「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年7/11日分:黒坂真の巻)

松崎いたる・板橋区
 (ボーガス注:違憲自衛隊中東派遣は許されないと主張し)実際に日本の船員、タンカーが攻撃されている*1のに、それをどう守るのか?については何も語らない日本共産党

 黒坂がリツイートしていたので気づきましたが「党除名されて」この方もどんどん「板橋の筆坂秀世(止めどない右傾化)」と化してますね。
 何も自衛隊派遣に反対してるのは共産党だけではないでしょうに。
 そして彼は「少なくとも建前では」筆坂同様、当初「そういう右翼的な理由」で党に造反したわけではなく「板橋ローカルな理由」で造反した「はず」で「非共産の左派リベラルで生きていくかのような態度」だったのに、まあ「筆坂に負けるとも劣らない」見事な右傾化ぶりです。
 大体、自衛隊を送ることがむしろかえって地域の緊張を高める可能性もあるわけです。
 そして安倍ですら「自衛隊を送る」とはまだ言っていない(ただし送らない共言ってない)のにねえ。

黒坂真
 吉岡正史さん。日本共産党の減らない年金政策とは、年収1000万を超える現役労働者には負担増加、さらに積み立て金を取り崩して現在の年金受給額が低い方に支給するという中身ですね

 それで何が悪いのか、と言う話です。「年金制度の目的」を考えれば「金持ちの負担を増やし、貧乏人への給付を増やす」と言う方向性は当然でしょう。
 そもそも「年収1000万円(単純に12ヶ月で割れば月平均80万円ほど)」なんて高額所得者の人間の負担を若干上げたところで、彼らの生活が困難になるわけでは全くない。

黒坂真
 カクサン部長さん。日本共産党保守本流の流れを継承している、との呟きですがそれなら日本革命はやめたのですか。

・カクサン部長
 元自民党参院議員・平野貞夫さんからのエール。
軍縮と減税、国民生活防衛というのは、戦前のまともな「保守本流」の原点。そして、この流れを戦後受け継いでいるのが日本共産党。「保守」を自任している人も、日本の政治をまともにするため、ぜひ共産党と協力してほしい。』

 「保守派への働きかけを強めるため」とはいえ、やや誤解を招く物言いではあるでしょうが「極右の安倍*2」と「日本共産党」とどっちが「いわゆる保守本流大平正芳*3宮沢喜一*4加藤紘一*5河野洋平*6など)」により近いかといったら明らかに日本共産党でしょう。
 しかしこうした言葉が平野氏から出るほど今の自民は安倍によって極右化したわけです。「保守本流(いわゆる宏池会)のはず」の岸田政調会長(前外相)は安倍に対決しているわけではなく、むしろ対決しているのは皮肉にも石破*7元幹事長です(石破は改憲右派でありその対決はハト派的な物ではありませんし)。
 その結果、「過大評価は禁物」ですがこうした平野氏的な主張に対し、昔に比べれば共感する「容共」の穏健保守派も増えたわけです。
 しかし一般に保守本流と言えば戦後の話ですが「戦前の保守本流(平野氏)」て誰でしょう。
 「小日本主義」の石橋湛山か。ただし石橋*8は戦前は政界進出していませんし、政界進出した戦後も一般には「保守本流」とはみなされませんが。
 しかし今気づいたんですが戦後の首相で「戦前から政治家(と言うか議員)だった人間」て実はあまり多くはないんですよねえ(鳩山一郎*9三木武夫*10がその数少ない人間ですが)。
 戦前は、吉田茂*11は外務官僚、石橋湛山は在野のジャーナリスト、岸信介*12は商工官僚、池田勇人*13は大蔵官僚、佐藤栄作*14は運輸官僚ですから。

*1:と言ってもそれは今のところ例の一件だけです。

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*4:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*5:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*6:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山。小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任。現在、日本国際貿易促進協会会長

*7:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*8:戦後、吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*9:戦前、田中義一内閣書記官長、犬養、齋藤内閣文相を歴任

*10:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*11:戦前、天津総領事、奉天総領事、外務次官、駐伊大使など歴任。戦後、東久邇、幣原内閣外相を経て首相

*12:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*13:戦後、大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相を経て首相

*14:戦後、運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相