「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年12/16分:巣くう会集会報告の巻)

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.12.16) 膠着状況が続 く朝鮮半島情勢のもとで拉致被害者救出を考える国際セミナー1

 櫻井よしこ(総合司会)

 国家基本問題研究所理事長、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表というプロ右翼のよしこが司会という時点でげんなりします。

古屋圭司*1拉致議連会長、元拉致問題担当大臣衆議院議員
 私たち拉致議連自民党拉致対策本部長の山谷えり子さん*2塚田一郎さん*3たちと米上院、下院に何度も行って、デヴィッド・スネドン氏の決議がなされるまでになりました。

 小泉訪朝後に中国雲南省で失踪し、米国政府も北朝鮮拉致だとは認定してないスネ夫(スネドン)が北朝鮮拉致の可能性はほとんどないと思いますがそれはさておき。
 「スネ夫のことなんか、日本人拉致解決と何の関係があるのか」つう話です。

菅義偉拉致問題担当大臣内閣官房長官衆議院議員
 8月のG8*4主催のサミット、9月のアセアン三大首脳会議*5、そしてフランシスコ・ローマ教皇との会談においても安倍総理から各首脳に対して、拉致問題の早期解決に向けて理解と支持、協力を呼び掛けてきています。

 中国、ロシア、韓国ならともかくそれ以外の国に働きかけてもほとんど意味は無いでしょう。

 タイ人拉致被害者アノーチャー・パンチョイさんの甥のバンジョン・パンチョイさんがタイから駆け付けてくださいました。ご挨拶をお願いいたします(拍手)。通訳は海老原智治さんにお願い致します。

 おいおいですね。「お前ら、救う会、家族会は外人をこんな所に引っ張り出して、最後まで責任とる気あるんだろうな?」ですね。
 正直「外人に冷たい」「日本人だけがそんなに大事か」などという方も居るでしょうが俺は「日本人拉致以外のことにまで手を広げること」には否定的です。そんなことをすれば日本人拉致解決が遅れる恐れがある。
 「タイ人のことまで日本で面倒見きれないから。タイ政府になんとかしてもらえよ。タイ政府が動かないのなら悪いけど諦めろ」つう話ですね。俺はそう言う「身内(この場合、日本人の同胞)が大事な人間」です。「余裕が無い限り」外人のことなんか助ける気にならないし、正直、この件はそう言う余裕はないでしょう。日本人拉致被害者が帰ってくるだけでも御の字です。
 つうか家族会から「タイ人のことまで面倒見たくないです」「そんなことより私の家族さえ帰ればいいのです」つう声がでないのが本当に不思議ですね。
 そういう「身内が何よりも大事」な俺からすれば「身内(弟一家)が帰ってきた」のに拉致に関わろうとする蓮池透氏は「理解の範囲外」ですね。俺なら弟一家が帰ってきた時点で家族会はやめてそれ以上何もしません。少なくとも家族会を除名された時点で「家族会は好きに勝手にしろ!。馬鹿にするな!」とマジギレしてそれ以上何もしません。
 また「肉親であるウンギョンさん(身内)と会おうともしない横田一家(夫妻にとっては孫、夫妻の子どもである拓也らにとってはめい)」も「理解の範囲外」ですね。俺が横田一家ならウンギョンさんに会うために何度も訪朝しますし、それに家族会や救う会が反対するようなら家族会とも救う会ともとっとと縁切りします。

 残念なことに私たち家族はタイで活動に当たっていますが、タイの社会またはタイの政府から十分な関心や支援をいただくことができませんでした。そのような中で私たちが支援をいただいてきたのは日本政府であり、日本の家族会、救う会を初めとするNGOの皆様、韓国のNGOの皆様からご支援をいただくことが本当に私たちの希望となってきました。

 こんなこと言わせてしまって、繰り返しますが「お前ら、救う会、家族会は外人をこんな所に引っ張り出して、最後まで責任とる気あるんだろうな?」ですね。

海老原智治(北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表)
 タイの国情がみだれており、この14年間の間に2回のクーデターがあり、民政移管またクーデターという大きな矛盾の中で、拉致問題が非常に周辺的なものとなってきました。
 また家族の社会的背景が苦しい農家で、その出身者が拉致されたのですが、下の階層の人々の不幸な拉致は階層社会*6のタイにおいてはあまり社会的関心を呼ばないのです。

 まあタイに限らず、日本だってどこの国だって貧乏人には社会は冷たいですがそれはさておき。
 「お前ら何考えてるんだ?」ですね。まさか安倍に「アノーチャー・パンチョイさんが帰国しない限り、制裁解除はしない」「アノーチャーさんの帰国には日本政府が責任を持ちたい」といわせる気なのか。勘弁してほしいですね。日本人拉致の解決が遅れるだけじゃないですか。


救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.12.16)12.14政府シンポで横田拓也さん、飯塚耕一郎さんが訴え

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
 北朝鮮人権侵害問題啓発週間に伴う作文コンクールにご応募頂いた皆様に感謝すると共に、本コンクールに入選され、この会場にお越しの中学生・高校生の皆様、有難うございます。

 こんな作文コンクールをやって何の意味があるんだ、ですね。
 救う会、家族会のやってることは例えるなら「反核作文コンクールだけやって具体的な核廃絶運動は何一つしない」位くだらない行為でしょう。
 人権啓発というのは一般論で言えば悪いことではない。
 ただし「人権啓発だけでは通常、人権問題は解決しない」。制度や社会の問題などを全て「個人個人の心の問題」にすることは適切ではないからです。だから「アイヌ新法制定」「核兵器禁止条約」とか法制度の創設や改正などが行われる。
 そして拉致問題は「一般的な人権問題」とは違い、「日朝間の外交交渉でしか解決しない」のだからなおさら人権啓発など不適切です。 
 しかも拉致問題において、人権啓発の名で何が行われてるかと言えば「北朝鮮は酷い国だ」という敵意の扇動なのだからお話になりません。
 「日朝外交交渉の妨げ」や「日本国内に住む在日朝鮮人差別(人権侵害)」の助長にすらなりかねません。

 私達「家族会」そして支援頂いている「救う会」の方針は、もし北朝鮮拉致被害者を帰国させるのであれば、帰国後に本人達から情報収集して日朝国交正常化交渉を妨げるような事はしない事を既に表明しています。

 こんなことを表明すること自体がそもそも異常ですね。
 なぜなら「このように表明しないと北朝鮮は、(あるいは家族会や救う会と利害関係の無い第三者は)我々救う会や家族会の方針を拉致解決ではなく、日朝国交正常化交渉妨害だと認識し続ける」と家族会や救う会側が認識していると言うことだからです。
 そのように「認識されてること」について横田拓也は「我々の不徳のいたすところだ。恥ずかしい」とは思わないのか?
 まあ「このように表明したところ」で北朝鮮も、あるいは「家族会や救う会と利害関係の無い第三者の多く(俺もその一人ですが)」も「救う会や家族会の方針は拉致解決ではなく、日朝国交正常化交渉妨害だと認識し続ける」でしょうが。
 そのように理解しないと到底家族会、救う会によってなされた「田中均・外務省追放」「蓮池透・家族会除名」は理解できないからです。

 家族会・救う会そして日本政府が求めている解決の「定義」は「全拉致被害者の即時一括帰国」の一点であるという事です。

 やれやれですね。なぜ「即時一括」なのか。なぜ「段階的帰国」ではいけないのか。
 全被害者というのも無茶苦茶な話です。
 先ず第一に「政府認定拉致被害者」に限ったって「今も北朝鮮で生きてる」なんて保証はどこにもありません。正直、死亡した人間がいても全くおかしくはない。
 第二に救う会や家族会の「全被害者」は「政府認定拉致限定」ではなく「特定失踪者」などという「既に日本国内で40人以上発見されて特定失踪者認定が救う会によって撤回された」などという明らかに怪しい代物を含んでいます。
 なぜ特定失踪者などという根拠薄弱な代物を全被害者に入れるのか(ちなみに蓮池透氏や和田春樹氏などは特定失踪者については、根拠薄弱なので日朝拉致交渉で持ち出すべきではないとしています)。この時点で「北朝鮮に実現不可能な言いがかりをつけて国交正常化を妨害している」としか俺には思えません。
 つまり「屏風の虎を縛れ(アニメにもなった一休さんとんち話)」などという話と何も違わない。問題は「では、屏風から虎を追い出して下さい(一休さん)→これは一本とられた(苦笑)(足利義満)」というような話には絶対にならないと言うことですが。
 「特定失踪者を返せ(救う会、家族会)→では特定失踪者が北朝鮮拉致だという証拠や、北朝鮮のどこに特定失踪者が居るのか教えて下さい
北朝鮮)→そんなのは俺が知らなくてもお前が知ってるはずだ(救う会、家族会)」というのだからどうしようもない。
 一休さんとんち話で言えば「追い出すのもお前がやれ(足利義満)」というような態度が救う会、家族会です。

イソップ物語・狼と子羊/狼と羊
 「よくもおれの川で歩き回って、泥をかき立ててくれたな!」
 狼は激しくどなりました。
 「でも、狼さま」と子羊は震えて答えました。
「怒らないでください。あなたさまが飲んでいる水を私はたぶん濁していません。いいですか、あなたは上流にいて、私は下流にいるんです。」
 「お前は濁してるんだ!」と狼は激しく言い返しました。
 「おまけに去年おれのことで嘘をついたと聞いたぞ!」
 「そんなことした筈がありません」と子羊は申し立てました。
 「今年になるまで私は生まれていませんでした。」
 「それがお前でないとしても、お前の兄だ!」
 「私に兄弟はいません」
 「ええと、それじゃあ」と狼は歯を剥いて言いました。
 「とにかくお前の家族の誰かだ。だが、それが誰であろうと、おれは説得されて朝食を食べないつもりはないのだ」
 そうしてそれ以上何も言わないで、狼はかわいそうな子羊をつかみ、森へさらっていきました。

という狼(単に子羊が食べたいだけで、それを居直るために言いがかりを付けてる)と一緒で「北朝鮮に因縁を付けて国交正常化を妨害すること」が救う会、家族会の目的ですのでまともに相手するのもばかばかしい。

 米朝間の非核化交渉の前進があって、初めて日本人拉致問題が進展する構図があります。

 全然関係ありません。小泉*7訪朝の成功の前に「非核化交渉の前進」なんてないでしょう。
 というか本気で救う会、家族会がそう思うのなら「どうやって非核化交渉を前進させるか」を論じるべきでしょうが、何もしないのだからどうみても本心ではない。

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
 ここ一年は期待に反し、拉致問題に関して何らかの進展はなく残念な気持ちで年越しを迎えることになると思っております。

 でそのような事態に対しただただ「北朝鮮が悪い」で終わらせるのだから絶句です。何のために活動してるのか。「北朝鮮が悪い」で終わらせてすましていられるほど、やる気が無いのか。拉致被害者を絶対に救出するという覚悟はどこにもないのか。

 今後、米朝非核化交渉後のおそらく遠くない未来に日朝交渉が始まるものと推察します。

 何でそう推察するのかさっぱりわかりませんがそれはさておき。
 「推察って何だよ、他人事かよ?」「お前は当事者じゃねえのか!」「推察するんじゃなくて絶対に日朝交渉をスタートさせたい、そのために出来ることは何でもしたい、安倍内閣や外務省に何度でも働きかけたい、つう覚悟はねえのかよ?」ですね。

*1:第二次安倍内閣国家公安委員長(拉致担当相兼務)、自民党選対委委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*2:第一次安倍内閣首相補佐官教育再生担当)、第二次、第三次安倍内閣国家公安院長(拉致担当相兼務)を歴任

*3:第四次安倍内閣で国交副大臣を務めるが失言で引責辞任。その後の参院選で落選

*4:本筋に関係ないですが「クリミア併合後のロシア」はG8への出席を禁止されていますので、G7と言うべきでしょう。実際多くのマスコミ記事はG7と表記しています。

*5:ASEAN諸国及び三大国(日中韓)が出席国

*6:「階級社会」といわないのは「階級」という言葉を「左翼、共産主義者の言葉」として敵視する反共ウヨだからでしょうか?

*7:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相