今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月16日分)

橋下徹氏、北朝鮮拉致問題の解決策を提言…「経済的に困っている北朝鮮に最後は、お金を払って、拉致被害者返してくれということしか思いつかない」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 元大阪府知事橋下徹氏が14日放送のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜・前7時半)に生出演した。
「政治家としては、なりふり構わず目的を達成する、それが政治家の一番の仕事の仕方だと僕は思ってますから、僕は、最終的に一番、今、経済的に困っている北朝鮮に最後は金銭面で水面下での交渉になるんでしょうけど、お金を払って、それで拉致被害者返してくれということしか思いつかないんです」

 まあ「北朝鮮ウオッチャーでも政治家*1でも何でもない橋下なんか呼ぶな」とは思います。もちろん俺は「非常識ウヨ」の橋下及び維新など大嫌いで何一つ評価していません。
 ただし、「橋下とフジテレビの思惑が何でアレ」ここでの橋下発言自体は「正論」でしょう。
 俺も『お金を払って、それで拉致被害者返してくれということしか思いつかない』ですね。別にそれ以外の手段があるのならそれでも構わない。
 別に『北朝鮮に経済支援したくてしたくて仕方がない』わけでもない。しかし事実上『それ以外に手段はない』でしょう。
 それにしても横田兄弟は橋下&フジテレビに「ふざけてる」と悪口雑言するんですかね。どうでしょうか。
 なお、

[B! 橋下徹] 橋下徹氏、北朝鮮拉致問題の解決策を提言…「経済的に困っている北朝鮮に最後は、お金を払って、拉致被害者返してくれということしか思いつかない」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
id:agricola
 てめぇがやってた「朝鮮学校の学費無償化除外」とか何の意味もなかったってことだからな?

と言う橋下批判には全く同感です。橋下も「お金を払って、それで拉致被害者返してくれ」というなら朝鮮学校無償化除外など何故やったのか。全く論理性皆無のバカです。


北朝鮮、南北連絡事務所を爆破 韓国「厳重に警告」 (写真=ロイター) :日本経済新聞
 爆破していいとは全く思いませんが一方で

・対韓工作を担う金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長が13日、同事務所の爆破を予告していた。
・2019年2月にハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が決裂してからは事実上、機能不全に陥っていた。北朝鮮新型コロナウイルスの「国家非常防疫体制」を敷いた今年1月に南北双方が人員を撤収していた。
 同事務所は1月以降、無人の状態だった。

という点も重要でしょう。
 事実上機能してなかったので、爆破に躊躇なかったというのもあるし、いきなり爆破する場合の反発も考慮して「事前に予告もした」。
 つまりは北朝鮮も無計画に暴発してるわけではない。当然ながらこの程度の事で最近の「イージス配備撤回」を「北朝鮮への危機意識が足りない」などと非難(例:黒井文太郎)したりするのは馬鹿げています。無人の事務所を爆破するのと「韓国や日本めがけてミサイルを撃ち込む」のとでは相当に違う。後者の方が勿論ハードルが高いわけです。


拉致問題から逃げ「安倍政権はいつ終わるのか?」と尋ねる北朝鮮の思惑(牧野 愛博) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
 嫌韓国、反北朝鮮のバカウヨ「朝日の牧野」によるあほ記事です。正直、牧野のような「産経新聞のウヨ連中と見分けがつかない嫌韓国バカ」が「朝日編集委員」というのだから「朝日も落ちぶれた物だ」と嘆かわしい。そしてこんな駄記事がよりにもよって「講談社が配信」です。
 タイトルからして「アホか」ですね。
 拉致から逃げてるのは安倍ではないのか。
 そもそも北朝鮮からすれば「経済制裁解除」などのお土産がなければとても日本と拉致交渉する気にならないでしょう。それは是非はともかく「逃げてる」と言う話ではない。

 横田さん夫妻は2014年3月、モンゴルでめぐみさんの娘のキム・ウンギョンさんらと面会した。前年の2013年末ごろから、外務省の課長級や局長級による接触が続いていたなか、北朝鮮側が日朝関係を動かす試金石として提案した。
 当時、横田さん夫妻は、ウンギョンさんらと面会することで、「めぐみさんは死亡した」とする北朝鮮の主張が既成事実化することを懸念していた。それでも面会に応じたのは、「日朝関係を何としても動かしたい」という安倍政権*2の説得を受け入れたからだという。
 実際、このモンゴルでの面会をきっかけに日朝協議は本格化した。14年5月にはストックホルム合意が実現した。北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としてきた立場を変更し、「特別調査委員会」を設けて、拉致被害者を含む日本人行方不明者の全面的な調査を行うと約束。日本政府も独自制裁の一部を解除することで合意した。

 「本当かよ?」ですね。
 会いたいから会ったんじゃなくて『政府の説得であった』のか。いや実際には、救う会や家族会から「何故私たちの反対を無視して会った!」と攻撃されて「拉致解決につながると政府から説得があった。でもそんなに反対するのではもう会わない、許してくれ」つう話にすぎないかもしれませんが。
 いずれにしても「何だかなあ」ですね。
 そして本当に「孫との面会」は「いわゆるストックホルム合意」と関係があるのか?
 まあそれはともかく。

 「めぐみさんは死亡した」とする北朝鮮の主張が既成事実化することを懸念

なんてのは無茶苦茶な話です。
 まず第一に「孫と会うか」と「めぐみさんの死亡を認めるかどうか」は全くの別問題です。
 孫と会っても「めぐみさんの死亡を認めたくないなら」認めなければいい。少なくとも北朝鮮は「めぐみさんの死亡を認めなければ会わせない」なんて一言も言ってない。
 仮に孫と会うことで

北朝鮮はめぐみは死亡したと言ってる。
◆ウンギョンも周囲の大人がそう言うから本心からそれを信じてるようだ。
◆なら別に死亡を認めても、あるいは認めないまでも『生きてるはずだ、会わせろ』などと騒ぎ立てなくてもいいかな。『死亡なんか認めない、会わせろ』と言っても今のところ成果ないし。
◆「ウンギョンと会えなくなるリスクや、彼女を窮地に立たせるリスクは減らしたい。

と自分の気持ちがなることを横田夫妻が恐れてたのだとしても

◆別にええヤン。会いたければ会えば。会った結果『本当に死亡したかもしれん』とか、『死亡は嘘だと思うが、騒いでも無意味やと思うから騒がないことにする』とか考えが変わっても。なんでそこまで『めぐみは死亡してない。めぐみに会わせない限りウンギョンとは会わん』に固執するの?

としか俺は思いません。
 「情にほだされて、丸め込まれて間違った判断をするのを恐れてあえて会わない、会わせない(例:DV夫と妻の関係、児童虐待親と子どもの関係、カルト教団幹部と信者の関係など)」つうのは一般論としてはありうるでしょうが、この場合「ウンギョンさんに会わないと生きためぐみさんに会える」という論理関係にないのでそう言う話と違うでしょうよ。
 「会わせたら、情にほだされて丸め込めれて、DV夫や児童虐待親、カルト教団のもとに戻って最悪死ぬかもしれない」なんてそんな話と違う。
 第二に「拉致を認めウンギョンさんを出し、それでもめぐみさんを隠す」というのは考えがたい。死亡時期、理由の真相を隠してるにしても、死亡それ自体は事実とみるべきでしょう。

 ただ、この交渉は日本側の思惑と異なる方向に進んでいった。
 北朝鮮は、帰国事業で在日朝鮮人と一緒に北朝鮮に渡った日本人配偶者の帰国、戦前から戦後にかけて北朝鮮で死亡した日本人の遺骨収集や墓参などの協議に執着し、拉致問題になかなか言及しようとしなかった。北朝鮮は特別調査委員会による報告書を提出する動きをみせたが、日本政府が受け取るまでには至らなかった。このとき、日本政府内では「不完全なものでも受け取って、さらに追及していくべきだ」という意見と「受け取ったら相手の言い分を認めることになる」という意見に分かれたという。

 いや受け取るべきだったでしょうね。受け取った上で不満があるなら「再調査しろ」でも「あんたらに任せてたんじゃ埒があかない、日本も入った合同調査にしろ」でもとにかく受け取らないと話が動かない。

 結局、日本政府は16年2月、北朝鮮による核実験と弾道ミサイル発射を契機に、再び独自制裁を決定。北朝鮮は再調査の中止と、拉致問題に関する特別調査委員会の解体を発表するに至った。

 北朝鮮から報告書を受け取りたくないためにそうしたのかと疑います。国連加盟国として従わざるを得ない安保理制裁ならともかく独自制裁なんぞやればそうなる危険性は誰でも予測がつきます。

日本政府関係者の1人は「その後、日朝関係は全く動いていない」と語る。

 そりゃあ救う会、家族会に言われるままに「即時一括全員帰国」なんていったあげく、その全員に「特定失踪者を含む」なんて馬鹿なこと言ってたら動くわけがない。

 北朝鮮当局者らは平壌や中国瀋陽などで面会した情報関係筋に、「安倍政権はいつ終わるのか」という質問ばかり繰り返しているという。

 これが仮に事実として、救う会辺りは「安倍政権が続くことを北朝鮮は恐れてる」と放言するのでしょうがそうではないでしょう。
 第一に「安倍政権が続く限り、安倍政権が対北朝鮮外交で大胆な方針転換をするとは思えないので交渉する気は無い」の婉曲表現であり、
 第二に「モリカケ桜を見る会、レイプもみ消し疑惑、河井夫妻の公選法違反疑惑、検事長定年延長、布マスク、給付金電通疑惑とか不祥事まみれなのに政権が続くなんてスゴイですね!。日本人って倫理観がないんですか?」という皮肉でしょう。

 こうしたなか、拉致問題の解決に向け、日本はどのように取り組んでいけば良いのだろうか。
 第一には、事件の風化を防ぎ、常に北朝鮮に問題を解決するよう圧力をかけ続ける必要がある。安倍政権はこの点、大きな成果を上げると同時に、自らその成果を手放す行動にも出てしまった。
 改善されない北朝鮮の人権状況と拉致問題を国際社会に認識させるため、日本政府は2008年以降、欧州連合EU)と共同で、国連人権理事会に対北朝鮮非難決議案を提出し続けてきた。
 その結果、国連北朝鮮人権調査委員会(COI)の設置につながった。国際人権団体、ヒューマン・ライツ・ウォッチHRW)日本の土井香苗代表は、「北朝鮮の人権問題を国際水準に引き上げたのは安倍晋三首相の功績だった」と評価する。
 ただ、日本政府は昨年3月、突然、国連人権理事会への共同提案者から降りると発表した。
 複数の日本政府関係者によれば、提案見送りを主導したのは安倍首相の意向を受けた首相官邸だった。首相は昨年1月半ば、2回目の米朝首脳会談が2月末に開催されることが決まったのを受け、日朝首脳会談への意欲を改めて示し、環境整備を急ぐよう周囲に指示。政府は米朝会談直前に、提案見送りを決めた。しかし、これが結果的に人権問題を巡る自らの声望を落とすことになった。

 「牧野はアホか!」ですね。そんなことをして北朝鮮の反感を買うことは、少なくとも拉致問題の解決とは全く関係ありません。むしろ日朝交渉に障害を作り出し、逆行する。むしろ「共同提案者から降りた」のは拉致解決を重視すれば当然の行為です(しかし降りても棄権せず賛成投票したことで降りた意義もかなり減りましたが)。
 それにしても本当に「安倍の功績」なんですかね。例の「ウイグル政治犯解放は安倍様の功績(id:noharra、M谷N子・明治大准教授)」と同じ与太じゃないか。
 このHRWつう団体も「慰安婦の人権を踏みにじって恥じない安倍」「近畿財務局職員・赤木氏を自殺に追い込んで恥じない安倍」、「安倍友のレイプをもみ消して伊藤さんの人権を踏みにじって(以下略)、」要するに「人間のくずの安倍」をここまで称えるとは人権団体とは名ばかりで「ただのアンチ北朝鮮」、あるいは「ただの反共右翼団体」なんでしょうね。
 土居某氏もその種のトンデモウヨなのでしょう。

 それにしても

 しかし、これが結果的に人権問題を巡る自らの声望を落とすことになった。

ねえ。河野談話否定の安倍にそんなもんはそもそもない。
 というか「声望を落とす」というならそんなことよりも「WTO違反の疑い濃厚なホワイト国除外」の方がよほどそれに該当するでしょうが嫌韓国バカの牧野はもちろんホワイト国除外を批判しません。
 産経の阿比留ならまだしもこれが朝日編集委員です。「安倍万歳のデマも大概にしろ」と憤激を禁じ得ませんね。

 北朝鮮市民の人権問題にも熱心に取り組む必要がある。取り組めば、国際社会も日本人拉致問題に共感し、協力してくれる。

 牧野も自らのアンチ北朝鮮を正当化するために「デマをデマと知りながら」放言してるだけでしょうが「北朝鮮の人権問題」とやらを追及すれば「国際社会が日本に協力して拉致が解決する」という牧野説を裏付ける何があるのか。
 牧野が絶賛する「国連人権理事会に対北朝鮮非難決議案を提出」とやらが拉致問題解決に何一つ役立ってないことは明々白々であり、言うも愚かなことです。
 そもそも牧野のいう「国際社会」「協力」とは何なのかと言ったら牧野はまともに説明できないでしょう。
 もちろん小泉訪朝成功は牧野の言う「北朝鮮人権問題追及による国際社会の協力」なんか関係ないわけです。小泉政権北朝鮮人権問題追及などしてませんので。
 お断りしておきますが、俺は「国連人権理事会に対北朝鮮非難決議案を提出するな」とは言っていません。
1)そんなことは拉致解決どころか、日朝交渉を阻害して拉致解決にとって障害になる
2)にもかかわらず、そうした事が拉致解決につながると強弁する牧野はデマ屋だと指摘しているだけです。
 「拉致が解決しなくてもいい、拉致解決を犠牲にしても国連人権理事会に対北朝鮮非難決議案を提出すべきだ」というならそれも一つの価値観でしょう。
 俺はそうした価値観を支持しませんが、絶対に間違ってるとまでは言えない。
 ただし「国連人権理事会に対北朝鮮非難決議案を提出すれば拉致解決につながる」というのは価値観の違いではなくただのデマです。

 COIは2014年の最終報告書で、北朝鮮当局者の責任を追及するため、国際刑事裁判所ICC)への付託や国連の特別法廷の設置を勧告した。これを受けて北朝鮮金正恩氏への追及を恐れ、様々な場所で激しい抗議活動を行うなど、勧告に強い反発を見せた。また、こうした人権運動によって、中国が自国に流れ込んだ脱北者北朝鮮に送還することが難しくなったり、北朝鮮内で政治犯強制収容所が一部縮小したりするなど、一定の効果が上がっている。

 で仮に牧野の言うような効果があったとしてそれが「拉致解決とどう関係するのか」と言う話です。
 牧野はこじつけですら「そうした事が拉致解決につながった」ということができません。

 第二に、拉致問題を巡る北朝鮮との対話は秘密裏に静かに行う方が、効果が見込めるかもしれない。

 「第一が全くのデタラメだった」のに対し「第二は正しい」でしょうが、そんなことは牧野がどや顔するまでも当たり前の話です。
 キャンプデービッド合意(イスラエルとエジプトの和解)にせよニクソン訪中にせよ小泉訪朝にせよ、企業の合併交渉にせよ何にせよ「関係者の批判を呼ぶかもしれないデリケートな話」は皆水面下で行われます。当たり前の話です。

 そして第三に、拉致問題の進展は今後もありうるが、全面的な解決まで強い忍耐心を持つ必要があるということだ。

 小泉訪朝から17年も経ってるのに「強い忍耐心」だそうです。全く牧野は問題解決にあと何年かけるつもりなのか。10年か20年か30年か。

 これまでの拉致問題を巡る日朝間のやり取りをいま一度検証し、国際社会の同意と協力を得る方向で改めて戦略を構築することが、めぐみさんとの再会を果たせずに亡くなった、横田滋さんの思いに答えることにもなるのではないか。

 「拉致問題について過去を虚心坦懐に反省、分析し、解決策を見いだせ」とは抽象的すぎてほとんど何の提案にもなっていません。
 どう考えても「経済支援とのバーター取引」以外に解決の道はないでしょうが「アンチ北朝鮮」牧野はどうしてもそれを認めることが出来ないわけです。

*1:まあ大阪府知事、市長時代だって北朝鮮問題は橋下に関係ありませんが。

*2:事実だとしても安倍政権というよりは外務省でしょうが、わざわざ「安倍政権」と書くことで牧野が安倍信者らしいことがうかがえます。