今日のMSN産経ニュース(1/3分)

■【新春正論対談】(上)目覚めよ日本、「中禍」を見抜け 櫻井よしこ氏×渡辺利夫
 頭がいかれてる産経文化人二人によるトンデモ対談。突っ込みどころが多くてネタに苦労しないぜ。タイトルからして「中禍」って反中がスゴイ(苦笑)。「黄禍」論とどこが違うんだ。

櫻井
 憲法9条では国を守ることができないということで、いままさに憲法改正をすみやかに実行しなければならないと考えます。

 そんなことがいつ明らかになったんだか。大体、政府見解では「専守防衛なら、自衛隊日米安保は合憲」*1なんだから政府解釈に従う限り、9条で国は守れるだろ?。それ以上、国防に何が必要なんだよ?。核兵器の自主開発とか言い出さないだろうな?
 それと憲法改正するには国民投票で君らが勝つ必要があるが勝てるという根拠のない自信はどこから出てくるんだ?

櫻井
尖閣諸島北方領土の歴史も知らない人が多い。

竹島の歴史は知らなくていいんですね、わかります。
・冗談はともかく、個人的には北方領土竹島はともかく、尖閣について知ることがそれほど大事かと思う。日本が実効支配しているわけで、相手が実効支配してる北方領土竹島ほど切実な問題にはない。また、領土問題は変な教え方するとレイシズムの原因にもなりかねないという難しい問題もある。そう言う危惧や懸念は産経文化人には全くないのだろうが。

櫻井
 日本が邪悪な戦争をしたという戦後教育しか受けていません。

 実際「邪悪な戦争」だろ?。それとそう言う教育(戦争加害についてきちんと教える)は、桜井が言うほどされてないが。されてたら、歴史修正主義のメディア(産経もその一つ)がこれほど日本に流通してるわけがないだろ?

櫻井
皇位継承を安定化させて、日本の文化や価値観の継承主体としての皇室をもり立てていく方法を考え、実現したいものです。

 不況が深刻なときに、国民生活に何ら関係ないこと(皇位継承)がお前の課題かよ。悠仁君がいるんだから今の皇位継承方式(男子継承)でも当分問題はないだろ?
 彼一人じゃ心配だ、安定化させようと言うなら「女性天皇を認めるべき」だ。そうすりゃ、女の子は3人もいるんだから、当分、皇室消滅の心配はないよ(ただし、そうすると、愛子さんやお姉さんがいるので悠仁君が天皇になれる可能性はまずなくなるだろうが)。でも反対なんだろ。あんたのいう「皇位継承を安定化」って何?。下に紹介したレポートじゃ「旧宮家の皇族への復帰、然るべき家系からの養子制度、天皇から4世孫までを皇親として認める皇親制の復活」*2って言ってるけど、そこまでして女性天皇制(愛子さんや悠仁君のお姉さんが天皇になること)を嫌う理由が分からないんだが。あんたの案だと今の皇室から家系が遠く離れた他人同然の人を天皇にすることになると思うけどいいのか?。

参考
櫻井よしこ特別レポート:小泉首相の無関心が招いた『女帝論議』の誤り」
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2006/01/12/post_407/

渡辺(拓殖大学長)
 国内問題は所得の再分配*3ですから、どの政策がいいのかどうかの決定的な基準はありません。ところが外交・安全保障は、判断に誤りがあれば国民の生命と財産は失われます。

・外交・安保だって「どの政策がいいのかどうかの決定的な基準」はないし、「国内問題」「所得の再分配」だって判断に誤りがあれば「国民の生命と財産」は失われるよ。本当、拓殖って戦前から大川周明、瀬川亀太郎、安岡正篤とかプロ右翼が教員だしレベル低いよな。学長がネトウヨと同レベルかよ。
・「外交・安全保障は、判断に誤りがあれば国民の生命と財産は失われます」って、戦前がいい例なんだけどね。しかし、「ハルノートにはめられた」とか寝言いうのが産経文化人。

櫻井
 日本は戦後ずっと中国幻想を抱き続けてきました。中曽根康弘元首相のように素養のあるあの世代の方々であればあるほど、「論語」、孔子のような文化、文明が中国の実像だと思っています。

「日本は戦後ずっと中国幻想を抱き続けてきました。」
 田中内閣になるまで台湾(中華民国)を正統政府としてつきあってきたのに?

中曽根康弘元首相のように素養のあるあの世代の方々であればあるほど、「論語」、孔子のような文化、文明が中国の実像だと思っています。」
 大勲位は政治家なんだから、中国とのつきあいにしたって「そういうあこがれ」でつきあうほど単純なわけないだろ、アホか。
 いろいろと政治的計算をしているに決まってるだろうが。
 彼らにとっては大勲位が「東アジア共同体評議会」(http://www.ceac.jp/j/detail.html)会長をつとめ、「東アジア共同体」構想に好意的なことが不愉快でしょうがないのだろうね。
 ちなみにこの評議会、役員は大勲位の他は
議長:伊藤憲一日本国際フォーラム理事長、日本会議*4代表委員、青山学院大学名誉教授)
副議長:平林博(日本国際フォーラム副理事長、元駐フランス大使)
 そのほかの役員も政財官界の名士揃いで、ネトウヨが誤解してるのとは違って、「東アジア共同体」構想とは決して左翼的な運動ではないのだ(もちろんこうした構想の支持者には左翼もいるが)。首相在任中に、「東アジア共同体」構想を唱えた鳩山由紀夫氏がこの評議会の議員に名を連ねてるのは予想通り。
 びっくり仰天なのはこの評議会の議員に反中のはずの
田久保忠衛(国家基本問題研究所副理事長、杏林大学名誉教授)
平沼赳夫衆議院議員たちあがれ日本共同代表)
渡辺利夫拓殖大学長)の名がある事。どういうことだろうか?。中国を排除した「東アジア共同体」構想などありえないし、他の評議会メンバーは親中かどうかはともかく彼らのような反中ではないだろうに(例:鳩山前首相)。

櫻井
 国家基本問題研究所*5の中期プロジェクトとして中国研究のリポートをまとめ、文芸春秋から「中国はなぜ『軍拡』『膨張』『恫喝』をやめないのか」という本を出しました。

 ああ、反中デマ本か。
 アマゾンレビューに寄れば、北村稔『「南京大虐殺」に見る「歴史力」捏造のインテリジェンス』なんて論文が収録されてるそうだから話にならないな。しかしアマゾンレビューはレベル低いね。北村の論文が大変勉強になっただって。知性なさ過ぎだろ。
 ちなみにウィキペによれば北村は次のような人物。明らかな歴史修正主義者だな。

北村稔
 立命館大学文学部教授、日本「南京」学会*6会員、国家基本問題研究所客員研究員。著書『「南京事件」の探究』(文春新書)

桜井
 清朝末期に新しい華夷(かい)秩序を突然つくってチベット東トルキスタン、今のウイグルを中国の領土の一部だと言って、武力で押し通しました*7

・「新しい華夷秩序」っていうより清朝流の近代化対応じゃないの?。日本の廃藩置県みたいな上からの近代化。幕府時代は藩は独立国みたいなものだったけど明治政府は中央政府と県を上意下達の関係に変えたと。そして、建前は独立国*8(異民族)だった沖縄も県になったと(琉球処分*9
 それと同じようなものと考えればいいんじゃないの?(清朝が自国近代化にあたって、日本を参考にしたのは有名な話だと思うが)。チベット東トルキスタン(今のウイグル)が藩や琉球国で、清朝が幕府的な対応から明治新政府的な対応に変わったと。非難するほどの事かよ?。
・領土を武力で拡大したみたいなことを言ってるがあの時代はそう言う時代だろ?。大体、欧米や日本の植民地支配を肯定する人間がなぜ清朝のそうした態度を批判するんだ?
・それに今の中国と、清朝と「中国大陸にある」以外に何の共通点があるんだ。
・戦前日本と戦後日本を安直につなげて「日本は今も侵略国家だ」と言うのとどこが違うんだ?

渡辺
 悲劇的なことに、中華人民共和国はそこに国家概念を導入して、異民族の支配を厳しくやらざるを得なくなってしまいました。複雑な国をまとめ上げていくのにどうしても強固なナショナリズムが不可欠です。反日は永遠なるものです。

「国家概念を導入して、異民族の支配を厳しくやらざるを得なくなってしまいました」
「国家概念の導入」と「異民族支配*10が厳しいかどうか」は別問題だし、近代的な国家概念自体は中華民国時代に導入されたんじゃないの?

反日は永遠」
 中国叩きしたいあんたらにとってはそう言うことにしたいと。反日は全て中国のせいで「俺たちが歴史修正主義流してるせいじゃない」と。

櫻井
 19世紀に世界各国は帝国主義の時代の流れの中にありました。その後、国際連合をつくって、新しい価値観で人類普遍の平等、自由、民主主義という理念を掲げてきました。

 国際連盟について触れないのが興味深い。帝国主義の流れから国際協調に変わったという話の流れなら国際連盟は外せないと思うが。
 触れると連盟を日本が脱退したことについて触れざるを得なくなり都合が悪いから触れないのだろう。さすがに脱退して何が悪いとは言いづらいと。

櫻井
 今の中華的植民地主義は、かつてのナチス・ドイツと非常によく似ています。
(中略)
 経済は国家独占資本主義のかたちです。

 頭は大丈夫か、桜井。俺も詳しい訳じゃないが「国家独占資本主義」というのはそういう意味じゃないんだが。言葉の響きだけで「中国国家が独占する資本主義」「計画経済や統制経済の一種」と変な理解してないか?
 むしろマルクス主義者(ウィキペに寄ればそもそもの発案者はレーニン)が、欧米や日本の資本主義経済について分析する概念として考案したものが「国家独占資本主義」なんだが。ウィキペに寄れば「国家独占資本主義」は「国家が独占資本をバックアップする資本主義」「日本や欧米の(ケインズ主義などによる)修正資本主義」だろうね。

ウィキペ「国家独占資本主義」
 国家独占資本主義とは、マルクス経済学者たちが主張する概念である。巨大独占資本が現れて資本主義経済の矛盾が顕在化したため、その矛盾を解消するために持続的成長を目指そうと、国家・政府が積極的に経済に介入するようになった資本主義の状態を指す。

櫻井
 日本にはナチス・ドイツと手を結んでしまったという歴史的な失敗があります。過去にそのような失敗をした国であればこそ、なおさら、日本はその失敗から学んで中国の理不尽な拡張をやめさせる責任があります。

 戦前の日本の行為は「理不尽な拡張」だったと言いたいのか?。いつもと言ってることが違うような?
 「ナチス・ドイツと手を結んだこと」も間違いだと思うけれど、それ以前に「結果オーライで軍の暴走を黙認したこと」「連盟を脱退し英米と対立したこと」「中国はすぐに屈服するという安易な考えで日中全面戦争に突入したこと」も間違いだと思うぞ。

渡辺
 ポストモダニズムとは国家とか共同体に価値を見いださない考え方です。

 たぶん「ポストモダニズム」ってそう言う意味じゃないと思うぞ。ウィキペディアに寄れば「モダニズム」の弱点を克服しようとする思想が「ポストモダニズム」だろう。その場合「ポストモダニズムモダニズム全否定」ではないし、何を「モダニズムの弱点」と考えるかも人それぞれだ。
 ちなみに戦前、一部右派(京都学派、日本浪漫派など)が唱えた「近代の超克」について櫻井と渡辺にどう思うか聞きたい。「近代の超克」とは表現から分かるように当時の日本右派による「日本版ポストモダニズム」なのだが?(詳しい内容については無知なのでさすがに知らないが)

渡辺
国家の観念は非常に希薄になっていきます。国境という概念も曖昧になり、むしろ無効化したほうがいいという思想となっています。

それはポストモダニズムと言うよりグローバリズムじゃないの?。大なり小なりそう言う方向は自民党や財界も目指してると思うが。TPPとか移民1000万人計画とか。

渡辺
 民主党政権になってからは、そういう思想の持ち主が政権の中枢部に座っています。

 具体的に誰のことだよ?

渡辺
 国家と言いたくないから「市民社会」、国民と言いたくないから「市民」と言う。

 「市民社会」というのは学術用語じゃないのか?。いずれにせよ「国家」で置き換えられる言葉ではないだろ?。「国家」と言いたくないからじゃない。「市民」も「国民」に常に置き換え可能な訳じゃない。

渡辺
 今の極東アジア地政学的構図とは、開国・明治維新から日清・日露あたりの緊迫の極東情勢とよく似ています。

 全然似てないと思うが。

渡辺
(注:開国・明治維新や日清日露の時と違い)今はもう飛行機を通り越して核ミサイルの時代になっているわけです。現在のほうがもっと危険です。

確かに兵器は今の方が強力化してるが
「経済や文化の相互交流は今の方が進んでる」し「侵略戦争は悪という価値観も昔よりも常識化」してるから今の方が安全なんじゃないの?。核ミサイルなんかおいそれと使えないって。

櫻井
 渡辺さんのおっしゃるポストモダニズムがどこから来るかといえば憲法からでしょう。憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。世界は全部善なる国々で構成されていて、私たち日本が善い行いさえすれば問題はないのだと。

 勝手な珍解釈をするな。

渡辺
 戦後体制そのものですね。悪いのは日本だと。

 あの戦争で「悪いのは日本」だろ?

渡辺
 今の民主党政権の一つの際立った特徴は、現行憲法の日本否定の価値観に染まるあまり、おそらく日本を愛していないことだということです。

 現行憲法のどこが日本を否定してるのか言ってみろよ。あんたらが現行憲法真正保守の立場から嫌いなだけだろ。


■【新春正論対談】(下)誇れる国の礎 憲法、教育、皇室 櫻井よしこ氏×渡辺利夫

渡辺
 ロシアの南下政策が近現代の日本にとっての決定的なテーマでした。日英同盟によってこれを食い止めました。

 その理屈だと日露協商論が説明付かなくなるだろ。韓国の利権を巡り「ロシアと上手く話をつけるか」「ロシアとの対立は不可避と見てイギリスと手を組むか」と言う話でしょ?。で、イギリスと手を組むことにしたと。

渡辺
 もう一つは、ロシアに発した国際共産主義の波で、日米同盟によって食い止めることができました。

 食い止めるというか、中立路線は取らずに西側諸国の一員となったと(あの政治情勢では東側にならないのは当然だが)。

渡辺
 日米同盟は劣化し、名存実亡となる可能性があります。

 ソ連も崩壊したし、防衛目的でなら日米同盟は要らないでしょ。自衛隊で対応できる。
 米国と軍事同盟結ぶことが国益に合致するという判断なわけだが本当にそうかと思うね。アメリカはイラク戦争とか無茶苦茶な戦争するからね。

渡辺
 (注:あの戦争で日本は酷いことをしたと)アメリカにすり込まれました。

 こういうこという奴が「日本と米国の価値観は同じ」「日米同盟は重要」と言う不思議。すり込まれたも何もアメリカ相手にも「バターン死の行進」とか実際酷いことをしているんだが。「すりこむ」ってアメリカ(すり込んだ悪党扱い)に対しても、日本人(すり込まれたことに気づかないバカ扱い)に対しても失礼だ。

櫻井
 確かに多くの失敗も犯して、敗れました。

 櫻井の言い方だと戦術で負けたみたいだけどそうじゃないでしょう。
 勝算もないのに中国との戦争を続行し続けたり、国力の違う大国アメリカ相手に開戦したりすること自体が一番の失敗。
 中国相手に全面戦争開始すること自体、失敗だが、最低限、中国との戦争を(トラウトマン和平工作などで)早期講和で終わらせれば、アメリカと対立することもなく太平洋戦争もなかった。残念ながら、当時はそこまで見えてる人はほとんどいなかったんだよな。

櫻井
 山本七平賞を受賞された門田隆将さんの「この命、義に捧ぐ」(注:集英社)という陸軍中将、根本博さんの物語があります。大戦後の国共内戦の際、日本から密航して台湾に行き、台湾軍を率いて戦って守り抜き、議(注:原文のまま。いずれ直すと思うがもちろん「義」が正しい)をまっとうしました。結果、台湾は中国に取られないで済みました。

・門田については柳原先生の批判文を紹介。まあ、俺は共産支持者なんで創価・公明支持者の柳原先生を全て支持してるわけじゃないが、この件は柳原先生の批判が正しいと思うね。デマ記事書いて裁判でも敗訴したのに謝罪しないとか論外だろ。

http://yanagiharashigeofan.wordpress.com/2010/08/12/step/
門田隆将にみる「捏造記者」へのステップ(2010年8月12日)
 25年前の今日というと、1985(昭和60)年8月12日である。この日の夜、午後7時台に日航機不明の第一報が入った。そのとき私は東京・大手町の日本経済新聞社で学生アルバイトをしていた。
 (中略)
 編集局はあわただしい雰囲気に包まれたことを思い出す。
 今日付の日経新聞・春秋の欄(朝日の天声人語にあたる)に、そのときの様子が出ていて、記憶が蘇った
 (中略)
 当時、ノンフィクション作家の門田隆将は、週刊新潮編集部に所属する社員記者で、入社3年目。現地取材に派遣され、“一番乗り” を果たしたと本人がよく自慢していたという。本日付の読売・産経には、同人が執筆した著作(注:「風にそよぐ墓標―父と息子の日航機墜落事故」」(集英社)のこと)の出版広告が大きく出ているが、25年前に新潮記者として取材した経験をふまえたノンフィクションのようだ。
 同人は、この取材で新潮社内で頭角をあらわし、あくの強い特ダネ記者としての地盤を固めていった。その意識は後年、週刊新潮社内で記事を執筆する立場になったときに、負けず嫌いの性格からか、結果的に多くの誤報・虚報を生む一つの要因になったとも見られている。
 主に教団(注:創価学会のこと)がらみの報道に多く、94年の白山信之氏名誉棄損事件、95年の東村山市議転落死事件、96年の信平狂言事件と、教団関係のいわゆる「3大デマ事件」においていずれも中心的な役割を果たした(注:全て民事訴訟週刊新潮側が敗訴)。それでも同人は、これらの明らかな「虚報」について、いまもって被害者に謝罪したことは一度もない。
 振り返ると、こうした誤報を生むためのひとつのステップになったとみられるのが、日航機墜落事件における同人の活躍ぶりだった。いまは本名(注:門脇護)ではなくペンネームで活動しているようだが、上記のデマ事件などへの過去の関わりが、本名で執筆することのできない理由の一つと見られている。

http://yanagiharashigeofan.wordpress.com/2008/12/24/zaiseki/
講談社の罪責
 妙観講(注:創価学会と対立する日蓮正宗側の組織)の幹部らは函館に住む狂言女性を使い96年2月、捏造スキャンダル事件(注:池田大作創価学会名誉会長にレイプされたという主張を女性がした)のでっち上げに関わったのである。その捏造事件にメディア側の立場で“加担”したのが、当時、学会攻撃に熱心だった「週刊新潮」で、デスクの門脇護が取材を担当した。その後、この事件は≪世紀の捏造事件≫として司法でも明確に断罪される結果となったが、要するに、日蓮正宗の信徒らは、(中略)対立教団(注:創価学会のこと)に捏造スキャンダル事件をなすりつけたというのが事の真相だった。
 これらは門脇護が「捏造記者」であることを当サイトでさんざん指摘されてきた最大の「理由」だが、その門脇はこの捏造問題が尾を引いたのか、「週刊新潮」の編集長に就任するチャンスを失い、今年3月、(中略)早々と退社し、スポーツ・ライター(門田隆将)に転身した。
 同人が手を染めたことは、たとえば草薙厚子という女性ジャーナリストがやったことよりはるかに重い罪である。草薙女史は検察側の捜査資料を大量に用いて本を執筆したことが問題とされたが、それでも検察側という一方の主張という意味では「事実の断面」ではある。だが、“架空の刑事事件”を捏造して相手を攻撃するなどといった行為は、はるかに次元の異なる話だ。
 このような「前科」をもつ記者であっても、出版社にとっては売れさえすれば関係がないようで、今日付の読売新聞にはこの記者の著作の大きな広告が目についた。ここでも売り出しているのは、「講談社」である。草薙女史よりはるかに重い「前歴」をもつ記者を使う理由は、単に時流に乗っているからとしか思えない。売れればいいという風潮、まさに ≪拝金主義≫を象徴するかのような出来事だ。

国共内戦はあの戦争の後の話なんだから、あの戦争関係ないだろ。
・しかも日本があの戦争を国民党に仕掛けなければ、国民党は全兵力を中国共産党に集中して、毛沢東たちを打倒できていたかも知れないのだが?。だから毛沢東も「日本軍には感謝している」(http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/moutakutou.html)と後にジョークを言ったわけで。
・別に根本が台湾軍を率いなくても勝てたんじゃねえの?。アメリカも台湾に軍事支援してたし。
・説明がないので、なぜ「台湾軍を率いることが根本にとって義か」さっぱりわからないんだが。反共の大義か?。それとも世話になった誰かの恩義に報いるためか?
・それにしても日中戦争時は打倒蒋介石と言ってた奴らが、国共内戦では蒋介石を守るってのも皮肉だよな。まさに「昨日の敵は今日の友」「一寸先は闇」。

櫻井
 樺太・真岡にいた女性交換手たちはポツダム宣言受諾後も攻撃してきたソ連軍の捕虜にならないようにと自決して尊厳を守りました。何もかも日本が悪いというのは、勝者の見方です。

・「自決という悲劇」を美談にするなよ。
・「何もかも日本が悪い」なんて誰も言ってないから。アメリカの原爆投下やソ連北方領土侵攻まで「日本が悪いから仕方ない」と言う奴はいないから。むしろ、あんたらが日本は全く悪くないと詭弁はいてるんじゃないか。

渡辺
 不正で不道徳な戦いを日本がやって敗れた。

 実際「不正で不道徳な戦い」だろ。侵略戦争自体問題だが、731部隊(捕虜の人体実験)とか南京事件(捕虜の虐殺ほか)とか国際法違反の犯罪行為までやってるんだから。

櫻井
 では侵略戦争を称賛するのかという反論が出ると思いますが、侵略戦争かどうかというのは、それこそ「パール判事の日本無罪論」*11アメリカの公使ジョン・マクマリーの「平和はいかに失われたか」*12、レジナルド・ジョンストンの「紫禁城の黄昏」*13など非常に多くのいい本があります。

侵略戦争である事を公然と否定かよ。恥ずかしくないのか。お前らの頭の中では「東京裁判」や各地での「BC級戦犯裁判」はどういう扱いなんだ?
・「パール判事の日本無罪論」の著者・田中正明は『松井石根大将の陣中日記』を勝手に改ざんするような男なのだが。
(参考「松井石根大将「陣中日記」改竄の怪より」(http://www.geocities.jp/yu77799/matui.html
「「松井石根大将『陣中日記』改竄の怪」板倉由明」(http://nagoya.cool.ne.jp/whitecray/doc_matsui.html
ホドロフスキの記録帳「松井石根大将「陣中日記」改竄の怪 」(http://d.hatena.ne.jp/Jodorowsky/20080708))
 パル判事絡みで「事後法の禁止」云々とこの記事には書いてあるが、じゃあ、産経的には「ニュルンベルク裁判」(ナチ戦犯裁判)も無効か?。そもそも東京裁判ニュルンベルク裁判と言った蓄積があるから、その後の戦犯裁判(ユーゴ戦犯裁判など)やICC(産経はここで金正日を裁きたいと言っている)が誕生したりしてるのだが。
・レジナルド・ジョンストンは満州国皇帝・溥儀の家庭教師だったと言うから、割引いて読む必要があるだろうし。
・マクマリーについては知らないが産経記事に寄れば「満州事変は国民党政府が挑発したことによって起きたなどとする論旨」だそうだ。それが事実ならただのトンデモじゃん。日本の謀略を人のせいにするなよ。
 まあ、自分に都合のいい本を引っ張ってくれば何でも正当化できるだろうね。一方であの戦争を侵略戦争と評価する本もたくさんあるわけだ。

渡辺
 私は、子供のとき、甲府市で空襲を受けて今も体にやけどがあります。
(中略)
 戦争は敗者だけではなく勝者にもトラウマを残します。民間人を殺戮(さつりく)したことに対してアメリカ人の心は休まりません。

 だといいんだがな。不正義の戦争でもあんたらのように居直る人間がいるから案外「真珠湾攻撃アメリカに喧嘩を売ったならず者国家日本を倒す正義の行為として何とも思ってないアメリカ人が多い」かもしれない。
 ちなみに日本は中国相手に「空襲」してるし「民間人を殺戮」もしてるんだがどう思うね。

渡辺
 日本人が残虐の限りを尽くしたと主張しなければ抗日戦争勝利を正統性の根拠とする中国共産党には立つ瀬がありません。韓国と北朝鮮反日でないわけはない。
 中国も朝鮮半島も、日本を徹底的に攻撃の対象としています。それが冷戦期には抑え込まれていました。冷戦が崩壊した途端に、安んじて日本を攻撃することができるようになったわけです。

「日本人が残虐の限りを尽くしたと主張しなければ抗日戦争勝利を正統性の根拠とする中国共産党には立つ瀬がありません」
 実際、残虐行為をしてるだろうが。アホか。むしろ「あの戦争は聖戦」と言わないとあんたら真正保守に立つ瀬がないんだろ?
 大体、台湾の国民党だって「抗日戦争勝利を正統性の根拠の一つ」としてるんだがそれはいいのか?

「韓国と北朝鮮反日でないわけはない」
 前後の文脈からこれだけずれてる。突然、前後の文脈と関係ないことを言ってるので何が言いたいのかさっぱり分からない。まあ、植民地支配された過去があるから好感情を持てなくても不思議じゃないだろう。日本人だって被爆者はアメリカに、シベリア抑留者はロシアにそれぞれ好感情を持ってないだろう。

「それが冷戦期には抑え込まれていました。」
 誰がどんな理由で誰を抑え込んでいたと思うのか、書いてくれないと意味不明。脳内完結されても困る。抑え込んでいたという事実認識が正しいかどうかも疑問だが。

「冷戦が崩壊した途端に、安んじて日本を攻撃することができるようになったわけです。」
 あんたの言う攻撃って一体何だよ。中国や北朝鮮がいつ日本を軍事攻撃したんだ?。言葉による非難だったら冷戦時代からやってるし。

渡辺
 国交樹立をうたった1972年の日中共同声明の交渉で議論されていることはただ2つ。台湾の帰属と戦時賠償です。歴史認識は一言も言っていません。

歴史認識は一言も言っていません。」
 嘘つくな。ちゃんと声明で触れてるだろ。
 「日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。」という声明の一文はお前にとって歴史認識じゃないのか?。声明にあっても議論はされてないという気かも知れないが、議論されてないとしたら「日本に非があること」は議論するまでもない当然のことだからだろ?

櫻井
憲法、教育、皇室の3つの価値観を標榜(ひょうぼう)する政党はどこにも存在しません。

 櫻井の言う憲法は9条改正、教育は愛国教育で国民生活に関係ない部分の「真正保守」的な話だけ(皇室はもちろん国民生活に関係ない)。
 高齢者福祉とか失業対策とか国民生活に無関心すぎるだろ。あんたの「真正保守」的な論点じゃ国民は支持しないんだよ。いい加減気づけ。

渡辺
自主憲法制定の理想を1ミリたりとも実現しようとしなかった。

 国民が望んでないんだから仕方がない。大体「同盟国のアメリカさんも変えてほしいって言ってるんです」って話のどこが自主憲法なんだか疑問だが。

渡辺
左翼の減退と同時に保守も減退してしまった。

 あんたら真正保守のダメさと左翼の盛衰は何ら関係ないから。大体あんたら真正保守保守本流じゃないのに何を勘違いしてるのか?

櫻井
 まさにこの日本文明の価値観は、世界に一つの範を示し得るものです。国民が幸せであり、比較的差別も格差も少なく、人間社会の理想を実現したかのような豊かさの平等性が行き渡っていました。

 そう言う人間が「格差があって当然」というネオリベ・小泉をなぜ支持したんだ?

渡辺
領海を侵犯されても別にどうということもないという感覚

 だって漁船だぜ。「別にどうということもない」だろ。さすがに軍艦が来たらそれではすまないが。

渡辺
 日米同盟がしっかりすることによって初めて日本がアジアに向けて凛(りん)たる国家であるということができるわけです。

 日本はアメリカ無しでは何も言えないヘタレと。

渡辺
民主党を見ていると、2国間同盟は古いという考え方、多国間協議がいいという思想です。

 果たして民主党がそう言う立場か疑問だが、2国間同盟は古いんじゃないのか?。
 日米同盟、米韓同盟、米豪同盟以外に2国間同盟ってあるのか?。ヨーロッパはEUNATOという多国間だが?

渡辺
利害を共有する2国間の同盟

 日本とアメリカが常に利害を共通するか?。ソ連があった時は「仮想敵=ソ連」で共通してたろうが。

渡辺
英米仏の4国同盟(注:普通は4カ国条約という)で大正期から昭和前期の平和を守ろうとしましたが、4国同盟は一度も機能しなかった。

 一度も機能しなかったかどうかは無知なので知らないが、これをぶっ壊したのは英米の反対を無視して対中国戦争にすすんでいった当時の日本じゃないのか?

渡辺
6カ国協議はもう何の機能もしていない。

 それはどうかな。いずれにせよロシアや中国を無視した解決が無理な以上機能させるしかないと思うが。

桜井
国際社会を広く見て、その一員であるという意識を常に忘れないでほしい。

 国際社会に通用しない歴史修正主義垂れ流すお前が言うな。


■【早読み/先読み アメリカ新刊】独りよがりブッシュが振りかえるあの日、あの時

 同盟国が危機の間際にあったとき、「最大級の支援と協力を約束した」ことをきちんと実行した小泉だからこそ、ブッシュとは肝胆相照らす仲になれたのだろう。

 で、それが今日本の国益にプラスになってるのか?。同盟国のためなら憲法を無視していいのか?
 今や、ブッシュも小泉も終わった男だと思うが?


■【主張】TPP 世界の成長を取り込め 減反廃止し農業改革進めよ
 「自由競争で全てうまくいく」ってそれでうまくいかないから政治があるんじゃないですか?
 その癖、「夫婦別姓」では「自由にすると国が滅びる」ですから意味不明です。

専業農家に限って所得補償すべきだ。

 今時、専業農家なんかほとんどいませんよ。アホか。
 そういうことにしたら兼業農家は土地を売るかも知れませんが、それが専業農家という保障はどこにもありません。
 高く買ってくれるところに売るでしょうね。
 私の住む町やその周辺市町村でも農地を潰して郊外型ショッピングモールや工場や団地が出来たりしていますが、そういうことは産経の目には入らないんですか?
 で、こういう事を言う一方で「新聞には公的性格があるから公金投入しろ」と言うバカがいるわけです。


「苦境の新聞に公的支援を」 毎日の識者コメントに異論
http://www.j-cast.com/2009/08/26048231.html


■730年前に亡国の危機あり 元寇にどう対処したか(3−1)

亡国の危機

 元の支配地域になっていいとは言いませんが、李氏朝鮮が誕生したように、いずれ、日本も盛り返して長期的視点では無問題だったのでは。

それ(注:元寇を撃退したこと)は「神風が吹いた」に代表される神話的な力ではなく、侵攻を防ぎ止める武力を備えていたからであった。

 最近は神風とは右翼でも言わないようです。

未曽有の国難(注:元寇)に、わが祖先たちがどう立ち向かったかを振り返ることは、現代の不安定な東アジア情勢の中で日本の針路を考えるヒントにもなるだろう。

 時代背景が全然違うからヒントにならないと思うよ。

藤原道長の全盛期にも、このような外患(注:刀伊の入寇)があったのである。

 藤原道長全盛期と刀伊の入寇関係ないでしょ。

フビライは、日本は金銀にあふれた島というマルコ・ポーロ流の「ジパング幻想」にとらわれていた。また、滅亡させた南宋の軍人の処遇に困り、日本へ移住させることを考えていたともいわれる。いずれにせよ、今度こそ日本を占領し、植民地とする構想だった。

「日本は金銀にあふれた島」
 昔の日本は金山、銀山があるのでまるっきりのデマとまでは言えないでしょうね。「嘘ではない」が「誇張が酷い」かな?

「今度こそ日本を占領し、植民地とする構想」
 前回、撤退(当初から早期撤退の計画であれ、予想外の抗戦に泣く泣く撤退であれ)してるのにそこまで日本をなめますか?。そう言う構想があったという根拠は?

外交は本来、朝廷の権限だったが、武をもって国を支える幕府は「力による防衛」しかないと考え、朝廷の返事を握りつぶした。通交を求める元の国書は何度も届いたが、耳を傾けた形跡は全くない。

「通交を求める元の国書は何度も届いたが、耳を傾けた形跡は全くない。」
そういう乱暴なことするからいけないんじゃないの?

*1:私個人がそう言う憲法解釈を支持するという意味ではない

*2:さすがに側室制度の復活という気はないらしい。今の時代、側室になりたがる人もいないと思うが。

*3:「国内問題=所得の再分配」と言う理解は不適切だと思う

*4:日本最大の右翼結社

*5:桜井よしこが理事長の真正保守シンクタンク

*6:東中野修道が会長を務める南京事件否定論者の集まり

*7:そもそも清朝と現在の中国を同一視するのは幕末の徳川幕府明治新政府を同一視するくらい無茶苦茶だと思うが。

*8:実態は薩摩藩の植民地だと思う

*9:全然知らないけど琉球処分ってかなりやり方が強引だよね?

*10:もちろん建前では漢民族以外もみんな平等だが

*11:田中正明著、現在、小学館文庫

*12:邦訳・原書房

*13:邦訳・岩波文庫祥伝社黄金文庫