「学べば学ぶほど、日本の官僚制度の中での天下りの役割を考えたとき、すべて連携している。その中で（人件費を抑制する）抑止力が維持できるという思いに至った」「天下り全廃などと霞ヶ関の方々には大変申し訳ないことを言った」「天下り全廃は党の公約でなく鳩山個人の公約」
首相は記者団にこう語り、天下り制度の重要性を強調し、天下り全廃の公約を事実上撤回した。
【首相発言について各界のコメント】
・この問題に詳しいJSFさん：
「天下りをやめたら、その分の高級官僚の給料は天下り先企業ではなく、国が払わなければなくなる。人件費が増大し、財政破綻が進む」
「人件費減のため、官僚の新規採用を減らしたら官僚の年齢構成が歪む。天下りを続けていくしか問題解決の方法はない。それが専門家の常識です。」
「首相は官僚の皆さんとの長年の同盟関係、信頼関係、友好関係をどう考えていたのか。日本の政治が混乱したら喜ぶのは中国だけだ」
・自民党の石破茂政務調査会長：
「この問題がこんなに混乱したのは首相が無知だから。なぜ霞ヶ関に天下りが要るのか全く理解しないまま、廃止と言ってしまったツケが全部回っている。天下りがなくせるものなら我々自民党がとっくになくしている」
（参考）
「首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」」（http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005041845021-n1.htm）
「「最低でも県外」党の考えではない…首相」（http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100504-OYT1T00512.htm）
「「首相の無知のツケ」＝自民・石破氏」（http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010050400227）
