「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/23分:荒木和博の巻)

3月4日に豊岡市弁天浜で秋田美輪さん現場ライブ【調査会NEWS3402】(R03.2.23): 荒木和博BLOG

 19日の佐渡での大澤孝司さん失踪現場からのライブでは新たな事実も明らかになりました。今まとめているところですが、佐渡というのは北朝鮮にとってひょっとしたら戦略的拠点の一つだったのかも知れません*1
 佐渡の現場は何度も行っていますが、やはり「現場百回」、来てみる度に様々なことが分かります。

 大澤氏は「特定失踪者」であり、そもそも政府認定拉致ではない。荒木の言う「新しい事実」とやらも「大澤氏を政府に拉致認定させることが出来る証拠」「大澤氏の現在の所在が分かる証拠」などでは恐らく全くないでしょう。
 それは「こういう新事実がありました!」と荒木が今すぐ言えず「今まとめてるところ」などとお茶を濁してることで明白です。
 当然ながら「失踪当時の大澤氏の生活状況」など今更分かったところで、それは「大澤氏の失踪が北朝鮮拉致かどうか」「大澤氏が今どこに居るのか」など「大澤氏の発見」に役立つ情報では全くなく無意味な話です。
 そもそも大澤氏が失踪(1974年失踪)してから40年以上も経ってから、佐渡訪問したところで、失踪の理由が何かなどが分かることはありえませんが。
 これは何も拉致に限った話では無く「三億円事件」(1968年)、「国松警察庁長官狙撃事件」(1995年)などといった未解決事件でも同じですが。三億円強奪現場や国松氏狙撃現場に「何年も経ってから行ったところで」犯人逮捕などにつながる新事実なんかわかるわけがない。

 次回は秋田美輪さんのバッグと靴があった兵庫県豊岡市竹野町の弁天浜でライブを行います。特定失踪者家族会副会長で秋田美輪さんのお姉さん、吉見美保さんも参加されます。ぜひご覧下さい。

 まあ、これまた「秋田氏を政府に拉致認定させることが出来る証拠」「秋田氏の現在の所在が分かる証拠」などは見つからないでしょう。
 そもそも「バッグと靴があったこと」は「彼女がそこに立ち寄ったこと」を推測させてもそれ以上の物ではありません。彼女が「そこで拉致された」と言う話ではない。まあ、仮に「そこで拉致」だとしても今更新事実など分かるわけもないですが。
 お姉さんとやらもよくこんな馬鹿げた茶番劇に参加できるもんです。


北朝鮮・中国と女性の人権: 荒木和博BLOG
 荒木のやってる「予備役ブルーリボンの会」「特定失踪者問題調査会」の「建前上の目的」は「拉致被害者の帰国」です。
 決して「北朝鮮・中国の女性の人権の改善」なんて目的で運動は行われてない。
 にもかかわらずこんなことを言い出すのだから心底呆れます。
 しかも荒木が何を言い出すのかと言えば「森*2東京五輪組織委員会会長(当時。後に辞任)の女性差別発言より、ウイグルの強制不妊疑惑ガー、脱北者女性の強制管理売春問題ガー」ですからね。「森をかばうために詭弁弄してんじゃねえぞ、手前」「大体そんなことは拉致被害者の帰国と関係ないだろ!」と心底呆れます。

【参考:脱北者女性の強制管理売春】

9歳少女まで……北朝鮮の女性数千人が中国で性奴隷に=英団体報告 - BBCニュース
 中国で性労働者として強制的に働かされている北朝鮮の女性は数千人規模に上り、中には9歳の少女もいる――。イギリスの人権団体が20日、こうした調査報告書を公表した。

【参考:ウイグルの強制不妊疑惑】

新疆で不妊手術急増 ウイグル族迫害の一端か―中国:時事ドットコム2021年02月05日
 中国の新疆ウイグル自治区で、女性の卵管や男性の輸精管を縛る不妊手術が急増していることが、中国政府の公式統計で明らかになった。2016年に「一人っ子政策」が廃止され全国の手術件数が減少する中、伸びは突出しており、米国が「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定したウイグル族少数民族に対する中国当局の迫害の一端を示している可能性がある。

米国務省が再び新疆のイメージを毀損 外交部「虚偽情報の出所はほぼ同じ」--人民網日本語版--人民日報2021年02月05日
 中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は4日の定例記者会見で、「最近、新疆と中国に対する虚偽情報やイメージを毀損する主張が余りにも多く聞かれる。こうした虚偽情報の背後には、同じ名前が常連のように登場していることに気づくだろう」と指摘。
 汪報道官は「例えばBBCだ」として、1枚の写真を取り出し、「BBCは2020年7月17日の記事で、Zumrat Dawutという名のウイグル族の女へのインタビューを掲載した。この女性はいわゆる証言をあれこれと口にしたが、事実は、彼女が多くの嘘をでっち上げたというものだった」とした。
 汪報道官は、「Zumrat Dawutは以前『再教育キャンプ』に監禁されたと言っていたが、実際には職業訓練センターで訓練を受けたことはない。彼女は子宮摘出による不妊手術を強制されたと言ったが、実際には2013年3月にウルムチ市内の産婦人科病院で第3子を出産した際、分娩同意書に署名して帝王切開と卵管結紮に同意しており、その後病院で帝王切開と卵管結紮手術を行った。不妊手術をさせられたのでは全くないし、ましてや子宮を摘出されたのではない。彼女はまた、高齢の父親が新疆当局に数回拘束され、取り調べられ、少し前に死因不明のまま死んだと主張している。だが実際には、彼女の父親はずっと子供たちと普通に生活し、取り調べられたり拘束されたりしたことはなく、2019年10月12日に心臓病で死亡した。こうした状況は彼女の3番目と5番目の兄がきちんと説明している。このZumrat Dawutという者は、すでに反中勢力による新疆をめぐる非難と意図的誇張のための演技者であり、道具となっている」とした。

【参考終わり】


裁判長もブルーリボンを: 荒木和博BLOG
 まあ馬鹿馬鹿しいですね。裁判官がそんなリボンを付けることと拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。拉致の風化に焦ってる荒木らしいですがこんな馬鹿なことを言えば、世間の反感や批判によって余計拉致が風化するだけでしょう。


拉致問題対策本部について(2月23日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月23日火曜日、天皇誕生日のショートメッセージ(Vol.327)。拉致問題対策本部のなりたちと現状についてお話ししました。総理を本部長とする拉致問題対策本部と対策本部事務局のギャップは意外と知られていないと思います。

 9分程度の動画です。拉致問題対策本部ですが「是非はともかく」、荒木も動画で言うように事実上「帰国拉致被害者5人の生活支援&啓発事業(拉致関係のイベント実施など)」しかやってないので「拉致被害者の帰国」と言う意味では何一つ役立ってない組織です。基本的には「外交交渉」でしか拉致被害者は帰国させられないし、それをやるのは拉致対策本部では無く、外務省の訳です。
 そして荒木ら救う会と「救う会言いなりの家族会」が外交交渉を事実上否定しているのだからいつまで経っても拉致なんか解決しません。
 まあ、俺みたいな人間にとっては拉致が解決しなくても一向に構わないんですが。何せ拉致被害者は俺の身内(家族、知人、友人、恋人など)じゃありませんのでね。
 俺も「身内でもない赤の他人」を「同じ日本人だから」というだけで「熱心に思えるほどのお人好し」じゃありません。特に拉致被害者家族会の連中は「日本国民は私たち拉致被害者家族のことを最優先に考えて当然だ」という勘違いが酷くて謙虚さのかけらもありませんからね。あんな「思い上がった人間のくず共=家族会連中」に同情できるほど俺は人間は出来ていません。むしろ家族会連中には「思い上がってんじゃねえよ!」「まずは蓮池透氏と田中均氏に謝罪しろ!」という「軽蔑」「憎悪」「憤怒」といった「負の感情」しかありません。
 それにしても荒木が「拉致解決のためにしおかぜ放送で『北朝鮮国内の誰でも良いから拉致被害者帰国に動いて欲しい』と訴えている」と動画内で語ったのには心底呆れますね。
 そんなもん、「誰でも良い」て金正恩政権以外にそれができるものがどこにいるのか。
 「戦国時代日本(織田信長の支配が及ばない地域として東北の伊達政宗、九州の島津氏など)」や「内戦状態のシリア」などじゃあるまいし、「地方の独立権力が金正恩政権を無視して勝手に動ける」なんて国家状況には北朝鮮は無いわけです。
 そして「金正恩政権に返して欲しい」ならそんな放送をするのでは無く、外務省がきちんと外交交渉すべき話です。荒木も完全に拉致解決の展望を「舌先三寸」ですら語れなくなってるわけです。

*1:ろくな根拠もないのに「戦略的拠点の一つだったのかも知れません」などと言ったところで「拉致被害者の帰国」という意味では何の意味もありません。そもそも荒木の言う「戦略的拠点」とやらの意味もさっぱり分かりませんが。

*2:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相