「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年2/20日分:荒木和博の巻、ほか)

法の支配に基づき反日の安倍首相を倒す保守の国民運動を創り出さねばならない | 新・大森勝久評論集
 「森友加計疑惑」「桜を見る会疑惑」「検事長定年延長問題」は明らかに「法律無視、政治私物化(法の支配に反する恣意的統治)」なので「法の支配に基づき安倍首相を倒す」という結論自体は正しいのですが、結論に至る根拠は無茶苦茶な大森氏です。

 『正論』2020年2月号(新春号)は最初に、「安倍晋三首相、中国への決意。聞き手、田久保忠衛櫻井よしこ」という企画を掲載した。田久保氏は杏林大学名誉教授、日本会議会長。櫻井氏はジャーナリスト、国家基本問題研究所理事長。この企画は2019年12月に首相官邸で行われた。最初の頁には、口を開いて笑っている3人の並んだ写真が載っている。3人の関係性がわかる。まさしくそういう内容である。
◆独裁侵略国家のボス・習近平国賓として招く中国共産党の尖兵の安倍首相と、安倍首相を糾弾しない田久保氏と櫻井氏
(1)安倍氏が保守派や愛国者ではありえないことは明白である。さらに中国共産党の尖兵・思想工作員であることは、日本侵略支配を国家目標にしていて、現に今、日本を侵略している独裁侵略大国・中国のトップ・習近平を、「国賓としてお招きする」(安倍氏の言葉)行動によって、証明されている。安倍氏は2月号で、「国賓としてお迎えする」「国賓としてお招きする」と3回も言っている。
(2)安倍氏は次のように言う。
「中国の力は増していくだろうと思います。そこで、中国に国際的なスタンダードに則った行動を促していく必要があります、同じアジアの国として、隣国として。そこで今回、習主席を国賓としてお迎えする。その意味は、令和の新しい時代がスタートした中で、日中両国は互いに地域、そして世界の平和と安定と繁栄に大きな責任を共有しているとの認識を確認し、責任を果たすべきとの認識を共有する機会なのです」(31頁)。
国賓としてお招きするということは、両国が地域の平和と安定に責任を持っている、また責任を持つべきだという認識を共有する機会とするわけですから、われわれも努力をしますが、中国側にもその努力をしていただきたい」(32頁)。
  安倍氏はこのように述べて、日本国民の理性を麻痺させて洗脳しているのである。国際法秩序を守り、自由ある平和を守るのは、自由民主主義国陣営である。既存の国際法秩序を否定し破壊して、平和を否定し破壊して、他国を侵略支配することを国家目標にしているのが、全体主義陣営(独裁侵略国家群)である。中国・ロシア・北朝鮮である。またイランなどだ。だが安倍氏はこの現実そのものを否定して、平然と中国を「地域と世界の平和と安全と繁栄に大きな責任を持っている国である」とデッチ上げる。
 安倍氏中国共産党の尖兵で、反日共産主義者であることが明らかだ。
 安倍氏はさらに、習近平国賓招待は「(この)大きな責任を日中両国が共有しているとの認識を確認する機会とするものだ」と述べて、国民を騙す。安倍氏はかくして国民の理性を麻痺させ打ち砕き、洗脳して、国民の対中警戒感と日本の対中防衛を解体していくのである。
 安倍氏習近平国賓招待のイベントを通じて、宮中歓迎晩餐会で天皇陛下皇后陛下をも政治利用して、「日中協調の新時代」を高らかに国民に宣言して、日米関係にクサビを打ち込み、日米同盟から日中同盟へと日本を導こうとしているのである。日中同盟とは日本が中国に侵略されて中国の「一地方」にされることだ。日本国家の消滅であり、自由はもちろんのこと、生命や財産も奪われる。中国が日本を侵略するときには、中国と軍事同盟関係にあるロシアも北方から日本を侵略することになる。安倍首相はプーチンと同志であり、独裁侵略国家ロシアの尖兵でもある。
(3)保守派であれば誰でもが「習近平国賓」に反対だ。だから田久保氏も櫻井氏も反対を述べてはいる。だが「方針転換できないものでしょうか。それに、国益に反するのではないかと思うのです」(櫻井氏、32頁)、「むしろこういう場合は『国賓カード』はお出しにならないで、『靖国神社に行くぞ』というぐらいの要求をお出しになったほうがよろしいんじゃないでしょうか」(田久保氏、33頁)の発言で明白にわかるように、2人はなおも安倍氏を「保守派」「愛国者」と位置づけている。
 2人が識者であれば、安倍氏が「中国は地域と世界の平和と安定と繁栄に大きな責任を持っている国だ」「日中両国はこの大きな責任を共有している」とデッチ上げたことを、なによりも痛烈に糾弾したはずである。だが2人は何も言わなかった。
 安倍氏はロシアの尖兵として、日本国民の対露警戒感を粉砕し、対露国防を粉砕して、ロシアに日本をさらに侵略させるために謀略的に活動している。安倍氏の「日露平和条約交渉」がそれである。彼は日本の敵である。
 安倍氏自衛隊尖閣諸島に常駐させることを拒否している。港と灯台も建設させなかった。2012年12月の「選挙公約」を反故にした。彼ははじめから尖閣諸島を守るつもりがない。反日の彼は尖閣諸島を中国に貢いだ。
 中国海警局の「公船」は、わが者顔で尖閣諸島周辺の領海をパトロールしている。彼らは「中国領海の巡回パトロールを実施している。海上保安庁の巡視船は直ちに中国領海から退去せよ!」と映像と音声を世界中に発信している。
 日本は彼らを拿捕しなければならない。海上保安庁の巡視船は威嚇射撃まではすることができるが、安倍氏がさせないのだ。さらに安倍氏海上自衛隊に「海上警備行動」(自衛隊法82条)を発令することも拒否する。彼は法律違反(不作為)を行っているのだ。
 彼はそうすることで日本国民の法意識、国防意識、人権意識、倫理観をも解体しているのである。
(5)安倍首相は前記(3)の2人の意見を聞いた上で、次のように述べている。
日中関係は、私が総理に就任した時(2012年12月)、非常に厳しい状況でした。…私は譲るべきでないものは一切、譲ってこなかった*1のですが〔真っ赤な嘘〕、関係は改善し、相互訪問が順調に進みました。今回、国賓訪問で両国が合意したことを最大限に活かしていきたいと思っています」(33頁)。
「日本は両国(中国、ロシア)とも外交を尽して良好な関係を作り上げていくことが大切だと考えます」(35頁)。
 2人がもし誠実な識者であれば、安倍首相を「(ボーガス注:自衛隊尖閣に常駐するという過去の自民党公約を反故にし)国土・国民を守る憲法の義務を否定する反日共産主義者売国奴だ!」と激しく糾弾している。そして辞職要求をしている。だがこの発言に対して2人は何も言わなかった。その後、櫻井氏は総理に「自民党総裁4選」をお願いし(36頁)、2人そろって「今日はありがとうございました」と述べたのであった。結局2人は、安倍首相を擁護して、保守派や国民に「安倍首相は保守派だ」の嘘を信じ込ませ続ける役割を、安倍氏から与えられたのだと言えよう。2人はそういう安倍首相との関係にあるということだ。
(1)反日で(ボーガス注:日中友好のために習氏を国賓訪日させるといい、日露友好と北方領土返還のためにロシアを経済支援するといい、拉致解決のために無条件で金正恩と対話する用意があるという)中国・ロシア・北朝鮮の尖兵である安倍首相は、日本の敵である。
(2)安倍首相による尖閣諸島を中国に貢ぐ政策を、もしもかつての民主党政権が行っているとしたら、自民党議員や保守派は「政府はわが国の領土・尖閣諸島を中国に売り渡している」と糾弾して、政権打倒を主張するだろう。だが安倍政権が行うと、批判もせず追従する。「北方領土」についても自民党議員と保守派は安倍首相を糾弾しない。追従だ。
 この自民党議員と保守派の大部分の在り方は、何と表現すればよいのであろうか。まさしく「奴隷的な在り方」だ。「人の支配」や個人崇拝であり、集団主義である。自立がなく批判精神がない。倫理道徳性も破壊されてしまう。安倍氏はロシアや中国の国益を実現していくだけでなく、自民党議員や保守派、そして保守的な一般国民の思想性と倫理道徳も解体しているのだ。「人の支配」(権力者の決定が正義)だ。

 『いつまで経っても改憲せず、習近平を今年初に国賓として招待するといい、島が帰ってくる保証もないのにプーチンロシアに経済支援する、そんな安倍にこびへつらってお前らウヨとして恥ずかしくないのか!、安倍以外の首相が同じことしても容認するのか!。非自民の細川、羽田、鳩山、菅、野田でも容認するのか!。非自民政権がやれば非難することでも安倍なら容認か!』『習やプーチンに対する安倍の態度は反日売国奴だ!。お前らそれでも自称右派か!』『野党時代の自民党公約はどうなったんだ!。いつ尖閣自衛隊を常駐するんだ!。やる気もないことを公約したのか!』『中国を図にのせるな。尖閣に中国艦船が来たらためらいなく海上自衛隊を出動させろ!』『海保だって軽機関銃を装備してるのだから、北朝鮮の不審船を撃沈した九州南西海域工作船事件のように、中国艦船相手に軽機関銃を発砲すればいい。船体めがけて発砲して撃沈しないまでもせめて威嚇射撃したらどうなのか』と憤慨する大森氏です。
 まあ「ある意味」アンチ中露のウヨとして「筋は通っています」。明らかに櫻井よしこら安倍万歳ウヨは筋が通っていない(とはいえ、俺は勿論彼を支持しませんが。海自は勿論、海保だって、威嚇射撃レベルだって、中国艦船相手に発砲なんかしたら外交上の大問題になってしまう。とはいえ『習主席訪日』を願う安倍はそんな暴挙はしないでしょうが)。
 それにしても、大森氏が「桜を見る会モリカケ」といった不正にまるで興味がないのにはいつもながら呆れます。
 大森氏の言う「まるで安倍の奴隷」「批判精神がない」「個人崇拝だ」「人治主義(人の支配、恣意的支配)だ」「倫理観が破壊されてる」に該当するのは「対中露外交」よりも、むしろまさに「桜を見る会モリカケでの安倍擁護、免罪」なのですが。
 なお、ここでの大森氏の主張「米国と同盟国(NATO諸国や日本など)は正義。ロシアと中国は悪」とほとんど同じ事を言ってるのが

黒井文太郎
 現在の国際情勢において平和構築を考えるなら、
「ポスト冷戦期に米国任せ*2にしてきた軍事介入を、いかに西側諸国が分担し、なんとか米国にも出てきてもらい、ロシアとその仲間の邪悪な平和破壊活動に対抗するか」
という話になります。
(ボーガス注:ロシアが拒否権を発動するから?)現代のメインの紛争はもう「安保理?何それ?」前提です

黒井文太郎
 日本は本来なら、自らの安全保障のためにも、悪の「ならず者」連合の弱体化を目指すべきなのですね。
 ところが日本政府は、北朝鮮だけは敵視しても、習近平国賓扱いし、プーチンと握手。

とツイートする黒井文太郎です。既に黒井については黒井文太郎に突っ込む(2020年2月18日分) - bogus-simotukareのブログ黒井文太郎に突っ込む(2020年2月20日分) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが。黒井に「黒井さんは大森勝久氏と同意見ですね」といったら嫌な顔をするのか気になるところです(苦笑)。

(1)はじめの小見出しは「憲法改正へ残りの任期で全力を尽くす」となっている。

 「安倍政権が2012年12月末にできてから何年経ってると思ってるんだ、手前!。7年経ってるんだよ!(→「安倍政権誕生から7年経過とは」安倍批判派として嘆かわしい限りです)」
 「その間、改憲案を出さないくせに、特定秘密保護法働き方改革法制定や入管法改定など、『他の法律の制定や改定』はやったよな、お前。改憲する気があるのか!」
 「しかも『9条1項、2項は残して3項以降を新しく作る加憲です、今までと大きな違いはありません』だ?。それが事実*2なら改憲の意味ねえだろ!」
 「何故石破*3のように9条1項、2項削除を主張しない」と憤慨する大森氏です。まあ「ある意味」九条改憲ウヨとして「筋は通っています」。
 ただし「1項、2項削除」が事実上無理と思うからこそ、安倍も櫻井よしこも田久保も「1項、2項を今まで通り残して、加憲」という詭弁に走るわけであり「今の1項、2項を削除して新しいのにすっかり変更すればすっきりしてイイ、野党の批判に怯えて妥協するな、筋を通せ」という石破や大森氏は「ぶっちゃければ」安倍らにとって「そんなことができればお前らに言われなくてもそうしてる、できないから加憲を主張してる。状況が理解できないKYは黙れ」「お前、本当は護憲派じゃないのか?」「お前、安倍さんの足を引っ張りたいだけじゃないのか?」でしょう。

 安倍氏が上のような「憲法9条改悪」を推進しているのは、日本に中国・ロシア・北朝鮮の日本軍事侵略を抑止できなくさせて、日本を侵略させ消滅させるためである。

 「何故1項、2項削除を主張しない」「何故今までと変わらないという!」と大森氏が憤慨するのは彼の自由ですが無茶な陰謀論は勘弁してほしい。


不要不急【調査会NEWS3192】(R02.2.20): 荒木和博BLOG

 政府の方では武漢肺炎*4新型コロナウイルス)の感染防止のため「不要不急の集まり」を避けるようにとのお達しを出しています。
 しかし「不要不急」というのは何なのでしょう。

 現時点では「こういう行事は不要不急として扱って下さい」だの「救う会の行事は不要不急なので中止して下さい」なんて安倍政権も言ってないんだから荒木も「何ぐだぐだ言ってるんだ?」ですね。

 少なくとも3月1日の神戸でのデモと集会は「不要不急」ではありません。一刻も早く拉致問題を進展させなければならないからこそやるイベントです。止めれば逆に「不要不急」だと認めてしまうことにもなり、その意味では意地でも中止・延期はできません。

 ばかばかしい。救う会の行事なんかどれもこれも、拉致解決には何一つ役立っておらず、これほど「無意味」「無価値」「不要不急」な行事もありません。
 やめて困るのは「拉致を飯の種にしている荒木ら救う会」でしかない。
 とはいえ税金でやらない限り、私費でやる限り、俺にとって「好きにしろ」で終わる話です。
 つうか、救う会内部で「この時期はやめるべきだ」「新型コロナが蔓延したら誰が責任をとるのか」なんて声が出てるんですかね?
 とはいえその場合でも安倍政権が非難される理由はないと思いますが。
 安倍政権は荒木に対して何一つ「やめろ」なんて言ってないので荒木の物言いは全く意味不明です。
 ちなみに月例研究会中止のお知らせ « 最近の活動 « 公益財団法人 国家基本問題研究所だそうです。「荒木と同じウヨ」でも、国家基本問題調査会は荒木と違い、「意地でも月例研究会はやる」ではなかったわけです。

 もっとも、集会が感染拡大の原因になってはならないという思いもあるので、今後の推移を見て緊急の日程変更や、最悪の状況なら延期もありうるとは思います。

 おいおいですね。延期も考えてるのなら最初からぐちゃぐちゃ言うなって話です。

 私自身は医者でもありませんし、「お前が責任とれるのか」と言われればとれるはずもない

 だったら黙ってろという話です。

 重症化している人はそう多くなく、最初に感染が分かったバスの運転手さんも治っているとなれば、過度の楽観も禁物ですが、過度に恐怖心を煽り立てるのもどうかと思います。

 「新型コロナで中国や北朝鮮が困ってる」などと言っていた「アンチ中国、アンチ北朝鮮」の右翼男が「自分に都合が悪くなれば」、このように「新型コロナなんかたいした病気じゃない」と言い出すのだからそのデタラメさには唖然です。
 荒木は「新型コロナは中国や北朝鮮には大きな被害をもたらすが日本にはたいした被害はない」と強弁する気のようです。

*1:もちろん「靖国参拝をしないこと」「尖閣自衛隊を常駐しないこと」一つとっても安倍は中国に譲っています(仮に米国から「中国ともめるな」という駄目だしがあるにしてもです)。勿論俺的には譲っていいのですが、大森氏の指摘「安倍は嘘つき」は全くその通りです。

*2:勿論「それでは安倍のようなウヨにとって九条改憲の意味がない」ため事実でなく大嘘であり、だからこそ護憲派(共産、社民など)は安倍を「嘘つきだ」と批判しています。

*3:だからこそ俺は護憲派として石破を手放しでは評価できません。とはいえモリカケ桜を見る会の安倍よりはマシだとさすがに思いますが。

*4:WHOは「武漢以外は安全という誤解を招きかねない」「中国差別を助長しかねない」として「地名で呼ぶべきではない」としているのにわざわざ地名で呼ぶ「反中国ウヨ」荒木にはいつもながら呆れます。