珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年10月17日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 紙智子議員。日本共産党員がアイヌ民族の人権を考えるとき、アイヌ民族とはどんな定義なのですか。
◆紙 智子
 16日、札幌市内でアイヌ民族の人権を考える集いが開催され、参加しました。

 黒坂がクズ過ぎて絶句ですね。
 「安倍政権下でのアイヌ新法&アイヌ博物館」「週刊ヤングジャンプゴールデンカムイ連載&テレビアニメ化」でわかるように、今時「アイヌ否定論」なんて暴論は黒坂のようなデマ右翼しか放言しません。安倍ですら「アイヌ否定論」ではない。にもかかわらず共産党アイヌ問題で因縁だから呆れます。
 それにしても「あ、イヌ」で「アイヌ民族への歴史的認識が欠けていた」などと謝罪した日テレのワイドショー「スッキリ」のことを考えれば、黒坂の暴論は「大阪経済大学(黒坂の勤務大学)」によって懲戒処分(例えば呉座勇一のように1ヶ月の停職処分)されてもおかしくないでしょう。日テレは「不謹慎」とはいえ「お笑い芸人のだじゃれ(謎かけ)」に過ぎなかったのに対し、黒坂の言動は完全に「デマに基づくアイヌ差別」です。大阪経済大学はいつまで黒坂を野放しにすれば気が済むのか。

黒坂真
 日本共産党自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にすることを主張する背景は、科学的社会主義の国家論です。

1)日米安保を廃棄しても自衛隊が存在すれば「国防力は皆無にならない」。そもそも戦前日本は「日英同盟」「日独伊三国同盟」を結んでも「英国軍」などの外国軍の駐留はなかった。「軍事同盟締結」は必ずしも「外国軍駐留」を意味しない。
 世界各国には軍事同盟を結んでないいわゆる「非同盟国家」も現在多数あるので「軍事同盟締結」も何ら当然の話ではない。そういう意味で「日米安保廃棄」と「自衛隊解散」は大きく性格が違い一緒くたにすべきでない。「自衛隊解散」には反対だが「日米安保廃棄」には賛成という人は珍しくない。
2)「自衛隊解散、日米安保廃棄」を党方針としていない立憲民主党野党共闘している以上、「自衛隊解散、日米安保廃棄」が共産党の目標だとしても、そんなことは「将来的目標」にすぎず当面の目標ではない
3)「世界各国の共産党」「憲法制定議会での『憲法九条』に反対する野坂参三質問*1」は「憲法九条的な立場」ではないことでわかるように「科学的社会主義共産主義)」と「自衛隊解散」は何ら関係ない
ということで突っ込みどころしかない黒坂の言いがかりです。

黒坂真
 台湾有事を外交で解決すべきというお話ですが、習近平にどんな外交をやれば、台湾統一とやらを断念しますか。

 黒坂が露骨に話のすり替えをしていることには吹き出しました。
 「台湾問題を平和的に解決すべき」とは文字通り「統一にせよ、台湾独立にせよ、どんな結論になるにせよ、戦争は不可」と言う話に過ぎず「習近平が台湾統一を断念」と言う話ではない。そもそも「平和的な統一」なら「習近平に台湾統一を断念させる必要もない」わけです。

黒坂真リツイート
◆岩田温*2リツイート
 多くの人が誤解しているが、細野氏が政治家でい続けるためには、野党の方が楽だった。しかし、彼は共産主義者と同調することは自らの信念に反するから荊の道を進んだ。是非、勝利して頂きたい。
細野豪志*3
 野党にとどまれば選挙は生き残れるかもしれないが、私の政治信条からすると共産主義者と組むこと*4は政治家として死を意味する。

 自民党二階*5派入りを目指す細野の詭弁には吹き出しました。
 「共産党を含む野党共闘には参加できない」イコール「自民党二階派入り」を意味するわけではない以上、こんな発言は詭弁でしかありません。「野党共闘に参加してない政党」ならたとえば維新、NHK党もあるし、別に「無所属(政党に属さない)」でもいいわけです。
 「自民党二階派入り」以外に「選挙で生き残れない」と思ったからそう動いてるくせに「信念で動いてる」と強弁とは呆れて物が言えません。
 そもそも「岡田*6代表時代」は岡田代表の「共産党との共闘路線」を渋々ではあれ受け入れていた男が良くもこんなことが言えたもんです。「共産党との共闘」が「政治的死」を意味するのなら何故、岡田代表時代に離党しなかったのか。
 しかし細野も「黒坂、岩田」といったトンデモ極右にここまで応援されるとは。もはや、細野も「反共保守」なんて甘い代物ではなくなりつつありますね。

*1:ウヨが「憲法制定当時は日本共産党も軍事力の存在を正当化していた」と因縁つける「有名な例の質問」です。一方、吉田首相は、後に見解を変更し、自衛隊(当初は、警察予備隊→保安隊)を設置しているが、この時点では逆に野坂に対し「九条護憲派的な立場」で当時は答弁したわけです。

*2:大和大学准教授。著書『だから、日本人は「戦争」を選んだ』(2012年、オークラNEXT新書)、『だから、改憲するべきである』(2013年、彩図社)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(2015年、彩図社)、『平和の敵・偽りの立憲主義』(2015年、並木書房)、『「リベラル」という病』(2018年、彩図社)、『偽善者の見破り方:リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(2019年、イースト・プレス)など

*3:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)、希望の党憲法調査会長など歴任

*4:もちろん共産党を含む野党共闘のこと

*5:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、幹事長(第二次安倍、菅総裁時代)を歴任

*6:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表などを経て立憲民主党常任顧問