江藤俊介や七里和乗なんていないんです!(追記・訂正あり)

元ネタはこれ。
はてなブックマーク火浦功なんていないんです!」*1http://b.hatena.ne.jp/entry/www003.upp.so-net.ne.jp/ryo1t/niwatori.htm

 私は、江藤氏や七里氏の本(江藤・七里「自民党創価学会公明党」(学習の友社)、七里「池田大作・幻想の野望」(新日本出版社))を持っているが、両氏の肩書きは「政治学者」「宗教学者」としか書いておらず、顔写真もなければ、生年月日や卒業大学も何も書いてなくて、「何と不親切な事よ」「覆面作家*2ならぬ覆面学者か?(実は江藤氏の正体は渡辺治氏とか不破哲三氏とか。別名義を使うことで書きやすいとか?)」と思っていたのだが案外こういう事なのかも知れない。
 学習の友社も新日本出版社も、共産党に近い出版社(ですよね?)なので、実は執筆は赤旗政治部や社会部の執筆で、特定の個人による物ではないが、それでは面白くない(あるいは色眼鏡で見られたくない?)と言うことで、江藤俊介や七里和乗という架空の人物を作り上げたが、「火浦功」をでっち上げた皆さんと違い、「CGで顔写真をでっち上げるほどの能力や情熱」はなかったということかもしれない。
 まあ、個人的にはそれでもいいんですけど、本が面白けりゃ。イザヤ・ベンダサン山本七平)、ポール・ボネ藤島泰輔)、ヤン・デンマン(斎藤十一)とかと違ってそんなに反倫理的だとも思わないし(まあ、最初のベンダサンはともかく、他の2つは「ベンダサンの嘘が浅見定雄氏によってばらされたこと」「外国人の癖に何故か毎回、日本保守万歳の結論」ということでニセ外国人であることはバレバレだったと思うが)。

【追記】
1)江藤氏や七里氏が架空人物であれ実在人物であれ、推理小説覆面作家のようにいずれ真相が明かされるのだろうが。

推理小説での覆面作家の例:ウィキペディア参照)
北村薫
 覆面作家としてデビューし、当初はその正体が色々と推理された。デビュー作『空飛ぶ馬』から始まる一連の『円紫さん』シリーズの主人公である「私」が女子大生であるという事で、作者もまた女子大生なのではないかという説が有力視されていたが、『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞した際に、自らの素性を明らかにした。

加田伶太郎福永武彦の別名義。「誰だろうか」のアナグラムと言われる。小説家の池澤夏樹は息子、声優の池澤春菜は孫娘。
嵯峨島昭(さがしまあきら):宇能鴻一郎の別名義。「探しましょう」にひっかけてある。なお、ペンネーム宇能鴻一郎マルクス経済学者の宇野弘蔵と鈴木鴻一郎(宇野の弟子)に因む。
鷹見緋沙子大谷羊太郎、草野唯雄、天藤真の共用別名義
田島莉茉子:大井廣介の別名義
バーナビー・ロス:エラリー・クイーンの別名義。

2)江藤氏の正体が山口二郎氏で、赤旗とのバトル(小沢問題とか都知事選とか)も実は共産に注目を集めるためのプロレスだったりしたら衝撃だが、さすがにそれはないだろうな。つーか、それはさすがに道徳的にまずいか。

*1:なお、ここに書かれている「火浦・架空人物説」がギャグなのか本当なのかは不明

*2:ちなみに以前紹介した鯨統一郎氏も覆面作家