ったらどうなのか。まあ、中国は朝貢を理由とした領有権主張など沖縄に限らずしていませんが。

*6:朝貢はそもそも「領有権」とイコールではありませんし、この黒坂の珍理論なら中国は沖縄どころか「日本本土の領有権を主張してもおかしくない」でしょう。室町幕府は明朝に朝貢していた(いわゆる日明貿易勘合貿易)し、江戸時代の出島での日中貿易(当時は清朝)も朝貢形式による貿易だからです。