◆荒木ツイート
荒木和博 on Twitter: "令和4年9月20日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第889号。17日開催された拓大国際講座のときいただいた質問でお答えできなかったことがいくつかありました。そのひとつ、「なぜ日本以外の国は自国の拉致被害者救出について訴えないのか」ということについてhttps://t.co/EsQYtYe8PJ @YouTube" / Twitter
日本以外の拉致被害者について(R4.9.20) - YouTube
7分55秒の動画です。まあ、ルーマニアとタイに拉致被害者がいることは「曽我夫妻の証言」で間違いないとみられています(なお、荒木ら拉致右翼が北朝鮮拉致だと強弁する「米国のデビッド・スネドン君」など「外国人特定失踪者」はまともな根拠がないので勿論、北朝鮮拉致ではありません)。
そしてルーマニア、タイの政府が将来はともかく現時点では「小泉訪朝」で拉致被害者5人を取り戻した日本政府ほど、拉致被害者救出に熱心でなく、成果もないのも事実です(なお、荒木なので勿論、小泉政権を「タイやルーマニアに比べてスゴイ」等褒めたりはしません)。
しかしそんなことが、荒木らが建前上の活動目的とする「日本人拉致被害者救出」と何の関係があるのか。
何の関係もない。我々は日本人(日本国民)です。
ぶっちゃけ「日本人拉致被害者の救出」もできてないのに「外国人の拉致被害者」の面倒までとても見切れません。
勿論
【1】ウィシュマさん死亡事件」「朝鮮学校無償化除外」のような「日本政府、社会に非がある外国人の人権問題(日本政府、社会が解決すべき道義的、政治的責務がある*1)
【2】「アパルトヘイト南ア政府によるネルソン・マンデラ投獄」「朴正熙や全斗煥による金大中弾圧(韓国)」「マルコスによるベニグノ・アキノ暗殺(フィリピン)」など外国政府による政府批判派への政治弾圧(外国政府が良い方向に問題解決することが当然ながら期待できない)
は話が別ですが「日本政府、社会が直接には関係がない、責任がない*2」外国人の人権問題は、「外国人の北朝鮮拉致被害者」に限らず「基本的、原則的には」外国政府(拉致の場合だとルーマニアやタイ)に対応してもらいたい。
「外国の方」だって「日本の人権問題」には興味など普通ないでしょうからお互い様です。
「外国人に冷たい」と言われようが、俺はそういう意味では「自国民(日本人、日本国民)中心主義」「自国民優先主義」です。というか「身内(家族など)中心主義」「身内優先主義」ですね。
「身内だけが大事か」と言われようとも、「火災現場の消防士(火災現場に逃げ遅れた人間がいたら原則救助する義務がある)」「海水浴場のライフセーバー(溺れてる人間がいたら原則助ける義務がある*3)」のように「自分にそうしなければいけない法的、政治的、道義的責任がある」わけでもないのに、身内を犠牲にしてまで「よそ者」の面倒を見る気は全くありません*4。
勿論「身内(森友や加計など)に汚い利権誘導(違法行為)をした安倍」のような行為は論外ですが、そういう無法行為でなければ「身内を重視すること」は何ら非難されることではないと思っています*5。
まあ、荒木も「外国人拉致被害者」を取り戻したいのではなく「日本人拉致被害者だけ取り戻しても意味がない。外国人拉致被害者も取り返す必要がある」と強弁して日朝国交正常化を妨害したいだけの話ですが。
それがよく分かるのが「スネドン君」のような「外国人特定失踪者(明らかにデマ)」です。
大体、「日本人だけ取り戻しても意味がない。外国人拉致被害者も取り返す必要がある」と言う荒木らウヨ連中が「日本人妻の帰国」については「拉致最優先」とほざいて冷淡なのはどういうことなのか。それこそ「拉致被害者家族中心主義」という恥ずべき行為ではないのか。
参考
北朝鮮によるルーマニア人拉致 - Wikipedia参照
ルーマニア人拉致被害者については、拉致被害者・曽我ひとみの夫チャールズ・ジェンキンス(2017年死去)の著書『告白』(2005年、角川書店→2006年、角川文庫)で広く知られるようになった。ジェンキンスによれば、アメリカ人脱走兵ジェームズ・ドレスノク(2106年死去)の結婚相手がルーマニア人拉致被害者ドイナ・ブンベアであった。
ドイナは1997年1月、北朝鮮で癌のため死去した。
2005年、ルーマニアのミハイ・ラズヴァン・ウングレアーヌ外相(後に首相)が北朝鮮政府に口頭で説明を求めたのに対し、返答がなかった旨を明らかにしている。北朝鮮当局はドイナ拉致を未だ認めていない。
ルーマニア「拉致」女性の母死去/被害の娘も病死か | 全国ニュース | 四国新聞社2014.8.13
北朝鮮に拉致されたとみられるルーマニア人女性、ドイナ・ブンベアさんの母親ペトラさんが4日、自宅でがんのため死去した。84歳だった。ドイナさんの弟ガブリエルさん(47)が13日、明らかにした。
北朝鮮によるタイ人拉致 - Wikipedia参照
ジェンキンスの著書『告白』によれば、アメリカ人脱走兵ラリー・アレン・アブシャー(1983年死去)の結婚相手がタイ人拉致被害者アノーチャ・パンジョイであった。北朝鮮当局はパンジョイ拉致を未だ認めていない。
「何も変わらない」タイ人の拉致被害者家族の失望 ASEAN地域フォーラム終了 「タイ人の拉致被害」言及されず|FNNプライムオンライン2019.8.6
タイ政府は2006年、北朝鮮に対し調査のための共同の作業部会の設置などを要請したが、北朝鮮は「そのような人物は見つからなかった」と回答した。
タイでは世論の盛り上がりに欠け、政府の動きも消極的と言わざるを得ない。
タイ人が北朝鮮に拉致された事実を多くの人に知ってもらうために、タイが議長国となる今年の ARF=ASEAN地域フォーラムは、アノーチャ―さんの甥、バンジョンさんにとって大きなチャンスだった。バンジョンさんは、タイ人の拉致問題について会議の場で言及してもらおうと、会議開催前の7月4日、政府に対して要望書を提出した。
タイのドーン外相がタイ人の拉致問題について触れることはなかった。
バンジョンさんは会議後、「これまでと同じように何も変わらない。思うことは何もない。政府は何もしていない。」と政府への失望を口にした。
タイ女性の北拉致疑惑、進展なく15年…ジェンキンスさん証言で判明 : 読売新聞オンライン2020.12.2
(ボーガス注:ジェンキンス証言で)タイ人女性のアノーチャ・パンジョイさん(66)が北朝鮮に拉致された疑いが浮上してから、15年が過ぎた。北朝鮮は拉致を否定しており、アノーチャさんの消息は不明のままだ。
家族は、同郷のタクシン・シナワット首相(ボーガス注:当時。後に軍部のクーデターで国外亡命)に直接手紙を渡し、北朝鮮からの救出を求めた。タイ政府の安否照会に対し、北朝鮮は「該当者はいない」との回答を繰り返した。
タイは北朝鮮と国交があり、タイ政府は外交ルートでの事態打開を目指し、北朝鮮側への働きかけを今も続けている。外務省幹部は本紙の取材に、「国際的に圧力をかけるよりも、友好な2国関係を軸に地道な話し合いで解決につなげたい」と説明する。
*1:場合によっては法的責務もあります。
*2:タイにせよルーマニアにせよ、日本の政府や社会のせいで北朝鮮拉致が起こったわけではない。
*3:勿論消防士もライフセーバーも「二次災害で死ぬ危険性が極めて高い場合」は話が別ですが、正当な理由もなく救助を怠った場合は道徳的な問題に留まらず、刑事責任(業務上過失致死)、民事賠償責任が生じる可能性もあります。
*4:というと例えば「朝鮮学校問題へのボーガスの言及はどういうことか?」と言う人もいるでしょうが、あれは「日本政府、社会が朝鮮学校を差別している」と言う問題なので日本ががっつり関わっており、日本人には法的、政治的、道義的責任があります(日本人は無関係な第三者ではない)。また、俺も「ブログで批判記事を書く程度のこと」はしていますが、「身内ではないこと」もあって「朝鮮学校の教師、生徒、保護者」と言った当事者(身内)ほどの関心はないのは勿論「無償化除外裁判の弁護士や支援者」ほどの深い関わりは正直な話、ありません。その点では「無償化除外裁判の弁護士や支援者」など「身内(朝鮮学校の教師、生徒、保護者)でないのに、朝鮮学校差別批判に熱心に関わる日本人の方々」には「ただただ頭が下がるだけ」です。
*5:id:Mukkeや「奴の師匠」らしい「I濱Y子(早稲田大学教授)」、あるいは阿部治平の「チベット問題ガー」もあれははっきり言って「身内優先主義」でしょう(連中にとってチベットは身内)。だから、例えばペマ・ギャルポがペマ・ギャルポの本がひどい(こういうデタラメを書かれるとやはり痛い気がする) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判するような下劣な行為をやっても「身内びいき」で何一つ批判しない。ただの「身内優先主義」にすぎないくせに、自分の「チベット問題ガー」を「人道主義」「博愛主義」と強弁するのだから、そのクズさ、デタラメさには「ふざけるな!」「黙れ、外道!」と心底反吐が出ます。まあこういうことを言うので俺は連中に明らかに嫌われていますし、時には「チベット差別者」「中国擁護」のレッテルも貼られますが